[付録] ニュースと感想 (147)

[ 2010.7.26 〜 2010.9.06 ]   

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         7月26日 〜 9月06日







● ニュースと感想  (7月26日)

 「財務省の見解」について。
 財務省の事務次官のなかでも、近年ではきわめて優秀と評判だった武藤敏郎が、読売新聞に財政再建論を陳述している。(読売・朝刊・1面・コラム 2010-07-25 )
  ・ 巨額の財政赤字は日本の信用低下と地位低下をもたらす。
  ・ 巨額の財政赤字は持続不可能である。
 この二点は、妥当である。まったく、その通り。しかし、これに対する対処策がまずい。例によって、財務省流に、「増税」を主張している。
 彼は、現状の状態が続いて、少し成長することを基本としながら、「増税」というふうに主張している。しかし、ここには、マクロ経済学的な理解がまったく欠落している。
 彼の発想は、「不況 → 成長アップ」というものだが、ここでは、「不況」という状況が所与のものとなっている。
 しかし、マクロ経済学的に考えれば、「不況」というものを一挙に「好況」に転じることが可能だ。そして、いったん「好況」に転じたあとで、物価上昇を抑制するために、「増税」をすればいい。そして、「好況」に転じるまでは、「不況 → 好況」という転換をもたらすために、減税が必要となる。つまり、「最初は減税で、次に増税」となる。
 彼はそれを理解できない。あくまで「不況」という状況が続くことを前提として、そこに「成長」が加わるだけだ。そういう発想だから、「増税で財政再建」という発想になる。
 比喩的に言おう。病弱で、1日5時間のアルバイトしかできない男がいる。この男は生活費をまかなえず、借金生活をしているので、赤字が蓄積するばかりだ。このままでは破綻してしまう。そこで武藤がアドバイスする。「このままでは破綻しますよ。生活レベルを一段落としなさい。家に住むのはやめて、ホームレスになりなさい。食事も、卵と目刺しとご飯、というのをやめて、毎日、食パンの耳だけで過ごしなさい。そうすれば、破綻を免れます」
 そこで、彼はその指導に従ったが、たちまち栄養失調になり、また、風雨に打たれて風邪を引き、肺炎になり、ついには倒れて病院送りになった。そのまま生活保護を受けようとしたが、県が支給拒否したので、ついには死んでしまった。そこで武藤は成功を宣言した。「死んでしまえば、もう赤字は蓄積しない。財政は均衡した。万歳」
 彼はこの方針を日本にも適用しようとした。その方針は、財政均衡のために、日本を死なせるという方針である。  (^^);

 前にも述べたが、病気で赤字の男をまともにするには、「薬を飲んで、完璧に治療して、健康になる」ことが必要だ。そして、そのためには、「借金して、治療代に充てる」ことが必要なのだ。借金することで、「病気 → 健康」という転換が可能となる。……しかしながら、帳簿を見ることしかできない財務省の官僚は、そういう発想がないのだ。愚か。マクロ経済学音痴。(菅直人もそれに染まってしまった。)

 [ 付記 ]
 さらには、武藤は上記コラムで、こう主張している。
 「増税による増収は、100%、社会保障費として国民に還元する仕組みを作ることだ。消費税増税は所得再配分に上げることを明示すれば、国民の理解を得られるのではないかと思う。」
 頭がイカレているのだろうか? 増税した分を、国民に還元したら、財政再建はできない。財政再建をするのが目的であれば、増税をしたら、借金の返済に充てなくてはならない。当り前でしょうが。
 たぶん、彼の言い分は、「増税した分は社会保障費に充てるが、同時に、これまでは社会保障費として負担していた分を減らして、その分で、借金返済に充てる」ということだろう。しかし、これはペテンだ。詐欺だ。
 つまり、算数もできない馬鹿か、国民をだます詐欺か、どちらかだ。きちんと「増税して、借金返済に充てる」と述べるならばともかく、馬鹿な意思詐欺師だとしたら、どうしようもない。これをもっても、この人の胡散臭(うさんくさ)さがわかる。


● ニュースと感想  (7月26日b)

 (1)
 やる気と成果は比例するか? ある程度までは比例するだろうが、その先では、逓減して、さらには、逆効果となる。
  → Open ブログ 「やる気曲線」

 (2)
 現実の異性に恋愛感情を持つことができない、というオタク女子の悩み。
  → Open ブログ 「オタク女子の悩み」


● ニュースと感想  (7月27日)

 「池田信夫の嘘」について。
 池田信夫がまたとんでもない嘘を書いているので、指摘しておく。
  → 池田信夫ブログ
 So he said "there is not a high probability that deflation will become a concern." Contrasting the U.S. to Japan, he said the latter has lower productivity growth, a contracting labor force and bank problems. He maintained the U.S. banking system, on the other hand, is "strengthening."
 ──
ここで彼は日本がデフレに陥った原因を、次の三つだとしている:
  ・ 生産性上昇率
  ・ 労働人口の縮小
  ・ 銀行の不良債権
 嘘をつかないで欲しい。「原因」なんて、どこにも書いていないでしょうが。勝手に因果関係を付けないでほしい。誤読というか、我田引水というか。

 そもそも、「生産性の向上が低いとデフレになる」ということは、ありえない。「生産性の向上が低いと、供給力が不足して、インフレになる」という例なら、山のようにある。一般に、戦争や経済制裁などで、生産性が大幅に低下すると、その国では物価が急上昇する。また、インフレ期に、生産性の向上が進むと、物価上昇が抑制される。そうでなくても、価格低下の効果が生じる。実例として、コンピュータがある。生産性が大幅に向上するにともなって、コンピュータの価格は大幅に低下した。
 池田信夫は、デフレの意味を根本的に理解していない。デフレとは何か? 次の項目で示される。
  → トリオモデル
 つまり、「下限直線割れ」のことだ。具体的には、次のことだ。
 「需要が急減したせいで、均衡点の価格が、原価割れになったこと」
 ここでは、需要の急減だけが理由であり、生産性まったく影響しない。(原因・理由としては。)

 ただし、(逆方向で)結果としては、生産性影響する。デフレになると、実際の生産量が縮小するが、労働力は変わらないから、労働生産性が低下する。(人員は同じで、生産量が減るから。)
 つまり、因果関係は、
    デフレ ⇒ 生産性の低下
 である。その逆ではない。(重要!)
 この両者に相関関係があるからといって、「生産性の低下のせいでデフレが起こる」というようなことはない。
 まして、他国との比較で、生産性が劣るからではない。そんなことを言い出したら、世界の半数は平均以下の生産性であるから、世界の半数はデフレであることになる。そんな馬鹿なことはない。
 
 池田信夫は、英語を読めない(誤読する)だけでなく、真っ赤な嘘である経済学説を広める。きわめて有害だ。
 それにしても、彼の嘘八百にだまされる人があまりにも多いのには、ほとほと呆れる。

  【 補説 】
 池田信夫がどうしてこういうふうに間違うか? 彼が馬鹿だからか? 違う。中途半端に利口だからだ。
 彼の発想は、単純に言えば「サプライサイド」である。その立場は「古典派経済学」である。その特徴は「マクロ的な理解の欠落」である。単純に言えば、「すべてをミクロ的に理解すること」である。これがどういうことかというと、次の通り。
 ある企業が生産性を向上させたとする。その場合、次のいずれかだ。
  ・ 1日に 100個生産していたのが、102個生産するようになる。
  ・ 同じ生産量で、 100人を要したのが、98人で済むようになる。
 前者の場合には、売上げが増えるので、利益が増す。
 後者の場合には、コストが減るので、利益が増す。
 いずれにせよ、利益が増す。利益が増すから、採算割れというデフレ現象から脱することが出来る。
 以上は、個別企業の場合だ。(ここまでは正しい。個別企業で。)
 これが日本全体でなされれば、どうか? 日本全体で利益が増すので、日本全体で、採算割れというデフレ現象から脱することが出来る。(ここは間違い。)

 正しくは? こうだ。
 日本全体で、次のことがなされたとする。(ただし需要は上限がある。)
  ・ 1日に 100個生産していたのが、102個生産するようになる。
  ・ 同じ生産量で、 100人を要したのが、98人で済むようになる。
 前者の場合、ただでさえ供給過剰のときには、ますます供給過剰になり、デフレはいっそう悪化する。
 後者の場合、ただでさえ失業者が多いときに、ますます失業者が増えて、不況は悪化する。
 いずれにせよ、デフレ・不況は悪化する。

 では、どうして、そうなるのか? それは、次の二点による。
  ・ もともと不況である。(需要不足。)
  ・ 個別企業でなく全企業が生産性を向上させると、供給過剰になる。
 第1に、元々が不況でなければ、生産性の向上にともなって、供給が増えるが、それと同時に需要が増えるから、生産量が拡大する。つまり、経済成長が起こる。しかし、不況のときには、もともとが需要不足であるから、生産能力を増やしたところで、供給力が過剰になるだけであり、実際の生産量は増えない。単に価格下落によるデフレが悪化するだけだ。
 第2に、1社だけが生産性を向上させるのならともかく、日本全体で生産性を向上させれば、利益は増えるどころか減る。なぜなら、前提となる需給曲線において、供給曲線そのものが移動してしまうからだ。これはマクロ的な理解が必要だ。(古典派経済学者には理解できない。古典派経済学者は、供給曲線は不変だという前提にしがみついているからだ。)

 池田信夫の欠点は、古典派経済学者の欠点だ。その要点は、一言で言えば、「マクロ的な理解が欠落している」ということだ。
 比喩で言おう。駆けっこで競争するとする。みんなが普通に走っているときに、誰か一人だけが全力疾走すれば、その人が勝者となれる。では、全員が全力疾走をすれば、全員が勝者となれるか? 違う。全員が消耗するだけだ。
 にもかかわらず、次のように考える。
 「一人が全力を発揮すれば、その人が優勝できる。だから、全員が全力を発揮すれば、全員が優勝できる。全員が優勝賞金の 100万円を獲得できる。だから、全員が全力を発揮すればいい。全員が優勝賞金をもらうために」
 こういう愚かな発想をするのが、古典派経済学者の特徴だ。池田信夫も、またしかり。 ( cf. 優勝賞金 = 生産性向上の利益)

 [ 付記 ]
 彼は、「サービス業の生産性上昇率が低い」のが、デフレの原因だとも述べている。これまた見当違い。
 「サービス業の生産性上昇率が低い」のは事実だが、それは、日本のサービス業では労働時間が長すぎるのが理由だ。稼いでいる金額は同じぐらいでも、日本人の方が労働時間が1割以上長い。その分、非効率となり、生産性が下がる。
 だから、サービス業の生産性上昇率を高めたければ、サービス業で労働時間を短縮するようにすればいい。それだけのことだ。
 たとえば、スーパーやコンビニなどの営業時間がすべて1割減になれば、全体の売上高は変わらないから、生産性は1割アップする。それだけのことだ。ここでは、生産性が上がったからといって、デフレになることもないし、インフレになることもない。単に労働時間が短くなるだけだ。
 池田信夫みたいに、何でもかんでも生産性に帰するのは、サプライサイドの悪い癖だ。
 生産性が影響するのは、一般に、供給量が頭打ちになって、さらなる供給が必要になるとき、つまり、インフレのときだけだ。デフレのときは、生産能力をアップさせることよりも、稼働率を上げることが課題となる。(そのことで利益率が上がるし、賃上げも可能となるし、失業も解消する。)
 馬鹿のひとつ覚えみたいに「生産性の向上」と述べても、それは(愚かな)小泉路線の二番煎じにしかならない。

( ※ なお、サービス業の生産性が低いことは、特に悪いことではない。なぜなら、サービス業は、客が来ないことが多く、暇な時間が多いからだ。労働時間は長いが、労働密度は低い。労働時間が1割ぐらい長くても、休む暇なしの工場労働者よりは、恵まれているだろう。……当然ながら、日本経済の問題を、サービス産業の生産性の低さに帰しても、得るところはない。それはまったく別問題だ。)


● ニュースと感想  (7月27日b)

 Uniblue registry booster という名前のソフト。レジストリを修復する。  このソフトは、典型的な詐欺ソフトだ。  だまされてインストールすると、その結果は悲惨。
  → Open ブログ 「Uniblue registry booster(詐欺ソフト)」


● ニュースと感想  (7月27日c)

 「ヘリコプター墜落」について。
 【 修正 】
 新たに次の情報が判明した。
埼玉県の防災ヘリ墜落事故で、墜落したヘリは滝つぼに落ちた女性(55)=川崎市=を救助しようとしていた。女性はヘリ墜落後に、別の救助隊によって病院搬送されたが死亡した。
( → 産経
 これにともなって、すでに記述した分(批判)については、削除します。


● ニュースと感想  (7月28日)

 Google と Yahoo が提携する、という報道があった。これは、功罪なかばする。
  → Open ブログ 「Google と Yahoo 提携」


● ニュースと感想  (7月28日b)

 「IMFのモデル」について。
 前に、IMF の「増税すべし」という勧告を批判した。
 では、なぜ、IMF はいつもトンチンカンな勧告を出すのか? (そのせいで、いつもクルーグマンやスティグリッツに批判されるが、どうしてか?)
 その理由を示そう。

 実を言うと、研究所や IMF の予想が間違うのは、理由がある。彼らの使っているモデルは、「金利によって経済が決まる」というマネタリズムのモデルだ。ここでは方程式で均衡点を求める。
 しかし私の使っているのは、「所得と生産と需要とは循環する」というマクロ経済学のモデルだ。ここでは、動的に変化するダイナミックな変動の収束点を求める。
 モデルが違うのだから、結果が違うのも当然であろう。IMF が使っているのは 20世紀後半(80年代ごろ)のモデルかな。そんなのは今や時代遅れだと思うのだが、いまだに方程式を解くことで均衡点を見つけようとしている。だから、必ず間違う。
 間違った方程式からは間違った結論しか得られない、というわけ。マクロ経済学音痴。あるいは、金融至上主義。(金融で経済のすべてがわかる、というマネー至上主義 = マネタリズム)
 彼らの予言は、(均衡でなく不均衡のときには)いつも間違いだらけなのだが、いくら間違えても、自分を反省しない。「またハズレちゃった」というだけ。意や、ハズレたことを、見て見ぬフリ。健忘症か。


● ニュースと感想  (7月29日)

 (1)
 上司のタイプを、四つに分けることが出来るという。
   社交家タイプ/まとめ役タイプ
   外交的タイプ/思索家タイプ
  → Open ブログ 「上司のタイプ」

 (2)
 もう少しで超伝導になりそうな物質を、アルコール漬けにすると、その物質は超伝導物質になるだろう。  特に、ただのアルコールよりも、おいしいビールの方が効果があるだろう。  また、味の濃い赤ワインは、超伝導にとても効果があるだろう。
  → Open ブログ 「アルコールで超伝導」

 (3)
 「死刑を存続する廃止するか」という問題について、私の考えを少し改めたので、新たな考え方を示す。(殺人行為をした兵士の PTSD との関連で。)
  → nando ブログ 「死刑存廃と殺人兵士」


● ニュースと感想  (7月30日)

 プラスチックごみを、あなたはどうしているか? 分別して、ごみ回収に出している人が多いだろう。しかしそれは、やめるべきだ。
    → Open ブログ 「プラごみの分別をやめよ」


● ニュースと感想  (7月31日)

 「永久国債」について。
 池田信夫がまたとんでもない嘘をついているので、指摘しておく。
 発端は、朝日の記事。
 記者「900兆円もの借金をどうやって返していくのか」
 神野「実は、900兆円は返さなくていいんです」
 これを評して、次のように書く。
 「返さなくていい」というのは「踏み倒してもいい」と同義である。
( → 池田信夫ブログ

 その根拠は、経済学ではなくて、広辞苑である! 
 呆れた。経済学者が経済学の話の根拠を、国語辞典によるとは。
 そこで、私が、経済学の教科書にある話を教えて上げよう。
 
 ケインズは、利子の理論を説明するときに、「永久国債」というものを取り出した。では、「永久国債」とは何か? 利子だけ払って、元本を返済しない国債だ。イギリスではしばしば発行される。下記に引用しよう。
 イギリスに永久国債というものがある。貴族たちが買うらしい。国が破産するまで返さなくてよいというのだから、債券というより、株券に近い。株式も、ほんとうのこと言えば会社が自主清算したり倒産しない限り投資は返ってこない。上場企業で事業目的が定款どおり達成できたから清算するなんて企業は稀だから、実質的には倒産しないと返ってこないし、倒産するほど財務状況が悪ければまず投資額は返ってこない。しかし資本主義の効果をとりあえず信じている人は株価を評価し、中には株を喜んで買って、証券取引所まで作って転売や中途購入までしている。 永久国債は株券と違って、利息が保障されている。そしてその利息と、その時々の利子率の比較した価格で転売されたりして、投資家は換金する。
( → 参考ブログ
 つまり、永久国債であれ、会社の株券であれ、元本が返済されないということはある。それは決して「踏み倒す」ことではない。「返済期限を無限大の未来に先延ばしする」というだけのことだ。
 その違いは? 貸し手は、踏み倒された場合には、1円ももらえないことになるが、返済期間が無限大の場合には、その間に受け取る利子の金額の総計が無限大になる。ここでは、受け取りの金額(元金と利子額の合計額)に、ゼロと無限大という大差がある。これほどにも大差があるのだ。もちろん、両者は全然別の概念である。

 こんなのは、経済学の常識なんだから、ちゃんと理解してほしいものだ。いちいち私が教えることもない、初歩的な話題。
 彼があまりにもデタラメを多く書くから、私が訂正して上げる手間も増える。困ったことだ。こういうデタラメ人間が、ネット上に嘘を氾濫させるのは、ネット時代の弊害だ。

 [ 付記 ]
 初めの話題に戻ると、永久国債では返済を免除される、という概念は成立する。ただし、利子の支払いが問題となる。
 この件は、ドーマーの定理という話題で、前に詳しく説明した。
  → nandoブログ


● ニュースと感想  (7月31日b)

 「ライブドア・その後」について。
 3カ月以上前の記事だが、下記にライブドアの帳尻が記してある。
  → zakzak 2010.04.16
 結局、ライブドアには 1000億円以上の価値が残っていたことになる。株価は暴落したが、それは売り急いだ人が損しただけの話だ。底値で買った外資は、数百億円ものボロ儲け。
 「株価が下がったのはホリエモンのせいだ」
 とか何とか言って、損害賠償を訴えた人もいるが、実は、風評で株価が下がっただけだったのだから、そのまま保持していれば、あまり損はしなかっただろう。というか、底値で買い増しておけば、今ごろは大儲けしていたはずなのだ。

 結局、「世間の騒ぎすぎが理由」という私の主張が、実証されたことになる、とも言える。
 ホリエモンだって、その点を指摘しておけば、臭い飯を食わずに済んだのに、あえて臭い飯を食った。愚かというか。……
 その点、外資は賢明ですね。大騒ぎして金を放り出す日本人を、うまく食い物にする。食われる方が馬鹿なだけなんだけど。……なんか、情けない。


● ニュースと感想  (7月31日c)

 《 お詫び 》
 「ニュースと感想」のバックナンバーの 7月09日b の箇所に、ファイルのエラーがあって、正常に表示されませんでした。(現在では修正されています。)
 お詫びして、お知らせします。また、ご連絡してくださった方には、感謝を申し上げます。
 ──
 nando ブログでは、「インフレ目標」に関する項目のいくつかを、別の日付に移しました。
 表紙ページからは見えにくくなっていますが、「インフレ目標」でサイト内検索すれば見つかります。


● ニュースと感想  (8月01日)

 太陽光発電への補助金について、朝日新聞・社説が方針を転じた。「莫大な補助金を投じよ」という方針から、「多すぎては駄目(慎重に)」という方針へ。
  → Open ブログ 「太陽光発電と補助金3」


● ニュースと感想  (8月02日)

 (1)
 結婚しない男女が急激に増えている。このままだと、将来の日本は惨憺たるありさまとなりそうだ。
  → nando ブログ 「非婚時代の未来」

 (2)
 死刑の冤罪を防ぐには、嘘発見器を使うといいだろう。
  → nando ブログ 「死刑・冤罪・嘘発見器」


● ニュースと感想  (8月03日)

 「日テレ遭難死」について。
 この事件については、推測は出来ても、はっきりとしたことはわからなかったが、2ch を読んでいたら、参考となる情報が報道されているとわかった。
 31日午前6時ごろ、水野さんら3人は出発したが、装備が不十分だったことや2人の足取りを見て山に不慣れだと判断。予定を変更して、午前8時すぎには下山を開始した。
 しかし、出発地点に着く数百メートル手前で、川上さんが「尾根の方も様子を見てみたい」との意向を水野さんに伝えた。水野さんは同行を申し出たが辞退され、「午後2時までに戻るのが山の安全の基本です」と伝えたという。
( → 毎日新聞
 私の疑問は、「なぜ二度目に、ガイドが同行しなかったのか?」ということだった。その理由は、上記。ガイドの同行をあえて拒んでいたのだ。つまり、ガイドが同行しているとまずい、と思ったわけだ。というのも、ガイドが「行くな」と言ったところへ行こうとしていたからだろう。

 なお、ガイドの話として、
川上カメラマンは大学では山岳部だったというが、ガイドは「体型から(最近は)あまり登ってないと思った」と言っていた。
( → J-cast
 ということだし、カメラマンの顔写真は、若乃花(おにいちゃん)そっくりだ。デブ体型らしいので、登山はもともと無理なのに、あえて先へ進んだらしい。しかも、服装は軽装だったというから、山をなめていたとしか思えないですね。
 しかしまあ、上司としては、この企画自体を止めるべきだったろう。警察も自粛を要請していたのだし。また、上司の方も、「是非とも行け。視聴率を取れる画像を撮ってこい」と言っていた可能性は、十分ある。死人に口なし、で、蓋をした可能性はある。そうであってもなくても、日テレの責任は免れないだろう。

 なお、装備が軽装過ぎるという話もあるが、軽装でなくするための装備各種は、日テレが負担するとは思えない。装備は自腹で、となると、装備しないのも、仕方ないか。
 だったら取材しなけりゃいいんだけど、上司のプレッシャーもあっただろうし。「行きました、画像は取れませんでした」では、上司に怒られるのは見え見えだろうし。

 こういうのは、不況のせいかもしれない。金がなくなると、人々はみんな焦りがちになる。困ったことだ。

( ※ ドラマの撮影現場の弁当も、ガクンと質が落ちたらしい。それでもコンビニ弁当よりはずっと上だから、上原美優という貧乏タレントは、ロケ弁が大好きらしい。)
( ※ 話が逸れました。でもね。つまりね。日本は、貧乏になったようでも、上原美優に比べれば、ずっとマシだ。で、上原美優のレベルは、今の高齢者の昔体験したレベルだ。今の若い人は、耐えられるかな? )


● ニュースと感想  (8月03日b)

 (1)
 今年7月は、下旬に東日本で、上旬は北日本で、それぞれの気温が、統計が残る1961年以降で最高を記録する猛暑だったことが2日、気象庁のまとめでわかった。
  → Open ブログ 「やっぱり猛暑」
 
 (2)
 太陽光発電の寿命は短いという新聞記事の紹介。
  → Open ブログ 「太陽光発電の寿命は短い」


● ニュースと感想  (8月03日c)

 「池田信夫の嘘(またも)」について。
 池田信夫の嘘つき加減は、たぶん誤読癖から来ているのだろうが、どんどんひどくなっていく。デフレの原因について、彼はこう書く。
 根本的な原因は、バーナンキもいうように、日本の潜在成長率が低いことだ。
( → 池田信夫ブログ
 この件は、先に 7月27日 のところでも述べたように、彼の誤読だ。「……から」というふうに原因を述べているのではない。
 しかも、先日は「成長率が低い(から)」と書いたのに、今回は「潜在成長率が低い(から)」と書いている。前回は「原因」ということを勝手に追加しただけだったが、今回は「潜在」という言葉を勝手に追加している。こうなると、引用ミスというよりは、捏造に近い。嘘も休み休みにしてほしい。英語を読めないのはともかく、今度のはひどすぎる。

 それでも、結果的に内容が正しければともかく、内容は真実とは正反対だ。
 「デフレの原因は潜在成長率が低いから」(供給能力不足だから)
 というのは完璧な間違いで、
 「デフレの原因は稼働率が低いから」(供給能力過剰だから)
 というのが正しい。
 となると、対策は、
 「投資を増やせばいい」
 のではなくて、
 「供給を減らすか、需要を増やせばいい」
 となる。単に均衡をめざすだけならば、供給を減らすこと(リストラ)でもいいが、失業をも解決するには、需要を増やすしかない。

 英語をきちんと読めないと、結論まで正反対になる。せめて平均的な高校生レベルの英語力を備えてほしいものだ。
 というか、他人の言説を引用するときは、その文章をきちんと読んでおけって。読まずに(読んだつもりになって)引用するな。

 ──
 
 おまけで言えば、主題と結論とが違っている。
 主題:
 「デフレはなぜ起こるのか」
 結論:
 「日本経済がデフレから抜け出せないのは、明日は今日よりよくなるという希望が失われ、企業が投資しないで貯蓄しているためだ。」
 全然違うでしょうが。たとえて言うと、「風邪を引く理由」と「いつまでたっても風邪が治らない理由」とは違う。前者は寒いところで薄着でいたから。後者は睡眠不足で仕事を続けていて休まないから。全然違う。
 この違いもわからないとなると、頭のネジが狂っているようだ。

 [ 付記 ]
 池田信夫は一つ前のクルーグマンについての記事で、次のように書く。
ただクルーグマンのいいたいのは、いったんデフレの罠に陥ると脱却は容易ではないので、FRBは無理しても金融緩和を続けろ、ということだろう。
( → 池田信夫ブログ
 勝手に推測するべからず。彼はクルーグマンの主張を誤読している。「無理しても金融緩和を続けろ」というのは、リフレ派の主張だが、クルーグマンはそんなことを主張していないし、むしろ逆に、「金融政策は無効になる」と述べているのだ。
 池田信夫はクルーグマンの主張さえも理解できないで、勝手にクルーグマン批判をしている。ドン・キホーテが風車に向かって突撃するようなもの。妄想。誤読の結果だが。まったく、池田信夫の読解力はひどい。
 クルーグマンが「罠」という言葉を述べているのは、「いったんそこに入ったら出られない」という意味だ。金融緩和で何とかなるのならば、それは「罠」ではない。
 この程度の基本的な読解力もないのでは、彼の知性レベルが疑われる。……と思ったのだが、そうでもないな。トンデモ・マニアに共通するが、頭は結構レベルが高いのだが、誤読によって勝手に他人を批判する。頭が悪いというよりは、精神が歪んでいる。そのせいで、物事を素直に読み取ることができないのだ。何もかも、自分流の見方でしか、物事を見ることができない。
 馬鹿というよりは、神経症の一種かも。


● ニュースと感想  (8月03日d)

 「八ッ場ダム」について。
 八ッ場ダムなどの多目的ダム一般について、次のような見解があるので、紹介する。

 (1) 賛成論
 総額 4600億円で、既存出費が 3700億円。今の段階で決めるとしたら、3700億円はどっちみち還らないから、残りの 1100億円で効果があるかどうかを決めるべき。その場合、1100億円で効果があるのだから、十分に効果があることになる。中止よりは継続の方がいい。
 たとえ今後の維持費が継続的に出費が必要だとしても、やはり中止しない方がよい。

 (2) 反対論
 この手のダムはそもそも、発電が目的だ。ただし、発電だけだとペイしないので、必要もない治水を目的として、税金の投入を強制しているだけだ。
 それでも、治水が効果があるならまだしも、現実には治水の効果はない。なぜかというと、発電が最優先となるからだ。水力発電の常として、発電の電力の最適化が目的とされる。すると、次のようになる。
  ・ 渇水期には、水量を増すため、放流がなくなり、下流では水が涸渇。
  ・ 増水期には、台風の直前に大量の水が放水されるので、下流は大洪水。
 つまり、治水効果が生じるどころか、治水とは正反対の結果になる。水が足りないときにはますます水不足となり、ダムが貯水するべきときには逆に大放水をして下流は大洪水の被害を受ける。それというのも、発電が最優先だからだ。

 ──

 それで調べてみると、確かに、八ッ場ダムは、「治水」を目的としているが、実際は「多目的ダム」である。そして、「エコのために水力発電」を目的としているのだから、まさしく、治水とは正反対の結果となる。
 で、治水とは正反対の結果を招くために、「治水」を目的として、莫大な税金が投入されるわけだ。
 やめた方がいいかも。

( ※ ただし、結論を出すのは、保留します。賛否両論があまりにも錯綜しているので、まだ結論を出すほど詳しく知っていないので。……裏の裏みたいな事実が次々と出てくるので、わけがわからなくなってくる。)


● ニュースと感想  (8月04日)

 「八ッ場ダムの延期案」について。
 八ッ場ダムについては、以前、私が考えたことがあったので、思い出しながら書く。
 それは、「賛否どちらでもなく、延期しよう」
 という案だ。(延期案)

 (1)
 仮に、建設するにしても、今すぐ建設する必要はない。土木工事なんて、あわててやる必要はないのだ。ダムの建設が始まったら、放置はまずいが、ダムの建設が始まっていない時点では、あわてる必要はなく、すべて放置してしまえばいい。
 その後、日本経済が不況から脱して、治水のためにお金をかける余裕ができたら(数十年後?)、そのときになって、「治水のために千億円以上をかけよう」という結論を出してもいい。
 しかし、今は、不況のさなかだから、駄目だ。莫大な失業自殺者がいるときに、喫緊の必要もないダムのために、千億円以上を出すなんて、金の使い道を間違っている。当面の支出は不可。
 というわけで、賛成論にしても、「不況の続く間は延期」という案で妥協できるはずだ。(よほど強欲な地元の建設業者は別として。)
  
 (2)
 将来的にも支出を禁止するべきか? それもまた、急いで決める必要はない。延期を延々と続けていれば、「無期限延期」になるし、その場合には、建設しないのと、同じことになる。
 で、自分の生きている間だけ、建設しなければ、それは、「建設中止」と同じことになる。自分の死んだあとのことは、いちいち心配する必要はない。
 というわけで、反対論にしたって、「当面は延期」という案で妥協できるはずだ。

 結論。
 というわけで、私としては、
 「最低でも3年間の凍結」
 「仮に支出するとしても、不況が完全に回復したあとのこととする」
 「結論を出す前に、延々と議論を続けておく。その議論はネット上で公開する」
 というふうに主張したい。
( ※ 私の案って、たいてい、「賛否どちらでもなく、第3の案」となるんですよね。死刑存廃でもそうだけど。)


● ニュースと感想  (8月04日b)

 (1)
 レジ袋に微小な凸凹が付いていることがある。(エンボス加工)  その理由は……
  → Open ブログ 「レジ袋の凸凹」

 (2)
 (数学基礎論における)区体論とはどういうものか? その概要ないし核心を、新たに示した。下記ページ。
  → 区体論「後日解説編」

 (3)
 (数学基礎論の)区体論のサイトで、下記の箇所に、「分配法則の意義」という話を加筆した。
  → 発展編 「分配法則の意義」
 

● ニュースと感想  (8月04日c)

 中国のバブルは、かなり大規模にふくらんでいるようだ。このままだと、いずれはバブル破裂が到来するだろう。
  → nando ブログ 「中国のバブル」


● ニュースと感想  (8月05日)

 醤油(しょうゆ)とプリンを合わせると、ウニの味になるという。ホント? 
  → Open ブログ 「醤油プリン ≒ ウニ味」


● ニュースと感想  (8月05日b)

 「不明高齢者」について。
 100歳以上の高齢者で、生死が不明である人が多数いるという。(各紙報道 2010-08-04 )
 この問題を受けて、自治体が調査に乗り出したようだが、100歳以上の分だけでは不足だろう。80歳以上でも、生死不明のまま、年金を受給し続けている例はかなりあるはずだ。その一方で、ちゃんと生きている人々も多いはずだ。
 こういうのを、いちいち自治体職員が現況を確認するのは、効率が悪すぎる。もっとうまい方法を考えるべきだ。特に、IT技術を使って。
 どうすればいいか? 私の提案は、こうだ。
 「老人ならば、健康保険か介護保険か、どちらかを受けているのが普通だ。そこで、健康保険と介護保険の受給歴を調べる。1年以上、受給歴がなければ、要注意。3年以上、受給歴がなければ、死亡していると推断していい」
 この方針で、データを警察に提出する。これを受けて、警察が捜査に乗り出す。家族が面会を拒否した場合には、偽装の疑いが強いので、裁判所の許可を受けて、家宅捜索する。家族の偽装が判明した場合には、家族を「年金搾取」の疑いで逮捕する。

 このようにすれば、警察が法的権限のもとで、家宅捜索ができる。現況では、自治体側が「家宅捜索の法的権限がない」と述べているが、この点は、警察に任せればいいのだ。
 要するに、頭は使いよう。大事なのは、縦割り行政の壁を越えて、異なる部局間でデータのやりとりをすることだ。ただし、生データを提供するのではなくて、生データを処理して判明した結論(怪しい例のみのデータ)を提供する。……これで、問題はあるまい。情報漏洩と騒ぐようなこともない。

 [ 付記 ]
 介護保険や健康保険の履歴を参考にする、という方針は、すでに新聞報道では実施する見込み。(朝日・夕刊・社会面 2010-08-04 )
 ただし、行政の利用だけだから、その情報を得ても、家宅捜索はできない。本項のように警察力との連携が必要なのだが。


● ニュースと感想  (8月06日)

 「不明高齢者と犯罪」について。
 不明高齢者について、朝日と読売の社説が論じている。
 調査には、家族が拒否したときの対応や個人情報保護との兼ね合いなどの難しさもあろう。
( → 朝日・社説 2010-08-05

 ただ、居住地などで面会を求めても、家族から「会いたくないと言っている」「他県の施設に入った」などと言われると、それ以上の調査は難しくなるという。
( → 読売・社説 2010-08-05
 しかし、「家族が面会を拒んでいるから、行政は放置するしかない。無理に探る権限がないから」というのは、理屈になっていない。
 むしろ、「家族が面会を拒んでいるのは、家族が年金を不正受給ないし死体遺棄をしている疑いが強い」というふうに理解するべきだ。それゆえ、警察による強制調査が必要となる。(裁判所による捜索令状のもとで。)
 朝日や読売のような弱腰だと、犯罪が放置されてしまう。そもそも、「犯罪者が嫌だといったから家宅捜索できない」というのでは、話がおかしい。
 「家族が面会を拒否した時点で、家族は犯罪者と推定される」
 というのが妥当だろう。
 朝日や読売の方針は、犯罪を放置する方針だ。ホームレスの人が 10円を盗んでも長期の懲役刑にさらされるのに、国家から何百万円もの金を盗んでいる人々に弱腰過ぎるのは、考えものだ。
( ※ 読売は「必要なら法律や制度の改正も検討すべきだろう」と述べているが、いちいち法改正など必要ないし、むしろ、邪道である。犯罪を疑われる場合には、警察が裁判所の令状を取って調査する、というのが、本道だ。この本道を進めばいい。……現在、欠けているのは、健康保険などの履歴と、警察との、連携である。この連携があればいい。この連携のもとで、警察が乗り出すのが本道だ。なすべきことは、法改正なんかではなくて、行政組織間の連携なのだ。)

 [ 付記1 ]
 それにしても、「家族が面会を拒否する」というのは、ものすごく犯罪性が疑われる。
 こういうのを放置すると、「未成年女子を誘拐して監禁犯」という犯罪が、容易に見逃されてしまう。あの事件と関連づければ、
   「面会拒否」≒「監禁 or 死体遺棄 or 年金搾取」
 という図式が、強く疑われるのだ。
 警察はもっとしっかりしてほしいものだ。できれば、相互連携して得るべき情報を、警察の方から自治体に要求するべきだ。

 [ 付記2 ]
 似た事件がある。誰も関連づけないようだが、そっくりな事件。それは、(老人の問題ではなく)子供に対する問題だ。次の記事がある。
 → 児童虐待、最多181件 ( 朝日 2010-08-05 )
 特に、最近の例として、幼児を死なせた母親の事件がある。近所の人々が通報したのに、行政側は家宅捜索しなかった。そのせいで、幼児二名が死んでしまった。
 悲鳴に近い子供の泣き声が、昼夜を問わず廊下に響いていた。2軒隣に住む女性(27)は「尋常じゃなく眠れないくらいだったが、6月ごろからやんでいた。もしかしたら虐待かな、と管理会社に連絡した」
 大阪市の児童虐待ホットラインには今年3月以降、この部屋から「子供の泣き声がする」という通報が相次いで寄せられていた。こども相談センターの職員らが5月中旬までに計5回家庭訪問したが、インターホンに応答はなく、声も聞こえなかったため、連絡するようメモを残して立ち去っていた。センター担当者は「できる対応はした。結果は残念で、重く受け止めている」とコメントした。
 5月中旬には、マンション住民から虐待を疑う110番通報が寄せられていたが、現場に向かった西署員も異常を確認できなかった。
( → 産経 2010-07-30
 この被害者は、老人とは逆に幼児であるが、放置した構図は、同様である。行政も警察も、まともな対応をしていない。「できる対応はした」なんて、責任逃れでしかない。本当ならば、本項で述べたようにするべきだったのだが。
 つまり、異常を確認したら措置すればいいのではない。異常を確認するために措置するべきなのだ。担当者の頭のなかの順序が、根本的に狂っているようだ。


● ニュースと感想  (8月06日b)

 (1)
 円周率をパソコンで計算して、新記録を出したという。これにどんな意味があるか?
  → Open ブログ 「円周率とパソコン」

 (2)
 IH調理器で健康被害が出た、という報道がある。
  → Open ブログ 「IH調理器で健康被害?」

 (3)
 イラク戦争はいろいろと教訓を与えてくれる。特に米軍は、戦車で圧倒できるはずだったのに、そうはできなかった。なぜか?
  → Open ブログ 「イラク戦争の教訓」


● ニュースと感想  (8月07日)

 「三峡ダムと洪水」について。
 中国の三峡ダムで、洪水の阻止ができないので、批判が湧き起こっている。
 《 「三峡ダムは役立たず」長江洪水で批判再燃 》
中国の長江流域で大規模な洪水が発生し、世界最大級の三峡ダムを「役立たず」などと非難する声がインターネットを中心に広がっている。
 6、7月に大雨に見舞われた四川、湖南、湖北各省などでは、洪水とともにダム批判が続出した。「当局は『洪水防止に有効だ』と唱えて建設を強行したが、このざまは何だ」「中国の歴代指導者は大浪費が得意。三峡ダムもそうだ」などの声がネット上に満ちた。
( → 読売新聞 2010-08-05
 これは、八ッ場ダムにも共通する問題だ。
  ・ 「洪水の阻止」(治水)を目的としてダム建設
  ・ 現実には、洪水のぞしはできない
  ・ なぜなら、常に発電優先で、治水の余地が少ないから。

 この件は、前にも述べた。
  → 8月03日d の (2)
 そこで述べたように、「治水目的」は嘘で、「発電目的」だから、治水のためには役立たないわけだ。そのことが、三峡ダムでも実証されたことになる。

 結局、「治水のため」というのは、詐欺的な嘘。ペテン。人々をだまそうとしてる。人々をだまして、発電のために莫大な金を得ようとしている。

 [ 付記1 ]
 正確に言うと、……
 「治水が可能だ」という可能論では、まさしく可能だ。
 ただし、「治水がなされる」という現実論では、その現実は成立しない。なぜなら、「発電優先」となるからだ。つまり、「治水のためにも使えるが、現実には発電のために使う」というふうになる。両者は二律背反だ。(治水のためなら、なるべくからにしておく。発電のためなら、なるべく満杯しておく。)
 「治水」と嘘をついて、「発電目的」となるのだから、これは詐欺的なペテン。

 [ 付記2 ]
 具体的なデータは、下記。
  → 7月上旬から続く豪雨 … 水位が満水時の約90%
  → 三峡ダムは20日午前、9カ所の放流口を開けて放水した

 つまり、7月上旬から豪雨が続いたのに、放水しないで貯め込んでいて、90%になったので大あわてで、20日になって放水したが、そうしたら下流は大洪水になってしまった、というわけ。
 本当なら、6月中にダムを空っぽにしておくべきだったし、遅くとも7月上旬には放水を始めておくべきだったのだが、ずっと放水しないで、水を貯め込んでいた。(発電の最大化のために。)……そして、ギリギリになって、持ちこたえられなくなって、一挙に大放水したら、大洪水が起こった、というわけ。
 これと同じことは、日本各地でも起こっていた(はずだ……未調査だが)。


● ニュースと感想  (8月07日b)

 (1)
 公衆無線LANと電源を(客に)無償提供している店の地図は? 
  → Open ブログ 「公衆無線LANと電源」

 (2)
  Twitter の次に来る有望なネットサービスとして、Foursquare というものがある。街中の情報をクチコミで得るもの。
  → Open ブログ 「Foursquare 」


● ニュースと感想  (8月07日c)

 缶飲料の上部は、少しすぼんでいる。それはなぜか?
  → Open ブログ 「缶飲料の上部がすぼんでいるのはなぜか?」


● ニュースと感想  (8月08日)

 (1)
 日本人の命は大切でないが、鯨の命は大切だ。── これが米国の立場だ。(黄色い猿よりもクジラの方が大切だ、という立場。)
  → Open ブログ 「日本人の命 < 鯨の命」

 (2)
 8月のお勧めミニノート。WindowsXP 版と Windows 7 版。激安。
  → 知的な書評ブログ 「8月のミニノート」

● ニュースと感想  (8月08日b)

 「大卒の就職率低下」について。
 大学生の就職率が低下している。卒業しても、職にありつけない大卒者が大量にあふれている。
  → 就職した大学生、60.8%=文科省
  → 大卒2割 就職せず
 この問題について、池田信夫は、次のように述べている。
 「その最大の原因は大学の定員を増やしすぎたことにある。」

 これは明らかな間違いである。ちょっと考えれば、すぐにわかる。論理力のテストとして、良いテストなので、自分の頭で考えてほしい。

 なお、どうしても考えてもわからない、という人は、「ギブアップ」を覚悟で、次の回答を見てほしい。


   ↓


 ギブアップしましたね? 


   ↓


 どこが間違いかというと……
 仮にその理屈が正しければ、「大学生が増えすぎたぶん、高卒者は減っている」ことになるから、高卒の就職率はとても高くなっているはずだ。「金の卵」みたいにもてはやされているはずだ。本当にそうか? 

 → ニュース検索 高卒 就職率
 → 高卒就職率、12.9%に減少

 高卒就職率は、上昇しているどころか、大幅に低下している。高卒者は、就職したくても、就職できない。仕方なく、専門学校などに流れている。

 だいたい、池田信夫のお得意の「市場原理」論に従えば、ただの大卒者過剰は、市場原理で修正できるはずだ。つまり、二流の大卒者の初任給を、高卒者みたいに引き下げればいい。それだけで済む。そうすれば企業は、高卒者の採用を辞めて、大卒者を採用するようになるはずだ。
 現実には、そうではない。「高卒者の採用を辞めて、大卒者を採用する」のではなく、高卒者も大卒者も採用しない。となると、その理由は、ただ一つ。マクロ的な総生産が縮小しているからだ。……これはまあ、マクロ経済学のイロハですね。ケインズ経済学で、一番最初のころに学ぶ理屈。
 「商品市場で需給が均衡する生産量と、労働市場で需給が均衡する生産量とは、異なる」
 という話。これはイロハです。マクロ経済学のイロハも知らない池田信夫。かくて今回もまた、おのれの無知をさらして、トンチンカンな理屈を語る。哀れ。


● ニュースと感想  (8月09日)

 太陽光発電や風力発電のコストを示すとき、「 1KWh あたり **円」というふうに示される。しかし、このような表示は、妥当でない。
  → Open ブログ 「電力コストの計算法」


● ニュースと感想  (8月10日)

 エコキャップを真似ると、詐欺商法で金儲けできる。エコを名目にして、エコバッグを買わせればいい。
  → Open ブログ 「エコ詐欺で儲けるには」


● ニュースと感想  (8月11日)

 (1)
 ホメオパシーを信じている人のために、無料でホメオパシーを実行できるための情報を提供する。
  → 無料ホメオパシー

 (2)
 自動車用のバッテリは、4年ぐらいで寿命が来ると言われるが、バッテリを延命させる商品があるという。エコで、かつ、費用削減。
  → Open ブログ 「自動車バッテリの延命」


● ニュースと感想  (8月12日)

 (1)
 ホメオパシーとエコ運動は、よく似ている。その意味で、「ホメオパシーは非科学的だ」という批判は、社会問題としては、ナンセンスである。
  → Open ブログ 「ホメオパシーとエコ」

 (2)
 あらゆる病原微生物に対して、ワクチンなしで免疫作用を強める、という方法が開発された。しかしこれは、人間の本来の機能を停止することでなされるので、危険性が高い。
  → Open ブログ 「ワクチンなしの免疫」

 (3)
 イラク戦争のコストは、3兆ドルだという。(1ドル= 100円ならば、300兆円。)
  → nando ブログ 「戦争のコスト」


● ニュースと感想  (8月13日)

 「米国のバス横転事故」について。
 米国のバス横転の事故は、運転手の居眠りが原因だったらしいが、この運転手は、日本人留学生である大学生であったという。
  → 米バス事故「学生が運転」
 これに対して「学生に運転させるなんて、とんでもない」という批判も聞こえるが、市場原理からすれば、当然のことだ。
 「労働資格をもたない外国人の学生に、短期的にアルバイトをやらせる」
 という形にすれば、とても低賃金で済ませることができるからだ。市場原理に従えば、最も低賃金の労働者を雇用するのは、当然のことだ。
 で、それによって、事故が起こったら? 通常、その会社が事故を起こした責任を取るから、低賃金の労働者を雇用した会社は、かえって大損する。このことで、低賃金の劣悪な労働者を雇用することを、差し控えるようになる。
 これは、正常な経済状態だ。(リスクの問題があるから、低賃金労働者を雇用しないはずだ。)

 ところが、ここで、リスク管理の問題が生じる。
 「事故に対しては、保険金でまかなう。事故が起こったら、保険会社が支払う。事故が起こらなければ、自社の儲けが大きくなる」
 こうして、リスクの責任を、保険会社に転嫁てしまう。このことで、リス服負担を免れる。

 つまり、市場原理と保険とをうまく合わせると、「うまいところだけ自分がつまみ食いして、まずいところは他人に食わせる」という詐欺まがいのことができるようになる。
 そして、これは、2008年秋の米国金融危機と、同じ原理だ。あのときも、「おいしいところは金融会社の経営者がつまみ食いして、いざ危機が起こったら会社を倒産させて逃げ出す(赤字は株主や政府に負担させる)」というふうにした。

 市場原理を放置すると、こういう鬼子みたいな詐欺師が跋扈(ばっこ)するようになる。それゆえ、「市場原理万能主義」は、とうてい成立しないのだ。……そのことが、今回のバス事故からも、見て取れる。
 にもかかわらず、池田信夫みたいなのが、相も変わらず「市場原理こそ最高」なんて述べているから、いつまでたっても、詐欺師みたいな会社がのさばり、社会には次々と(詐欺師のツケ払いの形で)危機が発生するわけだ。

 [ 付記 ]
 似た例では、太陽光発電もある。詐欺師みたいな太陽光発電の事業者が、たんまりと金をもらって、発電する。そして、天気が悪くなったら、太陽光発電はストップして、社会は停電の大騒ぎになるのだが、太陽光発電の事業者は、「停電なんて、知ったこっちゃない。こっちは発電ゼロのときには電気代をもらっていないんだから、ちっとも悪いことはしていないよ」と述べて、平気の平左でいる。そしてまた、次の機会に、社会に停電を引き起こす。

( ※ 停電ではないが、似た症例。電源設備の故障のせいで、地区一帯の電話やインターネットなどの通信が切れてしまった、という例がある。 → 市民や店舗、混乱/横浜で回線不通 )

● ニュースと感想  (8月13日b)

 (1)
 ホメオパシーとエコキャップは、どちらもよく似ている。
  → Open ブログ 「ホメオパシーとエコキャップ」

 (2)
 ホメオパシーを信じた患者が、現代医療を拒否して、死亡した、という例がある。このような「医療拒否」の問題を解決するには、どうすればいいか?
  → Open ブログ 「ホメオパシー患者の治療法」


● ニュースと感想  (8月14日)

 「小野善康の主張」について。
 菅直人のブレーンと見なされている小野善康の主張について、「『増税で公共事業を』ということではない」という解説が出ている。下記。
 増税財源で人を雇うと職探しをする人が減る.つまりは労働市場の需給がタイトになることで,労働市場での賃金下降圧力が減じる.これがデフレを防ぐことになるというのが小野先生の主張の骨子.
( → 出典
 この通りであるとすれば、呆れた話だ。『増税で公共事業を』ということの方が、まだマシである。
 「増税財源で人を雇うと職探しをする人が減る.つまりは労働市場の需給がタイトになる」
 というのは、あまりにもひどい。
 一方、次のことであるなら、まだしもケインズ政策になる。
 「赤字国債で人を雇うと職探しをする人が減る.つまりは労働市場の需給がタイトになる」
 これならば、まだ理屈が通る。
 しかし、「増税」ならば、次のようになる。
 「増税財源で人を雇うと、職探しをする人が増える.つまりは労働市場の需給がゆるむ。なぜなら、増税により消費が減り、民間産業の需要が減るからだ」
 公共事業の分野でいくら需要が増えようと、増税で所得を失った民衆は、消費を減らさざるを得ない。とすると、消費向けの民間産業(自動車・電器・サービス etc.)の需要が減り、生産量が減り、失業者が増える。
 マクロ経済学からして、当り前でしょうが。

 簡単に言えば、こうだ。
 「右手で増やして、左手で減らす。右手だけ見ていれば、右左手では増える。ゆえに、全体で増える」
 左側のものが見えない。左半側空間失認ですね。
( ※ 右手 = 公共事業。 左手 = 消費 )


● ニュースと感想  (8月14日b)

 (1)
 現代の子供は、ゲーム機やケータイから、離れられない。そのせいで、いろいろと弊害が出る。では、どうすれば、離れられるようになるか?
  → Open ブログ 「子供をゲーム機から離すには」

 (2)
 礼儀とは何か? 挨拶やお辞儀などだ。しかし、そこにおいて本当に大切なのは、相手にとってそれがどういう価値をもつかではない。むしろ、「オタクとは正反対の概念だ」と考えるといい。
  → Open ブログ 「礼儀とは」


● ニュースと感想  (8月15日)

 (1)
 ラブプラスは、萌えキャラとは違って、現実性がある。その意味では、萌えキャラに染まるよりは、ずっとマシだろう。
  → Open ブログ 「ラブプラスと萌えキャラ」

 (2)
 「ホメオパシーはトンデモだ」という主張が、ネット上に散見される。しかし、違う。 ホメオパシーは、トンデモではなく、犯罪である。ただし、宗教性を帯びた犯罪である。その点では、オウムと同様だ。
  → Open ブログ 「ホメオパシーはトンデモか 2」


● ニュースと感想  (8月15日b)

 「オウムとホメオパシー」について。
 前項(本日別項)では、オウムとホメオパシーの類似性を指摘している。それというのも、実は、理由がある。
 オウムがサリン事件の真犯人だと判明したとき、私は非常に反省した。世間の人々が気づかないのは仕方ないとしても、私がそのことに気づかなかったことは、実に迂闊であると思えた。
 考えてみれば、オウムがサリンの真犯人である状況証拠は、いくらかあったのだ。特に、坂本弁護士殺害事件で、オウムが犯人であったことは、小林よしのりのゴーマニズムを読んで、よく知っていた。それでいながら、私はオウムとサリンとを結びつけることができなかった。
 オウムとサリンというのは、状況的に言えば、遠く懸け離れていて、その両者を結びつけられなかったのは、仕方ないと言えば言える。しかし、世間の人々はともかく、私としては、結びつけて考えるべきだった。まったく、悔やんでも悔やみきれない。事実はほんのすぐ先にあったし、論理的に考えればそれ以外にありえなかったのに、見えないものを見ずにいたわけで、馬鹿丸出しである。
 というわけで、この愚を二度と繰り返したくないという意から、ホメオパシーの犯罪性を指摘した。

 ただし、やばいかも。小林よしのりは、オウムに命を狙われた。私も、下手をすると、ホメオパシー業者から、レメディーをのまされるかもしれない。ただし、「毒を薄めそこなった」やつを。
 ま、ホメオパシーの業者が、そうしたら、そのときは、そのことをネタにして、ブログを書きます。   (^^);


● ニュースと感想  (8月16日)

 (1)
 ホメオパシーのレメディはただの砂糖玉だ。ゆえに無効である。しかし、無効であることは悪くないし、「有効だ」と嘘をつくのも悪くない。その意味で、たいていのホメオパシー批判は妥当でない。
  → Open ブログ 「ホメオパシーはトンデモか 3」

 (2)
 ホメオパシー・ジャパンが、朝日新聞の見解に対して、「現代医療を拒否していない」という趣旨で弁解している。しかし、これは妥当ではない。
  → Open ブログ 「ホメオパシーと現代医療」

 (3)
 ホメオパシーは、トンデモではなく、カルトだ。つまり、オウムや統一協会と同様だ。また、その商法は、統一協会の霊感商法(壺を高額で売りつける)のと同様だ。
  → Open ブログ 「ホメオパシーはカルトだ」

 (4)
 景気対策として最も効果が高いのは、住宅減税だと言われる。一定額の財源に対して、景気拡大効果が最も大きいと言われる。これは正しいか?
  → nando ブログ 「商品別の減税」


● ニュースと感想  (8月17日)

 (1)
 ホメオパシーはエコを重視する。自然食品や自然状態を尊重し、人工的なものを否定する。このようなエコ主義が、現代のエコ教の人々に受け入れられた。だからホメオパシーはかなり普及したのだ。
  → Open ブログ 「ホメオパシーはエコ主義だ」

 (2)
 ミネラルウォーターを買うべきではない。麦茶か、水割りジュースにするべきだ。
  → Open ブログ 「ミネラルウォーターを買うな」


● ニュースと感想  (8月18日)

 企業の内部留保がどんどん高まっている。1980年以降で最大。このことで不況の原因もはっきりとする。また、対策もわかる。
  → nando ブログ 「企業の内部留保」


● ニュースと感想  (8月18日b)

 「量的緩和のデータ」について。
 不況期に量的緩和は無効だ、というのは、何度も示したとおり。(流動性の罠という現象。)
 この件について、具体的なデータを、池田信夫が示している。
 民主党のデフレ脱却議連やみんなの党が「デフレ脱却法案」を次の国会に出す準備を進めているようだ。政党から問い合わせがあったので、政治家の先生方にもわかるように図解でやさしく説明してみよう。
 ……  図のように2001年から2004年にかけて、日銀は量的緩和でマネタリーベースを激増させたが、市中に出回るお金(マネーストック)は増えなかった。
( → 池田信夫ブログ
 これは、彼の意見ではなく、ただのデータだが、それゆえ、なかなか役立つ。
 また、それに続けて、池田信夫はその現象を説明するクルーグマンの学説(流動性の罠 or デフレの罠)について解説している。これもまた、ほぼ妥当である。(いつもは口すっぱくクルーグマンの悪口を言っているくせに。一番肝心の原理ではクルーグマンに頼る。だったら、もう少し、口の利きようがあるだろうに……と思うのだが。)

 なお、この項目は、池田信夫には珍しく、まともな項目だ……と思ったのだが、最後の最後に来て、結論が狂っている。
 デフレ脱却というだけなら財政政策のほうが有効だ。たとえば「法人税率を10%に下げる代わり、それによる税収減を埋めるため、成長率が上がって税収が回復するまでのつなぎ国債を発行する」といった政策のほうが明確な効果があるだろう。
 「財政政策のほうが有効だ」というのはその通りだが、「法人税の引き下げ」という供給改善策は、方向が狂っている。需要不足のときに供給側の改善をしても、資金は企業の内部留保となり、無意味に退蔵されるだけだ。
 こんなこともわからないところは、やはり、いつもの池田信夫だ。
( ※ 企業の内部留保について、詳しい話は、本日別項で示したとおり。)


● ニュースと感想  (8月18日c)

 「教育バウチャー」について。
 教育バウチャーというものが提案されている。フリードマンが提案した概念で、次のことを示す。
 「教育には、公立も私立も区別をなくして、市場原理だけで片付ける。親には金券を渡して、その金券を学校に渡す。学校は金券を政府に渡して、金を得る」
 これは「市場原理を教育にも適用することで、状況を最適化する」という発想に基づく。
 これは、アイデアとしては、なかなかいい。しかし、原則として、実現性は皆無だ。なぜか? 現実には、次の二者択一となるからだ。
  ・ 私立学校の全額無償化。莫大な教育財源の投入。
  ・ 私立校の学費を引き下げる分、公立校の学費を上げる。
 後者の場合、「義務教育の無償化」はできなくなる。金持ちのための私立校では学費が大幅に引き下げとなるが、その分、貧乏人のための公立校は学費が上がる。その結果、授業料を払えず、学校に通えない生徒が大幅に出てくる。(奨学金で解消する、という手もあるが、それを突き詰めれば、授業料の無償化となるから、元の木阿弥となる。財源不足に直面する。)
 要するに、「教育バウチャー」というのは、望ましいことでは合っても、現実には、机上の空論にすぎない。(完全無償化の財源がないので。)

 ただし、例外がある。それは、保育園だ。この場合、次のようになる。
 「現状では、公立の保育園がまったく不足している。そこで、原則として、私立の保育園だらけとする。そこでは教育バウチャーを導入する」
 このアイデアは、問題ない。私も前からこのようなことを考えていた。

 ただし、ここで、おかしなことを主張する人が出てくる。
 上記の「教育バウチャー」は、保育園に限ったものだから、「保育バウチャー」というのに等しい。これを「小学校から高校までの教育バウチャー」と混同して、「子供手当のかわりに教育バウチャーを」と唱える。
  → 池田信夫
 頭のなかで、論理がごちゃ混ぜになってしまったようだ。
  ・ 子供手当は、乳幼児から高校生まで
  ・ 教育バウチャーは、小学生から高校生まで
  ・ 保育バウチャーは、保育園・幼稚園だけ
 この三つを混同してしまっている。それで、「子供手当のかわりに教育バウチャーを」と主張しながら、「実際にやるのは保育バウチャーだけ」という結論になる。
 「教育バウチャー」という概念をちゃんと理解していないから、こういう混同が起こる。
 ちゃんと概念をきちんとしましょう。

 [ 付記 ]
 彼が言いたかったことは、次のことなのだと思う。
 「子供手当をやめて、その財源で、保育園の補助にする。そこでは、バウチャー制にする」
 ま、それはそれで、一案だ。ただし、小学生から高校までの家庭では、メリットが得られない。それでは票にならないから、民主党が賛成するとは思えない。
 池田信夫にしても、自分の主張が何であるか、自分できちんと理解してから、ものを言ってほしいものだ。彼の本心は「教育も市場原理で」ということだけだろう。「保育所を充実せよ」という福祉政策は、彼の本心ではないはずだ。小泉流の福祉削減が彼の主張なのだから。どうせなら、「小さな政府のために、福祉費用をどんどん削減せよ」とでも主張する方が、彼らしいのだが。


● ニュースと感想  (8月18日d)

 リチウム電池の分野で、韓国が急激に追い上げている。このままだと日本勢は敗北する可能性がある。
  → Open ブログ 「リチウム電池とハイブリッド」


● ニュースと感想  (8月19日)

 (1)
 ソフトバンクの社長が「 Twitter を使え」と号令をかけたが、その結果は……という話。(引用のみ。)
  → Open ブログ 「Twitter と SoftBank」

 (2)
 はてなダイアリーで公開する、ホメオパシー商法の解説。(漫画)
  → トラ子で学ぶ ホメオパシー商法

 (3)
 助産師がホメオパシーによって死者を出した問題は、一個人の問題ではなく、社会制度の問題である。是正のためには、該当の社会制度を改める必要がある。
  → Open ブログ 「助産師の根本問題」

 (4)
 ホメオパシーに関する細かな最新情報を、コメント欄に記す。
  → Open ブログ 「ホメオパシーの情報集」


● ニュースと感想  (8月20日)

 (1)
 屋上緑化のかわりに、セラミック系の建材で保水力をもたせることができる。ただし……
  → Open ブログ 「屋上の保水建材」

 (2)
 ホルムズ海峡のタンカーが爆発によるトラブルをこうむった。この原因は不明だが、私は「時限爆弾」だと推定したい。
  → Open ブログ 「タンカー爆発の原因」

 (3)
 キヤノンが SED を断念した。決断が遅すぎる。
  → Open ブログ 「キヤノンが SED 断念」


● ニュースと感想  (8月21日)

 (1)
 iPhone4 を使うようになったら、 iPad を使わなくなった、というユーザー体験記。
  → Open ブログ 「 iPhone4 >> iPad 」
 
 (2)
 「ホメオパシーは悪だ」という批判が強い。しかし、ホメオパシーは悪ではない。たとえホメオパシーのせいでわが子を死なせたとしても、その親は悪ではないし、ホメオパシーそのものも悪ではない。
  → Open ブログ 「ホメオパシーは悪でない」


● ニュースと感想  (8月22日)

 (1)
 「ホメオパシーは医療忌避をするから悪だ」という批判がある。しかし、この批判はピンボケだ。医療忌避は、悪ではない。
  → Open ブログ 「ホメオパシーと医療忌避」
 
 (2)
 「ホメオパシーよりも科学に従え」という科学主義の主張があるが、間違いだ。そんな尊大な方針では、迷える患者を救えない。
  → Open ブログ 「ホメオパシーよりも科学?」


● ニュースと感想  (8月22日b)

 「日産マーチの工作精度」について。
 タイでの海外生産が話題になっている日産マーチを調べると、工作精度が粗くても大丈夫なように設計されているという。ボンネットとフェンダーの隙間(溝)は、工作精度の指標となる。レクサスでは1ミリ程度だが、マーチでは普通の日本車よりもずっと広いという。ただし、左右の溝の大きさを比べると、どちらも同じ程度で、歪みはない。つまり、日本向けに限っては、調整がきちんとなされており、工作精度も高い。そのかわり、価格も、日本製と同じぐらいになってしまっている。
( → 「ベストカー」の記事から。)

 つまり、マーチには、工作精度の高くて高額のものと、工作精度が低くて定額のものとの、2種類がある。先進国向けには、前者だが、途上国向けには、後者(安かろう悪かろう)となる。
 ここまでは、特におかしなことは何もない。問題は、このあとだ。
 以上のことから、次の問題への答えが出る。
 「円高が進むと、日本の自動車工場は、どんどん海外へ出てしまい、日本は空洞化するか?」
 イエス、と答える人が多そうだが、ノーだ、とわかる。
 マーチの例からもわかるように、「安かろう悪かろう」の商品は、海外へ出て行く。ただしそれは、低価格品だけだ。日産で言えば、マーチだけだ。将来的には、ティーダ・クラスも出ていくかもしれない。しかし、それ以上のクラスは、海外に出て行くことはない。なぜなら、海外では工作精度などの問題があり、「安かろう悪かろう」の商品しか作れないが、中級・上級の車は、それでは困るからだ。「粗悪な上級車」では、「中国製の上級車」みたいなものだ。そんなものは、誰も買わない。(どうせなら、「高品質な小型車」を買うだろう。ポロみたいな。)

 世間では、「工場がどんどん海外逃避する」という心配をする声があるが、そんな心配はいらないのだ。

 [ 付記 ]
 実は、経済原理からも、そう言える。仮にそうなったら、日本は輸出量が減り、円が大幅に安くなる。たとえば、1ドル=200円 みたいな。そうなればそうなったというだけのことだ。日本が破滅するような事態はありえない。
 工場が少なくなるとか、失業が増えるとか、そういう問題は、工場の海外進出とは関係のない理由で起こる。その理由は? マクロ的な総需要の縮小だ。この分が 50兆円分ぐらいある。日産マーチの分が 1000億円ぐらいあったとしても、そんなのは焼け石に水ぐらいの影響しかない。


● ニュースと感想  (8月23日)

 (1)
 炭酸ガスや太陽光発電に騒ぐよりも、陸地の緑化を推進せよ(砂漠化を阻止せよ)、というのが私の主張だったが、朝日社説がこれに沿った主張をしている。
  → Open ブログ 「都市緑化の推進(朝日)」

 (2)
 太陽光発電を推進すると、夏の都市はかえって暑苦しくなる恐れがある。というのは、太陽電池パネルは、真っ黒だからだ。その熱吸収は発電の電力を上回るかもしれない。
  → Open ブログ 「太陽電池の熱吸収」

 (3)
 暑さへの対処として、冷房するかわりに、体内の血液だけを冷却する、という方法がある。
  → Open ブログ 「冷房でなく血液冷却」

 (4)
 ゲーム中毒になったオタクが、中毒を脱するには、どうすればいいか?  一案として、「ゲームをやめるゲーム」というのが考えられる。
  → Open ブログ 「ゲーム中毒の脱出法」


● ニュースと感想  (8月24日)

 中国のバブルは、大きくふくらんできている。破裂する時期は、そう遠くないようだ。
  → nando ブログ 「中国のバブル 2」


● ニュースと感想  (8月24日b)

 「池田信夫とクルーグマン」について。
 池田信夫がクルーグマンを批判している。次の趣旨。
 「クルーグマンはインフレ目標でデフレ脱出ができると言うが、流動性の罠の状況では、インフレ目標は無効だ。こんなことを言うクルーグマンは間違っている」
 ( → 池田信夫ブログ
 
 しかし、彼の論拠である「流動性の罠の状況では金融政策は無効」ということを証明したのは、クルーグマンだ。彼の最大業績だ。なのに、それをもってクルーグマンを批判するというのは、滅茶苦茶だ。たとえると、
 「相対性理論は正しい。なのに、相対性理論を批判するアインシュタインは、トンデモだ」
 と主張するようなものだ。論理が滅茶苦茶だ。  (^^); 

 そこで、念のために、クルーグマンの原文を探しに行った。
  → クルーグマンの原文(和訳)
 そこでは確かに、クルーグマンは、「日銀はインフレ目標を実行せよ」というふうに述べている。しかし、その前に、次のように述べている。
 まず必要なのは、経済を回復軌道に乗せうる、大型の財政刺激策です。これはアメリカではまだ行われていないし、日本でもまだまだです。1990年代を通して、少しずつやったに過ぎません。
 彼は大前提として、「経済を回復軌道に乗せうる、大型の財政刺激策」を主張している。このことはつまり、「流動性の罠の脱出」だ。そして、そのあとの状態のために、金融政策が有効となった状況で、日銀が「インフレ目標」を宣言することが求められる。
 政策の開始の順序はともかく、政策の実効性の順序では、次の二点が、この順でなされる。
   (1).大型の財政刺激策
   (2).インフレ目標(金融政策)
 これがクルーグマンの論旨だ。
 ところが、池田信夫は、(1) を読み落として、(2) だけを読む。そして、「(2)だけでは駄目だよ」と批判する。誰もそんな片手落ちのことを主張していないのだが。
 ひどい誤読。
 
 まったく、池田信夫の誤読癖は、何とかならないものかね。


● ニュースと感想  (8月25日)

 「池田信夫とマネタリズム」について。
 池田信夫がマネタリズムを批判している。
  → 池田信夫ブログ
 
 ここに述べていることは、まったく正しい。ここでは彼はまったく正しいことを述べている。
 実は、同じことは、「小泉の波立ち」を書いた 2002年ごろから、私がずっと述べてきた。池田信夫もようやく、私と同じ見解に達したらしい。(8年遅れているが。)
 池田信夫というのは、(特に自分の意見を主張するときには)たいてい間違っているのだが、しかし、マネタリズムを批判するときには、彼の悪口癖がちゃんと相手のミスを咎める。その点だけは、立派だ。(私は、悪口を言うのが趣味じゃないから、ちゃんと池田信夫を誉めることもある。池田信夫と違うんだ。…… って、それも悪口かな?  (^^);  )
 池田信夫は最後にこう書く。
岩田規久男氏と浜田宏一氏は、この趣意書を読んだ上で署名したのだろうか。だとすれば「お金が極端に不足」しているとき、どうして金利がゼロに張りついたままなのか、教えていただきたいものだ。
 教えてほしいのですか。なるほど。それでは、私が、その回答を教えよう。(正しいことは何かを示すのではなく、二人がどうして間違ったかを示す。)

 「金利がお金の価格である」という池田信夫の見解は、まったく正しい。(私も同じことを述べてきた。)
 ここでは、「お金をお金で買う」ということになる。(正確に言えば、「現在のお金を将来のお金で買う」ということになる。しかしそのことは当面、あまり詳しく考えなくてもいい。)
 さて。岩田規久男と浜田宏一はどう間違ったかというと、次のように間違ったのだ。
 「デフレというのは、物の価格が下がった状態だ。それは、物の価値が下がって、お金の価値が上がった状態だ。ここでは、お金を買うものとしての物の価値が下がったのだ」
 つまり、「お金で物を買う」のでなく、「物で金を買う」という発想をしたわけだ。それというのも、「市場とは金と物との、等価交換の場だからだ」と思い込んでいるからだ。
 そこが間違い。正しくは? 市場とは、「金で何かを買う場」である。その「何か」が金である場合には、「金融市場」となるが、その場合にも、金を買うのは金である。物で金を買うわけじゃない
 そのことを理解していないのが、岩田規久男と浜田宏一だ。彼らは上のように間違ったのだ。物で金を買う、というふうに。
  正 : 金で金を買う
  誤 : 物で金を買う

 池田信夫は、悪口を書いて、相手を批判して満足する。私は、物事の真実を記して、それで満足する。池田信夫の悪口を言うのが趣味じゃない。(ホントだよ。  (^^); )

 [ 付記 ]
 「お金が極端に不足します」という文言が、冒頭の引用句にある。それは、実は、理由と目的とが倒錯している。
 マネタリストは、「デフレ期には貨幣供給を増やすべきだ」と主張する。そこで、その主張のために、「デフレ期には貨幣供給が不足している」と主張するのだ。虚偽なのに。……つまり、我田引水。
 これもまた、マネタリストのインチキ論理。
 池田信夫はそれを教えないが、私はちゃんと教えます。

 [ 余談 ]
 マネタリズム(リフレ派)の「インフレ目標と量的緩和」(財政政策なし)という主張が駄目だ、という件については、下記項目でも述べた。
  → nandoブログ「財政赤字とリフレ」
 ここで言及しているように、クルーグマンは、「インフレ目標だけ」ではなく、「財政政策も」である。そのことは、前項(前日分)でも示したとおり。


● ニュースと感想  (8月25日b)

 (1)
 「ホメオパシーは非科学であるから医療の場から排除するべきだ」という見解を、日本学術会議会長が示した。しかしこれは、ピンボケだ。
  → Open ブログ 「ホメオパシーは非科学か反科学か」

 (2)
 ホメオパシーのレメディーというのはどういうものか……なんて、全然見たことがないので、Amazon で探したら、たくさんありました。
  → Open ブログ 「Amazon のホメオパシー」

 (3)
 ユニクロの服のサイズは、普通とはちょっと違っている。注意した方がいいだろう。
  → Open ブログ 「ユニクロのサイズ」


● ニュースと感想  (8月26日)

 (1)
 インチキ科学による詐欺商法は、ホメオパシーだけじゃない。「パワーバランス」「アクアチタン」「バイオラバー」などもある。
  → Open ブログ 「ホメオパシーだけじゃない」

 (2)
 ホメオパシーが無効であることの理由として、「二重盲検法で無効」ということが掲げられる。しかし、二重盲検法は、絶対的に正しいものではない。
  → Open ブログ 「二重盲検法の限界」


● ニュースと感想  (8月26日b)

 「円高対策」について。
 1ドル=83円台の円高となって、「何とかしろ」という声が世間に強い。政府も介入の検討をしているが、過去最高値(79円)まで墓移入するまい、という観測もある。そこで、何が正解かを、私が示す。

 (1) 介入の効果
 介入の効果はほとんどない。このことは以前からはっきりしている。スイスが介入したときは、ほとんど効果がないまま、巨額の金を使ったので、財政の問題ばかりが発生した。あげく、国民から非難を浴びた。
 日本の場合には、スイスよりは基礎体力が大きいから、「何の影響もない」ということにはなるまいが、やはり、介入の効果はほとんどない。1円か2円ぐらいの効果が短期的に生じるだけで、大勢には影響しないだろう。
 それでも、「政府が介入した」ということで、短期的には影響が生じる。3円〜4円ぐらいの影響が生じることもありそうだ。(ひょっとしたら。)……とはいっても、1カ月もたてば、その介入の効果も消えてしまうだろう。
 ま、「気休め」よりはマシな程度、と思った方がいい。

 (2) 介入の是非
 しかしながら、たとえ効果は小さくても、介入した方がいい、と私は考える。理由は、次の諸点。
  ・ 介入することで、短期的な変動を抑制する効果
  ・ 安いときに買い、高いときに売ることで、巨額の為替差益が生じる。

 (3) 流動性の罠
 政府がやたらと介入すると、金が余剰になり、物価が上昇して、インフレになる。あるいは、資産インフレになる。これは将来に悪影響を及ぼす。
 しかしながら、デフレ下で「流動性の罠」のときには、余剰資金が悪さをしない。単に滞留するだけだ。だから、ある程度までは、介入しても構わない。(ものすごく巨額に介入すると、突発的にハイパーインフレが起こる可能性が生じるが、今のところはそれほどでもない。)

 ──

 以上は、「介入するべき理由」である。
 一方、「してはならないこと」もある。それは、日銀による「量的緩和」などの金融政策だ。為替市場への介入は、それ自体が量的緩和の効果をもつ。とすれば、日銀が同時に同方向の介入をするべきではあるまい。どちらかと言えば、日銀は、逆の介入をした方がいい。為替市場への介入で、莫大な「円」マネーが市中にあふれるのであれば、「買いオペ」ならぬ「売りオペ」で、余剰なマネーを吸収した方がいい。そうすれば、突発的なハイパーインフレが生じる恐れがなくなる。

 以上が、当面の取るべき方法だろう。対症療法的だが。

 [ 付記 ]
 なお、以上はいずれも「正解」ではない。「マシな案」ではあるが、「経済学的な正解」ではない。
 では、正解は? 
 円が急騰しているときには、円の価値が上昇している。それを是正するには、円の価値を下げればいい。それはつまりは、「貨幣価値の下落」つまり「物価上昇」(インフレ)である。
 通常ならば、金融市場に資金を投入することで、貨幣量は増えて、自動的に貨幣価値は下落する。しかしながら、デフレ期には、そのメカニズムが働かない。そのときには、どうすればいいか? それは、前にも述べたとおり。
  → タンク法(通貨濃度調整法)
 通貨を増やして、通貨の価値を低下させる。そして、そのためには、「減税」の形で、国民に通貨をばらまけばいい。それだけのことだ。
 この方法が成功することは、江戸時代に徳川吉宗が実証した。
   → 財政再建の過去例
 これを真似ればいいだけのことだ。菅直人は、徳川吉宗の真似をできるか? それが核心である。


● ニュースと感想  (8月27日)

 (1)
 トヨタはプリウスに、疑似エンジン音として、モーター音の発生装置を搭載するそうだ。しかし、これは妥当ではない。
  → Open ブログ 「プリウスのモーター音」

 (2)
 新常用漢字として「障碍」の「碍」という字を入れるかどうか、用例調査がなされている。しかしその統計的手法は、妥当でない。インチキな統計調査となっている。
  → Open ブログ 「新常用漢字の「碍」の用例調査」


● ニュースと感想  (8月27日b)

 「小沢はまた壊す」について。
 小沢が民主党の党首に立候補した。これが何を意味するかと言えば、「壊し屋・小沢が、また壊す」ということだろう。  (^^);
 これまでも細川政権など、あれこれと壊してきた小沢だが、今度の民主党政権は4年ぐらい長持ちしそうだな……と思ったが、あにはからんや。1年で壊すことになりそうだ。  (^^);
 小沢が負ければ、「負けてもともと」というつもりなのだろうし、そのまま安定するかもしれない。しかし菅直人が負ければ、党は分裂する。理由は?
  ・ 小沢党首の下では、民主党議員は当選できない。
  ・ 国民の判断を仰がずに首相を勝手に交替させるのは理不尽だ。

 ま、ごもっともです。当然、前原その他の面々は、分裂していくだろう。党代表線では、ほぼ半々だろうから、民主党は真っ二つ。そのあと、小沢とくっつきたがる党はないから(いや、みんなの党があるな)、
  ・ 小沢の民主党 & みんなの党
  ・ その他のすべて(自民・公明・菅直人)
 というふうに二分して、争うことになる。で、昔の「自社連立政権」みたいなのができる。

 ああ、馬鹿馬鹿しい。   (^^);
 小沢のぶちこわし劇って、まるで漫才だ。で、その被害者は……国民ですかね。
 で、そのあとは、自民党の長期政権が復活するのかな。   (^^);

 【 追記 】
 26日深夜の時事通信に、次の記事があった。
 小沢氏側近は「負けたら負けたで、党を割って政界再編すればいい」と語る。小沢氏が敗北した場合、党分裂、政界再編を視野に入れていると見る向きは少なくない。
( → 時事通信 2010-08-26
 ふーん。それじゃ、小沢が勝っても負けても、民主党は分裂しそうだ。ということは、民主党の分裂はもはや決定的。「壊し屋小沢」の経歴に、もう一つ加わった。  (^^);


● ニュースと感想  (8月28日)

 (1)
 「ほめ殺し」は、「誉め殺し」が原義だが、「ホメオパシーで殺すこと」という意味が出てくるかも。  (^^);  《 ネタ記事 》
  → Open ブログ 「ホメ殺し」

 (2)
 足の小指(第五指)は、何のためにあるのか? 「役立たずで無意味だ」という見解もあるが。……
  → Open ブログ 「足の小指は何のため?」


● ニュースと感想  (8月29日)

 ホメオパシー・ジャパンが、ホームページを大幅縮小した。特に、ホメオパシー概念について宣伝することを自粛している。
  → Open ブログ 「ホメオパシー業者の退却」

( ※ 本日は1項目だけです。読み足りなかったら、次の項目のリンク先を読んでください。   → Open ブログ 「ホメオパシーの情報集」


● ニュースと感想  (8月30日)

 ホメオパシー医学協会は、ホメオパシー・ジャパンの関連団体であるが、こちらは退却していない。いまだに堂々と活動している。
  → Open ブログ 「ホメオパシー団体の非退却」


● ニュースと感想  (8月30日b)

 「小沢と菅直人の行く末は?」について。
 民意は菅直人支持だそうだ。当り前だけど。
 共同通信社が二十七、二十八両日実施した民主党代表選に関する全国緊急電話世論調査で、代表になってほしい候補者に菅直人首相を挙げたのは69.9%で、15.6%の小沢一郎前幹事長を大きく上回った。民主支持層での菅氏支持は82.0%に上った。
( → 東京新聞 2010-08-29
 となると……
 
 (1) 小沢が負けると
  → 小沢が子分といっしょに脱党するか、おとなしく敗北宣言をするか。

 (2) 小沢が勝つと
  → 菅直人が衆院を解散して、同時に、新党を結成する。その場合、新党が最大議席を取り、小沢民主党は壊滅状態となる。

 ──

 以上のことからして、菅直人がなすべきことは、
 「もし敗北したら衆院解散して新党結成」
 と声明を出すことだ。これによって代表選で勝利することが可能となる。(さもないと、小沢支持の議員は、選挙で議席を失う。)
 菅直人がマキャベリストなら、そうするのだが、いかんせん、彼に欠けているのは、マキャベリストの資質だ。変に潔癖すぎる。細川にも似ている。下手をすると、負けたら政界引退かも。(細川みたいだ。)
 このままだと、自民党の保守永続政権に逆戻りかも。その可能性は結構ある。菅直人しだいだな。


● ニュースと感想  (8月30日c)

 Twitter が流行しているが、その陰では、Twitter のせいで鬱(うつ)になる人々が増えている。
  → Open ブログ 「Twitter で鬱になる」


● ニュースと感想  (8月31日)

 食事の前に水を飲むとダイエットになるという報告がある。しかし、食事より、食事の方が、効果がありそうだ。
  → Open ブログ 「食事・水・ダイエット」


● ニュースと感想  (8月31日b)

 パラリンピックのための募金を扱う NPO である「日本パラリンピック支援機構」が、不明朗な会計をして、多額の金を自分たちで使っていたことが判明した。ほとんど詐欺である。しかし、エコキャップも同様だ。
  → Open ブログ 「パラリンピック詐欺とエコキャップ」


● ニュースと感想  (9月01日)

 「小沢支持の議員はなぜ多い?」について。
 民主党の小沢支持の議員は、なぜ多いのか? 世間では圧倒的に不人気なのに、議員の間ではどうしてこれほどにも支持が多いのか? また、鳩山は、心情的には菅直人と仲がいいのに、いざとなると、小沢にまったく頭が上がらないが、それはどうしてか? 
 不思議ですねえ。よく考えてみました。

   ↓


   ↓

 で、私の結論は、……(というのを読む前に、皆さんも考えてみましょう。)

   ↓


   ↓

 たぶん、こうだ。
 「議員は選挙のときに、小沢の世話になりっぱなしだ。党のお金を(小沢経由で)直接もらっただけでなく、小沢の秘書の世話になったり、選挙戦術でお世話になったり。……こうして、「恩」を受けたのだろう。」

 そう判断すれば、鳩山が「恩返し」の趣旨で小沢支持になったこともわかる。また、菅直人支持の議員がみんな、選挙基盤が強いことからもわかる。選挙基盤が強ければ、小沢の世話にはならず、自立する。一方、輿石(こしいし)みたいに、参院選の最後まで当落が決まらなかった当選すれすれの議員は、小沢にすがりつくことになる。(選挙下手を自認しているから。)

 してみると、小沢の秘書というのは、けっこう強力な影響力をもたらしたことになる。
   → 小沢の美人秘書

 ( ※ なお、記事では「高級車」と記しているが、誤り。トヨタの旧式ヴォクシーだから、ヴェルファイアみたいな高級車ではありません。)


● ニュースと感想  (9月02日)

 「民主党で勝つのは、小沢か菅直人か?」について。
 どっちが勝つか? 情勢は混沌としているので、データ不足の現状ではわかりにくい。これは今の段階では「占い」に属する。
 では、占いと言えば、……ほとんど百発百中の人がいる。それは東原亜希だ。彼女が誉めたものは必ず破滅的な運命に陥る。
  → 東原亜希伝説

 というわけで、東原亜希がどっちを支持するかで、負ける方が決まります。  (^^);

 なお、Twitter の最新情報によると、東原亜希が JAL をべた褒めしているそうだ。となると、近いうちに、空から飛行機が……
 歩くときは、頭の上に注意しましょう。   (^^);


● ニュースと感想  (9月02日b)

 普通の歯磨きの方法は、時間ばかりかかって、きれいにならない。そこで、短時間できれいに磨ける方法を示す。(画期的な方法)
  → Open ブログ 「効率的な歯磨き」


● ニュースと感想  (9月03日b)

 (1)
 安いメガネ屋を紹介する。
  → 知的な書評ブログ 「安いメガネ屋」

 (2)
 9月のお勧めミニノート。WindowsXP 版と Windows 7 版。激安。
  → 知的な書評ブログ 「9月のミニノート」


● ニュースと感想  (9月04日)

 「コレステロール値は高い方が危険である」というのが常識とされていたが、その常識を覆す結果が出た。
  → Open ブログ 「コレステロールの嘘」


● ニュースと感想  (9月04日b)

 「民主党選挙は菅直人が圧勝」について。
 どっちが勝つか? 情勢はもはや決定的だ。菅直人の圧勝である。
 まず、すでに方針を決めた人では、ほぼ半々だ。
  → 小沢氏170人、菅氏160人 国会議員票は伯仲
 これは共同通信の調査。態度未定が 80人ということだが、これらの人々は「小沢支持」を明白に打ち出せなかったわけだから、小沢にすり寄る気配が弱い。しかも、菅直人の圧勝が見込める以上、雪崩を打って、菅直人支持になりそうだ。最終的には、国会議員で、小沢支持が 200人弱で、菅直人支持が 230人以上となりそうだ。
 ま、国会議員がどうであれ、大勢には影響しない。サポーターの票は小選挙区制度だから、ほぼすべてが菅直人の票になる。9割ぐらい。地方の票も、7割ぐらいが菅直人か。いずれにしても、菅直人の圧勝だ。
 これが私の予想。東原亜希と違って、私の予想はよく当たります。(当たりそうにないときには黙っているから、予想するときには当たります。  (^^); )


● ニュースと感想  (9月05日)

 (1)
 読売新聞・中部支社が、会社としてエコキャップ運動を推進している。スーパーのユニーとの共同で。馬鹿丸出しというべきか。
  → Open ブログ 「読売のエコキャップ運動」

 (2)
 人は進化して猿になることはあるだろうか? 「進化は環境への適応だ」という説に従えば、人が森林に適応することで、人が猿になることはあるはずだ。しかし……
  → Open ブログ 「人は猿に進化するか?」


● ニュースと感想  (9月05日b)

 「ネットでは小沢が圧勝」について。
 民主党の選挙は、新聞の調査による限り、世論では菅直人の支持が圧倒的だ。各種のマスコミ調査では、そういう結果が出ている。また、国会議員の肌の感覚でも、小沢支持の議員に、地元の支持者から厳しい声が寄せられているという。
 ま、これが現実だ。

 その一方で、ネット上の調査では、小沢が圧勝するという。いくつかのネット上の調査でもそうなっていることがわかる。(きっこの日記の調査もそうだ。)
 これをもって、「民意は小沢支持なのに、マスコミの調査ではそうならないのは、マスコミがデータを勝手に操作しているからだ」と喚き立てる人もいる。(誰が、とは言わないが。)
 では、どうして、こういう乖離が生じるのか?

 これはまあ、統計のインチキの問題だから、学術的に考えてもいいのだが、あまりにも下らない話題なので、いちいち学術的には論じず、ここで簡単に説明しておく。
 これは要するに、「オタク調査」の問題だ。「オタクだけを調べたら小沢支持が圧倒的だから、世論は本当は小沢支持なのだ」という主張。馬鹿げている。
 ここで、「オタク」という言葉を持ち出すのは、ちょっと不適切だから、次のように言い変えてもいい。
 「ネット上の選挙調査という無駄な作業のために、時間をせっせとつぶす人々」
 こういう人々は、ニートたちだ。そして、ニートにとっては、菅直人よりも小沢の方が圧倒的に好ましいのだ。なぜかというと、菅直人は消費税を上げると言ったから。
 ニートというのは、国家の財政のことなんか考えず、自分がいくら消費税を払うか、ということばかりを考える。普通の人は、「消費税が上がれば、その分、所得税や社会保障料の上がる幅が減る」と考えるのだが、ニートというのは、自分ではろくに稼がないから、所得税や社会保障料のことなんか考えず、消費税のことばかり考える。そうすると、菅直人が駄目だという結論になり、消去法で小沢が好きになる。
 はっきり言って、小沢の政策に期待している人なんか、ほとんどいないだろう。何しろ本人がまともに政策を打ち出していないからだ。彼はもともと政策通ではない。
 小沢というのは、「何となく豪腕で国家を改善してくれる」という期待をもたせているだけだ。その点では、ヒトラー人気と同様である。それに賛同するのが低所得の下級階層ばかりだという点も同様である。
 というわけで、ろくに税金も払わずに、ネットばかり見ていて、一円にもならないのにせっせとボタンを押すような人々は、小沢支持の人々ばかりなのである。
 これがインチキ統計の真相だ。


● ニュースと感想  (9月06日)

 「前日分の補足」について。
 前項では「ネットでは小沢が圧勝」と述べたが、その補足。

 (1)
 現在の動向では、菅直人が圧勝しそうだ。
 現時点では、国会議員で菅直人が少し劣勢。しかし予想外に健闘している。大差が付くかと思ったが、20人足らずの差しか付いていない。また、その差は、日がたつにつれて狭まりつつある。(様子見の議員が勝ち馬に乗ろうとして、菅直人支持になりつつある。)
 一方、地方議員では、菅直人が大差で優勢。国会議員と地方議員の総和では、菅直人が少しリード。
 その他、党員の分があるが、これは小選挙区制なので、一部を除いて、菅直人が圧勝しそうだ。ここで大差を付ける。
 全部まとめて、菅直人の圧勝だろう。(予想)
 なお、これは私の予想だが、競馬の予想と同じようなものであり、それ以上の意味はない。
 
 (2)
 次の質問が来た。
 「そもそも管総理再選を支持してる理由って何ですか?」
 これに答えよう。
 話が脱線したようなので、改めて注意しておくと、本サイトは、特定の政治家を支持することを目的としたサイトではない。
 前項の話題も、「ネットとリアルとの支持率の違い」がテーマとなる問題であり、それを解決しようとしただけだ。「小沢を当選させるな」「菅直人を当選させよ」という政治運動ではない。私が何かを言っても、それで世間が動くわけではないのだから、私は「こうせよ」とは言わない。高みの見物をしながら、論評するだけだ。
 したがって、上の質問は、私のサイトについての誤読である。
 「そもそも管総理再選を支持してる理由って何ですか?」
 というような質問は、私ではなくて、政治運動をしている誰かに向けるべきだ。なお、私が小沢が嫌いなわけは、本日別項で述べる。

 【 補説 】
 先にも述べたが、本サイトは、特定の政治勢力を支持するつもりはない。その意味で、読者が小沢を支持するとしても、そのこと自体を批判するつもりはない。
 ただしそれは、小沢の政治がどういうものであるかを理解しているならば、という条件つきだ。きちんと理解した上で小沢を支持するのであれば、それはその人の勝手であり、私は文句を言うつもりはない。ただし、正反対に誤解した上で、小沢を支持するのであれば、私としては「馬鹿者」と批判したい。
 小沢が首相になった場合、次の政治が予想される。  要するに、「資本家が得をして、労働者が損をする」という形で、所得再配分をすることだ。これが小沢のめざす国家像だ。(昔から彼が主張しているとおり。)
 そして誰かが、そのことを知った上で、小沢を支持するのであれば、私としてはその人を批判するつもりはない。その人が資本家であれば、小沢を支持するのは当然だし、それはその人の自由だ。
 しかしながら、そこいらの労働者が、自分を金持ちの資産家だと勘違いしたあげく、「小沢は金持ちの資産家を優遇してくれるから、おれも得をするな」と思い込んでいるのなら、私は「馬鹿者」と批判する。そういう馬鹿者の代表が、きっこだ。だまされて、裏切られる。……馬鹿丸出し。ヒットラー時代のドイツ国民と同じだ。

 つまりは、例によって、「詐欺師のペテンにだまされるな」というのが、私の警告だ。(毎度毎度、そうですね。)(ただし、エコキャップであれ、ホメオパシーであれ、小沢であれ、多くの人は、だまされる。特に、常識の欠落している人ほど、そうだ。)


● ニュースと感想  (9月06日b)

 「私が小沢が嫌いなわけ」について。
 私が小沢が嫌いなわけは、いくつもあるが、簡単に述べよう。

 (1) 権力志向
 普通の政治家は、何らかの政治目的を実現するために働くが、小沢は権力を握るためだけに働く。何らかの政治目的があるわけではない。自分がボスになることだけが大切だ。そういう人間は嫌いだ。

 (2) 独裁体質
 菅直人は、自分の意見を決める前に、なるべく多くの人々の意見を聞こうとする。つまり、耳が大きい。そういう政治家は好きだ。
 小沢は、自分の意見を決める前に、聞きたいの人の意見を聞くこともあるが、たいていは、誰の意見も聞かないで、独断で決める。小沢に対して何かを言う(特に批判的なことを言う)人がいたら、絶縁する。彼自身が絶縁を告げることもあるが、取り巻きたちが「ボスに批判的なことを言った」と騒いで、グループから絶縁する。要するに、上意下達だけの体制だ。独裁体制だ。民主主義とは正反対。
 小沢が党首になった場合、民主党の政策を決めるのは小沢だけであり、小沢に陳情することはできても、それ以外の議員は何も意見を言えなくなる。北朝鮮と同様の独裁専制体制。そういうのは嫌いだ。

 (3) 破壊癖
 細川政権を崩壊させた。今度は民主党を分裂させかけている。下手をすると、分裂して、自民党が漁夫の利を得て、政権復活する。そうでなくても、党代表になれば、三年後の選挙では民主党はボロ負けして、自民党が政権復活する。……要するに、自分の権力欲を満たすことが大事であり、そのためには日本の政治が破壊されても構わないわけだ。日本よりも自分の権力が大切。……そういう壊し屋は嫌いだ。

 まとめ。
 小沢には悪いところがいっぱいある。世間の人々は、顔を見るだけで、彼の腹黒さを直感する。しかしネット上で騒いでいる人々は、そういう世間感覚がないから、小沢の腹黒さを直感できない。逆に菅直人の左翼的な傾向に嫌悪感をもつ。
 要するに、小沢の危険性を自覚していないのは、政治のことをよく知らないからだ。小沢のやってきたことを、20年ぐらい前からずっと見てきた人ならば、小沢の危険性はよくわかるのだが、ネット上で騒いでいる人々は、昔の小沢のことなんか何も知らないから、浅い直感だけで、「菅直人が嫌いだから、小沢が好き」と主張しているのだろう。たぶん。

 [ 付記1 ]
 馬鹿丸出しの誤解の例を挙げれば、「きっこの日記」だ。引用しよう。
 単純明快に言えば、過去の自公政権と同じく、官僚の言いなりになって大企業や一部の裕福層だけが美味しい思いをする「官僚主導」の政策を続けて行こうとしてるのが菅さん、これまでの「官僚主導」から国民の手に政治を取り戻す「政治主導」の政策を推進しようとしてるのが小沢さんてことになる。
( → きっこの日記の調査もそうだ。)
 無知も極まれり。二人の政策を正反対に誤解している。
  ・ 菅直人 …… 「最小不幸の社会」を原理に、庶民を重視。(左翼)
  ・ 小沢 ……… 「小さな国家」を原理に、企業や金持ちを重視。(右翼)
 こんなのは、政治のイロハなのだが、それさえも知らないのが、きっこだ。大蔵省の言いなりになって、「国民福祉税」で消費税を上げようとして、細川政権を崩壊させたのが小沢なのだが、そのことも知らないようだ。
 きっこみたいにひどい政治音痴が多いから、勘違いした庶民の票を小沢がいただくことになる。(無知な馬鹿の多い)ネットでは、小沢の人気は高い。きっこは、その代表。
 特に、
> これまでの「官僚主導」から国民の手に政治を取り戻す
 なんて文句は、呆れて物が言えない。
 正しくは、こうだ。
 「これまでの民主主義政治から、小沢一人の手にすべて委ねる専制政治にする」
 これが小沢首相のときの日本だ。北朝鮮と同じだと思えばいい。
 ……とはいっても、そういう警告に耳を貸さない大衆が多いから、ドイツではヒトラーが政権を握ったんだよなあ。ホメオパシーと同様で、愚民は妄想に洗脳される。

 [ 付記2 ]
 より興味深いのは、小沢を支持する国会議員だ。
 彼らは異口同音に言う。
 「小沢さんのおかげで当選できました。その恩に報いたい」
 これが小沢支持の原理だ。小沢が立派な政策を掲げているから、小沢を支持する、というのではない。「選挙のときに世話になったから」という理由で、間接的に買収されているわけだ。しかも、その買収資金は、小沢が出したわけではなくて、民主党が出した。民主党の金で、小沢は議員を買収しているわけだ。(特に比例区の議員がそうだ。小沢チルドレンなど。谷亮子が代表的。心を買収された見本。)
 輿石であれ、鳩山であれ、落選寸前になることが多く、選挙は弱い。そういう人々が選挙で小沢の世話になった。だから小沢に頭が上がらない。こういう形で、議員たちは買収されてきた。
 一方、前原などは違う。小選挙区出身で、選挙にも強いから、小沢の世話にはならない。
 しかも、この両者には、決定的な差がある。
  ・ 小沢 支持 …… 議員であることが大切だ。(だから恩に着る。)
  ・ 小沢不支持 …… 議員でなくてもいい。(いつでもケツをまくれる。)
 前者は、輿石、鳩山、谷亮子などだ。彼らは、議員であることがとても大切だ。無能な自分が議員になれたのは小沢のおかげだ、と思う。そして、議員であり続けるために、小沢を支持する。
 後者は、前原などだ。彼らは、議員であることは大切ではない。もともと偉ぶるために議員になったのではなく、国に奉仕するために議員になったのだ。自分が得するつもりではなく、自分が損するつもりである。国のために滅私奉公するつもりである。だから、議員を辞めても、痛くも痒くもない。むしろ議員を辞めた方が幸福になれると思っている。だから「おれに逆らうと落選させるぞ」と小沢がすごんでも、「へっ。それがどうした」とケツをまくれる。
 要するに、前者は、得をしたがる無能な議員。後者は、滅私奉公する有能な議員。そういう色分けができる。
 「小沢の政策がすばらしい」という理由で小沢支持する議員ならともかく、「小沢様に恩があるから」という理由で小沢支持する議員は、自分が無能であることを告白しているも同然だ。……そして、そういうのが、ほとんどすべてである。

 [ 付記3 ]
 前日でも述べたように、ニートは小沢支持が多い。だが、ニートは、鬱積した気分で小沢支持なんかになるよりは、まともに働く方がいい。つまり、ニート脱出。
 そのためには、下記の書籍が好評なので、参考にするといい。
  → こどもニート、大人ニート 〜 タイプ別脱出プログラム
 これを読めば、きっこみたいに鬱積した気分にはならずに済むので、小沢支持の引きこもり状態から脱出できるだろう。……きっこも、これを読めばいいのに。  (^^);

( ※ 私が思うに、小沢支持の人々って、世間常識がないのだろう。世間の人々が圧倒的に「駄目」と言っているのに、その駄目さがわからない。常識欠如。だから引きこもりになって、ネットでせっせとボタンを押して、憂さ晴らしする。何とか世間常識を身につけてもらいたいものだ。)





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「泉の波立ち」
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