「ロッキー・ホラー・ショー」1975年イギリス

ジム・シャーマン監督 ティム・カリー スーザン・サランドン

「とにかく、この映画は全編、あっけにとられる(爆)」
「もうサイコ〜♪ステキ〜!!!!としか言いようがないんでけど・・個人的な思い出から話すと、僕はこれ、海外で評判になってるこんなロックミュージカルがあるっていう紹介記事を雑誌ミュージックライフで読んでね、もちろんグラビアつき。僕はまだ小学生くらいだったけど、めくるめく世界が開けたよ」
「わたしはもうちょっと後で知ったんだけど、これを見た後でヴィスコンティの<地獄に堕ちた勇者ども>を見て、Hバーガーに一人で爆笑しちゃってヒンシュクを買ったっけ(笑)」
「とにかく全編、ハッピ〜♪になれる映画なんだよね」
「若い婚約者同士ブラッドとジャネットが雨の中、車が故障して、さまよいたどりついたのがフランクンフルターの城。で、彼はトランシルバニア星人のトランスセクシャル人間で、そのあとは彼が繰り広げるワンダ〜ランドを一気に魅せてくれるのね」
「まずオープニングの、深夜二本立てのSF映画にオマージュを捧げたテーマソングがねぇ、ぐっと来る。僕はあの真っ赤っかな口のドアップを見かけるだけで、心が痺れちゃうんだ」
「ストーリーなんてものは特にないんだけど、フランクンフルターが筋肉ムキムキの人造人間ロッキーを作って・・、あとはハチャメチャ。最後ちかくの、登場人物全員が網タイツで女装するフロアショー(笑)は、ほんと、理由なくハッピ〜♪になれちゃうのね」
「で、フランクンフルターの最後の歌には、もうそれはそれはジィィィィンと・・涙が浮かんじゃう」
「まあ、この映画は確実に観客を選ぶ映画でしょうけれど、決して、いわゆるおバカ映画とかおふざけ映画じゃなくて、なにかしら才気を感じさせるもので光り輝いてるところが数多いと思うの」
「そうなんだ、まさにね、全編あっけにとられるって女史が言ったけど、まさしく意表を突かれっぱなしで、それとノリノリの音楽、セリフ回し、ギャグの洪水で、そのうえSサランドンがまたとても可愛らしい♪」
「才人ティム・カリーがとにかく強烈。イギリスだから出来た映画かもっていう気はするの。ほら女装ってイギリスの伝統みたいなもんだから」
「まあ、先にずいぶんホメすぎちゃったってキライもあるけれど(笑)もっともっと脚本を練って、リフラフとかマジェンタとかいった脇役たちをもっと引き立たせるような作り方は出来たはず。カルトとして大人気で、観客たちは登場人物のコスプレをして映画と一緒に踊り狂うといったくらいの熱烈なファンに支えられてるから、あまり苦言が聞こえてこないんだけど、僕としちゃ、この映画、本当に面白いのはTカリーだけって気もするんだよね」
「まあ全編は彼を主人公にしたマンガ。だからフランクンがあんなことになっちゃっておしまいっていうのが、まあ切ないっていうか・・」
「本当に観客が見たい結末だったかというと・・映画としては弱いかもね。ところで・・・僕ねぇホラ」
「ぎゃゃゃゃゃあっ」
「今日は、網タイツ履いてるんだ(笑)」(1999.8.30)

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