☆「環境問題を考える会」発足の趣旨


 昨今、有機塩素系化合物を焼却したときに発生するといわれる猛毒「ダイオキシン」等による影響が話題に上らない日がないほどに環境汚染が深刻な問題になっています。そのような中で、国分寺町柴工業団地の一角に民間業者による産業廃棄物焼却施設の建設計画が進められていることが判明しました。私たちはこの焼却施設の建設を到底受け入れることはできません。それは以下の理由によるものです。

1.現在社会問題化している「ダイオキシン汚染」は、その主たる発生原因が廃棄物の焼却施設にあることは既に常識となっている。特に産業廃棄物焼却施設については未だ実態調査がなされておらず、そのダイオキシン汚染が懸念されている。昨年、大気中への排出基準が強化されたとはいえ、こうした野放し状態の産業廃棄物焼却施設が地域住民の健康や大気・水・土壌を汚染することは、埼玉県所沢市の例を引くまでもなく明らかである。

2.建設予定地のすぐ側には、小山広域保健衛生組合の設置した北部清掃センターが稼働しており、住民の理解と協力のもとでダイオキシンの主たる発生原因となる「プラスチック・ビニール類」は分別し、炉内には投入しないという方法が取られているが、こうした努力をしてもなお、ダイオキシンの発生を防ぐには至らず、日々ダイオキシンが排出されているのが実状である。その上さらにプラスチックやビニールはもちろん、14種類もの産業廃棄物を焼却する施設がつくられたならば、環境汚染を増大させることは必至である。

3.建設予定地から半径2キロメートル以内には多くの住民の住む住宅団地が広がり、子供たちが日々通う幼稚園が2園、小学校が3校、中学校が2校あり、多くの医療機関・老人ホームもある。煙突から排出されたダイオキシンをはじめとする有害物質は、風に乗り拡散され、これらの施設にも無差別に降り注ぐ危険性がある。事実、所沢では4キロメートルも離れた公園の土壌から高い値のダイオキシンが検出されている。

 しかしながら、この会の目的は単に上記産業廃棄物焼却施設に反対することに止まりません。私たちはこの機会にゴミ処理を含む地域の環境汚染問題について、住民の立場から真剣に取り組む必要があるのではないかと考えました。

「ゴミが出る以上、処分しなければならない」という理屈があります。一見もっともですが、このようなその場しのぎの考え方が今日の深刻な環境汚染を引き起こしたのではないでしょうか。出たゴミを処分するという受け身の対応には将来の展望がありません。これ以上の環境汚染に歯止めをかけるためにも、出たゴミを焼却するという考え方は改めるべきだと考えます。私たちはそのためにゴミの排出抑制と資源循環型社会システムの実現を訴えます。それは行政の問題であると同時に、私たち住民の意識の問題ともいえるでしょう。

 私たちの環境は私たちの手で守らねばなりません。一人一人にできることは限られていますが、多くの住民の知恵と勇気を結集すれば大きな力になります。この会が具体的にどのような活動をしていくのか、どのような成果を出せるのか、それを決めるのは住民の皆さん自身です。そのために、是非ともこの会に参加して共に行動して下さるよう訴えます。この地域を環境汚染から守るために、そして未来を担う子供たちに少しでもきれいな環境を残していくために、共に立ち上がりましょう!


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