新聞雑誌など

  本などを紹介してくださった文章を読みたいと行って下さる方がおられるので、載せさせていただきこうと思います。

紹介していただく予定

朝日新聞夕刊 沢野ひとしさんのエッセイで・・

もしみかけた方がおられたら、おしえてくださいね。

10/15北海道新聞生活欄

新しい本「ゆうきくんの海」山元加津子

 著者は石川県小松市の養護学校に勤める先生。子供たちと一緒に過ごした日々の出来事や思いを書きつづったエッセイ集だ。子供たちの精一杯生きる姿や、純粋で豊かな愛情表現は、障害の有無を超えて、生きることの喜びや人と人が理解することのすばらしさをあたらめて気づかせ、深い感動を呼び起こす。いつもどこかへ走り出してしまう男の子が、探し求めていたものは、交通事故で亡くなった母親との思い出の時間だった、という表題作の「ゆうきくんの海」。収録している24編には、話すのが苦手だけれど人の心を打つすてきな詩を書くのが得意な男の子、うまく動かない手で一生懸命書道を続ける女の子、言葉をしゃべれなかったのに、著者につられて話し出した女の子など、魅力を持つ個性豊かな子供たちが登場する。一人一人がかけがえのない命で、みんなは同じよう大切なのだという著者のメッセージが自然に伝わってくる。四六判、二百二十四ページ、千四百円(税別)三五館。

10/13中日新聞 中日春秋

 たき火にあたった後、大ちゃんはこんな詩を作った。<火って不思議やな/となりの木に分けてやっても/火は少なくならんもん/火は心の中の/やさしい気持ちと/おんなじなんやな▼石川県小松市の養護学校教諭、山元加津子さん著「ゆうきくんの海」(三五館)を読んだ障害を持った子供たちとの触れあいをつづった中で、原田大助さんとの詩づくりの話が印象深い。来年、成人式を迎える大ちゃんは養護学校中学部のときに、山元先生と出会い、これまでに3冊の詩画集を出版している▼大ちゃんの仕事について「単純作業はこの子らにかなうものはおらんから」と言った人がいた。よく耳にするこの言葉が山元先生は気になる。「このころはつらいと感じる心がないのだろう」なおどと思っているのなら間違いだから。その後大ちゃんは詩を書いた。▼<こんなに たくさんの 仕事は 絶対に できないと思うから 今していることだけ 終わらすんや 次してることも 終わって そうしてそうして くらしていると 大きな仕事も 終わっているんや>。大ちゃんは人間の時間との付き合い方を知っているのだ。▼やさしさ力強さにあふれる素直な表現。どうやってそれを弾き出したのかと電話で尋ねると、山元先生は「自分のことを大好きなんだなってそう感じたら、子供は自分の言葉でどんどん話します」。子供たちは表現したいことがいっぱいある。▼大ちゃんの詩をもうひとつ。<僕が 生まれたのには 理由がある 生まれるってことには みんな 理由があるんや>

10/8週間金曜日286号

本の広場 朴慶南A

本のもつ力というものを考えることがある。以前、私の本を読んだという女性から電話がかかったてきて、泣かれたことがあった・友人の男性が死を選んだけれど、彼がこの本を読んでいたら、死ぬのをやめたと思うと涙声で言われた。帰す言葉もなく、受話器を握りしめるばかりだったが、いま私はその女性の気持ちがよくわかる。まさに、生きる勇気のようなものがわいてくる、そんな力を持った本に出会った。タイトルは「ゆうきくんの海」(山元加津子著、三五館)つい最近出版された。死にたいと思っている人に急いで、この本をお勧めしたい(勧めてあげてください)心が疲れている人や人間が嫌いになっている人、もちろん元気な人にも読んでほしいと思う。(石原慎太郎都知事にもぜひ)現在、石川県の養護学校で、先生をしている著者と生徒たちとのふれあいが温かくていねにに描かれている。養護学校の生徒たちだけでなく、いじめで自殺を考えた高校生、登校拒否の中学生の話も出てくる。どうして、この本にかくも強く惹きつけられるのか考えてみた。山元先生と生徒たちが、互いにふれあうことによって、より一層輝きを増していく。その輝きの中に読者である自分もかけがえのない素敵な自分を、一緒に見つけることができるからであろうか。(パク・キョンナム。文筆家)

10/1北日本新聞 天地人

 人の話に必ず返事をする兄が、妹と買い物に行った。品物と値段を読み上げる店員に「ひき肉388円でございます。ぎょうざに使いますよ」などと語りかける。▼周りから「えらいわね、お兄ちゃんがこんなふうじゃ大変ね」と同情され、妹は反論する。「大変なんかじゃないです。兄はどんな人にも一生懸命返事をしているだけ。人として当たり前のことです」▼石川県の養護学校教諭、山元加津子さんの随筆集「ゆうきくんの海」(三五館)に出てくる。校外学習のとき、「養護学校の子か、見ただけやったら、どこがおかしいのか、なあーんわからん。そこの男の子なんか、普通に見える」と市民に言われたこともあったという。▼世間は彼らを色眼鏡で見がちだ。重度施設を訪れた石原都知事が「ああいう人は人格あるのかね」と発言したのも根っこは同じ。日頃kらふれあう機会が少ないからかもしれない。山元さん自身、「すてきな出会い」を重ねて、「みんないろいろだけど、みんな同じ」と実感できるようになったそうだ。▼甲山事件で園児証言が「誘導の可能性が高い」と元保母、山田悦子さんに三度目の無罪が言い渡された。「知恵遅れだから証言が矛盾しても仕方ない」というふうに、検察は世間の偏見を追い風にしてきた。被告席に向けられた園児らのすがるようなまなざし。「今も社会の片隅で生きる子供たちを思うとつらい。」心の傷はいやされるのだろうか。

9/30北國新聞 時鐘

 重度の障害者を視察した石原慎太郎都知事の’人格発言’が波紋を広げるなかで、ぜひ、石原さんに読んでもらいたい本が出た。▼金沢生まれ、富大卒で小松瀬領養護学校に勤める山元加津子教諭が障害児の触れあいを描いた「ゆうきくんの海」(三五館)だ。その一節「まぶたの交信」には、おぼれて脳に重い障害が残った女の子との苦闘がつづられている。▼看護婦から「この子の脳をCTで見ると真っ黒なのよ。ただ生きているだけで、なんにも感じていないと思うの」と嘆かれ、山元さんは毎日、ベッドわきで語りかけたが、反応はなく、前進をさすってもむだだった。▼が、最後にまぶたに触ったとき、かすかに眼球が震え、母親が触ると震えは大きくなった。母親の子守歌や元気なころ聴いたチャイコフスキーのピアノ曲で女の子はゆっくりと体を動かし、呼吸や脳波も力強くなったという。▼誤解を恐れずあえて言うなら、女の子とはたぶん一生、社会的にも経済的にも”無価値”な存在で、家族には重荷であり続けるだろう。にもかかわらず、いのちの不思議を周囲の人々に教え、人間とは何か考えさせてくれるだろう。▼”人格発言”の慎太郎知事を山元さんは「思いが深く障害児の力になってもらえる人」と期待している。無関心なら「かわいそう」の一言で済ませてもよかったからだ。

わたしは石原さんがもしかしたら、重い障害をもたれた方と接する機会がないから、そんなふうに発言されたのではないかと思いました。人は出会うことで変わっていけると思います。それが出会いの大切さ、素敵さだから・・

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