| 夏 部 材木に買れて桐の若葉かな 月空 居士 紫陽花の華も尾を出す日照哉 尾州 吟水 置さりや僧都は鳴てほとゝきす 同 林月 五月雨の晴や鶏啼屋根の上 筑前内野 助然 あひたりと薬はきかし芥子の花 伊勢肥柄 紫筍 青柳の分別借るや今年竹 桑折 衣吹 紙楔うつやあふきにー異見 桑折 素柳 高足の鞠か鳴たかほとゝきす 同 古覧 水加減畔から覗く早ゆりかな 同 蝶翠 竹の子や走りかゝつて片手打 尾州 ー秀 汗なかす臍から凉し手水鉢 同 里草 白雨や臍?れし其たとへ 同 桃川 ゆすられて落るは梅の若気也 駿州沼津 虎林 姫百合に立や娘の艶くらへ 同 英和 氏神を道から拝む水鶏哉 豊前長浜 方翠 時鳥啼や爰にも山一重 保原 易耕 三曲の吟か雲井の郭公 同 奇云 初鰹女中なからも上戸客 白川 何一子 鍬の柄の抜て走るや麦鶉 同 百出 菱窓に山見て凉む月夜かな 掛田 苔雫 浮ふ瀬はなしや小茶屋の花葵 鎌田 吟花 冠よりあかの裸のすすみかな 尾州 桜川 手拍子は二階座敷かほとゝきす 同 舟歌 空船をゆすり崩すな行々子 同 焼井 一村の火伏に咲や桐の花 桑折 渭流 骨よハき団扇や人の十五六 同 闘角 鼻へ出す奢そなけれきりの華 同 桜吟 味淡し牡丹になりて小盃 亡人 不碩 凪さふな雲見習んほとゝきす 白石亡人 水音 青梅や鉢にうかるゝ青海波 本宮亡人 万角 出掛りてー里一里のすすみかな 保原 自牛 撫られて眠れ柳の下すすみ 同 鬼角 人並に猫も跡から凉ミかな 増田 運中 卯の花や二日の月は入りなから 尾州 除西 泥に酔ふ鮒のあたまの暑さ哉 同 爽始 散芥子に蝶は手品のなかり鳧 同 千里 後生嘸かたひら軽き世のしまひ 駿州長沢 吟笑 しめ出しの廓に狂ふ蛍かな 福島 靡風 釣船に酔ふてうつむく緋ゆり哉 同 吟鶴 十徳の風流はさもあわ桐の花 桑折 ?走 木枕を割て御ための蚊やりかな 同 卜端 やかましき市に馴てや行々子 同 桐子 ふらふらの蓮の蛙や楽坊主 江戸 錬石 子を寐せてほかりほかりの蚊やり哉 飯坂 莚鐘 もみ瓜や酢い中となる茄子漬 同 不珍 夏菊や此時ほしき秋の風 尾州 風野 はり肘て松は暑さをこらへ鳧 桑折 ー水 白無垢や垢も一しほ花卯木 同 梅雫 硝子の鷺を放さんかきつはた 同 波燕 夏の夜は虱狩間に明にけり 同 淇風 色々の声色似せて凉かな 同 緑水 気抜した人のたとへや氷餅 保原 歌橋 ーくもりさそふ麓のしミつかな 福島 志中 彼鳥の糞も尋んきりの華 同 和石 葩て飛蚤や日和の三世相 桑折 乙角 凌霄や千疋猿の梢より 同 如? 水茶屋や椽の下より杜若 同 柳縁 青梅の祖父と呼れん今年から 同 梅人 気違をおひき出すや行々子 同 不? 穢多村の聟入はやせ行々子 白川 四夕 楫音をしつめて風の幟かな 須賀川 晋流 階子からー瀧見たるあやめかな 岩城 沾薄 東路やあやめの台に松露籠 同 右巴 薬日や蓬五葉の伊吹山 同 昨非 君か手に鶉となりて粽かな 同 沾梅 染鍔の厨子に輝くあやめかな 同 沾荷
|
|
|