ウエスタン・アームズが1987年に発売したフルオート・エアガン「ヤティマチック」です。
実銃は、フィンランドの銃器メーカーが作った小型軽量のサブ・マシンガンです。反動を抑えるためにボルトが銃身に対して5度上方に後退するように設計されていて、外観上、なんとなくアンバランスな感じがする異色のサブ・マシンガンです。
なんで、こんな、ユニークなモデルをウエスタン・アームズが取り上げたかというと、その前の年の1986年に公開されたアクション映画「コブラ」の中で、シルヴェスター・スタローンがカッコよく使っていたのが、きっかけだろうと思います。
当時は、もちろん現在のような電動ガンはなく、フルオートのエアガンはアサヒ・ファイアアームズやJACのOリングを使ったガス・フルオートユニットが使われていました。そのような中で、ウエスタン・アームズは、電動ガス・フルオートという新機軸でフルオート・エアガンに参入してきたのです。
バルブをたたいてBB弾を発射させるセミオートのエアガンをベースに、モータードライブでバルブをたたくようにして、1分間40発のフルオートを実現しています。電池はマガジンの中に単三を4本、ガスはグリップの中に注入する方式です。アダプターを使って、ガスボンベをグリップ下に取り付けたり、ガス・ブースターとホースでつないで使っていました。
さて、実際BB弾を撃ってみると、連射速度は1秒間に40発ということもあって、まるでホースで水をかけるような感じで弾が出ていきます。飛距離は、さすがに現在の電動ガンとは、とても比べ物にならない15メートル前後といったところでしょうか。まあ、20年近く前のモデルですから、仕方がないでしょう。
ところで、この当時のウエスタン・アームズのガスガンに共通の弱点は、「ガス漏れ」でした。このヤティマチックも、すぐにガス漏れがするようになり、ゲームには使い物になりませんでした。
今回、久しぶりに収納ボックスから取り出して、内部を空けてみたところ、なんと、グリップのガスボンベと機関部をつなぐ、ホースが劣化して割れていました。そこで、手持ちのホースをつないでみたところ、ガス漏れがまったくなくなり、スムーズな作動が得られました。ガス漏れは、ホースの材質の問題だったようです。
もっと早く、気づいていれば、ゲームにも使えたかもしれません。残念でした。
映画では、上記の「コブラ」のほか、SF映画の「スペース・タイム」で、たっぷり登場します。この映画は、フィンランド映画。地元ですので、コッキングレバー兼用のフォア・グリップを作動させるシーンなど見ごたえ十分です。