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アナと雪の女王
テーマ
脚本×2 3(6)
演出×2 4(8)
映像
音響
主演
助演
おすすめ度
総合点 45

監督:クリス・バック ジェニファー・リー
公開:2014年


2014年のNHK紅白歌合戦で挿入歌の「LET IT GO」当選確実といっていいほど、歌を前面に出したプロモーションが当たって大ヒットしたという珍しい映画。
アンデルセンの童話が原案だが、ストーリーはほとんどディズニーオリジナル。ご存じのように(日本では)女性への応援歌として大きな支持を集めました。

これが新しいディズニーアニメの方向なのでしょうか?ちょっと考え込んでしまいます。だって、これまでのディズニーアニメの否定から始まっているように見えるからです。
脚本が乱暴です。他国の王子ハンスのひょう変があまりにも突然です。だからひょう変というのかもしれませんが、少しは伏線を張ってくれないとびっくりします。(それも狙いだと言われれば言葉を失いますが…)
アナとエレナを助けようと奮闘する山男のクリストフやトナカイのスヴェン、雪だるまのオラフなどの描写は従来のディズニー調で楽しめますが、彼らの頑張りも功を奏することなく、王国を救ったのは結局、姉妹の愛。王子のキスはいらないようです。それが「今」の時代ですよと言われると、ちょっぴり寂しいですね。
この傾向は「マレフィセント」でさらに強まります。

オーガスト・ウォーズ
テーマ
脚本×2 8(16)
演出×2 8(16)
映像
音響
主演
助演
おすすめ度
総合点 76

監督:ジャニック・フェイジエフ
製作年:2012年


巨大ロボットが出てくるのでわかりにくいですが、2008年に起きたグルジア紛争を題材にしたロシアの戦争映画。グルジア紛争とは、2014年のウクライナとロシアの対立と同じような図式の紛争で、グルジア内の南オセチアやアブハジアの独立の動きに対してグルジア軍が攻撃し、これにロシア軍が介入してグルジアに侵攻したもの。
したがって完全にロシア寄りの視点で映画は作られていますが、破壊と暴力の象徴として巨大ロボットを使った点が斬新で、これに我が子を救おうと戦場を駆け回る母親と周囲の人々との交流を主軸にしたストーリーが一本道でわかりやすく、まるでハリウッドの娯楽アクション映画のように、よくできています。
戦争映画としてもよくできており、夜空を飛んでくる無数の対地ミサイルなど、実際はどうなのか知りませんが、現代の戦争の恐ろしさを映画的にうまく表現しています。ミサイルの破片を触ったらどうなるか…など、日本映画では描くことができないであろう小ネタも満載で、GOODです。「痛そうな映画はダメ」と、これまで戦争映画を見たことがなかった妻にも好評で、おすすめの映画です。

しかたがないことかもしれませんが、上にも書きましたように完全にロシア寄りの映画です。メドベージェフ大統領(当時)やプーチン首相(当時)のそっくりさんも登場してロシアの正当性を主張するなど、「ヨーロッパの解放」を彷彿させるようなシーンもあり、人によっては拒否反応がでるところです。もうひと工夫できたら、さらにいい作品になったことでしょう。そこがちょっぴり残念です。