ギターダー
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No.11「DOD/OverDrive Preamp 250の製作」


 今回はDODのOverDrive Preamp 250の製作です。
これは生産終了品ですが、最近は「Retro 250」という復刻モデルが出てますね。
               (注:ここでいう最近とは、2005年の話です。)
ここで製作するのは復刻前のモデルをギターダー風にモデファイしたものです。
パーツを良さげなものにして、完全トゥルー・バイパス仕様にします。

 このOD250は後期型ではOPアンプをシングルの741からデュアルの4558に変更してるようです。
後期型が復刻モデルのことなのかどうかは分かりませんが、初期型がプレミアらしいっぽいので
復刻前の初期型を製作することにしました。

 OPアンプは741タイプを使っているので「LM741CN」にしました。
これはシングル・OPアンプといって1回路入りのOPアンプですね。



 あのMXRのDISTORTION+と同じICです。ここだけの話ですが、回路もほぼ同じです。
それどころか、MXRのこだわりである
「一般的には電解コンデンサを使うべきところをタンタル・コンデンサを使う。」
というところまで同じです(笑)
まぁ各部の定数や外観が違いますのでこれは「別のもの」ということで(笑)

 ちなみに、電子回路には特許が無い(事実上、取れない。)と言われています。
ノーベル賞レベルの「画期的で斬新で日常に役に立つような回路」ならあり得ますが、
電子回路の本で読んだのですが、エフェクター程度の回路ではまず特許はとれないようです。
だからどこのメーカーもこぞって同じ回路を使うんですねぇ。


 さて、プリント基板ですが回路的には複雑ではないのでパターンを広くとれます。
市販のエフェクターのパターンはとにかく細いです。わざと細くしてるのかもしれません(笑)
どこのメーカーのものがという訳ではなく、それが悪いとも言いませんけど。



 どうですか?これでもかってほどパターンが広いですよね。
YJM308の時もそうでしたけど、私はこういう感じが好きです。
最近ではこういうパターンのやり方を「ギターダー方式」と呼ばれているようです。

 先ほど「市販エフェクターはわざと細くしてるのかもしれない」と冗談っぽく言いましたが、
昔の名機に多いんですけど、糸のような線のパターンがよくあるんですよね。
GNDは絶対に太い方が良いと言い切れますが、
他の線は場合によっては「一定の太さ」が電気的には良いというケースもあります。
それは高周波回路を扱う場合や、信号にノイズが乗るのを防がなければならない環境の場合などです。
このようなセオリーをエフェクターのような低周波回路にも混同させて用いているのではないかと。

 私の場合はパターンを広くしただけで音抜けが明らかに良くなったという経験があるので
出来るだけ太くします。もちろん太くするのはGND優先ですね。

 エフェクターって普通の電気回路の常識では「間違い」なことでも、
ギターの音的にはその間違いの方が良いことも多いんですよ。
そもそも「歪ませる」なんて、オーディオメーカーの設計者に怒られますしね。
だから、これは私のギタリストとしての経験や判断も考慮してやっていきます。


 次にパーツの選択です。
今まで、最初に製作する時はノーマルのパーツでも結局あとで交換することが多かったので
今回は最初から高級なパーツを用意しました。
スイッチ・クラフトのジャック、CLIFFの9Pスイッチ、電解コンデンサはMUSE、
ShizukiとEROのMKTコンデンサ、抵抗器は全て金属抵抗です。
もはやギターダー定番のパーツですね(笑)



 ただ、実はこのお気に入りのEROのMKTコンデンサ(MKT1826)が生産終了です。
手元にもわずかな在庫しかありません。YJM308にも使っているので困ります・・・
これは仕入先で教えてもらったことですが、あまり公表したくありませんでした。
生産終了と聞いて「買い占める」パーツ・マニアが出てくるからです。

 私の仕入れ先ではまだ在庫を大量ストックしてあるとのことなので当面は心配いらないと思いますけど、
念のため良い代替品を探しておきます。他にも良いものがあるでしょう。
シーメンスが無くなった時にも(現在日本では輸入してません)他の良いものを見つけたしね。


 パーツを乗せてこんな感じですね。ERO(緑の四角いやつ)が使えるのも今のうちですかね(涙)
いつものようにポットを基板に固定してケースにガッチリ装着します。

 

 いつもですけど、このケースにポットとLEDが穴位置にバッチリ合うんですよ。
SD-1の時なんかポットが3つとLEDですからねぇ。「よく合うなぁ。」と感心します(笑)
ま、合わなきゃ困るんですが(爆)

 


 さぁ、組み込んで完成です。
なるほどー。だいたい思っていた通りの音ですね。
YJM308の製作記事にも書きましたが、RsとRfの抵抗値から求める計算からすると
YJM308の歪みを弱くした感じだと思ってましたから。あとは若干の違いです。
 実際の音もYJM308よりも弱い歪みでした。ただ、ブースターとしてはなかなか良い感じ。
ブースター専用機として使うのにはもってこいですね。

 

 私は特にインギーのファンというほどでもないので詳しい事は分かりませんが、
インギーは最初にOD250を使っていて、後にYJM308をシグネイチャー・モデルとして
DODに作らせたということと、YJM308をライン録音で使用しているというあたりから憶測すると、
最初は「マーシャルで歪ませてOD250でブースト」という使い方をしてて、その後、
「ライン録音で使う用にもっと歪みを強くしてくれないか?」みたいな依頼をして出来たのが
YJM308なんじゃないかと・・・。

憶測っていうより、ここまでくると妄想ですな(笑)

 しかしOD250も復刻モデルが出るくらいだから相当人気があるようですね。
確かにマーシャルで歪ませてブースト的に使うのであればYJM308までの強い歪みよりも
逆に、実用的な範囲の歪みでイングヴェイのサウンドが出るから良い。ってことかな?
でもOD250もYJM308も全く歪まないところから可変していくので歪み過ぎて困ることはないし。

 このOD250とYJM308のどちらかを選べって言われたらインギー・ファンは迷うだろうなぁ(笑)

2005.3.20

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