モーゼル社初期の大型軍用拳銃としてあまりにも有名なモーゼル・ミリタリー(モーゼルC96)。基本的にはトリガー前に固定弾倉を持ち、カートリッジは上から装填する方式ですが、これをセミ・フルオート切り替え式にして、着脱式弾倉にしたのが、このシュネールフォイヤーM712です。特に中国には大量の銃が輸出されたほか、各国に輸出されたベストセラーで、弾倉は10発のものと、20発のものがあります。
オートマチックとしては、古い方に入りますが、その独特の形状やごつさから、ファンは多いと思います。
金属製を含め、何度かモデル化されているモーゼルミリタリーですが、この2丁はいずれもプラスティック製の新しいものです。上のモデルが、プラモデルメーカーの「フジミ」が出した唯一のエアガンです。「フジミ」は、この製品ひとつだけで、エアガンからは撤退しましたが、なかなか意欲的な製品でした。
下のモデルは、「マルシン」が出したモデルガンです。確か、こちらの方が「フジミ」より早く出たと思いますが、後発の「フジミ」がこれを参考にしたふしもあり、2丁とも各部のディテールなどは、よく似ています。
このエアガンの作動方式は、ガス・ブローバックです。アサヒファイアアームズやJACなどのBV方式に似たものと思われます。ユニークなのは、銃後部にあるボルトが発射中に、わずかな長さ(※写真上右参照)ではありますが、ブローバックすることです。これはなかなか雰囲気を盛り上げてくれます。
また、着脱式のマガジン(弾倉)も他に例を見ない方式です。通常、BB弾のストッパーはプラスチック製のつめだったり、スライド式の板だったりしますが、このマガジンは、なんとゴムの弾力でBB弾をとめているのです。写真では、分かりにくいかもしれませんが、中央にBB弾より少し小さめの穴の開いたラッパ状のゴムを取り付け、通常は弾をストップさせているのですが、銃に取り付けるとゴムが広がり弾を給弾するようになります。
ただ、ガスの気化で冷えた場合などは、穴が広がったままになり、このあたりが、弱点となったようです。
作動用のガスは、グリップ内に充填するか、グリップ下からホースを伸ばしてガス・ブースターなどに接続する方式です。昨今のエアガンとすると、性能的には、そこそこですが、「フジミ」の唯一のガスガンとして、そのギミックや丁寧な作りなど
印象に残るモデルです。
一方、こちらはマルシンのモデルガンです。実銃は、グリップパネル以外にねじを使っていないのが特徴ですが、このモデルガンも、ほぼ実銃に倣って、ねじを使わずにパズルのように部品が組みあがっていきます。
このあたりの、メカニカルなところも人気の一つだと思います。
マルシンのプラグファイアー・カートリッジを使った作動は快調で、
フルオートの魅力とあいまって、楽しく遊べるモデルガンです。
さて、モーゼル・ミリタリーのもう一つの楽しみは、木製ストックです。
通常は、ホルスターとして、中をくり抜いた木製ストックの中に、銃がすっぽりと入ります。
そして、銃のグリップの後の方の溝に、ストックの金具をはめ込みますと、ハンドガンがカーピンに早変わりです。
このあたりのギミックが満載の「モーゼル シュネールフォイヤーM712」。
最新の技術で、ガスブローバックか、電動フルオートのエアガンを作って欲しいものです。