「スペース・ボール」1987年アメリカ



メルブルックス監督 ビルプルマン ダフネズニガ リックモラニス

「例によってパロディの冴えがもう、ゲラゲラもん(笑)作りも丁寧で緩急自在。名匠手練れの一品という感じ」
「ベタほめね。今回は<スターウォーズ>のパロディね。でも、ハンソロが主人公でルークの出番はナシ」
「まず開巻一番のロングロングアゴー・・のテロップに続いて宇宙船スペースボール1号がスクリーンを横切り始めるんだけど、これが・・・・あまりにも長い(笑)」
「ああいうのがブルックス監督のギャグね。ヒクヒク笑っちゃう小手調べ。で、ダースベイダーならぬダークヘルメットが・・(笑)」
「ありゃもうカブトガニのお化けなんだよね。中身がリックモラニスで、もうここいらで、どういうふうにこの映画を楽しんだらいいのか、スッと入っていっちゃう」
「いちいちのギャグはもう取り上げないけど、最後にひとつだけ。ジャバ・ザ・ハットのパロディがピザ・ハット(爆)」
「全身チーズまみれでぬちゃぬちゃした怪物。こういうの、もう最高だねぇ、僕は<エピソード1>のスターウォーズ・ブームでこの映画にも火がついてほしいと思う心あるファンなんだ」
「お話はというと、惑星ドュルディアの新鮮な空気を奪おうとする連邦大統領とその片腕ダース・ヘルメットが、ひょんなことから結婚式を逃げ出したドュルディア王国の王女さまをさらって、それをハンソロならぬローンスターが救い出してダークヘルメットたちと戦うのね」
「一応、スペースファンタジーなんだ(笑)。僕は王女さま役のDズニガのファンでもありまして、メルローズ・プレイスとか見てた。色っぽくて高貴な感じが良い良い」
「はいはい(笑)それでヨーダならぬヨーグルトがローンスターにフォースならぬシュヴァルツの力を目覚めさせて・・と、どんどん深みにはまっていく」
「だいたいいつも通り、先が読めるギャグなんだよね。で、ところどころ楽屋オチとかが出てくる。映画の撮影風景を入れたりするもの、おなじみといえばお馴染み。なのにすごく楽しいのは、これ、スタッフにキャストが、楽しみながら作っているから、としか思えないんだな」
「セリフ回しも、もう絶妙としか言いようがないの、これは出来ればいい吹き替えで見るのも楽しいかも」
「そうだね・・『ただ金のタメに助けるんじゃない!大金のためだ!』みたいなさりげないところ(笑)」
「一方で批評精神というか、なんかヒューマンなものというのは、今回はあまり全面には出てこなかったのね」
「題材がスペースオペラだから・・あんまり毒も少なかった。その点では数あるブルックス作品のなかでは、特に昔の作品と比べると少しモノ足りないっていうか毛色が違うって感じはする。でもラストに向かってほかの映画のパロディにずんずんと入っていくあたりは、素朴に喜んじゃったけどな」
「それとキャスティングの妙ね」
「でしょー? Dズニガはさっき言ったとして、ハンソロがビルプルマン。<ロストハイウェイ>なんかに比べると、今回の方がよっぽどカッコいい。チューバッカのパロディ、バーフに今はなき<ホームアローン>のジョンキャンディ・・」
「意外なのが、ジョン・ハート(笑)」
「とにかくこの映画、絶対にお勧めしたいです!」(1999.8.6)


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