ギターダー
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No.7「MXR/dynacompの製作」


 ずっと歪み系ばっかりだったのでちょっと違うものを作りたいと思いまして。
以前から製作したかったのですが、コンプレッサーということでMXRのdynacompです。
 これは名機で年代ものはちょっとプレミアが付いてますね。

 回路図を見たところVccを56kと27kで分圧してますが
このバイアスを使ってるのは入力インピーダンスと高周波ノイズ除去くらいなので
それは別にGNDに落とせばいいのだから意味がないような気もするのですが。
ちょっとこれの設計者と話がしたい(笑)
まぁいっか。

 プリントパターンを製作してエッチングすると、いつも感光膜を残して穴あけします。
そして基板をカットしてから感光膜を剥がします。
そうすれば銅箔を汚さずに、酸化も気にせず作業ができます。

 部品の穴は0.8mmで、配線用の単線の穴は0.9mmで開けてます。
ボール盤を使ってるので楽に作業出来ます。

 


 穴あけとカットが終わったらすぐにフラックスを塗って銅箔を保護します。
これでプリント基板は完成ですが、これって写真撮影が難しいですね・・・
光が反射するしいつもうまく撮れません。

 MXRのオリジナルの基板はもっと大きくてパターンがすごく細いんです。
以前紹介したsobbatより細く、糸のようなパターンで隙間だらけなんですね。
せっかくの面積をもっと有効に使えばいいのにって思いますけど・・・
特に昔のプリントパターンはみんな糸のようなやつですよね。

私はなるべくパターンを太くします。
パターンが太い方が電気的にも都合が良いことは電子回路の常識であり、
実際、音も太いですから。
(ただし、高周波を扱う回路の基板の場合はまた違ってきます。)




 さて、部品を乗せてハンダ付けしたところです。一部ちょっと密集しています。
もっとよく考えてやればよかったですね。早く作りたくて焦ってた感じです。
 ジャンパー2本も気になるので暇があったら改良しますか。とりあえず今回はこれでいきましょう。
製作は丁寧にやってるし、見た目以外は全く問題ないですから。
部品同士が仲良しって感じで良いじゃないですか(笑)

 

 これは電解コンデンサを使っていません。
普段なら電解コンデンサを使うであろうところをすべてタンタルコンデンサにしてあります。
タンタルの方が周波数特性に優れていて年数経過による容量抜けもないです。
でもタンタルにした理由はMXRがタンタルを使っていたからです(笑)
MXRはDisutortion+も電解コンデンサを使っていませんね。
このあたりはMXRのこだわりが感じ取れます。

 あとは精度が求められる抵抗値のところは金属抵抗を使ってます。
MXRは見たところすべてカーボンのようですが?
カーボンでも大丈夫なのかな?一応念のため金属を使っておきましたけど。

 このへんまで製作すると後はポットと配線を基板に施す訳ですが、
ここで一度フラックスを丁寧に落とします。そして今度は基板保護のスプレーで
耐湿・酸化防止・絶縁のコーティングをします。サンハヤト製を使ってまーす。


 心臓部にはCA3080を使ってます。コンプレッサーの定番ですね。
本機では「CA3080E」というモールド(DIP)・タイプ(写真参照)を使っていますが
初期のMXR dynacompにはモールドではなくて缶(CAN)タイプを使っていて、
後にモールド・タイプに変更になったようです。

 このCA3080は「トランス・コンダクタンス・アンプ(OTA)」といって
5番ピンに電圧がかかっていて、出力に0.6V以上の電圧が出てくるとトランジスタが導通し、
電圧が下がって出力信号のレベルを抑えるという形で信号を均一にします。



 コンプレッサーはこのCA3080を使った回路の他に、フォトカプラを使ったタイプもありますが
フォトカプラは入手困難ですし、このCA3080も簡単には入手できないかもです。
今度OTAやフォトカプラを使わずに、OPアンプでコンプレッサーを作ってみようかと思います。


 組込みが終わったら基板に取り付けた2kΩの半固定抵抗器(中央水色の四角)で調整します。
OUTPUTつまみを真中、SENSITIVITYつまみを最大にした状態で弱くピッキングし、
音がプツッと切れたり歪んだりしない位置に調整します。
だいたい真中でOKでした。




 完成です。画像では見にくいですが、つまみはOUTPUTとSENSITIVITYです。

 

 音は・・・おぉ〜、すばらしいコンプレッションですね。さすがdynacomp。
カッティングすると独特の音圧感が生まれます。これじゃないと出ない音ですね。
アタックとサスティーンが効くのでクリーンなソロを弾くのも気もち良いです。
なんといっても多少下手な人でも上手く聞こえます(笑)

オリジナルのMXRのdynacompと比べても全く同じ音と感触です。
完璧なフルコピー機です。おぉ、買わなくて済んだ(笑)

2005.1.30

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