[付録] ニュースと感想 (143)

[ 2010.1.01 〜 2010.2.02 ]   

  《 ※ これ以前の分は、下記のページで 》


    2001 年
       8月20日 〜 9月21日
       9月22日 〜 10月11日
      10月12日 〜 11月03日
      11月04日 〜 11月27日
      11月28日 〜 12月10日
      12月11日 〜 12月27日
      12月28日 〜 1月08日
    2002 年
       1月09日 〜 1月22日
       1月23日 〜 2月03日
       2月04日 〜 2月21日
       2月22日 〜 3月05日
       3月06日 〜 3月16日
       3月17日 〜 3月31日
       4月01日 〜 4月16日
       4月17日 〜 4月28日
       4月29日 〜 5月10日
       5月11日 〜 5月21日
       5月22日 〜 6月04日
       6月05日 〜 6月19日
       6月20日 〜 6月30日
       7月01日 〜 7月10日
       7月11日 〜 7月19日
       7月20日 〜 8月01日
       8月02日 〜 8月12日
       8月13日 〜 8月23日
       8月24日 〜 9月02日
       9月03日 〜 9月20日
       9月21日 〜 10月04日
       10月05日 〜 10月13日
       10月14日 〜 10月21日
       10月22日 〜 11月05日
       11月06日 〜 11月19日
       11月20日 〜 12月02日
       12月03日 〜 12月12日
       12月13日 〜 12月24日
       12月25日 〜 1月01日
    2003 年
       1月02日 〜 1月13日
       1月14日 〜 1月24日
       1月25日 〜 1月31日
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       3月17日 〜 3月25日
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       4月07日 〜 4月14日
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       8月19日 〜 10月23日
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    2004 年
       1月03日 〜 1月16日
       1月17日 〜 1月22日
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       4月24日 〜 4月25日
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       4月26日 〜 5月11日
       5月20日 〜 5月29日
       5月30日 〜 6月14日
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       7月03日 〜 7月27日
       7月28日 〜 8月21日
       8月22日 〜 9月27日
       9月28日 〜 10月22日
       10月23日 〜 11月08日
       11月09日 〜 11月16日
       11月17日 〜 12月12日
       12月13日 〜 1月07日
    2005 年
       1月08日 〜 1月16日
       1月17日 〜 1月29日
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       2月15日 〜 3月02日
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       3月18日 〜 4月02日
       4月03日 〜 5月11日
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       5月30日 〜 6月07日
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       7月07日 〜 7月25日
       7月26日 〜 8月14日
       8月15日 〜 9月06日
       9月07日 〜 9月26日
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       10月22日 〜 11月14日
       11月15日 〜 12月09日
       12月10日 〜 12月21日
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    2006 年
       1月15日 〜 1月26日
       1月27日 〜 2月12日
       2月12日b〜 2月26日
       2月27日 〜 3月08日
       3月09日 〜 3月13日
       3月14日 〜 3月24日
       3月25日 〜 4月14日
       4月15日 〜 6月03日
       6月04日 〜 6月26日
       6月27日 〜 7月09日
       7月10日 〜 8月10日
       8月10日 〜 9月04日
       9月05日 〜 9月15日
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       11月07日 〜 12月16日
    2007 年
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       2月24日 〜 3月18日
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       5月22日 〜 7月25日
       7月26日 〜 9月15日
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       10月20日 〜 11月19日
       11月20日 〜 12月23日
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    2008 年
       1月12日 〜 2月02日
       2月03日 〜 3月20日
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       8月01日 〜 10月11日
       10月12日 〜 11月08日
       11月09日 〜 12月31日
    2009 年
       1月01日 〜 2月16日
       2月17日 〜 4月18日
       4月19日 〜 6月01日
       6月02日 〜 7月19日
       7月20日 〜 8月14日
       8月15日 〜 9月18日
       9月19日 〜 10月27日
       10月28日 〜 12月09日
       12月10日 〜 12月31日
    2010 年
         1月01日 〜 2月02日







● ニュースと感想  (1月01日)

 「政府の成長戦略」について。
 政府が成長戦略を出した。
 2020年度までの国内総生産(GDP)の成長率を名目で平均3%、物価変動の影響を除く実質で2%成長させ、20年度に名目GDPを現在の1.4倍にあたる650兆円に拡大させる。達成のための具体的な工程表は来年6月までにまとめる。  環境、健康、観光などを重点分野に掲げて100兆円超の需要を創出し、雇用も生み出す。
( → 朝日新聞 2009-12-30
 まったく間違った方針だ。
 第1に、「名目で3%、実質で2%」という成長率は、あまりにも低すぎる。こんな数値では、いつまでたっても、失業者を解消できない。「名目で7%、実質で5%」ぐらいが妥当だ。(不況期に限れば、それは可能である。失業者が働けば、それだけで成長率は上がる。生産性の向上は特に必要ない。)
 第2に、「環境、健康、観光などを重点分野に」というのは、最悪だ。小泉政権よりも、もっと悪い。小泉政権は、少なくとも、「物づくり」を掲げた。「何かを生産する」という方針だ。ところが、「環境、健康、観光」というのは、物づくりでなく、ただの消費である。何ら生産活動に寄与しない。比喩的に言うと、夫が働いて、妻が消費する。その妻の消費ばかりを増やして、夫の生産を増やさない。これでは、家庭が破綻する。国でも同様だ。自動車や電器などの生産活動を増やさないで、「環境、健康、観光」ばかりを増やそうとすれば、ただの「浪費」にしかならない。この場合は、ひどいインフレになる。しかも、国全体の生産活動がたいして増えないのに、浪費産業ばかりを増やせば、その分、自動車や電器などの生産活動は減ってしまう。物価上昇と生産活動の停滞。これはスタグフレーションだ。

 まとめ。
 小泉の「構造改革」は、「企業の体質改善」を主張することで、リストラ(企業の改善と失業の増加)をもたらした。それは「デフレ推進」政策であった。
 民主党の新戦略は、「非生産分野の拡大」を主張することで、物価上昇と生産縮小をもたらす。それは「スタグフレーション推進」政策である。ろくに働かないで、浪費ばかりを増やす、という政策。最悪だ。

 では、正しくは? 
 国は「この産業を増やせ」などと推進してはいけないのだ。それは構造改革と同じ発想だ。構造改革は、まともな産業を改善しようとしたが、民主党の方針は、浪費産業における国民の浪費活動を推進するだけだ。簡単に言えば、働かない妻がどんどん浪費すれば消費は増えるだろう、という発想。ただの無駄遣い。
 「環境、健康、観光がひとりでに増える」というのは、それはそれで、差し支えない。人がしっかりと働いたあとで、余暇の分野で楽しむのは、何ら問題ない。しかし、しっかりと働きもしないで(自動車などを生産しないで)、浪費の分野ばかりを拡大しようとすれば、一国全体の経済システムは崩壊する。……最終的には、アルゼンチンみたいに、国家破綻となるだろう。
 小泉の政策は、「国を改善せよ」と主張することで、「国を縮小する」という結果をもたらした。一方、民主党は「国を拡大せよ」と主張することで、「国を崩壊させる」という結果をもたらす。
 「いっぱい働いて、いっぱい消費する」のは構わないが、「働きもしないで、浪費ばかりを増やす」という民主党の政策は、最悪なのである。国家崩壊。
 民主党は、国家経済を事業仕分けすることで、国家経済を崩壊させようとしている。史上最悪の政権だ。
 もしこの政策が実現したら、生産活動はますます縮小し、その一方で、ひどい物価上昇が起こる。日本は北朝鮮みたいに、飢餓に貧するようになる。(外国から食料を輸入しようとしても、それもできなくなる。)
 日本の北朝鮮化。それはまもなく実現されようとしている。

 [ 付記 ]
 こうなると、「まともに働け」と言っていた小泉の方が、かえって懐かしくなりそうだ。大馬鹿に比べれば、馬鹿の方がずっとマシだ。
 とすると、将来、日本に現れるのは、ヒトラーみたいなタイプかもね。ドイツの歴史を見るがいい。国家崩壊の超インフレ時代のあとで、ヒトラーが出現した。民主党は、ヒトラー誕生の布石を打っているのである。

 鳩山は「友愛」を唱えたりして、善良な人間だが、善良な馬鹿ほど、国家にとって危険なものはない。善良な馬鹿は、その善意ゆえに、国家を破滅させる。


● ニュースと感想  (1月01日a)

 「政府の成長戦略と対案」について。
 現状と対案を示す。
 
 (1) 現状
 前日に述べた話の詳細がわかってきた。
 「供給サイドに偏っていた今までの発想をあらためて、需要というものをしっかりと創出していく」( → 産経

 成長戦略は、環境・エネルギー、健康(医療・介護)、アジア、観光・地域活性化、科学・技術、雇用・人材の六つを重点分野として100兆円超の需要創出を目指す。
 環境では、太陽光など再生可能なエネルギーの全量買い取り制度の実施などにより、20年までに50兆円規模の新たな市場を作り、140万人の雇用を生み出す。日本の技術を生かし、世界の温室効果ガスを13億トン減らす。
 健康分野では、民間企業の医療や介護への参入や海外展開で45兆円規模の需要と約280万人の雇用を新たに生み出す。
( → 読売新聞 2009-12-31
 このような方針は、「コンクリートから人へ」などの政権公約に沿った考え方だ。( → 読売新聞 2009-12-31
 当然ながら、それはケインズ流の「公共事業」である。単に「コンクリートから人へ」と変わっただけで、無駄な浪費をしているにすぎない。簡単に言えば、これまでは無駄な別荘をたくさん建てていたのに、今度は一夜の遊興のために散財しよう、ということだ。どっちみち、ただの無駄遣いにすぎない。
 このような方針は、莫大な財政赤字を発生させ、将来のインフレとなってのしかかる。簡単に言えば、「サラ金で借りて遊んだあげくに、破綻する」ということだ。この点は、前項で述べたとおり。

 (2) 対案
 では、どうすればいいか? マクロ経済学の基本に立ち返ればいい。
 不況期に足りていないのは、総需要である。だから、総需要を増やせばいい。簡単に言えば、減税をすればいい。それだけだ。そのことだけで、各産業がまんべんなく回復する。つまり、不況から好況へと転じる。これで解決。おしまい。……となるはずだ。
 民主党の方針は何か? 「総需要と需要とを区別できていない」ということだ。「供給ではなく需要が足りないから、需要を増やせ」と思っている。残念でした。足りないのは、需要ではなく、総需要である。
 したがって、「需要が足りないなら、新しい需要を創出せよ」という政府の方針は、根本的に間違っていることになる。自動車産業や電器産業などの生産活動が縮小しているときには、自動車産業や電器産業などの生産活動を拡大すればいい。それが総需要拡大という意味だ。一方、自動車産業や電器産業などの生産活動が縮小している状態を現状維持したまま、かわりに介護や環境などの産業を増やしても、経済状況はまったく改善しないし、かえって悪化する。一国全体で見れば、自動車も電器も生産しないで、遊びの産業ばかりが増えていることになる。その財源は? もちろん、何もない。従って、借金するしかない。借金のあとには、破綻が来る。(借金とはただの一時しのぎにすぎない。今日はしのげても、明日には二倍の返済がのしかかる。さらに利子の分も。)

 民主党政権は、マクロ経済学をまったく理解していない。「需要と供給」という古典派の考えに従った上で、「供給を改善しても駄目だから、需要を増やせ」と思い込んでいる。古典派の枠組みのなかで、ケインズ流の発想を取っている。しかしながら、ケインズの本来の「総需要」というマクロ的な発想は欠けている。古典派の発想に基づいて、ケインズ流の発想を持ち込んでいる。
 こんなことでは、財政赤字が拡大したあとで、国家の破綻が生じるだけだ。「 10年間で 1.4倍のGDP」というのは、ただの「画餅」(絵に描いた餅)にすぎない。
 正月早々、餅を食わされるハメになるとはね。その餅は、絵に描いた餅だ。

 [ 付記 ]
 「需要不足」ということの意味を、政府はわかっていない。そこで、本質を示す。
 「需要不足」とは、正しくは「総需要の不足」である。では、何に対して不足しているか? そこが問題だ。
 もちろん、「供給」に対して不足しているのである。その差が需給ギャップとなる。そして、「供給に対する需要の不足」とは、絶対量でいえば「需給ギャップ」だが、相対的な比率で言えば「稼働率の低下」だ。
 「稼働率の低下」── これこそが不況の本質だ。だから、不況の解決とは、稼働率を上げることなのである。この場合、新たに供給を拡大する(投資する)ことは必要ない。
 一方、介護や環境などの新産業を立ち上げることは、無から新産業を生み出すことだから、莫大な投資を必要とする。しかも、そのことは従来の産業の「稼働率の拡大」を意味しない。それどころか、富や資金が新産業に移転することで、従来の産業は稼働率が低いまま固定されてしまう。……これでは、何の解決にもならない。自動車産業や電器産業など(の生産産業)の赤字(または黒字縮小)が問題となっているのに、それとは別の新産業で売上げを増やしても、従来の産業の赤字は消えないのだ。
 民主党の発想は、「稼働率の低下」という不況の本質を理解していない。だから、「稼働率を上げる」という発想がなく、「新産業を立ち上げればいい」と考えるだけだ。
 なるほど、その方針でも、失業者だけは解消する。しかし、失業者を吸収するための産業を興す原資は、国債という借金にすぎない。自動車を生産して、それで得た金で介護や環境のサービスを買うならばわかる。働いて、サービスを買うのならばわかる。しかるに、働かないで、サービスだけを買おうとすれば、借金に頼るしかない。その場合、失業者は減っても、国全体は借金によって破綻する。

 なお、ついでに一言。
 現在の日本は、ゼロ金利だ。というのは、国債の買い手がいるからだ。国債の買い手の95%程度は、国内の買い手だ。日本国内で貸し借りがある。しかし、この上さらに、国債を乱発すれば、国債の買い手がいなくなる。そうなれば、金利は上昇する。そこでさらに日銀引き受けを乱発すれば、それこそ本当に、物価上昇が起こる。そのとき、「薪に火がつく」形になり、一挙にハイパーインフレが起こりかねない。
 生産活動の拡大にともなう形ならば、マイルドインフレが起こるだろう。物価上昇率を5%ぐらいに維持することも可能だろう。しかし、国家破綻とともに、ハイパーインフレが起これば、もはやインフレの制御は不可能となる。あえて制御しようとすれば、強烈な不況が押し寄せる。石油ショック後とか、ドッジラインとか。……ハイパーインフレを抑えるための金融引き締めにともない、莫大な数の倒産が出現する。
 結局、介護産業や環境産業で浪費したために、そのツケを払うために、自動車産業や電器産業が続々と倒産するハメになる。そのあとに残るのは、農業国家だろうか。日本は破綻して、途上国として、農業だけをやって生きていくことになる。……北朝鮮みたいに。
 今の民主党政権が狙っているのは、そういうことだ。小泉の「構造改革」は、e-Japan などで、IT産業を振興しようとするものだった。それは、まったく無効な方策ではあったが、望んでいる夢としては正しかった。しかし、民主党政権の狙っているのは、夢としてさえ最悪だ。彼らが狙っているのは、介護産業や環境産業における浪費だ。何も生産しないで、ただ浪費することだけだ。借金によって。……それは、「構造改革」よりも、はるかに悪い。夢というよりは、悪夢だ。
 民主党の初夢は、国民にとって最悪の悪夢なのだ。民主党は、金正日と同じである。国を北朝鮮のように荒廃させようとしている。「偉大なる首領様の言うとおりにすれば幸福になれます」と語りながら。

( ※ ま、確かに、民主党には首領様がいるな。陰の総理が。   (^^); )

 【 追記 】
 誤読されるかもしれないな、と思っていたら、案の定、誤読された(そういう意見が来た)ので、初心者向けに解説しておく。
 本項で述べたことは、「サービス業を拡大してはいけない」ということではない。「生産活動をしないで、サービス産業だけを拡大しようと思ってはいけない」ということだ。
 論理で言うと、AとBがあるときに、「Bだけ増やそうと思ってはいけない」ということだ。換言すれば、「AとBをともに増やせ」ということだ。そのためには、「Aを増やすことが必要だ」となる。Aが増えれば、自動的にBも増える。しかし、Bだけを増やそうとすれば、破綻する。
 ここで、Aは「生産活動」であり、Bは「サービス業」だ。
 これはどういうことか? どの先進国でも、人口の大部分は第三次産業にある。その意味で、「サービス業を増やしてはいけない」ということはありえない。ただし、サービス業が増えるためには、第一次産業や第二次産業で物を生産することが必要である。
 ちなみに、商品販売であれ、床屋であれ、食堂であれ、それらのサービス産業は、先進国と途上国とで差はほとんどない。ただし、先進国では、第一次産業や第二次産業で物を生産するのが非常に上手である。だから、そのおこぼれをもらう形で、第三次産業でも高い所得が得られる。仮に、日本で高能率な第二次産業が消滅したら、第三次産業は一挙に低所得になる。途上国並みに。……だからこそ、第二次産業を高い水準で維持することが大事なのだ。
 要するに、骨格しての核心を抜きにして、枝葉に当たるサービス業ばかりを高めようとすれば、国家全体が崩壊する、ということだ。
 とはいえ、こういうことは、素人には理解しにくい。素人は物事の本質を理解せず、物事の表面ばかりを理解するからだ。だから民主党政府のように、「サービス業を拡大すればいい」と考えるわけだ。そして、それに対して、私が「物事の本質を考えよ」と述べても、素人政府には、馬の耳に念仏となる。

( ※ 「先進国のサービス業ではなぜ賃金が高いか?」という質問には、次の箇所で説明したことがある。 → 2007年2月28日 )


● ニュースと感想  (1月01日b)

 「新年の言葉」について。
 新年に当たって、この国がなすべきことを示そう。
 この国がなすべきことは何か? 炭酸ガスの削減なんかではない。この国の危機は、国家が崩壊しつつあるということだ。特に、少子化がひどい。この 20年ぐらい(つまりバブル破裂以降)で、赤ん坊の誕生数はほぼ半減してしまった。これはまさしく国家崩壊の危機だ。
 これによる経済的な問題は、現時点では、学習研究社の「×年の学習」「×年の科学」が廃刊になっていることぐらいしか顕在化していないが、教養書の部数が激減したりする点で、他の会社にも影響を及ぼしつつある。そして、将来的には、国中の全産業が影響をこうむる。
 だから、炭酸ガスの削減なんかに騒ぐよりも、少子化問題を根本的に解決する必要がある。

 では、政府はどうか? 子供手当を出したりして、改善の方向に向かいつつあるか。いや、「ノー」だ。
 自民党政治は、「金儲けこそ大事」という利益至上主義だった。それは、古典派経済学に基づいた。その結果は、「企業利益の拡大のためにリストラ」ということになり、国全体の経済は急激に縮小していった。
 そのような自民党政治(または古典派経済学の処方箋)が消えたことは好ましい。しかし、それに替わるものが「友愛」(優しさ)なんかでは、全然ダメだ。たとえば、子供手当だって、ただのバラマキにすぎない。財源が確保されない限りは、ただの無駄遣いにすぎない。(いくらかは少子化改善の効果はあるが、財政赤字により、それを上回る改悪効果がある。)

 では、何をなすべきか? 金儲けでもなく、友愛でもないとしたら、何が大切なのか? 
 それは、マクロ経済学が教えてくれる。何よりも大切なことは、「生産活動」だ。つまり、「働くこと」だ。
 これは、次の発想とは異なる。
  ・ 古典派経済学 …… 金儲けが大事 (遊んで金儲けが理想)
  ・ 友愛(優しさ) …… 貧乏人に恵むことが大事 (金を使うことばかり)

 そのいずれも駄目だ。
 なすべきことは、金儲けでもなく、金を使うことでもない。ちゃんと働くことだ。きちんと生産活動をすることだ。労働者で言えば、失業しないで、仕事をすることだ。企業でえば、遊休する設備を、ちゃんと稼働することだ。(稼働率を上げること。)
 経済の本質は、生産活動である。なのに、それを無視して、マネーのことばかりを考えるのが、悪しき経済学者たちだ。利益の最大化という形でマネーを増やそうとしたり、友愛という美名でマネーを(借金で)浪費しようとしたり。……そういうマネー中心の発想が、「現実のものを生み出す」という経済の本質を見失わせる。

 新年の言葉としては、「経済の本質を知れ」と語ろう。これなくして、日本の進路は正しい方向を取れない。


● ニュースと感想  (1月01日c)

 年末・正月の暇つぶし用。写真集。オタク向けのオマケ付き。
  → Open ブログ 「面白い写真」


● ニュースと感想  (1月01日d)

 本日分に、あとで加筆しました。
  → 「1月01日政府の成長戦略と対案」の【 追記 】
  ( ※ 「サービス業を拡大してはいけない」ということではない、という話。。)


● ニュースと感想  (1月02日)

 「景気拡大の方法(前出分)」について。
 景気拡大の方法については、私は前に何度も述べた。そのうち、特に要点をまとめる形で、次の各項がある。復習のつもりで、読んでみるといいだろう。( いずれも nando ブログの項目。)
 
  → 需要拡大の方法
 ※ 特定の産業を拡大するのでなく、全産業を拡大するべし。

  → 定額減税の意味
  ※ 金を配ることは、富を配ることではなく、生産量を増やし、労働機会を与えることだ。

  → 生産量の調整
  ※ 減税によって生産量が増える、ということの経済的なメカニズム。


● ニュースと感想  (1月02日b)

 「高級ブランド」について。
 朝日新聞の1月1日分では、少子化と景気回復を絡めた話がある。せっかく頭のいい高橋真理子(記者じゃなくて次長?)がインタビューをしているのだが、彼女の専門である科学ではなく、専門外の経済についての記事であるため、トンチンカンになっている。そもそも、インタビューの人選も悪いが。
 そこで、この記事の批判をしておこう。
 
 (1)
 内需拡大の方法として、老人が金を使うのではなく、若者が金を使えるようにすればいいという。だから若者に金を回せ、という趣旨。(インタビュー相手の見解。)
 問題を、金の配分だととらえて、若者の配分を増やそうと考えている。
 これは、正しくない。問題は、配分ではなく、総量だ。不況期には、老人の金を削って、若者の金を増やせばいいのではない。老人の金削らずに、若者の金を増やせばいい。
 では、どうやって? 金は天からは降ってこない。金を生み出すのは、労働(生産活動)である。生産活動を拡大すれば、現役世代の収入が増える。高齢者は生産活動をしないから、収入は特に増えない。それだけのことだ。
 現在では高齢者の所得が多めなのは、過去の富の蓄積で食っているからだ。それは経済変動に関係なく、安定的である。そのせいで、不況のときには、相対的に豊かに見えるだけだ。逆に、好況になれば、相対的には貧しく見えるはずだ。
 不況のときに高齢者を羨ましがっても、問題は解決しない。現役世代に欠けているのは、富の配分量ではなくて、富を得るための労働機会なのだ。それがないから、失業してしまう。ここでは、働いても金をもらえないのではない。働く機会がないのだ。働けない。それが問題なのだ。
 モデル的に言おう。ホームレスが年金生活者を見て、「あいつらは年金がもらえていいな。おれにも金を寄越せ」と主張すればいいのではない。ホームレスは、金をもらうのではなく、職をもらえばいい。それが核心だ。国が国民に与えるべきものは、金ではなくて、職なのだ。
 高齢者の富を奪えばいい、というような発想では、総量の拡大がないから、日本はいつまでたっても不況を脱しえないだろう。

 (2)
 日本が豊かになる方法として、「イタリアやフランスの真似をしろ」と主張する。軽工業品で高級ブランド品を作って、ブランドで高く売ればいい、というわけ。(これもインタビュー相手の見解。)
 あまりにもひどくて、情けなくなる。物真似主義。
 靴や鞄(や衣料品)などの軽工業品には、伝統が必要だ。伝統がないのにブランドは作れないだろう。グッチやルイヴィトンなどは、貴族社会や富豪階層などのある伝統の上に成立したものだ。日本ではとうてい無理だ。
 そもそも、デザインなどのセンスに関することは、日本は最も不得意な分野だ。個人だけでやるファッションならばともかく、集団でデザインを構築するとなると、日本は非常に不得意だ。そのことは、自動車のデザインを見るとわかる。非常にひどいデザインが多い。そして、その根源は、デザイナーに自由を認めない日本の会社の体質がある。ひるがえって、マクラーレン本社と比較するといい。(下記で写真や動画を紹介している。)
   → 10月04日b
 一般に、不得意な分野で真似をしようとしても駄目だ。むしろ、得意の分野を伸ばす方がいい。デザインはイタリアやフランスが上手だ。日本やドイツは技術が上手だ。そういう国民性の違いがある。日本やドイツは、イタリアやフランスの真似をしても下手だ。イタリアやフランスは、日本やドイツの真似をしても下手だ。とにかく、真似をするという発想は駄目なのだ。
 日本がなすべきことは、得意分野を生かすことだ。得意分野とは? 先端技術だ。昔、日本は「何でも真似する」と馬鹿にされたものだっが、その後、ソニーやホンダなどが、独創的技術によって、ブランドを作っていった。歴史がないにもかかわらず、優れた会社ブランドを作れた。なぜか? ブランドへの信仰を作るように、広告で大宣伝したからか? 違う。優れた技術があったからだ。
 日本がなすべきことは、先端技術を開発することだ。それ以外にはない。古典派経済学者は、しばしば「生産性の向上」と述べるが、その本質は、先端技術を開発することだ。
 では、日本は、そうしているか? いや、逆。スパコン廃止や、科学技術の大虐殺をしようとした(最終的にはかなり修正されたが)ことから見ても、国家の方針が正反対だとわかる。また、最終的にはかなり修正されたとしても、縮小の幅が小さくなったというだけだ。科学技術を拡大しようという方針は見られない。鳩山内閣が狙っているのは、「環境」ばかりだ。友愛ばかりを考えている理系首相が、理系振興のことをまるきり忘れているせいで、日本の科学技術は衰退してしまう。情けない。
 高橋真理子にしても、もっとまともに頭を働かせてもらいたいものだ。「ブランドを構築すればいい」なんて言われて、「はい、そうですか」と答えるのでは、詐欺師の言葉にだまされるのも同然だ。「工業分野でブランドを構築するには、科学技術で先頭を走ることが大事なのだ」とはっきり理解するべきだ。

 [ 付記 ]
 なお、本項で述べたことは、マクロ経済学とは関係がない。日本経済の「質的向上」についての話だ。質的向上は、技術開発などによってもたらされる。(生産性の向上も含む。)
 一方、日本経済の「量的拡大」についての話は、マクロ経済学に従う。ここでは、「労働者の給料を上げること」は狙いでなく、「失業者が雇用されること」が狙いとなる。企業で言えば、「黒字の幅を拡大すること」が狙いとなるのではなく、「赤字の幅を縮小すること」が狙いとなる。(ただし、一企業ではなく、国全体の企業で。)……そして、そのために必要なのは、「稼働率の向上」である。稼働率が向上するだけで、企業の業績は大幅に改善する。(技術革新は必要ない。)
 そして、稼働率の向上のための方法が、「総需要の拡大」なのである。

( ※ 質的改善と量的な拡大を、きちんと区別することが必要だ。この件は、数年前の小泉時代に、何度も述べた。)


● ニュースと感想  (1月03日)

 「元日の社説」について。
 元日の社説について、それぞれ論じよう。
 ( → 各社社説 2010-01-01


 (1) 日経
 経済を論じているのは、日経だ。財政赤字の拡大を懸念して、「将来世代にツケ回すな」と論じている。
 なるほど、財政赤字の拡大は問題だ。ただし、「将来世代にツケ回すな」と論じるのは、いささか見当違いだ。日本の赤字は、外国への借金ではなく、国内での借金である。将来世代が借金を払うとしても、その金を受け取るのもまた将来世代である。その意味では、実質的な借金は存在しない。
 ではどういうことかというと、次の二点がある。
 第1に、将来世代は、過去の世代の遺産を食いつぶしている。本当ならば過去の世代の遺産をたっぷりともらえるはずだったのだが、それをもらえなくなる。たとえば、高速道路だ。過去の世代が高速道路を建設してくれて、それを無償償還してもらって、タダで利用できるはずだった。ところが、そうは行かず、高速道路を無償利用できなくなる。(税金の形で支払わされるか、有償利用。)……こういうふうに、遺産が減る。しかし、それは、特に大きな問題ではない。いずれにせよ、将来の世代は、過去の世代よりも、豊かになる。(その量が減るだけだ。)
 第2に、デフレが解決したときに、高度のインフレが起こる。そのとき、物価上昇に応じて、国債も借金も目減りする。1000兆円の借金があったとして、物価上昇率 10%が5年間続けば、0.9の5乗で、0.59 となるから、590兆円にまで減ってしまう。つまり、インフレが長く続けば、あっという間に借金は大幅に減る。……その分、国民の借金は減るが、国債をもっていた人々は損をする。損をするのは、主として高齢者だ。つまり、デフレ期には、高齢者は比較的有利(≒ 安定的)なのだが、デフレが終わってインフレになると、高齢者は比較的不利になる。要するに、財政赤字の拡大は、確かに問題なのだが、それは、「将来のインフレ」という形で押し寄せる。「将来世代にツケを回す」というよりは、「将来的に高齢者世代が財産を大幅に減らす」という形で問題が起こる。問題は、ないわけではなく、まさしく問題はあるのだが、それは、「子供が損をするというのとは逆の形で起こるのだ。……日経はそこを誤解している。損をするのは、子供ではなく、高齢者なのだ。(ただし、高齢者の遺産を狙っているような、遺産狙いの子供にとっては損である。……それが「将来世代にツケを回す」ということの真相。)

 (2) 朝日と読売
 朝日と読売は、防衛問題を論じている。
 朝日の社説は、例年になくひどいレベルだ。文章レベルが著しく低くて、何を言っているのかもよく伝わらない。大学入試の小論文でこんなのを書いたら、落第になっても仕方ないようなレベル。朝日もひどいレベルになったものだ。貧すれば鈍す、の見本か。情けないこと、この上ない。
 おまけに、内容も空っぽだ。自分の主張が何もなく、「日本の政治家にはそういう大きな物語をぜひ語ってもらいたい」と結論する。ああ、情けない。昔の朝日の社説は、元日には、自分自身が大きな物語を語ろうとしていた。私もときどき「泉の波立ち」で、朝日の元旦の社説の雄大なテーマを評したこともあった。あれは昔の話。今の朝日の社説の筆者は、あまりにも小人物過ぎる。論じるにも値しない。空疎。

 読売の方は、逆に、論旨がしっかりしている。自民党時代には、政府の提灯持ちばかりしていたくせに、民主党政府になったら、やたらと政府を批判するようになった。おまけに、文章もしっかりするようになった。頭が冴えてきているようだ。急にマスコミの本分をわきまえた感じ。読み宇井にとっては、民主党政府は、奇跡の回春財になったようだ。
 「小所帯ながら参院で法案成否の鍵を握る社民、国民新両党が大勢力の民主党を振り回し、外交・安全保障や財政・経済運営の基本をゆがめる現状は看過できない。」
 と今回は論じている。なるほど、ごもっとも。シッポが犬を振るような状況は、とても正常じゃない。これについては、私は前にも論じたことがあるが、それと同じ趣旨で、もうちょっと強力なことを新たに提案しよう。
 鳩山は社民、国民新に鼻面を引き回されているだけだが、その逆のことをすればいい、というのが、私の前の主張だった。しかし、どうせなら、両党の鼻面を民主党が引き回した方がいい。それには、こうすればいい。
 「社民、国民新の両党に、連立離脱するかどうかを決めるように勧告する。つまり、踏み絵を迫る。連立離脱をしないのならば、『連立離脱をするぞ』と脅迫するのをやめてもらう。もし脅迫をやめなければ、民主党の方から、連立を離脱する」
 つまり、「連立を離脱するぞ」という脅迫を、民主党の側から告げればいいのだ。そして、連立を離脱した場合、次の二点を公約する。
  ・ 憲法9条の改正。自衛隊の合憲化。(国民の過半数は賛成する。調査済み。)
  ・ 郵政民営化を、再実行する。
 この二点により、社民、国民新の両党は、致命的な痛手を受ける。ものすごいショックを受ける。立党の基盤を失う。
 なお、上記の二点は、社民、国民新の両党の支援は必要ない。なぜなら、自民党は反対しないし、かえって賛成するはずだからだ。自民党が社民、国民新の両党の主張に賛成するはずがない。国会で投票すれば、民主党の改正案に賛成するはずだ。たとえ賛成しなくても、棄権する人が多数出るはずだから、可決されるに決まっている。
 そして、それがわかっているから、社民、国民新の両党は、民主党の「連立を離脱するぞ」という脅迫の前には、屈服するしかない。

 要するに、離婚と同じなんですよ。女房の側が「離婚するわよ」と強気で威張ってきたら、こちらから「離婚するぞ」と脅迫すればいいのだ。女房は、「新しい女ができたのね!」と怒って、離婚をやめたがるはずだ。「絶対、離婚しませんからね!」と言い出すに決まっている。
 要するに、政治というのは、夫婦の仲と同じなのである。ちゃんとした計略ができないと、振り回されるばかり。鳩山みたいなのは、家庭で夫婦仲がよく見えても、鳩山が一方的に振り回されているだけだ。こういうのが政府で首相をやっているから、民主党は振り回されるばかりになる。
 どちらかと言えば、鳩山よりは、鳩山の奥さんの方が、よほど首相に向いている。   (^^);

( ※ 読売の社説は、他にもいろいろ論じているが、てんこ盛り過ぎる。まるでおせち料理だ。品目を並べればいいというもんじゃないのだが。)

 [ 余談 ]
 「そういうおまえはどうなんだ! 朝日や読売よりマシなのか!」
 と言われると、面目ない。年頭にしては、まともなことを書かず、下らないことばかり書いているな。……いやね、おとそ のせいで頭が働かないんです。  (^^);

  ────────────────────

 [ 付記 ]
 ついでに、東京新聞の社説。(このあとは特に読まなくてもよい。)
 今年はダーウィンの生誕二百年でした。その進化論いわく、強いものが生き残るのでなく、賢いものが生き残るのでもなく、環境に適応したものが生き残る。弱肉強食、ジャングルの掟(おきて)をこえたところに適者生存、静かなる変異の本質はあります。
( → 東京新聞 2009年12月31日
 こんなこと書くと、トンデモマニアに「おまえはトンデモだ!」と噛みつかれますすよ。なぜ? 「、静かなる変異」という語句は余剰だからだ。
 自然淘汰説は「適者生存」だが、それは「静かなる変異」とは別のことだ。変異のあとで、自然淘汰がある。両者は別次元のことだ。
 ついでだが、「静かなる」というのも(事実としてみれば)誤りだ。進化をもたらすのは「突発的かつ急激な」進化(つまり大進化)だけだ。「静かなる変異」つまり「小進化」は、いくら積み重なっても、進化をもたらさない。……しかしまあ、それはダーウィニズムそのものの誤りだから、これをもって社説の誤りとは言えないが。
 いずれにせよ、社会の場に進化論を持ち込むのは、「社会進化論」の立場であり、阿久根市長と同じレベルである。その意味で、東京新聞(の社説)は、阿久根市長と同じ仲間。(トンデモと言ってもいい仲間。)


● ニュースと感想  (1月03日b)

 「初夢」について。
 初夢と題して、本年の未来を占おう。
 私の予想または願望は、こうだ。
 「鳩山と小沢がともに失脚する」
 鳩山は、刑事責任はないとしても、首相の座を降りる。
 小沢は、刑事責任を問われて、議員を辞職する。
 いずれも、そうなるべきだし、そうなるだろう。で、そのあとは? 菅直人首相でしょう。(前原は次期首相含み。ただし防衛問題でタカ派方向に突っ走らないことが条件。)
 ともかく、鳩山の顔を見るたびに情けなくなるし、小沢の顔を見るたびに不快になる。いずれもさっさと失脚してほしい。ついでに、亀井の顔も見たくない。
 ただし……谷垣の顔を見るようなるのは、もっと情けないな。自転車で転んだことが唯一の話題となる政党党首。ニュースになるためには、もういっぺん、自転車で転ぶといいですよ。でなければ、イタリアの首相みたいに、物を投げられて顔面血まみれになるとか。どっちも怪我をして、似た顔だったな。かわいそうではあるが。  (^^);


● ニュースと感想  (1月06日)

 「伊藤元重のコラム」について。
 伊藤元重がコラム記事を書いている。(読売・朝刊・1面・コラム 2010-01-05 )
 彼は、デフレギャップの理由として、次の二点を掲げる。
  ・ 少子高齢化で人口が減っているからだ。
  ・ 世界的に産業構造が変わってきているのに、日本経済が対応できていない。
 しかし、いずれも間違いだ。以下、個別に論じる。

 1番目は、少子高齢化による人口減ゆえに需要減、という理屈。「人口が減っているから需要が減っているのだ」という理屈。これは馬鹿の見本。小学生以下。
 小学生ならば、少なくとも、学習年鑑で最低限の統計を知るはずだ。その統計は、どこにでもあるが、手っ取り早くはこれだ。
  → Wikipedia 「人口」
 見ればわかるとおり、人口は、減っているどころか、増えている。なぜか? 「少子化」は人口減の要因となるが、「高齢化」は人口増の要因となる(死亡率が低下するから)。伊藤元重は「出生率の低下」を「人口減」と混同しているのだ。そのあげく、「人口が減っている」という妄想を抱いてしまった。馬鹿丸出し。これでも東大教授なんですかね。小学生以下なのに。
 さらに言おう。経済学的に言えば、人口の増減と生産量の増減とは関係ない、とわかる。人口の増減は長期的なもので、生産量の増減は短期的なものだ。バブルが破裂した 1991年に急激に人口の縮小が起こったのではない。単に需要が急激に縮小したのだ。ここで起こったのは、「消費性向の低下」である。人口の減少ではない。
 さらに言おう。「消費高齢化」とは、一国においては、需要にはあまり影響を及ばさないが、供給には大きな影響を及ぼす。「生産人口の縮小」という形で。……この場合には、需要が縮小するのではなく、供給が縮小する。だから、「少子高齢化」は、(供給不足による)インフレ要因にはなるが、(供給過剰による)デフレ要因にはならない。伊藤元重の理屈は、経済的には正反対の方向を向いている。
 人口の影響は、どちらかと言えば、「インフレ」に比重があるのだ。ただし、それを上回る巨大なデフレ要因がある。そのデフレ要因を経済学的に知るのが大切なのに、伊藤元重は経済学とは無関係な人口を理由としている。
 経済学者失格。(理由はマクロ経済学を理解できないから。)

 2番目は、要するに、「構造改革ができていないからだ」という小泉流の構造改革論だ。馬鹿丸出し。構造改革路線が完全に失敗したことを、いまだに理解できていないようだ。小泉の時代に、日本の一人あたり国民所得は(相対的に)急激に低下した。それまでは世界5位ぐらいだったのに、今では世界19位だ。それというのも、構造改革路線を取ったからだ。
 その反省が全然できていない。というのも、「デフレの理由」をいまだに理解できていないからだ。

 【 補説 】
 デフレの理由は、何度も述べたが、簡単に説明しよう。
 デフレは、「需給ギャップ」という形で生じるが、それは、市場における「需要曲線と供給曲線の交点で均衡しない」という形で起こる。ただしそれは、「たまたまうまく均衡してくれない」(市場原理がうまく行かない)という理屈で起こるのではない。(そういう主張をするのは、ニュー・ケインジアンだ。マンキューなど。)
 「需給ギャップ」が生じるのは、均衡点の価格が下限直線以下になっているからだ。つまり、「市場価格が原価割れ」という状態である。( → トリオ・モデル
 ではなぜ、そうなっているのか? それは、ミクロ経済学では、わからない。マクロ経済学で初めてわかる。
 「市場価格が原価割れ」という状態が起こるのは、需要曲線が左シフトしているからだ。つまり、総需要が減少しているからだ。一国全体の生産規模が縮小している、とも言える。
 つまり、デフレにおいて需給ギャップが起こっているのは、生産量が縮小しているからなのである。デフレになっているから需給ギャップが生じているのだ。
 以上をまとめると、こうだ。
  ・ デフレの理由は、需給ギャップが生じているからだ。
  ・ 需給ギャップが生じている理由は、デフレだからだ。
 つまり、論理が循環している。このことが重要だ。簡単に言えば、こうだ。
 「デフレが起こるのは、何らかの理由から因果関係によって起こるのではなく、需要の縮小と生産量の縮小とが、相互循環的に起こる」
 これはつまり「デフレスパイラルが起こる」ということだ。デフレにせよインフレにせよ、景気変動というものは、スパイラル的に起こる。因果関係によって起こるのではない!
 結果的にどうなるかというと、スパイラルのせいで、次のいずれかをめざす。
  ・ 需要と生産量がともに縮小 (縮小均衡)
  ・ 需要と生産量がともに拡大 (拡大均衡)
 デフレとは、縮小均衡に至る過程だ。そこでは需要と生産量がともに縮小している。
 逆に言えば、問題を解決するには、需要と生産量がともに拡大するようにすればいい。つまり、拡大均衡をめざせばいい。そのための方法は、次に記してある。
  → 生産量の調整
 
 まとめ。
 デフレの問題を単に「需要不足」と認識するのは、正しくない。
 デフレの問題は、「需要と生産量がともに縮小している状態」と認識するのが正しい。そこでは、単に「新しい需要を増やせ」とか「新しい供給を増やせ」というふうに、新産業をめざす構造改革論では、解決しない。
 めざすべきことは、新産業を成長させることではなく、既存の産業の稼働率を上げることだ。そのためには、それぞれの需要を増やそうとするのではなく、一国全体の総需要を増やそうとすればいい。そのためには、総所得を増やせばいい。つまり、減税をすればいい。
 ただし、その減税は、次の形を取るべきだ。
  ・ 巨額であること (30兆円規模)
  ・ 初年度のみであること (継続は不可。)
  ・ 景気回復後には、増税によって、減税分を回収すること。
   (ただし自然増収があるので、全部を回収する必要はない。)
 簡単に言えば、「最初の一撃」と「中和政策」と組み合わせればいい。

 以上は、別のところでも、要約ふうに述べた。
   → 景気回復の方法は? (総需要の拡大)
( ※ ともあれ、伊藤元重みたいに、市場原理ばかりで考えて、マクロ経済学の認識がないようでは、物事を見誤る、ということだ。人口を理由にするに至っては、笑止千万。小学生以下。「市場原理」という自説にこだわるから、事実を認識することすらできない。)


● ニュースと感想  (1月08日)

 (1)
 豚インフルエンザへの検疫はやはり無効だった。阻止率は1割以下だったという。そのことが学術的に判明した。(読売の記事の紹介。)
  → Open ブログ 「検疫は無効と判明」

 (2)
 最古の両生類の「足跡」の化石が見つかった。生物の化石でなく、足跡の化石なので、直接の証拠ではないが、ほぼ決定的。  この化石の意味は、「化石の年表」が書き換えられる、ということだ。従来の推定よりも、かなり前から、両生類は誕生していたらしい。
  → Open ブログ 「最古の両生類?」

 (3)
 アクセス解析をする Web ツール ( Google 提供)についての評価。従来の項目を書き改めた。好意的な評価をやめて、否定的に評価する。
  → Open ブログ 「Google Analytics」


● ニュースと感想  (1月08日b)

 「反捕鯨ボートの衝突」について。
 オーストラリアの反捕鯨グループのボートが日本の捕鯨調査船(監視船)の一つに衝突した。この動画は、日本側から撮影した画像が YouTube にもあるが、反捕鯨の側から撮影した動画もある。後者の方がいっそうわかりやすい。ボートが監視船の進路に突っ込むような形で衝突している。ただし、衝突の寸前では、前者の動画の方がわかりやすい。
 → YouTube
 → 英字新聞(動画付き)
  ( ※ Firefox などでは再生できない。Google Chrome ならばOK。)
 これに対する英文コメントは、賛否両論。狂信的な反捕鯨主義と、冷静な見解。例を示す。
 “ Japanese should realize that idiotic terrorist groups like the one in this video do NOT represent the general consensus in the West”

 [ 付記 ]
 なぜ idiotic かというと、2億円もかけたせっかくの高価な船を、自分で破壊してしまったからだ。
 アディ・ギル号は炭素繊維とケブラー繊維製の三胴式で、わずか61日間で世界一周を達成した超高速船。以前は「アースレース(Earthrace)」号といったが、反捕鯨活動に100万ドルを支援した米ハリウッド(Hollywood)のビジネスマンの氏名にちなみ、アディ・ギル号と名を変えた。
( → AFPBB
 破壊されたあとの姿を見ると、まるで木造の張りぼてみたいだが、実はハイテク構造だったのだ。おシャカにするなんて、もったいないですね。……というか、馬鹿丸出し。idiotic. 


● ニュースと感想  (1月09日)

 (1)
 スペインでは風力・太陽光発電が盛んだから、日本でもそれを真似するべし、というキャンペーン記事を朝日が掲載した。しかし、まるきりのデタラメだ。
  → Open ブログ 「スペインの風力・太陽光発電」

 (2)
 若者の知的レベルが大幅に低下しているという。大学卒でも、中学レベルの数学ができないという。50代の高卒の人々よりもはるかにレベルが下だという。
  → Open ブログ 「若者の知的レベルの低下」


● ニュースと感想  (1月12日)

 ハンプティ・ダンプティは、マザーグースの一つ。ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」にも登場する。英語圏では誰もが知っている有名な童歌。  ところが、これは、日本語ではうまく理解されていないようだ。どこがポイントなのかも、うまくつかめていないようだ。そこで、私が説明する。
  → nando ブログ 「ハンプティ・ダンプティ」


● ニュースと感想  (1月13日)

 (1)
 ペットボトルのキャップなどを有効利用するには、どうすればいいか?  単に「プラスチックゴミ」として出せばいい。そうすれば、ゴミ発電を通じて、発電の燃料として利用される。(その分、火力発電所の石油使用量が減る。)
  → Open ブログ 「サーマル・リサイクル」

 (2)
 ベルマーク・リサイクルというものがある。たとえば、使用済みのインク・カートリッジを回収して、ベルマークのポイントに交換して、その金が教育や福祉のために使われる、という仕組み。(学校単位)
  → Open ブログ 「ベルマーク・リサイクル」


● ニュースと感想  (1月14日)

 (1)
 古紙回収は、自治体がやる限り、エコでない。民間の古紙回収業者がやれば、エコになる。
  → Open ブログ 「古紙回収はエコでない」

 (2)
 パソコンのプリンターで印刷するときに、再生紙を使うことは、エコであると思われている。しかし実は、エコではない。白色度で劣るせいで、インクを多用するからだ。
  → Open ブログ 「プリンターの再生紙はエコでない」

 (3)
 企業がリストラの最中に、「コピー用紙の裏を使え!」という運動をすることがある。しかしこれはかえって有害である、という指摘がある。
  → 知的な書評ブログ 「コピー用紙の裏は使うな!」

 (4)
 スパコンによる円周率の計算の記録を、普通のパソコンを使って更新したという。
  → Open ブログ 「円周率とスパコン」


● ニュースと感想  (1月15日)

 (1)
 ハイチの地震は、思ったよりもはるかにひどい惨状であるようだ。路上の至るところに死体が散乱しているというありさま。死者は数十万人と言われている。  しかも、これは他人事ではない。明日はわが身だ。
  → Open ブログ 「ハイチの地震」

 (2)
 タミフル、リレンザに続く薬として、ラピアクタ(ペラミビル)が承認された。1月中に発売される見込み。
  → Open ブログ 「ラピアクタ(ペラミビル)承認」


● ニュースと感想  (1月16日)

 (1)
 あまりにも大規模な震災のときには、救援よりも脱出の方がいい。外部から救援部隊が入るよりも、被災者が外部に脱出する方がいい。
  → Open ブログ 「救援よりも脱出(地震で)」

 (2)
 ハイチの地震を見てもわかるとおり、耐震化の工事が必要だ。しかし民主党政権は、「耐震化をしない」という方針を立てた。これは例の「事業仕分け」による。
  → Open ブログ 「耐震化をしない事業仕分け」

 (3)
 昔の大型ヘッドホンみたいな形の、耳あて(耳マフラー)というものがある。これはお勧めだ。100円ショップで買える。
  → Open ブログ 「耳あてのお勧め」


● ニュースと感想  (1月17日)

 (1)
 地震対策として忘れられていることがある。それは靴だ。  職場から歩いて帰宅するとして、革靴では不都合だ。運動靴を用意しよう。
  → Open ブログ 「地震対策の靴」

 (2)
 お馬鹿な政府のかわりにわれこそは募金をするぞ、と思う人は、募金サイトへどうぞ。
  → Open ブログ 「ハイチ地震への募金」


● ニュースと感想  (1月17日b)

 「リア充」について。
 リア充と呼ばれる人々はオタクから軽蔑の対象とされる……と述べる記事があった。(読売・夕刊・文化面 2010-01-16 )
 奥野卓司という人が書いたもの。
 しかしねえ。社会学の教授たるものが、こんなひどい話(事実の正反対)を書いて、いいものでしょうか? せめて Wikipedia ぐらい読んでおけばいいのに。
 軽蔑の対象とされるのは、あんたでしょ、と言ってやりたい。


● ニュースと感想  (1月18日)

 「小沢問題の本質」について。
 小沢の問題の本質はどこにあるか? それを考えてみよう。

 (1) 職務権限
 小沢は「やましいことをしていない」「法に違反していない」と主張する。その根拠は、「職務権限」だ。小沢はゼネコンから金をもらっているのだが、それは職務権限に対する対価ではない。(小沢はもともと岩手県についての職務権限はないからだ。闇将軍として職務権限の外で影響力を行使してきた。)
 この場合、法的には「賄賂の要件」である「職務権限」がないから、「賄賂ではなくて政治献金だ」という強弁が成立する。「実質的には賄賂でも、名目的には賄賂ではない」というふうになる。こうして法的には形式的に「合法」という強弁が成立する。これが小沢の根拠だ。
 しかしながら判例では、このように実質的に権限がある場合にも、「収賄である」と見なすのが普通だ。一般に、法律というものは、形式論よりも実質論で判決が下されるのが普通だ。(世間ではここを誤解している。法律では法律を杓子定規に適用するものだと思っている人が多いが、実際にはすごく柔軟に適用される。たいていは、形式よりは実質を見る。)
 また、判決がどうであろうと、実質的には賄賂であることは自明であるから、法律論をさておいても、道徳感からして絶対に許せない、と考えるのが国民感情であろう。仮に適法だとしたら、「泥棒が自分で作った法律で、自分の泥棒だけを合法とする」ということになるから、国民としては許しがたいのも当然だ。
 合法か否かにかかわらず、小沢の行為は悪である。

 (2) 泥棒行為
 小沢の行為がどうして泥棒行為であるかというと、国民の税金を盗んでいるからだ。ゼネコンが小沢に献金しているが、その献金の分は上乗せする形で、岩手県に請求されている。たとえば、小沢に4億円を払い、岩手県への請求書は 8億円高くする。さしひきしてゼネコンは4億円の儲け。小沢も4億円の儲け。利益の山分けだ。そして、その分、岩手県は損をする。そして、岩手県への補助金の形で、国から6億円ぐらいが出る。結局、国民は6億円の損。岩手県はさらに2億円の損。……これが小沢とゼネコンによる泥棒行為だ。もちろん、悪である。
 ついでに言えば、あなたの財布からも、数十円ぐらいは奪われているだろう。これまでの過去の累積で。

 (3) 権力の買収
 小沢は多額の金を入手した。では、その金の使途は? ここが問題だ。
 小沢の金の使途は、金の私物化ではない。では何かというと、「権力を買うこと」だ。たとえば、新人議員の選挙を小沢の私費で応援することで、手下をいっぱい養成する。あちこちの議員(特に幹部議員)に金を渡すことで、誰も小沢に文句を言えないようにする。こうして、党の権力の座(幹事長)に就く。さらに、幹事長の座についてからは、党の資金を勝手に配分する。小沢支持派には多額の金を給付し、反小沢波には少額の金しか給付しない。こうして、政府の政党交付金を自分の勝手に使うようにして、誰も小沢にはものを言えないようにする。

 まとめ。
 結局、岩手県で賄賂としてもらった金を原資として、莫大な政党交付金を時湯自在に使えるようにして、党の最高権力者としてふるまう。そして、そういう仕組みの最初の原資は、国民の税金なのである。国民の税金を奪うことによって、党の最高権力者として、ヒトラーのようにふるまう。……これが小沢のやっていることだ。
 ただし、その本質を見抜けない人は、「小沢のもらった金は職務権限の対価ではないから合法的な政治献金だ」と見なして、悪を善だと思い込んでしまうのである。悪魔にたぶらかされるのも同然だ。

 [ 付記1 ]
 小沢は「自分は正しい」と主張しているが、これはまったくの偽りだ。自己矛盾。仮に、自分が正しいのであれば、すべてを明らかにすればいい。しかし現実には、すべてを隠そうとしている。なぜ隠すかと言えば、賄賂をもらっている事実を明かしたくないからだ。
 「自分は正しい」と主張するので張れば、「検察と対抗する」と言わずに、「検察に協力してすべてを白日の下にさらす」と言えばいい。現実には、その逆。ペテンもいいところだ。

 [ 付記2 ]
 民主党の議員が黙っているのは、小沢の権力が怖いからだ。その権力は、小沢の賄賂( ← 国民の税金)が原資となっている。その意味で、民主党の議員も、一種の共犯者だと言えよう。共同正犯ではなく従犯だが。
 銀行強盗のボスが金を奪ったあと、手下の運転手も金を少しもらう。運転手の犯罪行為はごく小さいが、結局は金をもらっている仲間の一人にすぎない。だからボスには逆らえない。……そういう構図だ。

 [ 付記3 ]
 朝日新聞 2010-01-17 の記事によると、小沢名義の不動産は 10億5千万円。議員としての歳費の総計は 3億円程度で、そこから生活費も払っているのだから、不動産を形成するには、簿外の賄賂があったことになる。「父親の遺産の相続」という弁明は通らない。しょせんは、賄賂は賄賂。その原資は国民の税金。


● ニュースと感想  (1月18日b)

 (1)
 暗黒物質の正体は何か? これについて、新たな仮説が提唱された。「ヒッグス粒子と暗黒物質は同じだ」という説。細谷裕の理論。  しかしながら、私の考えでは、これは妥当ではないと思う。
  → Open ブログ 「暗黒物質はヒッグス粒子?」

 (2)
 包丁などの刃物で手を切ってしまった場合、ぱっくりと開いた傷口をふさぐにはどうすればいいか? いくつかの方法を示す。
  → Open ブログ 「刃物の傷口をふさぐには」

 (3)
 傷口は消毒薬で消毒する、というのが一般的な治療法として知られているが、これは正しくない。傷口は水で清潔に洗うだけでよく、消毒薬を使うべきではない。
  → 書評 ブログ 「傷口は消毒するな」

 (4)
 プロ野球の西武の菊池雄星は、読書が大好き。それで頭がよいと石川遼に褒められた。(ニュースの紹介)
  → 書評 ブログ 「読書する運動選手(菊池雄星)」


● ニュースと感想  (1月19日)

 (1)
 ハイチの地震で医療体制が崩壊している。医師の絶対数が少なく、患者は放置されている。この場合には、素人が応急治療をするしかない。その仕方を示す。
  → Open ブログ 「地震と応急治療」

 (2)
 昆虫などの下等生物では、(オスなしで)メスだけで子を生むという「単為生殖」をすることがある。  ところが人間も同様のことが可能である……と政府が決めるらしい。
  → Open ブログ 「人間も単為生殖する?」

 (3)
 暗黒物質の正体は何か? 暗黒物質と暗黒エネルギーは、本質的には同じものだ、という仮説を提唱しよう。これは仮説であるが、論理的にはこれ以外はありえないと思える。
  → Open ブログ 「暗黒物質と暗黒エネルギー」

 (4)
 「光速度は不変である」というのがアインシュタインの特殊相対論の立場だ。ただし、一般相対論の立場を取るなら、「光速度は不変でない」と見なすことができる。現実には、光速度は不変ではないはずだ。
  → Open ブログ 「光速度は不変?」


● ニュースと感想  (1月20日)

 (1)
   精子売買は許されるか? もし許されるとしたら、優秀な精子をもつ男性は、自分の精子を販売することで、多額の金を得ることができそうだが。
  → Open ブログ 「精子売買は許されるか?」

 (2)
 缶飲料のプルタブを回収して、アルミをリサイクルして、車イスの費用にしよう……という運動がある。エコと福祉の一石二鳥、というわけ。  しかしこれは、エコではないので、やめた方がいい。
  → Open ブログ 「プルタブ回収はエコでない」

 (3)
 こんにゃくゼリー(こんにゃく入りゼリー)の危険度について、「飴(あめ)と同程度にすぎない」という報告を、食品安全委員会の作業部会が提出した。  しかしこれは統計の詭弁である。いかに詭弁があるかを示す。
  → Open ブログ 「こんにゃくゼリーの危険度」


● ニュースと感想  (1月21日)

 「日航の救済」について。
 日航が破綻したが、救済措置を取り、再生させることになった。これは妥当であろう。
 この件について、「何でも市場原理で」と唱える池田信夫が何を言っているのかと思って見に行ったが、何も述べていないとわかった。GM についてはどうかというと、ほとんど何も述べていないが、批判的ではある。次の言葉だけが見出された。
 GMには金融のような外部性はないので、裁判所で処理すべきだ。ユナイテッド航空も、破産したが飛行機は飛んでいる。Gartenもいうように救うべきなのは企業ではなく労働者だから、GMにつぎ込む金があったら失業給付や労働者再訓練にあてたほうがいい。( → 2008-11-10

 クルーグマンは、GMの救済まで提案している。またポストがほしいのだろうが、オバマはこういう「無責任」な人物を政権に入れるのはやめてほしいものだ。( → 2008-11-17
 GMについては救済反対なのだから、日航についても救済反対なのだろうが、何も述べていないわけだ。
 私は、GMについては、本サイトでも何度か述べたが、Openブログの方で述べたことがある。
  → Open ブログ 「池田信夫の破壊主義」
  → Open ブログ 「均衡点の存在?」 (コメント欄も)

 ついでに日航についても述べるとしたら……やはり、GM の場合と同じである。つまり、こうだ。
 「GMの救済がある。これも、規模が巨大で、リスクが大きい。だから、民間任せにしては、うまくできない。しかし、民間にはうまくできないからといって、GMを破綻させれば、かえって社会の損害が大きくなる。」( → 科学と経済
 「赤字だから倒産させよ」という発想を取ると、倒産の性でかえって赤字がふくらんでしまうのだ。倒産させると、該当の債権者だけは既存の赤字だけで済むが、他の関連社まで含めると莫大な損失が発生してしまう。……これがマクロ的な発想だ。一人がエゴイズムを採ると、全体の利益が最大化するのではなく、全体の利益がかえって減ってしまうわけだ。(損失の波及、という形で。)
 つまり、ここでは市場原理は成立していない。そのことが大事だ。

 では、どうして市場原理が成立しないかというと、状況が不況だからだ。不況のときには、均衡が成立せず、不均衡が成立する。こうなると、「放置で最善」という原理は成立しなくなる。(優者と劣者の交替が起こらず、むしろ全体規模が縮小してしまうからだ。)

 日航を破綻させないことは、なぜ好ましいか? 
 好況期ならば、破綻させた方が好ましい。破綻した日航は、有用な部分(資産や人員)だけが他の会社に吸収されて、結果的に全体の効率は上がる。劣者退場による優勝劣敗によって状況は改善する。
 不況期ならば、破綻させることは好ましくない。破綻した日航を吸収しても、他社は赤字を抱え込む形になるので、破綻した日航を放置させるのが他社はベストだ。そうすれば、他社は、自社の遊休設備を使って、利益率を向上できる。(こういうふうに自社の遊休設備があるという点が重要だ。他社を買収するよりも、自社の遊休設備を使うわけだ。)……そして、こうなると、日航はクズとして廃棄されることになる。しかしそれは、有益な資産をゴミにするということだから、とてももったいないことだ。せっかく伸びるや設備や人員をすべてゴミ同然にして捨ててしまうというのは、あまりにも無駄である。それくらいだったら、少額の赤字覚悟で、現状維持をしていた方がマシだ。莫大な赤字を出すかわりに、少額の赤字で済むからだ。無駄が少なくて済む。……これが、日航救済の理由だ。
 日航救済の理由は、「利益の最大化」のためではなく、「赤字の最小化」のためである。ここでは「利益の最大化」という市場原理は意味をなさない。市場原理では「少しでも赤字を出せば退場させよ」となる。しかし、そのことは、好況期にはよくても、不況期には赤字を最大化させてしまうのだ。
 そういうわけで、日航は破綻を免れる方が、破綻させるよりも、好ましいのである。……それによって決してプラスが生じるわけではないが、少なくともマイナスを最小化することができる。
( ※ こういう発想は、市場原理からは出ない。だから、池田信夫は、何も語らずにいる。)


● ニュースと感想  (1月21日b)

 「沖縄の基地移転」について。
 沖縄の基地の移転は、現状の案(普天間 → 辺野古)は問題があると思う。これは沖縄の基地の意味を根本的に誤解している。
 沖縄にとって基地とは何か? 邪魔なだけのものなのか? もし邪魔なだけのものであるなら、基地から遠く離れた閑静なところに住めばばいい。そういう土地は、いくらでもなる。たとえば、そばには徳之島があるし、やや離れたところには下地島がある。また、沖縄本島でさえ、辺野古のあたりは、閑静なところがある。……要するに、土地はいっぱい余っているのだ。なのに、よりによって、基地のそばである普天間にばかり、人々は密集する。
( Google の地図で航空写真を見るといい。普天間の基地の周辺にはものすごく人家が密集しているが、離れたところはガラガラの畑ばかりだ。)

 これは何を意味するか? 沖縄の人々にとって、基地はおまんまを食う種なのだ。米軍基地が流す金を当てにして、人々は生計を立てている。イヤだイヤだといいながらも、基地に頼り切っているのだ。
 で、こういう状況で、政府の案が採られたら、どうなるか? 普天間の人々は、基地なしで幸福な生活を送れるか? いや、普天間の人々は、生活の糧を奪われて、路頭に迷う。一部の人は観光業で生き残れるが、大部分は無理だ。あんなに人口が密集するほどの産業はない。(まるで都会並みの人口密度だ。)
 結局、米軍基地が抜けたあとでは、普天間は生計の途をなくすので、人々は雲散霧消するしかない。一部は、辺野古の周辺に移転するだろう。一部は本土に移転するだろう。それ以外の大多数は、どこへいったらいいかと迷うだろう。たぶん、ほとんどが生活保護になる? 

 結局、普天間の基地を移転させれば、厄災がなくなるかわりに、飯を食う種そのものが消えてしまって、沖縄に住む人々は生計が成り立たなくなる。これでは先の計画が何もないのと同じだ。滅茶苦茶だ。
 政府は、先のことを何も考えずに、「普天間の米軍基地を移転指せよ」と考えている。しかし、その先にあるのは、基地のない平和な生活ではなく、基地と金のない砂漠のような状態なのである。「基地を移転させよ」というのは、「沖縄を崩壊させよ」というのと同じことなのだ。
 そのことを自覚するといいだろう。

 [ 付記 ]
 では、どうすればいいか? この件は、先にも述べたとおり。
  → nando ブログ 「沖縄の米軍基地・問題」
 つまり、基地を移転させるのでなく、人を移転させればいい。今回の例に則して言えば、こうだ。
 「普天間の基地は、そのまま維持する。基地に依存する人々も、ほぼそのまま維持する。ただし、基地にいる人員を半減させる。半減した分はグアムに移転する。残りの半分はそのまま普天間に残る。普天間の基地はそのまま維持される。ただし、基地の落とす金は半分になるから、基地の周辺で暮らす人々の数も半分となる。それらの人々は、基地のそばから離れてもらう。結果的に、基地の周辺の人家は半分が消失する。このことによって、危険性は大幅に減少する。本土の基地と同程度になる。なお、基地との仕事をなくす人々は、沖縄の外に出てもらう。本土などに引っ越してもらう。そのために、引っ越しや生活再建のための手当を、国は支払う」
 この場合、辺野古に基地を作るための数千億円の支出は不要である。また、辺野古で自然を破壊することもない。政府の払う金は、引っ越しなどの人的な経費だけだ。建設などの費用は不要。当然、費用はかなり小額で済む。また、基地の規模が縮小することで、「思いやり予算」も大幅に減らすことができる。

 ともあれ、「基地を移転させるのでなく、人を移転させる」という方針で、物事はうまく片付く。本項の場合は、「移転の規模を半分にする」というところがミソだ。このことで、基地に依存する体質を、半分ぐらいは残すことができる。しかも、弊害を大幅に減らすことができる。


● ニュースと感想  (1月21日c)

 Twitter とは何か……について、初心者向けに説明するのではなく、頭のいい人向けに説明しよう。「その本質は何か?」と。
  → Open ブログ 「Twitter とは」


● ニュースと感想  (1月22日)

 キャップをリサイクルする(エコキャップ)よりは、アルミ缶をリサイクルする(エコカン)の方がいい。
  → Open ブログ 「エコキャップ よりも エコカン」

 [ 付記 ]
 最近、エコキャップがかなり話題になっている。
  → ブログ検索
  → Twitter検索
 ブログでは肯定派が多いのに、Twitter では否定派が多い。このことからすると、Twitter 利用者はネットリテラシーが高く(たぶんネットオタクが多く)、ブログではネットリテラシーの低い人(特に女性)が多いようだ。
 Twitter を私もちょっと操作してみたが、ホント、使いにくいですね。コメントするにはどうすればいいか知るために、ずいぶん手間がかかった。難易度はかなり高い。使う前に挫折する人は多数になるだろう。そもそも日本語化されていない点からして、相当に、いい加減だ。


● ニュースと感想  (1月22日b)

 「相続税・贈与税の減税」について。
 民主党政権は、相続税・贈与税の減税を、来年度予算に盛り込む方針だという。理由は、景気対策。「減税の分で住宅建設が進むだろう」というわけ。
  → 解説ページ
 馬鹿馬鹿しくて、話にならない。金持ちの馬鹿息子に限って、一人あたり数百万円(500万円?)もの金をプレゼントする、というわけ。
 どうせなら、「その金を全部使うこと」という条件で、ホームレスにプレゼントしてあげた方が、よほどマシである。もっといいのは、その金を私にプレゼントしてくれることだ。自己資金と会わせて、550万円を消費してあげます。だから私に、500万円ください。  (^^);
 ついでだが、このような政策は、景気回復効果はない。そのことは「定額給付金」や、何度かの小規模減税からもわかる。減税のようなものは、ある程度の規模がないと、一過性で消えてしまうのだ。結局のところ、景気回復効果はなく、「金持ち向けの莫大なお年玉」があるだけで終わってしまう。
 なのに、人々は、こういう壮大な浪費について、目くじらを立てない。それでいて、「スパコン開発費を削れ!」と叫ぶ人が出たりする。「スパコン開発費を削って、金持ちの馬鹿息子に金をプレゼントしろ!」というわけ。
 金持ちの馬鹿息子というと、鳩山にあげたいんでしょうかね? 


● ニュースと感想  (1月22日c)

 (病気・事故死などでなく)変死した死体を解剖することで、犯罪の有無がわかる。ところが日本では、解剖する率は 10%未満である。では、どうすればいいか? 妙案がある。
  → Open ブログ 「検視と解剖」


● ニュースと感想  (1月23日)

 (1)
 無料のアンチウイルスソフトについての覚え書き。
  → Open ブログ 「無料アンチウイルスソフト」

 (2)
 Firefox 3.6 が公開された。やはり、前回の 3.5 と同様で、駄目である。アドオンが対応していないのだ。(今のところは、という限定で。)
  → Open ブログ 「Firefox 3.6 は駄目」


● ニュースと感想  (1月23日b)

 「クルーグマンのコラム」について。
 朝日新聞・朝刊 2010-01-22 に、クルーグマンのコラム記事があった。内容は次の趣旨。
 「金融危機について、ウォール・ストリートの経営者は無責任すぎる。『このようなことはめったにない台風みたいなものだし、とうてい予測できなかった』と彼らは弁明するが、土地バブルがふくらんでいて危険だということはかねて警鐘を鳴らされていた。金融バブルの破裂は起こるべくして起こったことだ。ただし、短期的にバブルをふくらませて、一時的に利益を得れば、彼らは莫大な報酬を得ることができる。だから知らんぷりをしてバブルをふくらませた。この分だと、金融バブルと破裂はふたたび起こるだろう」
 ウォール・ストリートの経営者の無知への批判だ、と見なされる。原文はどこかと思って、NYタイムズのサイトのクルーグマンのところ( → リンク )へ行ってみたが、原文は見つからなかった。かわりに、面白い記事が見つかった。かなり長文。
   → How Did Economists Get It So Wrong?
 ちょっと探したら、和訳のページも見つかった。
   → 対訳のページ (8頁 連続)

 全体としては、フリードマン流の古典派経済学(市場原理やマネタリズム)を批判し、ケインズ流のマクロ経済学を肯定している。経済学の主流派への批判であり、ケインズへの回帰を唱えている。その点で、私の立場とほぼ同じだ。
 クルーグマンと私の違いは、クルーグマンはケインズに留まっているのに、私の方はその先に進んでいるという点だ。つまり、私の方は「修正ケインズモデル」(8月16日〜18日)という新たなモデルを提出している。そこが違い。


● ニュースと感想  (1月23日c)

 前日の、下記のリンクを間違えていたので、リンクを修正しました。
  → Open ブログ 「エコキャップ よりも エコカン」


● ニュースと感想  (1月24日)

 「小沢の危険な賭け」について。
 小沢は4億円の出所について、「親の遺産」という見え見えの嘘をついている。これは危険な賭けだ。
 もしその嘘がバレなければ(嘘だという証拠が出なければ)、小沢の勝ちだ。
 もしその嘘がバレたら……単に「賄賂をもらった」というだけでは済まない。「賄賂を私物化した」という罪になる。政治献金だった、という弁解は通用せず、真っ黒な賄賂となる。なぜならその4億円を「政治資金」でなく「自分の金」と称しているからだ。政治献金の私物化である。
 ま、「どうせバレたらおしまいだから、バレないことを前提にして、主張を組み立てる」ということなのだろう。
 このあとは、検察の力次第だ。ただし、検察は……あとで企業側から賄賂の証拠を探り当てたあとで、小沢の手にお縄を回したいのかもしれない。そのために、今のうちに、罠に掛けているのかも。
 小沢は検察の罠に引っかかったのか? 検察はどこまで探り当てているのか? 興味津々。

 [ 付記 ]
 西松建設のときは、小沢は「政治資金だ」と言い張った。ここでは「小沢が記載に関与した」と証明されず、単なる「部下の記載ミス」で済んだ。
 しかし今回は、その手は通じない。政治献金ではないからだ。つまり、灰色決着はありえず、白か黒かのいずれかである。で、事実は、黒に決まっている。というのは、小沢は当初は、「この4億円は政治資金です」と言っていたからだ。そのあと、別の理由を付けて、さらに新たに「親の遺産です」と言いくるめた。
 状況証拠は真っ黒だ。自分の4億円を忘れることなどありえないからだ。……となると、あとは検察の力量次第か。事実がどうであるかは、すでに判明している。(証拠がないだけ。その証拠を集める検察しだい。)


● ニュースと感想  (1月24日b)

 「大きな政府/小さな政府」について。
 ネタがないので、池田信夫のブログに行ったら、また滅茶苦茶を書いてあった。ネタが見つかった。 (^^);
   → 池田信夫のブログ(帰って来た「大きな政府」)
  成長理論の実証研究によれば、政府のサイズと成長率には強い逆相関がある。これは公共投資が民間投資をクラウディングアウトし、平均投資効率を下げることが原因と考えられる。
 どうしてここまで馬鹿なんでしょ。  (^^);
 クラウディングアウトというのは、お金が足りないとき(高金利のとき)にのみ起こる現象だ。政府がお金を吸い取って、金利が高くなり、民間が投資をしなくなるということだ。現実は? その反対でしょうが。もう。経済学の基本を理解しないんだから、困ってしまう。

 また、「政府のサイズと成長率には強い逆相関がある」というのも、嘘八百。「大きな政府」の北欧は成長率が高く、「小さな政府」の日本や米国は成長率が低い。これが事実。

 一番いけないのは、「大きな政府/小さな政府」という概念自体が成立しないことだ。
 Economistは報じているのは、米国の医療改革における「大きな政府」で、これは福祉をする国家のこと。(この点では医療健康保険の成立する日本も、「大きな政府」と言えなくもない。)
 一方、池田信夫が論じているのは公共投資における「大きな政府」だ。
 この二つは、別概念である。ひとくくりにして「大きな政府」と論じるのは、あまりにも不正確。お馬鹿な政治家と同じレベルの滅茶苦茶だ。
 なるほど、公共投資には、無駄が多い。私も公共事業拡大論には反対だ。その点では、池田信夫と似た見解である。
 しかし、福祉というものは成長率にあまり影響しない。どちらかと言えば、福祉の進んでいる国の方が、貧富の差の大きな国よりも、成長率が高い。「高福祉だから成長率が低い」ということはありえないのだ。北欧を見ればわかる。

 要するに、二つの別概念をひとくくりにして「大きな政府」と論じるのは、あまりにも不正確。経済学じゃないね。ただの政治家のデマゴークと同じ。政治家のデマゴークを語るくらいなら、経済学を語るべし。(といっても、クラウディング・アウトも間違えている人には、無理か。)


● ニュースと感想  (1月24日c)

 ミツバチの利他的行動は、リカオンの利他的行動と同じである、という話。(進化論の話題。)
  → Open ブログ 「ミツバチとリカオン」


● ニュースと感想  (1月25日)

 (1)
 共食いは、なぜ起こるのか? そんなことをすれば、遺伝子の数が減ってしまうのに、なぜわざわざ遺伝子の数を減らそうとするのか?
  → Open ブログ 「共食いはなぜ起こるか?」

 (2)
 下等生物・高等生物というのは、進化の順序関係を示す、という話。(進化論の話題。)
  → Open ブログ 「下等生物/高等生物」


● ニュースと感想  (1月26日)

 「辺野古と普天間」について。
 名護市長選で辺野古移転に反対する稲嶺候補が当選した。このことで辺野古移転はいっそう困難になった。(各紙報道)
 私としては、これは好ましいことだと思う。理由は 1月21日b に述べたとおり。
 改めて話を整理しよう。基地の辺野古移転は意味がない。もしそうすれば、「人口密集地を避けることができる」というのが狙いだが、それは成立しない。沖縄は基地を前提にした経済になっているのだから、基地が辺野古に移転すれば、人々もまた辺野古に移転する。そのあと、辺野古の基地周辺に、人家が密集するようになる。その一歩打て、普天間は経済の中核を失い、ゴーストタウンとなる。人々は自分の家を捨てて、辺野古に新しく家を建設しなくてはならない。これでは巨額の無駄になる。新規に新しいものを作り、古いものは有益なのに使えなくする。馬鹿げている。
 
 対案は、こうだ。
 (1) グアム移転を推進することで、普天間の基地の規模を半減する。そのことで、普天間に依存する人々を半減する。それらの人々には、普天間とは別のところに移転してもらう。「引っ越し」の推進だ。(基地でなく人間を引っ越す。前出の通り。)
 (2) ヘリコプターの発着場(ヘリポート)だけは、危険なので、移転する。Google の地図で左の海岸付近に「北前」という箇所がある。ここには人家があるが、ここだけを買収して、ヘリポートにする。ここは左は海で、右は基地だ。基地は海に面する形になる。このことで、ヘリコプターは、人家の密集地帯を通ることなく、海を経由する形で、基地に着陸できる。
 (3) なお、北前の一部は、道路として残す。さもないと、北部と南部とが、分断されるからだ。北前の住居は移転するが、道路だけは残すわけだ。(走っている自動車にヘリコプターが衝突する危険はきわめて小さい。危険だと思ったら、自動車は加速するか減速するかで、墜落してくるヘリコプターを回避できる。)
 (4) 人家の密集を避けるには、基地に依存する人々を減らすのがいい。そのためには、「思いやり予算」(日本人従業員の雇用費用)を、大幅に削減する。日本人従業員は、基地とは別のところに移転してもらう。そのためには、いくらか金を掛けてもいい。(思いやり予算の転用。)


● ニュースと感想  (1月26日b)

 WindowsXP パソコンを購入するのは、容易ではない。そこで、どうすれば購入できるかを、紹介する。
  → Open ブログ 「WindowsXP パソコンの購入法」


● ニュースと感想  (1月27日)

 電子文具として、「携帯できる超ミニパソコン」という範疇の商品を二つ紹介する。長らく望まれていたもの。安価。
 詳しくは、書評サイトの項目に記述した。それぞれのリンク先。

  → 電子文具 Net Walker

  → 電子文具 ポメラ


● ニュースと感想  (1月27日b)

 欧州の名家であるハプスブルグ家は、近親婚ゆえに衰退していった、という話について。
  → Open ブログ 「近親婚による絶滅」


● ニュースと感想  (1月28日)

 (1)
 進化論の分野の古典的名著の紹介。進化の事実ではなく、進化についての考え方を、あれこれと論じた哲学的な本の紹介。
  → 書評ブログ「偶然と必然(モノー)」

 (2)
 進化とはどのようなものか? 次の二つの立場がある。
  ・ 進化とは、種の変化のことである
  ・ 進化とは、種の交替のことである
  → Open ブログ 「進化は 変化か交替か」



● ニュースと感想  (1月29日)

 (1)
 「インフルエンザはピークを過ぎた」という報道もあったが、最近、急増に転じた。   → Open ブログ 「インフルエンザ急増」

 (2)
 タミフル、リレンザに続く抗インフルエンザ薬であるラピアクタ(ペラミビル)が、ついに発売された。
  → Open ブログ 「ラピアクタ(ペラミビル)発売」

 (3)
 日本語のシソーラス(類語辞典)として、とても評価の良いものを紹介する。書籍版はきわめて高価だったが、電子版ではそこそこ入手しやすくなっている。
  → 書評ブログ 「日本語大シソーラス」

 (4)
 近親婚はなぜ好ましくないのか? それは、近親婚が有性生殖の原理に反するからだ。つまり、「交配」という原理に。
  → Open ブログ 「近親婚と有性生殖」


● ニュースと感想  (1月29日b)

 「オバマの経済政策」について。
 オバマが新たな経済政策を示した。詳しくは新聞記事を読んでほしい。(ネットにはうまくまとまった記事がない。)
 その方針は、ざっと見たところ、小泉の「構造改革」そっくりだ。雇用を確保するために新産業を振興したり、輸出振興をしたり、……という個別政策の寄せ集め。
 つまり、そこには「総需要を増やす」というマクロ計画が欠けている。以前は「グリーン公共事業」という変なアイデアを出したことがあったが、それは(結論としては駄目でも)発想自体はマクロ的なものだった。点数を言えば、零点か。しかしながら、今度は小泉流の構造改革路線だから、点数はマイナスとなる。こんなことをやれば、企業のリストラ方針がどんどん推進されて、経済はかえって悪化しそうだ。小泉が失敗した路線を、そっくりそのままなぞろうとしている。
 小泉は「 e-Japa でIT産業振興」みたいなことを唱えていたが、その結果が、「 GDP の大幅な縮小」であり、「失業者の大幅な増加」でであった。政府がIT産業をいくら振興しようが、そこで経済が拡大した以上に、他の分野で経済が縮小してしまうからだ。
 「総需要」「総生産」という発想を欠いた経済政策は、すべからく失敗する。小泉しかり、オバマしかり。


● ニュースと感想  (1月30日)

 (1)
 胎児にも、子供手当を支給するべきだ。胎児は、生まれるかどうかが未定であるから、「少子化の阻止」という目的のためには、支給対象として最もふさわしい。
  → Open ブログ 「胎児にも子供手当」

 (2)
 筋電義手という義手が開発済みである。一種のロボット・アームみたいなものだが、サイボーグ的。人間の神経の電気的変化を利用して、義手があれこれと動く。ただし日本では利用できない。福祉後進国ですね。困ったことだ。
  → Open ブログ 「筋電義手」

 (3)
 ディック・フランシスの小説はすばらしい。私の最も好きな作家だ。(ミステリ分野では。) そこで、ざっと紹介しよう。
  → 書評ブログ 「ディック・フランシスの小説」


● ニュースと感想  (1月30日b)

 「ダビンチの模写」について。
 ダビンチの模写が競売に付された。
  → ダビンチ、模写でも1億円以上
 いかにも安っぽい絵画。これがダビンチのはずがない、と一目でわかる。では、本物は? 
 よくある画像は、これだ。
  → La belle Ferroniere 1
 この女性には、高貴さが感じられる。その意味で、立派な作品だ。ただし、偉大さは感じられない。天才ダビンチのものとは感じられない。それもそのはず。これは元の画像を加工したものであり、コントラストなどを大幅に減じている。色あせを修復したつもりなのだろうが、色合いを損ねており、天才の天才たるゆえんを台無しにしてしまっている。(形はいいが、色合いが駄目。)
 本物の画像はこちらだ。
  → La belle Ferroniere 2
 まさしく天才の筆致。これと最初の画像(模写)を比べると、月とスッポンの差に、愕然とする。


● ニュースと感想  (1月31日)

 (1)
 カーブで傾く電気自動車というのを日産自動車が開発した。下らないと思っていたが、けっこう面白い。(動画付き)
  → Open ブログ 「傾く電気自動車」

 (2)
 Google を上手に使えないと裁判に負けてしまう、という例があった。ネット・リテラシーの必要性を示す。(著作権侵害の事例。)
  → Open ブログ 「裁判と Google」

 (3)
 こんにゃくゼリーと肺炎は、関係がある。因果関係ではなくて、兄弟関係というべき。つまり、原因が共通する。  それは、気道の蓋(ふた)の問題だ。
  → Open ブログ 「こんにゃくゼリーと肺炎」


● ニュースと感想  (1月31日b)

 「鳩山の施政方針演説」について。
 鳩山首相の施政方針演説を一読したあとで、感想を述べよう。
 各社の社説にもあるが、「いのちを守りたい」という広告ふうのコピーを連発するばかりで、実質がない。まったく、その通り。
 「いのちを守りたい」というのであれば、医療崩壊を阻止するのが最優先のはずだが、それができていない。「改善します」という方向づけは、施政方針演説であれこれと述べられている方針でいいが、その規模があまりにも小さい。焼け石に水。実質的には何もやっていないようなものだ。なのに「善処しています」と自画自賛。口先としては正しいが、実効性はほぼ皆無だ。(予算がほとんど増えないので。)
 また、演説の最後に阪神大震災の話を出して、ほろりと泣かせようとしているが、あざとい。現実には何をしたか? ハイチ地震で、何もしないで放置した。ずっと遅れて、何らかの措置をしたが、その規模も小さい。現在、ハイチの人々は飢餓に貧しているのに、何もしないでいる。口先と実効とが正反対。「いのちを守りたい」と述べながら、困窮者を足で蹴飛ばす、というイメージかな。口先男。(小泉みたいだ。)
 たとえば、前日に言及したが、下記項目の事例もそうだ。(福祉の貧困さ)
  → 筋電義手
 それでいて政府は同日、「高速道の無料化」に 1000億円を出すことを決めた。 1000億円! その金の一部でも「いのちを守る」ために使えばいいのに。ああ!

 肝心の経済問題に話を戻すと、鳩山は「労働なき富」を批判している。これを「不労所得は駄目」という趣旨で、米国の金融危機を批判しているようだが、お門違いだ。それは米国の内政問題でしょう。日本では「労働なき富」なんて、あんまりない。(鳩山などの大富豪を除けば。)
 ところが、現実には、民主党政権がやっているのは、「相続税減税」「贈与税減税」による不労所得の優遇だ。( → 1月22日b

 もっと本質的に考えよう。「労働なき富」を批判するのではなく、「労働による富」を推進することこそ大切だ。ところが現実には、労働をしたくても、職がない。失業者があふれている。こういう状況を正すことが大切だ。つまり、マクロ的に、労働市場の総需要を増やすことが大切だ。ここでは、池田信夫みたいに「賃下げすればいい」というミクロ的な発想ではなく、「労働の総需要を増やす」というマクロ的な政策が必要だ。なのに、肝心のマクロ的な政策が皆無だ。……これこそが最も問題だ。

 結論。
 鳩山は、「いのちを守りたい」という広告ふうのコピーを連発することばかりに熱中している。広告屋には向いている。実質的に空っぽな商品を、気を引くコピーで素敵な商品に見せかける、という広告屋(だまし屋)の手法。
 しかしながら、その実質は空っぽである。小泉は、間違った方向に進みながらも、少なくとも空っぽではない政策を出した。(そのせいでかえって悪化してしまったが。  (^^); )
 鳩山は、部分的には正しい方向を向いているが、実効性は皆無で、また、経済政策はもともと口先すらもない。広告ふうのコピーだけで済ませよう、という空っぽな政策。……小泉みたいに、「マイナスの効果をもつが、ともかく実効性はある」というだけの政治と、どちらがいいか? 国民にとっては、マイナス50点の小泉よりは、プラス1点の鳩山の方がいい。しかし、政治家としての力量では、小泉の方がずっと上だ。
 どっちにしても、プラスの点をまともに出せないのは同じだが、双方には違いがある。国民にとっては、どちらもありがたくない。朝青龍と北尾みたいなものかも。

 [ 余談 ]
 このように大量の文章を読むと、紙の新聞のありがたさがよくわかる。スクロールする手間もないし、可読性も高い。大量の文字を、一挙に高速に読める。(精読ではないが。)……パソコンの画面上では、とてもこんなに高速では読めない。
 情報を高速に入手するためには、紙の新聞はとてもすぐれている。月に 4000円程度を惜しんで、ネット上の情報だけを得ていると、情報の入手量も大幅に減るし、時間も大幅に無駄にする。しかも、新聞の場合、家族で読めるから、一人あたりの金額はかなり少なくて済む。やはり、紙の新聞がいいですね。賢明な人ならば。(番組と漫画とスポーツ面しか読まない人は別。)


● ニュースと感想  (1月31日c)

 「朝青龍と北尾(双羽黒)」について。
 朝青龍の暴行事件が話題になっているが、これは北尾(双羽黒)とよく似ている。一般人を相手に暴行した分、朝青龍の方がタチが悪い。北尾(双羽黒)の方は、後援会会長と部屋の女将を相手にした暴行で、「目上の人を傷つけた」と見なされたが、あくまで内輪の問題だ。警察沙汰にもならない。一方、朝青龍は、一般人が相手だから、警察が独自に摘発してもおかしくない。
 Wikipedia の 双羽黒 を読むと、北尾の人格が朝青龍にそっくりであることがわかる。どちらもひどい人間性。
 これじゃ、角界追放は、やむを得ないですね。人間性もそっくりだし、事件もそっくりだし。


● ニュースと感想  (2月01日)

 iPad が話題になっている。Amazon の Kindle のような電子ブックリーダーだと見なされているようだが、むしろ「ケータイ + パソコン」というふうに理解するべきだろう。つまり、新世代の携帯情報端末 ( PDA )だ。
  → Open ブログ 「iPad とケータイ」


● ニュースと感想  (2月01日b)

 「朝青龍の処分」について。
 朝青龍の暴行事件がさらに話題になっている。事情聴取も事情聴取を検討しているという。白鵬は「力士の手は刀になると教えられてきた」と述べている。
 私が思うに、朝青龍の行為はれっきとした犯罪なのだから、犯罪として処分するべきだと思う。小突いて倒したぐらいならともかく、全治1カ月というのは相当の重症だ。このくらいのケガをさせたら、傷害罪で重く処罰されるのが普通だ。ネットで探すと、次の例が見つかった。
 「2008年に2月に自宅で妻を殴り、全治1ヶ月の重症をおわせた福岡県の歯科医(47)に懲役2年8月の判決。」
 他人でなく妻を殴ってさえこうなのだから、他人を殴ればもっと重い罪が当然。執行猶予も付かないのが普通。今回の朝青龍は、示談が済んでいるので、執行猶予がつくかもしれないが、執行猶予なしでもおかしくない。また、執行猶予の有無はともかく、懲役3年ぐらいの有罪が妥当だろう。
 仮に、起訴猶予になったりしたら、「横綱ならば犯罪をしても許される」ということになる。非常に悪い教訓を残す。傷害罪は、殺人罪に次いで、悪質な犯罪だ。ケガをした人の傷は不可逆的である。金銭犯罪ならば、金銭を払うことで原状回復が可能だが、人間の身体は、傷ついたあとでは完全に治ることはない。瘢痕などが残る。このような悪質な犯罪をした犯人は重く処罰されて当然だ。10円の賽銭泥棒だって、懲役1年以上になる。朝青龍の罪は、はるかに重い。
 
 相撲協会も同様に考えるべきだ。「神聖な土俵に不浄な女は載せられない」というう趣旨で、女性知事を土俵に上げることを拒んだ。それだったら、犯罪者はどうなのか? 不浄ではないのか? 
 土俵を神聖に保ちたいのであれば、犯罪者を載せるべきではない。また、犯罪者が相撲の記録をどんどん作るのも好ましくない。記録から抹消してもいいくらいだ。ともあれ、除名して、退職金も払わないのが妥当であろう。双羽黒と同様だ。

 [ 付記 ]
 朝青龍がモンゴル人だから、というのは、関係ない。白鵬は立派だし、旭鷲山だって立派だ。また、朝青龍のやんちゃぶりはどうかというと、ある程度までは多めに見てきた。サッカーをしたというのも、まあ、処罰するほどじゃない。この点では、私は甘い方だ。
 しかし、暴力沙汰だけは別だ。れっきとした犯罪については、断固、許せない。たいていのやんちゃは許せるが、犯罪だけは許せない。「監獄にぶち込め」とまでは主張しないが、土俵に上げることだけは駄目だ。どうしても朝青龍を土俵に上げるのならば、刑務所の犯罪者たちだって同様に土俵に上げるべきだ。
 「相撲は喧嘩だ。喧嘩が強けりゃいいんだよ。犯罪をしたって、横綱ならば許されるんだ」
 というふうに、PRするべきだ。……いや、すでに、しているな。  (^^);

( ※ 貴乃花も、この件で「朝青龍を処罰せよ」と言えば、世間の喝采を得るのにね。)


● ニュースと感想  (2月01日c)

 「映画アバター」について。
 アバターという映画が話題になっている。史上最大の売上高。タイタニックをしのぐ人気。(ただし監督はどちらも同じ。)
 公式サイトで動画が見られる。
 評判はとてもいいが、あくまで SF だということを認識しておくべき。きれいな画像が人気だから、ゲーム好きの人には最適かも。人間ドラマを期待する人には当てはずれ。
 特筆するべきは、画像のきれいさだが、その画像が 3D画像で見えること。立体映画で、別の星の原生林を、自ら体験できる感じ……らしい。
 ただし注意。3D画像は、映画館によって種類が異なる。IMAXというのだけが特別に優れているらしい。すべて見た人の体験記がある。URLは忘れたが、すぐに見つかる。
 IMAXでも値段は 2200円だから、そんなに高くない。IMAX以外の 3D だと 2100円。
 IMAXというタイプの映画館は、ごく少ない。下記。
   → http://109cinemas.net/imax/theatres.html
 アバターを3D映画で見る、という人は多いだろうが、IMAXで見るべき、ということを留意しておこう。( → ブログ
 なお、日本の公開日は12月23日だから、すでに1カ月経過した。現時点では、IMAXの映画館は超人気で、ネット予約でも大混雑だが、他の映画館はネット予約ではけっこうガラ空きに近いらしい。
 そのうちいつか上映がなくなるが、DVDで見るのは全然迫力が欠けるということだ。3D体験に価値があるようだ。
 上映時間は 162分だから、たっぷりと見られてお得だが、長くて疲れるかもね。
 なお、席は、左右では中央付近がいいが、前後では中央よりも前の方がいいという。没入感が違うという。(IMAXでない場合。)とはいえ、私は昔、2DのIMAXを最前列で見たことがあるが、ものすごい臨場感だった。別世界にのめりこんでいる感じ。
 以上は、私が調べた情報。

 [ 付記 ]
 俳優の動きをキャプチャーして CG画像にする、という新方式が取られている。似た方式は小規模で開発されていたが、実際に大々的に映画に採用されたのはこれが初めて。Wikipedia などにも記述があるが、動画の解説が詳しい。
  → 特別映像(エモーションキャプチャー編)
 ※ Real Player のインストールを迫られる。いささか注意を要する。

 きれいな画像の紹介もある。
   → 『アバター』特別映像(パンドラ編)
 たしかにきれいだが、「夢の世界」という感じ。現実感がまるでない。お子様やオタクには向いているが、大の大人が心から深く感動するという世界ではないですね。一方、引きこもりの人には、最適だろう。現実世界に戻りたくなくなる、という人が続出するのもわかる。(もともと引きこもりタイプだから。逃避する世界が見つかる。  (^^); )

 [ 付記 ]
 読売新聞・朝刊( 2010-01-31 )に、「米国では、アバターは反米的だ、汎神論的だ、という批判がある」という記事があった。米軍が圧倒的武力で侵略する、という点を指摘したもの。なるほど。面白い指摘だ。
 その点で言うと、これは、反戦映画の面もあるが、むしろ、もののけ姫に似ているな。……と思ってネットを検索したら、まさしくドンピシャリ。
  → Google 検索
  → インタビュー記事


● ニュースと感想  (2月02日)

 (1)
 ミニノートパソコンが激安になっている。モデルチェンジのせいで、旧製品が激安。ミニノートでは、WindowsXP (正規版)のパソコンが買える。ただしそれも、あと5カ月ぐらいらしい。今がお買い得。iPad よりもお勧めだ。
  → 書評 ブログ 「電子文具 ミニノートPC」

 (2)
 ネギでインフルエンザの予防ができるという。
  → Open ブログ 「風邪の予防の食品 2」
 
 (3)
 GI値 に着目した食事療法で、体質的な病気が治ったという。パン屋米飯をやめて、玄米食にすると、長年悩まされていた体調の悪さが劇的に改善したという。
  → Open ブログ 「GI値による病気改善」


● ニュースと感想  (2月02日b)

 「池田信夫の功罪」について。
 池田信夫を批判する記事がある。彼の英語は曲解だらけで、元の論文を歪曲して我田引水する、という趣旨。
  → 池田信夫の曲解
 別の話題で同趣旨のことを、私は述べたことがある。one-handed economist についての話題。( → nandoブログ「ポール・クルーグマン」
 ただし、上記の池田信夫批判についての はてなブックマークのコメントは、行き過ぎだ。
 「池田信夫の仕事は「偉そうに上から目線で下品な言葉で罵ることでPVを増やして広告やアフィ収入を得る」です。2chねらーや三流芸人と同じなので反応するだけ無駄です。」
 「英文読まない(読めない)日本人が多いのを悪用して議論ねじ曲げるのはあのお方の常套手段。」
 まったく、はてなユーザーというのは口が悪い。  (^^);
 
 池田信夫は、つまりは、英語を利用して人々をだましているのではなくて、自分の英語力が低いから、勝手読みしかできないのだ。その点では、たいていのトンデモマニアと同様だ。自己流解釈の勝手読み。英語力が低いのであって、悪質なのではない。

 池田信夫の最新記事 では、量的緩和論者(リフレ論者)を批判しているが、これは珍しく、池田信夫が正しい。大方のマネタリスト(リフレ論者)の方が間違っている。
 ただし、批判しているのはいいが、批判する論拠は全然ダメだ。結論はほぼ正しくても、論理過程が全然ダメだ。正しい論理は? ここにある。
  → nando ブログ 「バーナンキの背理法(「流動性の罠」批判)」
 池田信夫のように「通貨を大量に供給すれば、人為的にインフレを起こすことができる」という命題は、曖昧すぎる。「大量」の意味がどれくらいか、による。
 つまり、大量といっても、幅がある。数兆円ぐらいでは、効果はない。しかしながら、数百兆円(あるいは無限大)ならば、効果はある。ただし、効果は、あるとき突発的に起こる。
  ・ 数兆円ぐらいの量的緩和では、インフレは起こらない。
  ・ 数百兆円の量的緩和では、インフレは起こる。ただしハイパーインフレだ。
 結局、「インフレなし」と「年率数十%」か「数百%のハイパーインフレ」かの、二者択一だ。その中間の「年率数%のインフレ」は、ない。
 しかも、ハイパーインフレは、制御不可能だある。暴れ回るのをなだめていくことはできるが、暴れ回るのを皆無にすることはできない。市中に莫大な金があれば、日銀はそれを即時的に回収できないからだ。どうしてもタイムラグがあり、その間にハイパーインフレは国家を破壊する。
 そして、それがわかっているから、日銀は決して、数百兆円(あるいは無限大)の量的緩和をしない。そして、そうであれば、いつまでたっても、(ただの量的緩和では)インフレは起こらない。
 これが正解だ。要するに、リフレ派の難点は、「バーナンキの背理法」の問題を理解していないことなのだ。そして、そのことを指摘できないという点では、池田信夫も正しくはない。……ただし、正しくはないが、間違っているわけではない。その点、間違ったこと(量的緩和は有効だということ)を唱えているリフレ派の方が、よほど間違っている。この件に関しては、池田信夫の方がマシである。(主流派の方が間違い。)



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