「スリーパーズ」1996年アメリカ

バリーレビンソン監督 ブラッドピット ジェイソンパトリック

「ちょっとなによこれ!」
「のっけからアオスジたてないで(笑)美貌に障るよー」
「さあケナシてくれって言わんばかりの、見てがっかりする映画」
「なにを期待するかによると思うけど。ガッカリしたね」
「少年院時代にイタぶってくれたサド看守たちに復讐するフダツキごろツキ2人とブン屋と駆け出し検事の都合4人の男たちの話。検事が神父ぐるみで法廷をたぶらかして看守を射殺したフダツキごろツキを無罪にしてしまう話。なんとも下らない人をバカにした映画!」
「そうだねぇ僕も同感。まず少年院に入るまでが長すぎる。エピソードの描き方が浅くて散漫だから少年たちに全然共感できない。下町のイキのいい男の子たちってところを描きたいのに個性が出てない」
「髪型とか着てるものとか、60年代には見えなかったよ、わたし。で少年院生活の描き方も類型的。食事の時のケンカとかはもう見飽きてるしサド看守のケビンベーコンも線が細い。とにかくノレないツマラない」
「看守たちとフットボールをやって勝ったはいいけど後でボロクソに袋叩きに合うってのも、そりゃ当然だよね(笑)そんなことで看守を憎むなっていいたい」
「全体にすべてに渡ってステレオタイプかつご都合主義なのよ、観客をバカにしてる。オリジナリティなしと思ったわ」
「看守とあっけなく偶然再会しちゃって殺しちゃったというのは、因果応報で心情的には分かるけどドラマじゃないよね。復讐を誓って捜索の末についに探し出したっていうならともかく。それに看守を殺すまで映画は1時間、実に長かった」
「そこから法廷シーンに移って面白くなるかと思ったら依然として法廷の外の散漫な話の連続。女友達を前に忌まわしい過去を告白するのもセンチメンタル。だってその事実は観客にはもう知らされてるのよ! それをわざわざ話して聞かせるんだとしたら、観客の興味は女友達や神父がそれをどう聞くかってことに向かうのに、神父はともかく女友達の人間像は彼の告白を心の深いところで受け止められるほどには突っ込んで描かれていない。ああいう安易な作りにハラがたつのよ、エモーションの重心が見事に外されてるから、全く映画の中に入っていけないの」
「元看守が証人に呼ばれてDホフマンに追求されて、ついに少年院のホモサド行為をさらけだして慚愧の念に泣き出す・・あたりでこの映画の浅い底は完全に割れたね、あのご都合主義には笑いが似合う」
「感傷的な余計なイメージインサートが多すぎるのも、映画をダラダラさせてる。最後の同窓会みたいなのも、全然溜飲下がらない、こいつらバカかって感じよね、だって映画自体最初から最後までツクリモノって感じで、登場人物は生身らしさのない厚みのない、みんなこれでいいのか!って葛藤がない
「女史の目で見た俳優陣は?」
「ブラッドピットは明らかに生彩を欠いてたよヤッツケ仕事、Jパトリックはただのデクノボー。Dホフマンだけはヨレヨレ弁護士で印象に残った」
「デニーロは、まあこの映画に限らないけど、あまりにも出過ぎてるから、どんな役をやってもただのデニーロをやってる、としか見えないね、これからも永遠にそうだと僕は思う」
「キングベニー役のビットリオガスマンは流石に古き良きギャングだったわね、ピーターフォークとか、年取って枯れたイタリア系俳優は味わい深いわー」
「久々にケナシまくってスッキリしたね」
「いんやわたしにはまだこの映画の後味悪さが残ってるよー」
「こらえてこらえて!(笑)」(1998.6.26)

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