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No.15「Maxon/OD-880の製作」


 いやー、プリント基板を製作するのにですね
生基板を仕入れてるわけですよ。エッチングするやつね。
そしたらいつも箱単位で仕入れてるんですが4枚だけ有効期限が間近なんですよ。
 そう、有効期限っていうのがあるんですね。
期限切れになるとエッチングに時間かかったり、ムラができたりするんですよ。
村ができるんなら村長さんにでもなるとこですがね・・・

 なもんで何か作っちゃわないとなー、ってな感じで。
こんだけ作りました↓



・GTD-01 Type4
・OD-880
・dobbat(改良版)
・Big-Muff
・Treble Booster
・Muff-Fuzz(OPアンプ版)
・Muff-Fuzz(トランジスタ版)

「GTD-01 Type4」っていうのはずーっと開発中のやつで、
これは4回目の改良を施したものですね。
どんどん良くなっていってます。えへえへ。

んで、今回はMaxonの「OD-880」を作ります。
なんとなく以前から作りたかったので。


 なんかねぇ、Maxonの「OD-880」ってチャーが愛用してたらしいんですよ。
今はどうなんでしょうねぇ?ケンタウルス使ったりしてましたが。
でもやっぱチャーの音ってかっこいいんですよね。好きですよ。

 しかもシングルOPアンプを3つ使うっていうあたりがいいですね。
昔のエフェクターだから?その頃ってデュアルやクワッドのOPアンプって無かった?
それともあえてシングル3つにしたの?
シングルの741タイプって4558なんかに比べるとちょっとブーミーなイメージがありますが
これはどうなんでしょうねぇ?
ってことで色々興味があったわけですよ。生産終了品なので買うなら中古を探すしかないし。

 回路的にはいくつか不満があります(苦笑)
まず、入力インピーダンスが470kΩなんですけど1MΩ欲しい。どうも昔のは470kΩとか多いんだよなー。
しかも電源部にはバイアス側にしかパスコンが無い。それもギリギリの10μF。
10μFでも問題ないですが、私ならVccとバイアスの両方に47μF〜100μFのパスコンを置きますよ。
あとはOPアンプで増幅する時には是非入れるべき47pF〜100pFのセラミックが無いですね。
現物には0.1μFのセラミックが電源部に入ってるようですが、一応これで同じ働きですけど。古いよ。

 一応、回路図には無かったけど追加したのは
VccとGNDの間に逆流防止の整流用ダイオードを追加(いちいち回路図に描かないことも多いです)したのと、
LEDの追加ですね。一定以上乾電池が消耗するとLEDが点灯しなくなるようにツェナーダイオードも入れました。
あとはもちろんトゥルー・バイパス仕様にしました。

 で、とりあえず今回製作したOD-880の基板。



 四隅に穴が開いてますねぇ。
えぇ、今回は今までと違う方法で基板を固定します。ネジ留めです。

 部品も全部縦に揃えて並べます。
見た目が綺麗なのが作りたかったといのもあるし、
今後キットなんか作るかもしれないので整列して並べた方が作る側は分かり易いかなと。
実験的な意味もあったりなんかしたりなんかしちゃって。

 まぁわりと大きめにして余裕を持たせたので、ジャンパーも無く出来ました。
OPアンプを3つも使うのでどうなるかなー?と思いましたが
そんなに悩まないでサクサクと設計できました。えへえへ。


 とりあえず低い部品からハンダ付けしていきますので
抵抗器、ダイオード、OPアンプソケットを付けたところです。
綺麗に整列して並んでて気もちいいですねぇ(笑)

オマエら!並べぇぇ〜い!(ぁ





 さて、ここまでやったところでケースの加工。
今までと組み込み方法が違うので慎重に計算しました。
プリント基板をスペーサーで固定するからねぇ。
基板とジャックやスイッチの位置関係とかあるからねぇ。



 ・・・って、ここで嫌な予感。
プリント基板を設計する時におおまかに設計したケースの内部構造ですが、
あまりにもギリギリの設計でして(汗)
INPUTジャックの端子のあたりとか、スペーサを留めるネジとツマミの関係とか
もうちょっと余裕を持たせれば良かったかなぁ?と。

 ツマミの外形(直径)とかあんま考えてなかったですよ・・・
思ったより基板を留めるネジの位置がツマミのそばに来るんですね・・・
干渉はしないのですが・・・こんにちわ、よろしくお願いします。えぇ、こちらこそ・・・


 まぁケースの加工をしたら仮組みしてみるわけですよ。
ちゃんと組めることを確認してからじゃないと先に進む気がしないので。

スペーサーが12mmだと丁度いいんですが
10mmの次が15mmしか無かったのでナットをかましました。



12mmのスペーサーどっかに売ってるはずだよなぁ。
別にナット使ってもいいんだけど。
基板をもっと細くしてジャックからもっと離してやればいいんだけど、
INPUTジャックの端子の間に基板が来るので高さが絶妙なのですよ。
なんたってギリギリの計算ですから。

まぁ別にギリギリでも何ら問題ないのですがね。

でもまぁ残りの部品も乗せて組み立ててみたらですね、ほら!

ほらほら!

スイッチもピッタンコだし乾電池のスペースもバッチリですよ!



さぁ、残りの配線を!!


 配線をし始めたらですね、可変抵抗器を横向きにすると端子が出て配線し易いんですね。
しかも基板の下にもぐってるよりもワイヤーが短くて済みます。

 ワイヤーはAWG22の撚り線を使いました。
一般的に?エフェクター製作にはAWG24(0.5106mm)を使うのが多いようですが
私は出来るだけ太い方が良いと思ってますのでAWG22(0.6438mm)です。
AWG24よりAWG22の方が0.1mm以上太いのです。ちなみに単線の場合、私は0.8mmのものを使います。
最初はなんとなく基板とジャックを繋ぐGNDのみ単線にするつもりだったのですが
もし後で分解するとしたら単線だとガッチリし過ぎてしまうので全部撚り線にしました。

というわけで、完成です。
小型過ぎず、余裕があって、部品も整然と並んでいる。というのが私の好みですね。




 音はですね、分かりやすく言うとBOSSのOD-1っぽい感じですね。
OPアンプが741のわりには思ったほどブーミーじゃないです。
741がブーミーっていうのは単なる偏見かなぁ。ぅむ。

 で、歪みは強くないですね。単体では満足する歪みにはなりません。
このOD-880のゲインは計算上22.28倍〜128.66倍。
OD-1で8.02倍〜220.79倍なので確かにOD-1より聴感上も歪まないですけど
TS9が11.85倍〜118.23倍なのでTS9相当の歪みの強さです。
で、音質はどちらかというとOD-1に近いかなと。

いずれにしても、やはりこれはアンプの歪みを補足する使い方が良いですね。

 音は非常にナチュラルですよ。ただ単純に原音と比べた場合、OD-1と同様程度の音痩せはありますね。
でもこれはアンプの歪みに加えた時には痩せた感じにならなくて、
TS9よりもマイルドな感じになります。そしてこの「マイルドさ」が太い音に感じるんですね。

こりゃーチューブアンプと組み合わせたら使えるぞぉ!

2007.3.1

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