[付録] ニュースと感想 (135)

[ 2009.02.17 〜 2009.04.18 ]   

  《 ※ これ以前の分は、下記のページで 》


    2001 年
       8月20日 〜 9月21日
       9月22日 〜 10月11日
      10月12日 〜 11月03日
      11月04日 〜 11月27日
      11月28日 〜 12月10日
      12月11日 〜 12月27日
      12月28日 〜 1月08日
    2002 年
       1月09日 〜 1月22日
       1月23日 〜 2月03日
       2月04日 〜 2月21日
       2月22日 〜 3月05日
       3月06日 〜 3月16日
       3月17日 〜 3月31日
       4月01日 〜 4月16日
       4月17日 〜 4月28日
       4月29日 〜 5月10日
       5月11日 〜 5月21日
       5月22日 〜 6月04日
       6月05日 〜 6月19日
       6月20日 〜 6月30日
       7月01日 〜 7月10日
       7月11日 〜 7月19日
       7月20日 〜 8月01日
       8月02日 〜 8月12日
       8月13日 〜 8月23日
       8月24日 〜 9月02日
       9月03日 〜 9月20日
       9月21日 〜 10月04日
       10月05日 〜 10月13日
       10月14日 〜 10月21日
       10月22日 〜 11月05日
       11月06日 〜 11月19日
       11月20日 〜 12月02日
       12月03日 〜 12月12日
       12月13日 〜 12月24日
       12月25日 〜 1月01日
    2003 年
       1月02日 〜 1月13日
       1月14日 〜 1月24日
       1月25日 〜 1月31日
       2月02日 〜 2月11日
       2月12日 〜 2月22日
       2月23日 〜 3月07日
       3月08日 〜 3月16日
       3月17日 〜 3月25日
       3月26日 〜 4月06日
       4月07日 〜 4月14日
       4月15日 〜 4月24日
       4月25日 〜 5月10日
       5月11日 〜 8月11日
       8月19日 〜 10月23日
       10月24日 〜 11月28日
       11月29日 〜 12月12日
       12月13日 〜 12月17日
       12月18日 〜 12月26日
       12月27日 〜 1月02日
    2004 年
       1月03日 〜 1月16日
       1月17日 〜 1月22日
       1月23日 〜 2月01日
       2月02日 〜 2月08日
       2月09日 〜 2月14日
       2月15日 〜 2月24日
       2月25日 〜 3月09日
       3月10日 〜 3月19日
       3月20日 〜 4月12日
       4月13日 〜 4月23日
       4月24日 〜 4月25日
       4月26日 〜 5月11日
       4月26日 〜 5月11日
       5月20日 〜 5月29日
       5月30日 〜 6月14日
       6月16日 〜 7月01日
       7月03日 〜 7月27日
       7月28日 〜 8月21日
       8月22日 〜 9月27日
       9月28日 〜 10月22日
       10月23日 〜 11月08日
       11月09日 〜 11月16日
       11月17日 〜 12月12日
       12月13日 〜 1月07日
    2005 年
       1月08日 〜 1月16日
       1月17日 〜 1月29日
       1月30日 〜 2月14日
       2月15日 〜 3月02日
       3月03日 〜 3月17日
       3月18日 〜 4月02日
       4月03日 〜 5月11日
       5月12日 〜 5月29日
       5月30日 〜 6月07日
       6月08日 〜 6月23日
       6月24日 〜 7月06日
       7月07日 〜 7月25日
       7月26日 〜 8月14日
       8月15日 〜 9月06日
       9月07日 〜 9月26日
       9月27日 〜 10月21日
       10月22日 〜 11月14日
       11月15日 〜 12月09日
       12月10日 〜 12月21日
       12月22日 〜 1月14日
    2006 年
       1月15日 〜 1月26日
       1月27日 〜 2月12日
       2月12日b〜 2月26日
       2月27日 〜 3月08日
       3月09日 〜 3月13日
       3月14日 〜 3月24日
       3月25日 〜 4月14日
       4月15日 〜 6月03日
       6月04日 〜 6月26日
       6月27日 〜 7月09日
       7月10日 〜 8月10日
       8月10日 〜 9月04日
       9月05日 〜 9月15日
       9月16日 〜 9月27日
       9月28日 〜 11月06日
       11月07日 〜 12月16日
    2007 年
       1月01日 〜 2月23日
       2月24日 〜 3月18日
       3月19日 〜 3月31日
       4月01日 〜 5月21日
       5月22日 〜 7月25日
       7月26日 〜 9月15日
       9月16日 〜 10月19日
       10月20日 〜 11月19日
       11月20日 〜 12月23日
       12月25日 〜 1月11日
    2008 年
       1月12日 〜 2月02日
       2月03日 〜 3月20日
       3月21日 〜 4月23日
       4月24日 〜 6月14日
       6月15日 〜 7月31日
       8月01日 〜 10月11日
       10月12日 〜 11月08日
       11月09日 〜 12月31日
    2009 年
       01月01日 〜 02月16日
         02月17日 〜 04月18日






● ニュースと感想  (2月17日)

 「戦後最悪の不況」について。
 昨秋以降の不況は、戦後最悪の不況になるそうだ。
2009年1─3月期のGDPを民間調査機関が試算したところ、マイナス 10%前後との結果が多かった。 GDPが2四半期連続で2けたマイナスになるという前例のない事態に直面する可能性が急浮上してきた。
  10─12月期GDPは前期比年率マイナス12.7%と、第一次オイルショック時の1974年1─3月期(同13.1%)に次ぐ史上2番目の悪化となった。しかし実際には「戦後最大の経済危機」(与謝野馨経済財政担当相)となる可能性が高まっている。
( → ロイター
 はっきり言っておこう。これは、認識が甘すぎる。マクロ経済学のことを全然、理解していない証拠。
 景気というのは、単に上がったり下がったり、波のように変動するものではない。「スパイラル」という特有の現象がある。昨秋には、巨額赤字の衝撃が襲ったが、これは、単なる「赤字」ではなくて、「巨大な需要不足」を意味する。(ここが肝心。利益の減少でなく生産量の減少。)
 となると? そのあとは、「デフレスパイラル」という効果が発生する。それは、乗数効果の逆と考えていい。それはいつか収束するが、収束するまでは、循環的に拡大する。
 したがって、「底打ち」は、まだまだ先だ。「半年だけ悪化して、その後は反転する」のではなくて、このあとどんどん、奈落の底に落ちていくはずだ。
 たとえば、企業は解雇や採用取りやめをやっている。このせいで、来春以降の需要はさらに大幅に減少する。そのせいで、マクロ的には、総需要はさらにどんどん減っていく。したがって、
 「春で底打ちすることはなく、今年いっぱいはどんどん悪化していく。来春になってようやく底打ちするかもしれない。さらに悪化が続くかもしれない。上向きになるのはずっと先」
 という予想が成立する。

 悲観的? いや、これは、悲観とか楽観とかではなくて、理論的に当然の帰結だ。よいとか悪いとかいっても始まらない。ただの自然現象みたいなものだ。
 大事なことは、これが、天気みたいな自然現象ではなくて、人為的な現象だということだ。したがって、いくらでも進路を変えることはできる。無為無策ならば、上記のように状態は悪化するが、適切に処置を取れば、いくらでも改善する。

 「まっすぐ進めば岩にぶつかる」
 という予想をすることは大事だ。そのあとで、
 「右にハンド得るを切れば、衝突を免れる」
 という情報もある。それを理解すれば、何も問題はない。(その回避の方法はすでに何度も示した。)
 
 ただ、問題は、その回避策を私が教えても、それを聞かない人が大部分だ、ということだ。
 「政府は何もしないのがベストです。ハンドルはまっすぐ固定するのがベストです」
 と語る連中(古典派経済学者)が多すぎる。となれば、
 「岩にぶつかる」
 というのは、避けられないだろう。これもまた、理論から得られる当然の結論。

 [ 付記 ]
 経財相は状況を楽観して、「年末には景気は回復するだろうと多くのエコノミストが予測している」と述べた。(朝日・夕刊 2009-02-16 )
 懲りない人だ。年末には景気は回復するだろうと多くのエコノミストが予測したのは、今が初めてじゃない。この 18年間、ずっと同じように楽観していた。人は楽観したがるものだ。
 そして、その結果が、「失われた 18年」である。いや、それより、もっとひどい。
 ちなみに、2008年についての予測もそうで、「年末には景気は回復するだろう」という予測が大半を占めた。で、現実は? もちろん、大暴落。
 それでもまだ、オオカミ少年を信じますか? 「景気回復が来るぞ!」と叫ぶ声を聞いて、本当に「来る」と思いますか? 
 私はそんなの信じないが、政府は信じている。で、その結果は?


● ニュースと感想  (2月17日b)

 「村上春樹のスピーチ(1)」について。
 村上春樹がイスラエルの文学賞を受賞して、比喩的に、戦争批判(イスラエル批判)の講演をした。
 「If there is a hard, high wall and an egg that breaks against it, no matter how right the wall or how wrong the egg, I will stand on the side of the egg. 」
( → エキサイトニュース

 ただ、このことは、英語圏のニュースではほとんど報道されなかったようだ。Google の英語ニュース検索で、村上春樹の受賞を検索すると、たくさん見つかるのだが、「 egg 」という言葉を使って報道した記事は、一つしか見つからない。

 「もしかして日本語で講演したせいか?」
 とも思ったが、そうではない。英語で講演したという。
( → 共同ニュース
 どういうことか? わけはわからない。英語圏はやはり、そういうものなのかもしれない。

 [ 追記 ]
 「わざわざ敵地まで行って相手の顔にションベンをかけるとは、たいした度胸です。びっくりしました。」
 と Openブログにちょっと書いたが、そのあとで、思い直した。
 相手の顔にションベンをかけるよりは、「愛」を訴える方が有効だったと思う。イスラエルを非難するよりは、たがいの「愛」の大切さを訴える方が有効だったと思う。
 ただ、そういうことは、村上春樹にはちょっと無理だな、という気がする。あの人には人を愛する能力が決定的に欠落しているからだ。だから、「善悪」とか「強弱」とか「同情」とかの観念はあっても、「たがいに愛しあおう」という発想はないのだと思う。
 愛というのは、日ごろから養っておく必要がある。普段から誰に対しても優しい人だけが、女性を真に愛することができるし、女性に真に愛されることもできる。ふだん他人にすげない人が、急に女性と愛しあおうとしても、それは無理だろう。そういう心のうつろな人の相手をしてくれる女性は、メードさんか、萌えキャラぐらいしかあるまい。

《 本項の続きが二つあります。(2)と(3)。 》


● ニュースと感想  (2月17日c)

 ホンダが環境技術の方針を転換したようだ。これまでの「ディーゼルと燃料電池」から、「ハイブリッドと電気自動車」へ。
  → Open ブログ 「ホンダの方針転換 」


● ニュースと感想  (2月18日)

 ハイブリッド車への減税が推進されている。「環境や省エネのため」で。  政府もマスコミもこれを「すばらしい」と主導しているが、私は大反対する。
  → Open ブログ 「ハイブリッド減税は?」


● ニュースと感想  (2月19日)

 (1)  リカンベント(座席つきの低い自転車)で、屋根が付いたものがある。これは、屋根のおかげで全天候型なので、便利。
  → Open ブログ 「屋根付きリカンベント」

 (2)
 市場原理には限界がある。では、なぜか?  それは、「利益の最大化を目的とする」という発想自体にある。
  → nando ブログ 「市場原理の限界」


● ニュースと感想  (2月20日)

 「歴代内閣の評価」について。
 麻生内閣が崩壊寸前だ。ま、初めからわかっていたことだが。
 そこで、歴代内閣(およびプラス1)について、私が事前予測したことを、あらためて書いてみる。以下は私の事前予測。(記述箇所はサイト内検索でわかる。)

  ・ 小泉 …… 姿勢はいいが、経済は駄目。構造改革は最悪。
  ・ 安倍 …… 駄目。ただのボンボン。
  ・ 福田 …… マシ。無難なサラリーマン。
  ・ 麻生 …… 駄目。無知なオタク。
  ・ 橋下 …… 良い。お勧め。

 どうです? だいたい、当たっているでしょう? 

 [ 付記 ]
 自民党が本気で次期衆院選に勝ちたければ、橋下を党首( or 首相候補としての党代表)にするしかないですね。それなら圧勝できる。それ以外では、惨敗だろう。……ま、私としては、どっちでもいいです。


● ニュースと感想  (2月20日b)

 太陽光発電については、嘘が出回っている。例として、Wikipedia の項目を示す。この手の嘘に、多くの人々がだまされてしまっている。
  → Open ブログ 「太陽光発電の嘘(Wikipedia)」


● ニュースと感想  (2月21日)

 (1)
 コンビニの食品廃棄について、公取委が介入した。各店に値引き販売を禁止して、売れ残り食品を廃棄させていたことが、独禁法違反に当たるという。
  → Open ブログ 「コンビニの食品廃棄」

 (2)
 朝日新聞の記事に、太陽光発電の連載記事があった。ここには、真実と嘘が混じっているので、それぞれを指摘する。
  → Open ブログ 「太陽光発電の嘘(朝日1)」


● ニュースと感想  (2月21日b)

 「村上春樹のスピーチ(2)」について。
 村上春樹の「壁と卵」の話について、英文とその翻訳が公開されている。紹介しておこう。
  → 村上春樹、エルサレム賞受賞スピーチ試訳   → YouTube

 以下、私の感想。(読まなくてもいい。個人的な勝手な感想だから。)

 全文を読んだが、やはりこの人(村上春樹)は、人間性の本質をよく理解できていないと思う。この言葉は、世界には届いても、イスラエルの人々の心には届かなかったと思う。
 卵が壁につぶされると言うが、つぶされる卵は、ガザの人々だけじゃない。イスラエルの人々もそうだ。イスラエルがガザの卵をつぶすのは、自分たちがガザにつぶされる卵だと思っているからだ。(本当はそうではなくても、そう思っている。)
 ここでは、イスラエルの心の弱さが大事だ。彼らはほんのちょっとのロケット弾にも怯えて、右往左往する。そのあげく、狂ったようになって、ガザにたくさんの爆弾を落とす。
 イスラエルは、軍事的には強いが、心はすごく弱い。あまりにも臆病なのだ。臆病であるがゆえに、非常に攻撃的になる。「気違いに刃物」というのに似ている。
 イスラエルは一種の強迫神経症の患者のようなものだ。彼らは自分たちを「すごく弱い卵」と思っている。
 そういう人間性を理解するのが、小説家の立場なのだが、残念なことに、彼は物事を政治的にしか認識できない。「強者が弱者を虐げる」とだけ認識して、強者のうちにひそむ弱さを認識できない。武器では強い人々が、心はすごく弱いのだ、ということに気づかない。
 それが村上春樹の限界だろう。……ま、しょうがないですけどね。彼はゲーテみたいな文豪とは違うんだから。ないものねだりをしても仕方ない。
 ちなみに、村上春樹がノーベル文学賞を取ることには、私は賛成です。彼の文章はとてもいいので。……ただ、彼の文章は、日本語で読むより、英語の翻訳で読む方がいいかもね。そんな気がする。  (^^);

《 本項の前編と続編があります。(1)と(3)。 》


● ニュースと感想  (2月22日)

 (1)
朝日新聞の記事(2月10〜11日)に、太陽光発電の連載記事があった。ここには、真実もあったが、ペテン的なゴマ化しもあったので、指摘する。
  → Open ブログ 「太陽光発電の嘘(朝日2)」

 (2)
太陽光発電はピーク時の電力供給ができるので好ましい、という説がある。本当か?
  → Open ブログ 「太陽光発電の嘘(ピーク電力)」


● ニュースと感想  (2月23日)

 太陽電池産業を育成するには、どうすればいいか?
 需要を増やせばいいか、供給を改善すればいいか?
  → Open ブログ 「太陽電池産業の育成」


● ニュースと感想  (2月24日)

 (1)
 太陽光発電が駄目だとしたら、かわりにどうすればいいか? 代替策は?
  → Open ブログ 「太陽光発電 以外では?」

 (2)
 地球温暖化について、懐疑派の説が七つあるそうだ。その上で、「いずれも駄目」と主流派が却下している。では、その論拠は正しいか?
  → Open ブログ 「温暖化の七つの説」


● ニュースと感想  (2月24日b)

 「アカデミー賞」について。
 アカデミー賞の二部門を日本映画が受賞したということで、話題になっている。また、作品賞なども決まった。
 (23日の夕刊には出ていないが、ネットにはすぐに出た。 → 朝日新聞

 で、内容を知りたくて、YouTube に行くと、予告編がちゃんと出ている。
 「おくりびと」「スラムドッグ」「ダークナイト」など。
 ふむふむ。そういう映画なんですね。わかりました。 (^^)

 昔は「ぴあ」を読んで、好みの映画を探したが、今は YouTube で予告編を見ればいいわけだ。
( ※ 公式サイトに行く手もあるが、予告編は消えていることもあるし、重たいこともある。特に困るのは「予告編」という言葉がどこにもないことだ。これじゃ、普通の人は、予告編を見られない。 ……かわりに Trailer という言葉を使っているが、普通の人はわかりっこないでしょ。映画会社って、馬鹿じゃないの? → だから YouTube に行けばいいわけ。)

 このあとは、私の個人的な感想。
 どれも私の好みじゃない、ということがわかりました。ま、「ダークナイト」が映像の品質が高いからいいが、他の二つは見るのがしんどい感じ。
 なお、私の好みは、「美女が出ていること」だ。……というわけで、現代の映画よりは、昔の映画の方がマシですね。どうせ見るなら、レンタルで美女の出る映画でも見た方がいいな。近年の映画って、ブスが多すぎて、つまんない。
 「女好きなやつだ!」
 と言われるかもしれないが……  (^^); だから、まあ、私の個人的嗜好です。放っておいて。…… なお、アニメの萌えキャラ好きじゃないので、念のため。   (^^);

 [ 付記 ]
 あとで思い出したが、今夏公開予定の「Hachi」という映画の予告編はとてもいい。これ、私は好きです。
  → Hachi 予告編


● ニュースと感想  (2月25日)

 原発のコストの問題について考える。また、原発を廃止することで省エネの耐乏生活をしたらどうなるか、を考える。
  → Open ブログ 「原発とエコ」


● ニュースと感想  (2月25日b)

 「村上春樹のスピーチ(3)」について。
 村上春樹のスピーチについては、すでに2回述べたが、次の感想が来た。
 彼は強者という規定をしていません。
“ Each of us is, more or less, an egg. Each of us is a unique, irreplaceable soul enclosed in a fragile shell.”と言ってますし。
私は、「全ての人は弱者である、しかし壁側に立つことで強者の振りをする弱者になる」と解釈しました。

“ If we have any hope of victory at all, it will have to come from our believing in the utter uniqueness and irreplaceability of our own and others' souls and from the warmth we gain by joining souls together.”
ともありますから、“ 「たがいに愛しあおう」という発想はない”というのも乱暴な気がします。
 これはまあ、読者の感想だから、いちいち私が異を立てることはない。感じ方は人それぞれだからだ。
 ただ、この感想を読んで、あらためて考え直してみた。

 私は別に、「村上春樹は人でなしだ」と述べているわけではない。普通の人の水準からすれば、彼ははるかに心優しい人間だし、オタクなんかに比べると対極的だとすら言える。私のオタク批判の基準からすれば、村上春樹は模範的な人物だとすら言える。だから、普通の意味では、村上春樹は批判の対象とはならない。
 ただ、彼は、小説家だ。しかもノーベル賞候補だ。となると、要求される「人間性」の水準は、普通の人よりもはるかに上となる。野球選手で言えば、「アマよりも上手だ」という程度では済まされず、「松井並みだ」でも済まされない。「米国の野球殿堂(HOF)に入るかどうか」というぐらいの高いレベルでの議論がなされる。……で、そのくらいのレベルで論じると、「村上春樹は物足りない」というのが私の解釈だ。(繰り返すが、一般市民レベルの話ではない。)

 では、どこが物足りないのか? 改めて考えてみると、次のようになる。
 彼は「壁と卵」という発想をしている。そこには「人間の弱さ」という意識はあるが、「イスラエルの攻撃性自身が、彼らの心の弱さから来る」ということをうまく見抜いていない。つまり、「壁」というものが、イスラエルの弱さから生まれたものだ、ということを見抜いていない。
 ここまで思い至って、私は次のように考える。

 彼の発想は、「卵が壁にぶつかり踏みにじられる」というものだ。ここでは、「卵 = 被害者」という発想がある。その上で、彼は「被害者の側に立つ」という発想をする。つまり、被害者に共感する。
 しかし、私はそういう発想を取らない。「われわれ自身が加害者であるのだから、そのことに気づけ」という立場を取る。私の発想では、村上春樹の立場は、否定されない。むしろ、「そんなのは当り前だ」という思う。だから、いちいち当り前のことは論じない。その上で、「被害者を救うにはどうするべきか?」を考える。そのとき、「加害者は私たち自身だと気づけ」という立場を取る。
 つまり、村上春樹の立場では、壁は「あちら側」にある。その壁は、イスラエルだったり、政府だったりする。そして、「あちら側」に反対して、被害者の側に立とうとする。
 しかし私の立場では、壁は「こちら側」にある。「あちら側」にいる誰かが責任を取ればいいのではない。われわれ一人一人が責任を取るべきなのだ。ガザの問題で言えば、(ガザの立場に立って)「イスラエルが悪い、米国が悪い」と他者非難すればいいのではなく、「われわれ自身がイスラエルや米国の側に立っているのだ」と自己反省するべきなのだ。
 実際、ガザの問題があっても、日本社会は何もしないでほったらかしている。マスコミに至っては、報道すらしない。そういう日本自身の問題がある。……そして、ここでは、私は「日本政府は駄目だ」と他人を批判するよりは、「日本人全体が駄目なのでごめんなさい」とガザ市民に謝りたい気分だ。他人を責めるよりは、自分たちの責任を認めたい。そして、その上で、少しでも平和のために努力したい。……それが私の立場だ。

 なるほど、村上春樹も、似たことは言っている。引用すれば、次の通り。
 “「システム」に自己増殖を許してはなりません。「システム」が私たちをつくったのではなく、私たちが「システム」をつくったのです。”
 これが最後の一文だ。しかし、“ 私たちが「システム」をつくったのです。”というのは、最後に一言語られているだけだ。「私たち自身に責任がある」とは書いていない。また、“「システム」に自己増殖を許してはなりません”というふうに他人事ふうに書いているだけで、「私たち自身がシステムを構築しつつある」ということを書いていない。

 イスラエルであれ、日本であれ、システムという壁を作り出したのは、どこかの他人ではない。イスラエル人自身であり、日本人自身だ。われわれ自身が壁を作り出したのだ。そのことに気づくことが必要だ。
 われわれは、システムにつぶされる卵ではない。自分自身をつぶすための壁を自分自身でつくっているという、愚かな卵だ。自殺するための装置を自分自身で作っている愚者だ。……それが、私の一貫した主張だ。
 
 世界の不況であれ、環境問題であれ、ガザの問題であれ、そこではわれわれの外部から突然、壁が誕生したのではない。われわれ自身が壁を作りつつあるのだ。一人一人の人間が壁を作りつつあるのだ。その壁に、自分自身でつぶされつつあるのだ。
 ただ、ガザの場合は、自分自身で作った壁というよりは、イスラエルと世界が作った壁と言える。とすれば、われわれがなすべきことは、「ガザの人々は卵だからかわいそうだ」と思うことではなくて、「われわれ自身がガザの人々を殺しているのだ」と気づくことだ。われわれは、「被害者の側に立とう」とするべきではない。むしろ、「われわれはすでに加害者の側に立っている」と気づくべきなのだ。
 村上春樹は、あくまで被害者の側に立とうとする。そこには彼の人間的な優しさがある。それはすばらしいことだ。人間的な優しさのない人に比べれば、圧倒的にすばらしいことだ。……しかしながら、作家として見れば、彼の立場は十分ではない。作家に求められるのは、人間的な優しさではない。人間性の真実を深くえぐりだすことだ。おのれの心を優しくしようとするよりは、おのれの心の醜さに気づこうとするべきなのだ。それが作家の務めだ。

 「優しい天使のようになりましょう」
 と語るのは、ユニセフのような人道的な機関や人々ならば、いいだろう。しかし作家は、そういう甘さだけでは困る。むしろ、
 「われわれ自身が悪魔と化している」
 という真実を指摘するべきだ。たとえ、そのことで、人々に不快感を与えるとしても。
 それが私の立場だ。
 (……だから私は嫌われる。特に、オタクに。  (^^); )

 [ 付記1 ]
 村上春樹のスピーチをよく読めばわかるが、私の言っていることとまったく対極的なわけではない。
 ただ、彼の話では、私の指摘した点が徹底されていない。そこで本項では、私の立場と彼の立場とを対比的に述べた。白黒をはっきりつける形で。
 とはいえ両者は、全然別の意見だ、というほどでもない。部分的には共通する点もある。その点は、一応、留意してほしい。

 [ 付記2 ]
 参考記事として、次の翻訳を紹介する。
   → 共同通信の翻訳

 [ 付記3 ]
《 本項は (3) ですが、前編があります。(1)と(2)。 》


● ニュースと感想  (2月26日)

 牛のゲップは地球温暖化をもたらすので問題だ ── という説がある。この説は、どこまで正しいか?
  → Open ブログ 「牛のゲップと温暖化」


● ニュースと感想  (2月26日b)

 「全文翻訳」について。
 前項では、村上春樹のスピーチの全文翻訳を紹介した。それに関連する話。

 この種の全文掲載について、「全文翻訳は適法か」(許可なく転載するのは合法か否か)を考えた人もいる。(出典は示さない。知りたければ勝手に検索してください。).
 馬鹿げた話だと感じられたので、私なりに見解を示そう。

 ( ※ くだらない話なので、本項は読む必要がありません。

     *     *     *     *     *     *

 まず、次の基本がある。
 「その情報を書くことで、誰かに損得があるか」( → Open ブログ
 要するに、著作権法違反か否かを形式的に考えても、意味がない。法律論議をただの形式論議だと考えている理系の人が多いが、法律論というのはそうではない。形式ではなく実質が大事となる。

 今回の件で言えば、村上春樹は次のことをなした。
 「受賞して1万ドルをもらった」
 「その見返りとしてスピーチをした」
 つまり、彼は、受賞して自分の言葉を転載されたとき、まったく利益が得られないわけではない。主宰者からちゃんと賞金の1万ドルをもらっているのだ。

 ここでは、彼のスピーチが公開されることで、主宰者には宣伝の利益が得られる。仮に、スピーチが公開されないと、主宰者には宣伝の利益が得られないから、主宰者が損をする。スピーチをすることは、賞金をもらうことにともなく義務みたいなものだ。もちろん、それを公開されることも、義務みたいなものだ。「スピーチを公開されたくない」という権利は、受賞者にはない。スピーチを公開されたくなければ、受賞そのものを拒否するしかない。(スピーチを公開することで主宰者に奉仕するからこそ賞金をもらえる。)

 要するに、タダで金をもらおうとしてはいけない、ということだ。
 「代償なしに タダで金をもらおう」「才能があれば タダで金をもらえる」なんてことを考えているようでは困る。

 ついでにもう一つ。
 もうちょっと、物事の本質を考えてもらいたいものだ。村上春樹自身は、どう望んでいたか? 
 彼は、「自分の作品として販売する」(有償利用者だけに読ませる)ことを望んでいたのか? それとも、「世界中の人々に大々的に訴えたい」と思ったのか?
 そのことは、次の二点からわかる。
 (1) あえて自腹で旅費を払ってまでイスラエルに出向いたこと。(赤字?)
 (2) 内容が、文学作品ではなくて、政治的な色彩をもつアピールであったこと。
 
 この二点からすれば、自明だろう。アピールというものは、なるべく多くの人の目に触れることを望む。無料でもいいし、自腹で金を払ってもいい。……それが村上春樹の立場だ。
 一方、それに反対して、彼のアピールを制限しようとすることは、彼の目的を守っているどころか、妨害している。「できるだけ多くの人の耳に届いてほしい」という村上春樹の願いを妨害している。
 村上春樹としては、彼の和訳を掲載してくれた人に、「ありがとう、手間が省けました」と感謝するだろう。また、英文を掲載してくれた報道機関には、「私のアピールを広く知らしめてくれてありがとう、これで私がイスラエルまで旅をした価値がありました」と感謝するだろう。
 なのに、それを理解しない人々がいる。彼らは、おのれの見当違いな善意ゆえに、村上春樹の望みを邪魔しているのだ。これでは本末転倒だろう。
 そんなことをする連中は、「著作権とは何か」を考えているだけで、村上春樹の話を全然読んでいないことになる。彼が何を言っているかも理解しないまま、著作権ばかりを論じて、彼のボランティアふうの活動を妨害する。……あまりにも非常識だ。
 下らないことを論じる暇があったなら、村上春樹に習って、少しでもガザについて語るべきだ。今の世の中には、「文章を読み取る力」の欠落した、非常識な連中(オタク?)が多すぎる。

( ※ なお、ここでは、報道としての「全文転載」のみを示している。雑誌などの形で、彼の演説を有償販売することは、話の対象外だ。……ま、常識で考えればわかる。)
( ※ それにしても下らないことを話題にする人がけっこういるものだなあ……というのが私の感想だ。……「そういうおまえもその一人だろ!」と言われれば、はい、その通り。  (^^); )

 [ 付記1 ]
 ちょっと調べてみたら、二つの和訳(前出)は、どちらも誤訳が含まれている。どうせなら、著作権に熱中するより、誤訳を訂正することに熱中すればいいのにね。
 私が村上春樹だったら、「掲載するのはありがたいが、誤訳はやめてくれ」と言いたいね。

 [ 付記2 ]
 Google は、書籍について(著作者の許可なく)全文を公開してしまう、という方針を打ち出した。詳しい事情はここでは記さないが。
 この件は、話が大変なので、ここでは簡単に触れるだけにしておく。知りたければ → 読売新聞。 ( 転載
 (とにかく、どうせなら著作権についてこっちの方を話題にした方がいいのだが。……しかし、オタク連中というのは、Google のファンが多いから、Google の批判はできない。情けないね。)

 なお、私は前に、別の形で論じたことがある。
  → グーグルの書籍検索
 今回の Google の方針は、これに反する。だから、私としては反対だ。


● ニュースと感想  (2月27日)

 「権利と奉仕」について。
 前項(全文翻訳)の話では、見当違いの論議の理由として、「文章読解力が低いからだろう」と推定した。しかし、本当は、もっと根源的な問題があるようだ。
 それは、次のことだ。
 「権利のことばかり考えていて、奉仕の精神というものを理解しない」
 そもそも村上春樹は、わざわざイスラエルまで出掛けて、何をしたか? 平和のためのアピールをした。それは、彼が1万ドルだけの賞金を得るためでもなく、本を売るためでもない。世界平和を訴えるためだ。それは、赤字になるが、それでも訴えようとした。……これは、奉仕の精神による。
 要するに、彼はイスラエルに出向いて、奉仕活動をした。自分の金を得ようとしたのではなく、自分は損をこうむってまで平和のために尽くそうとした。
 ところが、それを全面的に勘違いして、「彼の権利はどうのこうの」「彼の利益はどうのこうの」というふうに論じた人々がいる。

 これは、まったくの見当違いだ。では、なぜ、そういう見当違いをしたのか? 国語力が低いからか? いや、奉仕の精神というものを理解しないからだ。自分の損得のことばかりを考えているから、彼の奉仕活動を聞いても、「彼が奉仕したのだな」とは思わず、「彼の損得は」というふうに発想してしまう。奉仕という観念は頭にはまったく浮かばず、権利のことばかりが頭に浮かぶ。

 まともな人間であれば、次のように考えるはずだ。
 「たしかに平和は大切だ。村上春樹に準じて、私たちも平和のために努力しよう」
 ところが、損得ばかりを考えている連中は、次のように考える。
 「このアピールで村上春樹はどれだけ儲かるかな? 彼が転載された文章でどれだけ金儲けできるかな?」
 何とまあ、非常識なことか。こんなことを考えるようでは、常識がないし、社会性もないし、人間性そのものが疑われる。

 結論。
 村上春樹がどんなに立派なことを言っても、そこから人間性や優しさについて考えることができず、権利のことばかりを考えてしまう人もいる。人間、そうなっちゃ、おしまいだ。
 オタクの時代には、人間性を回復することこそ必要だ。そのためには、ネットでわいわい騒いでいればいいのではなく、この世界で現実に何らかの奉仕活動をするといい。それは、ガザのために募金することでもいい。……とにかく、ネットで記号や画像をやりとりすることが人生だ、と思っているようでは、人間、駄目になるばかり。
 村上春樹は手間暇かけて、わざわざイスラエルまで行った。受賞演説をすることだけが目的なら、イスラエルにメールを送るだけでも、バーチャル演説ができたはずだが、彼はそうしなかった。
 現代という時代では、この世界でまさしく行動することが、この世界を動かす。

(なのに、そのことを忘れて、バーチャルの世界だけに生きるようでは困る。だから私はたびたび、そういうバーチャル主義を批判して、現実重視を唱える。……するとオタクが、「おれたちの批判をするな!」と騒ぎ出す。   (^^);  )
( ※ そういう人々を、「オタクータン」と呼んであげたい。   (^^); )


● ニュースと感想  (2月27日b)

 森林の消失という問題では、(農作地や牧草地のために)森林を伐採する「開墾」も大きな問題となる。
  → Open ブログ 「開墾による森林消失」


● ニュースと感想  (2月28日)

 「バーチャルとリアルの間」について。
 前項(開墾による森林消失)のファイルを、一時、消失してしまった。私の不手際で。……その後、「ファイルがあれば送ってください」と告知したところ、二名の方がファイルを送ってくださった。おかげで完全復活できた。(ありがとうございます。)
 ここでは、1対1のメールのやりとりがあり、1対1の心が感じられた。それは本質的に人間の優しさだ。

 一方、ネット上で不特定多数と交信しているときや、萌えキャラとゲーム上で対話しているときには、そういう「心のやりとり」や「心の優しさ」は感じられない。あくまでバーチャルなものだ。

 では、両者は、どこが違うのか? なぜ前者には本質的な優しさがあり、後者にはそれがない(疑似的な優しさだけがある)のか?
 
 面白い問題なので、ちょっと考えてみてください。私は特に回答は出しません。出すのは問題だけ。
(ヒント: 相手は、見えない or 存在しない。)

 [ 付記 ]
 ついでだが、人工知能の研究者は、「チューリングテスト」というのにこだわるから、そもそも両者の区別をしない。
 こういう連中には、問題そのものが存在しないから、回答もできないのだろう。……何だか、気持ち悪くなってきた。  (^^);
 今や、(スペクターでなく)オタクたちが、世界を支配しているのかも。
(まんざら冗談じゃないな。漢字が読めないで漫画だけ読む、ローゼン閣下もいるし。米国では黒人大統領が生まれ、日本ではオタク首相が生まれた。……わけわからん。)


● ニュースと感想  (2月28日b)

 現状のエコ運動は、欧米崇拝の運動となってしまっている。  (太陽光発電やレジ袋有料化で、ドイツを崇拝することなど。)
  → Open ブログ 「エコの欧米崇拝」


● ニュースと感想  (3月01日)

 「西穂高の思い出」について。
 前項(エコの欧米崇拝)で、「西穂高に登った」と記したが、その経験を書いておこう。個人的な体験談。(読まなくてもよい。)

 私が登ったのは、「河童橋 → 西穂高」というコース。地図はおおむね、下のページに紹介されているとおり。
   → 西穂高・独標 登山記
 このページによると、朝6時半出発で、午後 13時15分到着。半日コース。あまりにもあっけないので、私の体験とは違う。
 「そんな馬鹿な」と思って、よく見たら、私が行ったのは、「西穂高・独標」ではなくて、その先の「西穂高」の山頂だった。
 で、その違いは何かというと、両者の間に、ものすごい岩場があることだ。幅50センチぐらいの稜線があって、そこの左右は、「一歩踏み間違えれば真っ逆さま」という急峻な斜面がある。また、幅50センチぐらいの稜線というのは、道じゃない。垂直に上がったり、垂直に下がったりする、岩場がたくさんある。ジャングルジムを上がったり下がったりするよりも、はるかに厳しい。懸垂運動が必要だ。
 ま、素人の行くところじゃないです。死と隣り合わせの場所だ。若い時代にしか行けないですね。また、相当のスポーツ・トレーニングが普段から必要だ。足も手も。

 やがて下山を始めたが、もうかなり午後に入っていた。登山と同じペースで下山していたら、麓に戻れない。そこで、一挙に斜面を駆けて下る。「あ、こりゃ早いや」と思って、すごいスピードで斜面を下っていったが、そのうち、足がパンクしてしまった。  (^^); 筋肉痛どころじゃなくて、(膝下の)筋肉が動かなくなってしまった。
 で、そのあとは、(膝下の)筋肉を使わないで、骨だけ動かす感じで、ゆっくりと下山する。麓に降りたときには真っ暗。結局、麓から麓までの往復で 12時間ぐらいの登山。

 山登りは何度もやったが、このときが生涯最大の登山。ちゃんと証拠写真を撮っておいてよかった。  (^^);
 いっぺん登っておいて、よかった。私が今行っても、途中で挫折。あるいは、登っても、戻ってこられない。下手をすると、山頂に行こうとして間違えて、その上の天国に行きかねない。  (^^);

 それにしても、今思うと、「一歩足を踏みはずすと死ぬ」という体験をしたのは、生涯であのときだけだ。すごく怖かった。谷底まで 1000メートルぐらい、真っ逆さまに斜面を落ちそうな感じがした。人生で一番、死がすぐそばにあった日。
 あれに比べれば、ちょっとぐらいの人生問題なんて、どうってことはないですね。死ぬわけじゃないし。

  → ネット上の写真(後半が該当)(もっと厳しい場所もある。)
  ( ※ なお、この写真を撮った人は、ロープウェイ利用だから、軟弱コース。)

 [ 付記 ]
 実を言うと、高校時代に、「道のない山地を一直線に縦走する」というのを試みた。かなり低い山地だったが、あっけなく挫折。というのは、途中で、すごい稜線にぶつかったからだ。幅 50センチどころか、幅0センチ 〜 5センチ。 ∧ ふうに切り立った稜線が伸びている。そこを歩いて渡らないと、先に進めない。  (^^);
 ま、平均台を歩くようなもの。ちょっとバランスを崩せば、谷底まで真っ逆さま。とんでもない危険地帯。死亡率 90%という感じ。引き返すしかなかった。

 山地というのは、厳しいものだ。普通は登山道というものがあるから、平気に登れるように思えるが、登山道からはずれれば、とんでもない地形があちこちにある。
 日本の山って、結構厳しいんですよね。……だから、私はあちこちで登山道を登るたびに、「登山道を造ってくださった人は立派だな」と思って、感謝している。本当に大変だったろうな、と思う。


● ニュースと感想  (3月01日b)

 Google が書籍全文のデータベース化をするという。その問題点を指摘する。
  → Google の書籍DB化


● ニュースと感想  (3月02日)

 Google のストリートビューの問題は、やはり、「個人情報の漏洩(暴露)」という形で論じるのが本質的であろう。
  → ストリートビューと個人情報


● ニュースと感想  (3月02日)

 「ビッグ3の行方」について。
 米国のビッグ3は、どうなるか? 倒産するか、しないか? ── これについて、私なりに予想してみよう。

 これについては「先行き不明」というのが大方の判断だろう。そして「どうなるか知りたい」と思っている人も多いだろう。そこで私の見解を示す。聞きたい人は、聞くといいだろう。

 第1に、どうするべきかというと、再建に労使が合意するのがベターだろう。(本当は、マクロ政策で景気回復手段を取るのがベストだが、それはマクロ政策の問題であるから、別問題。)
 第2に、現実はどうかというと、合意の兆しはまったく見えない。双方が突っ張っている。なかなか先行きが見えない。
 第3に、今後はどうかというと、たいていの人は「わからない」と答えるが、私としては、「決裂」を予想する。そして、その上で、「経営破綻」を予想する。理由は、以下の通り。

 そもそも「合意」がベターであることは、とっくにわかっている。とすれば、労使にまともな頭があれば、とっくに「合意」の結論を出しているはずだ。しかるに、この単純なことがわからないで、いつまでたっても結論を先延ばししている。そんなことをして交渉の闘争なんかをしていれば、会社そのものの状況はますます悪化するのだが、それもわからないで、労使は突っ張っている。
 これは、ゲーム理論でわかるとおり。双方が「自分の利益を最大化しようとするから、結果的に、双方が最悪の道を選ぶ」ということだ。エゴの行きつくはては、共倒れ。そして、その理由は、双方の頭が悪いからだ。「譲歩し合うことで、双方が利益を得る」ということがわからない。双方が「自分だけの利益」をめざす。結果的に、共倒れ。
 
 となれば、もはや、再建は不可能だ。破綻させるしかない。破綻させて、従業員を全員解雇して、その上で、新たに従業員を雇用するしかあるまい。同時に、事業は大幅に縮小する。
 「売掛金がなくなって、部品会社が連鎖倒産する」
 という恐れが報道されているが、そんな心配はいらない。いったん破産しても、事業を継続する会社ができるから、その会社が、債務の8割ぐらいを負担すればいい。(全廃すると、信用度がなくなり、取引をしてもらえなくなり、事業が立ちゆかなくなり、事業を完全清算するしかなくなる。だから、債務の大部分を引き継ぐはずだ。)
 
 で、結果的に、どうなるかというと、ビッグ3の赤字そのものは、少なくなるだろう。ただし、波及効果で、マクロ的にはもっと状況が悪化するだろう。そのせいで、株価は大幅に下落するだろう。日本も「ビッグ3事業破綻」のショックで、一時的に株価が大幅下落するだろう。

 以上が、私の予想。……ただし、あくまで私の個人的な予想だから、それを信じるかどうかは、読者しだい。「今のうちに株を売って儲けよう」と思うのは勝手だが、それで得する保証はありません。念のため。私は予言者じゃないので。
( ※ ただし、「あのとき株を売っておけばよかったなあ」と後悔する可能性もあり。……そのあたりは、自己責任で。)


● ニュースと感想  (3月03日)

 IPCC の地球温暖化モデルには、いろいろと問題がある。特に、「予測の誤差」が問題だ、と私は考える。
  → Open ブログ 「IPCC の温暖化モデル」


● ニュースと感想  (3月04日)

 「株価の下落」について。
 株価が下落している。これについては、前々日の項目で、「株価が大幅下落するだろう」と予測していた。そしたらすぐに、大幅下落。
 まさか私の話を聞いた人がいっせいに売り浴びせたわけじゃないですよね?  (^^);


● ニュースと感想  (3月04日b)

 「通貨統合の条件」について。
 欧州では、通貨統合のほか、さまざまな面で欧州統合が進んでいる。ここで、通貨以外の統合が進むことは、別に悪いことではない。(まさか言語まで統合されるとは思わないが。そこまでやれば狂気。  (^^); )
 問題は、通貨統合だ。これは、なすべきか否か?

 現実の通貨統合は、単純な理念によってなされている。
 「通貨を統合すれば、欧州統合も進むだろう」
 「通貨の換算を減らす手間がなくなる」
 「通貨統合をすれば、通貨下落の危険が減る。アイルランドや英国の通貨下落も避けられただろう」

 しかし、この手の喧嘩については、私は何度も批判した。(「通貨統合」でサイト内検索するとわかる。特にアイルランドの件は → 1月09日
 要するに、追加統合について、人々は経済学的な理解もなく、単に「統合すればうまく行くだろう」というふうに夢見ているだけだ。「世界政府を作るための一里塚」というふうに。夢想主義。   (^^);

 現実には、統合には、メリットもデメリットもある。特に問題なのは、「貨幣レートの調整ができなくなる」という点だ。本来ならば貨幣レートの調整で国家経済を最適に運営できるはずなのに、それができなくなる。「貨幣レートの調整」という非常に重要な経済手段を失ってしまう。

 では、その手段を失ったときに、かわりに、どのような手段をとれるか? 特に、米国のような国では、国内でドルを共有しており、州の違いによる通貨の差などはないが、それを見習うなら、欧州ではどうすることが可能か? 

 結論を言えば、こうだ。
 「域内の各国民を経済的に同等に扱う」
 米国ではそれが可能だった。国内の米国民は、いずれも同等の資格をもつ。黒人であれ白人であれ、等しく米国民だ。課税も減税も教育も福祉も、同じ扱いだ。
 したがって、欧州でも、域内で同じようにすれば、問題ない。そのことは、具体的には、次のことを意味する。
 「高所得であるドイツやフランスやイギリスの富を、低所得であるポーランドなどに大幅に移転させる。貧しいポーランド人やスロバキア人にも、ドイツやフランスやイギリスの国民と同等の生活水準を保証する。そのために、各国は課税権や福祉権を放棄する。ドイツやフランスやイギリスの国民は、高所得であるがゆえに、多額の金を課税される。その一方で、貧しいポーランド人やスロバキア人は、課税なしに、ドイツやフランスやイギリスの国民と同等の教育や福祉を受けることができる」
 これならば、何ら問題ない。実際、米国では、各州の間で、そのような格差はほとんどない。(もしあれば、そこに向かって莫大な人口移動が起こる。たとえば、ニューヨーク州では非課税で高福祉となれば、そこに向かって人口の移動が起こる。というわけで、州間の格差はない。)
 
 通貨を共有するのであれば、経済もまた共有する必要がある。経済を共有するのであれば、課税や福祉も共有する必要がある。そしてまた、各国間の格差も解消する必要がある。それは、先進国から後進国への、富の移転を意味する。
 しかし、それが可能か? 可能ではない。先進国が嫌がる。ドイツやフランスやイギリスは、自国の富を後進国に引き渡すまい。つまり、課税権や福祉権を手放すまい。とすれば、経済もまた、各国間で違いが保たれたままとなる。とすれば、通貨もまた、各国間で違う通貨である必要がある。……つまり、そのときどきの経済の変動にともなって、通貨レートが変動する必要がある。経済力が弱まったアイルランドや英国は、一時的に通貨レートが大幅に下がる必要がある。そのことで自国の病んだ経済を立て直すことができるようになる。
 なのに、通貨が共有されると、それができない。治療のすべを失うから、自国の病んだ経済を立て直すすべを失う。実際には経済力が弱まっているのに、通貨レートを高くしたままにすれば、経済を立て直すことができなくなる。貧しい人が、「今までの生活水準を下げるのがいやだ」と贅沢を続けていれば、そのうち家計が破綻してしまうだろう。自己破産。

 要するに、国の違いを残している限り、欧州統合など夢にすぎない。そして、夢を夢であると理解しないまま、通貨だけを夢に合わせて統合すれば、あちこちでひずみがでる。……それが現状だ。
 かつて、イスラエルでは「キブツ」という共同体がちょっと流行した。 キブツは、「血縁関係のない大家族」とも言われる。「多くの家族を統合した共同体で、いっしょに暮らそう」という趣旨。……しかし、そのような遠大な統合の夢は、衰退して、破綻した(→ 出典 )。 人は誰しも「家族」を大切にする。大きな共同体のもとに家族を統合しよう、という夢想は、あまりにも非現実的だったのだ。
 欧州統合もまた同じ。現実にはいっしょに暮らす“ 家族同然”の扱いなど、まっぴら御免だ、と思っている国々がほとんどだ。とすれば、通貨だけを「同じ家族」の扱いにしても、矛盾が吹き出す。
 欧州がどうしても「通貨統合」をしたいのであれば、その前に、「欧州統合」をするべきだ。各国は「地方自治体」として権限を大幅に縮小され、施政権のほとんどすべてを「欧州政府」に委ねるべきだ。つまり、国家を解体するべきだ。……こちらが先決である。
 「通貨統合によって欧州統合をめざす」というのは、順序が反対だ。「欧州統合ができたあとで通貨統合をなす」というのが順序だ。欧州統合ができないまま、通貨だけを統合させても、順序が反対であり、矛盾が吹き出す。これほど愚劣なことはない。

 比喩。
 結婚したあとでなら、夫婦の所得を合算してもいい。
 しかし、恋人同士の所得を合算することを先にして、「所得がいっしょになれば結婚できるようにある」と思うとしたら、順序が反対だ。そんなことをすれば、恋人同士の関係が破綻してしまうだけだ。(豊かな方が金を一方的に奪われることに対して腹が立つからだ。)
 通貨統合を勧める連中は、人間性 or 人間心理というものを、根本的に理解していない。これでは失敗するのが当然だ。
( ※ 具体的な失敗の状況は、何度も述べたとおり。つまり、貨幣レートの調整ができなくなるから、経済運営の手段を失う。そのせいで、景気対策が困難になる。先進国では、物価上昇を恐れて、長期的な不況や失業に悩むようになる。それを改めたくても、改める手段を失う。)


● ニュースと感想  (3月06日)

 「AIGとバーナンキ」について。
 AIGの破綻について、米FRB議長が怒っている。破綻の理由がヘッジファンドにあると指摘して、「無責任な賭けの結果だ」と述べている。
 バーナンキ議長は3日、金融危機について議会で証言し、巨額の赤字を発表した米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の経営について「規制の大きな抜け穴を利用した」と厳しく批判した。
 上院予算委員会の公聴会で同議長は「過去1年半で私を一層怒らせた出来事が一つあるとしたら、AIG以外に思い浮かぶものはない」と発言。同社の金融商品部門について「基本的には安定した保険会社に付属した(投機的な取引で知られる)ヘッジファンドだった。膨大な量の無責任な賭けをして、莫大(ばくだい)な損失を出した」と指摘した。
 「AIGは、規制の大きな抜け穴を利用した。(同社の)金融商品部門への監督はなかった」と語った。
( → 朝日新聞 2009-03-05
 「AIGは監督システムに空いた巨大な隙間を悪用した。該当する金融商品に対する監督機能は存在しなかった。まさに大規模で安定した保険会社に付随したヘッジファンドも同然だった」と語った。
 「無責任な投資を何度も繰り返し、巨大な損失を発生させた。監督システムに穴が開いていたため、これを規制する機能は存在しなかった」と述べた。
( → bloomberg
 なるほど。AIGについては、あまり報道がなかったので詳しくは知らなかったが、そういう事情だったようだ。ただの保険業の破綻ではなくて、ヘッジファンドの問題が本質だったわけだ。
 これで納得した。というのは、AIGは保険会社としては超優良だったからだ。こんなに優秀な保険会社が倒産するというのは、合点が行かなかったが、そういう事情だったようだ。納得。

 ただ、大きな視点から見ると、気づくこともある。
 バーナンキはAIGを批判しているが、問題は政府の方でしょう。「監督システムに穴が開いていたため、これを規制する機能は存在しなかった」と自分でも述べているとおり、政府に問題があった。
 では、どうして政府に問題があったと言えば、「ヘッジファドは、大儲けできる」というふうに、米国の経済学者が推奨していたからだ。
 「金融工学は打ち出の小槌だ。数字をいじくるだけで、金がわんさと湧いてくる」
 こういうふうに、米国の経済学者が推奨していた。日本でもそれにかぶれた朝日新聞が、「日本の銀行もデリバティブで大儲けしましょう」と推奨したことがあった。(それに従った銀行は、米国銀行のかもにされて、莫大な損をした。また、日本の大学も、同じくデリバティブで大損を出したところが結構ある。報道済み。)
 実は、「デリバティブ」というのは、打ち出の小槌のごとく、金儲けをすることが可能である。ただし、その本質は、無から金を生み出すことではなくて、「他人をだまして金を奪うこと」である。「デリバティブは儲かりますよ」と詐欺師が口にして、それを信じた人が金を出す。すると、金を出した人は損をして、金を出させた人が大儲けする。
 つまりは、詐欺である。そして、これは、たいていの詐欺に共通することだ。「これこれをすると、大儲けができますよ」と口で言って、それを信じた欲深い連中が金を出すと、その金を戴いてトンズラする……という詐欺師の手口。
 デリバティブもそうだ。また、デリティブに基づいて金を集めるヘッジファンドもそうだ。……この問題はすべて「詐欺」という原理で説明が付く。
 
 ただ、この問題は、普通の詐欺とは違う転がある。普通の詐欺は、個別に詐欺師が被害者をだます。しかし、デリバティブやヘッジファンドでは、国全体でなされる。経済学者が「デリバティブやヘッジファンドで儲かりますよ」と理論を出して、マスコミがそれを宣伝して、それを信じてカモが金を出す。すると、そうしてだまされたカモが出した金を、詐欺師がうまく集める。……そういう詐欺師の一つがAIGだ。(正確にはAIGの彼らだ。彼らはAIGを倒産させるが、その前に巨額の経営者報酬をちょうだいした。)
 
 以上のことからすれば、問題の根源は、どこにあるかがわかる。それは、米国の経済学者だ。特に、金融工学を推奨して、デリバティブやヘッジファドをのさばらせた連中だ。彼らこそ最悪の連中と言える。
 だが、ほかにも悪いやつがいる。金融工学のもととなる基本原理を唱えた連中だ。それは、マネタリストだ。なかでも、「金をどんどん出せば景気がよくなる」というようなリフレ政策を出して、詐欺師がのさばるようにした連中は悪い。
 そして、こういうマネタリストのなかでも最も中心的手な役割を果たした人がいる。それは「バーナンキの背理法」で名高い、バーナンキだ。FRI議長は、どうせ非難するなら、この張本人を非難すればいい。
 あれれ…… 警官と泥棒が同じになってしまいましたね。   (^^);

 [ 付記1 ]
 最後は冗談みたいになってしまったので、念のために解説。
 バーナンキは、まるで他人事みたいにAIGを非難しているが、AIGをのさばらせた理由は、彼らの信じる「マネタリズム」という学説にある。「マネーの量を増やすことで富が増える」という学説。そこに根源がある。そこから、「マネーを操作すれば利益が得られる」という詐欺師の論理が、学説的に認められてしまう。
 私はそれを常に批判する。「富を増やすのは、マネーではなく、生産活動だ。設備と労働によって物を作ることによってのみ、富は増える。マネーの量を増やしても、単に物価が上がるだけで、それ自体は富を増やさない。マネー増加で富が増えるというような錯覚を振りまいてはならない」と。
 バーナンキは、マネタリズムというものを信じるがゆえに、自らの誤りのせいで、バブルを膨張させ、バブルを破裂させた。自分自身が犯人だ。なのに、自分の理屈にしたがって膨張してから破裂した米国経済について、その一部だけの詐欺師を批判しても、何の意味もない。
 すべての根源は「マネタリズム」という間違った学説(経済理論)にあるのだ。そこのところを勘違いして、自分の理論を信じた子分を批判しても、責任転嫁をしているにすぎない。トカゲの尻尾切りみたいなもの。「子分が悪いんだ、オレは被害者だ」という弁明。

 [ 付記2 ]
 マネタリズムに理由があるということは、次の引用からもわかる。
 実を言うと、こういうこと(経済学者のせいであえて世界経済が破壊されてしまうこと)は、よくあることだ。
 特に、米国の金融危機(サブプライムローン)にも、このことは当てはまる。
 逆に言えば、米国の金融危機(サブプライムローン)の根源は、このような「大量のマネーの滞留」にあるのだ。現代経済学者が狂気的だから、あえて世界経済を狂気の奈落に突き落としたのだ。 ( → 前出。「バーナンキの背理法」 )


● ニュースと感想  (3月09日)

 「WBCと韓国」について。
 WBCの日本・韓国戦は、14-2 のコールドゲーム。韓国は「恥をかいた」と騒いでいるだろう、と思って、韓国語のニュースを調べて、エキサイトで翻訳してみた。
 で、その結果。
‘3月7日’は韓国野球の国恥日(国恥日)?
 無条件勝利をおさめなければならない韓日戦で韓国野球代表チームがコルドゲなので競技(景気)を渡すさげすまれた.
 韓国は 7日(韓国時間) 東京ドームで開かれた第 2回ワールドベースボールクラシック(以下 WBC) アジアラウンド勝者前で日本に 14-2, 7回コールドゲーム敗北を記録した.
  ──
 この日 '2009 WBC 韓日戦'は 14:2で大敗してコルドゲイムペのさげすみを経験した. 競技進行時間が流れるほど落ちた視聴率は視聴者の後ろ向きになった心を反証したりした.
 やっぱりそう思っているんですね。   (^^);
 ま、こういうことには、あまりいきり立たない方がいいんだが。韓国に向かって「ざまあみろ」なんて言っちゃ駄目ですよ。品がない。それは日本人のたしなみに反します。   (^^);
 文明人は紳士でなくっちゃ。日本人は、和の心。すぐに怒るのは、キムチの食べ過ぎ。


● ニュースと感想  (3月11日)

 「シェークスピアの肖像画」について。
 シェークスピアの肖像画が見つかった。詳しくは、報道の通り。
 「由来のはっきりしているシェークスピアの肖像画が、初めて見つかった」
 という趣旨。情報量はあまりない記事。

 肝心なのは、肖像がそのものだ。そこで、画像を探した。下記の通り。
 最初のものを見ると、隣の人物と比較して、実際の色調がおおよそわかる。かなり暗い画像であるようだ。
 それでは見にくいということで、補正された画像も出ている。いろいろあるが、お好みでご覧ください。

 Shakespeare の肖像画。
 → その1その2その3その4その5その6その7その8
 (私の好みは、「その4」です。)
 (頬と唇がやたらと赤いのは、当時の肖像画のスタイル。)

 記事の引用も記す。(その4から。)
For many people he is the round-headed bald man seen on the First Folio of his collected works but evidence was presented yesterday arguing that we should rethink this. Instead we should visualise Shakespeare as a rosy-cheeked, long-nosed man who was something of a looker.
New research revealed yesterday contends that the only portrait of Shakespeare painted in his lifetime has been found. Debates about the real image of Shakespeare often get mired in complicated, art historical detail, but Professor Stanley Wells, one of the world's leading Shakespeare experts, announced in London he was 90% certain the portrait is that of the playwright.
 対比するべき画像は、こちら。
   → 以前の肖像画

 その他の情報は
   → Wikipedia同マルチメディア


● ニュースと感想  (3月11日b)

 哺乳類の進化について、その系統が新たに判明した。遺伝子を分子的に調べた成果。共通祖先から、三つのグループへと同時に枝分かれしたという。
  → Open ブログ 「哺乳類の進化」


● ニュースと感想  (3月12日)

 前項の続き。
 分岐と進化とは別のことだ、と認識した方がいい。(進化論で。)
 大進化と小進化についても、ここから本質的なことがわかってくる。
 環境は、分岐をもたらさない。環境は、分岐のあとで進化に影響するだけだ。
  → Open ブログ 「分岐と進化」


● ニュースと感想  (3月14日)

 (1)
 血縁淘汰説について説明するページを公開しました。
 (新規の話題を扱っているわけではなく、初心者向け。)
  → 血縁淘汰説とは


 (2) 血縁淘汰説が間違っていることの論拠を、新たに示しました。
  → ミツバチの利他的行動 3 の [ 補足 ]

 (3)
 リレンザについて、先日の項目の最後に加筆しました。
 やはり副作用があって、危険性がある、という話。
  → Open ブログ 「リレンザ」



● ニュースと感想  (3月15日)

 (1)
 血縁淘汰説についての前日のページで、後半に 補足1〜補足6 を加筆しました。
  → 血縁淘汰説とは

 (2)
 「エコを推進することは絶対に大切だ」という主張がある。たとえば、太陽光発電のために巨額の金をかけようとする。
 しかし、その陰では、福祉の費用が減額され、困窮者が続出している。エコばかりが重視され、人間の生命が軽視されている。
  → Open ブログ 「エコか福祉か」


● ニュースと感想  (3月16日)

 「進化論と経済学」について。
 血縁淘汰説のページに、次の一段を加筆しました。
 ただし、これは一部抜粋なので、詳しい話を知るため、できればその前の箇所から読み始めてください。
 ( → 「血縁淘汰説とは」の「結論」 (および、その前後) )
 [ 付記 ]
 「利己主義こそ物事の原理だ」
 というのは、経済学における「市場原理主義」(優勝劣敗による社会進化)の、焼き直しである。
 しかしながら、経済学の世界では、「市場原理主義は正しくない」ということが、ほぼ合意されている。市場原理主義は、市場における商品売買については成立するが、景気対策のようなマクロ経済には適用できない。市場原理主義は、成り立つこともあるし、成り立たないこともある。それは、いくつかある原理のうちの一つにすぎない。
 生物学でも同様だ。「利己主義」というのは、いくつかある原理のうちの一つにすぎない。それが成立することもあるし、それが成立しないこともある。例として、利全主義が成立する場合がある。その一例が、ミツバチの行動だ。
 実を言うと、これは、経済における原理と同様である。景気回復のような国全体の総生産を増減したいときには、市場原理という利己主義に頼るのではなく、マクロ経済学による利全主義を取る必要がある。にもかかわらず、現状では、市場原理主義が幅を利かせているので、利全主義の原理は取られない。
 その結果は? 各人が自分の利益を最大化しようとするので、国全体の利益は最悪になる。消費者は自分の利益を守ろうとして節約に努め、企業は自分の利益を守ろうとして解雇・派遣・賃下げに勤める。誰もが利己主義に走るから、全体としての利益は最悪になる。
 生物学であれ、経済学であれ、人々は真実を認識していない。……それが現代という時代である。人間は、ミツバチほどの知恵を、持てないのだ。


● ニュースと感想  (3月16日b)

 「個体は遺伝子の乗り物か?」
 という問題について、新たに解答を出しました。
 従来の解答は (B) としてまとめ、新たに (A) という部分を前半に加筆しました。
  → Open ブログ 「個体は遺伝子の乗り物か?」


● ニュースと感想  (3月17日)

 ミツバチは利他的行動をする、という解釈がある。これは進化論の世界では、ほとんど常識になっている。しかし、これは勘違いだ。
 ここでは、「利己的行動をしない」ということは成立するが、「利他的行動をする」ということは(必ずしも)成立しない。
  → Open ブログ 「ミツバチは利他的行動をするか?」


● ニュースと感想  (3月18日)

 (1)
 進化論と経済学は、似ている。
 特に、「自然淘汰」「市場原理」という原理は、似ている。これらはともに、「優勝劣敗」という概念に基づく。
  → Open ブログ 「進化論と経済学」

 (2)
 近親婚は人類においてタブーとされている。これは人類で文化的にタブーであるだけでなく、生物学的に近親交配が厭われているからだ。
 しかし、近親交配は、「自分の遺伝子を残す」という意味では有利である。ではなぜ、有利であるはずの行動が広まらないのか?
  → Open ブログ 「近親婚のタブー(自分の遺伝子)」


● ニュースと感想  (3月19日)

 (1)
 地球温暖化論(炭酸ガスを削減せよ)という世論に対して、これに反対する全面広告が掲載された。(朝刊 2009-03-17 )
 しかし、これは企業のエゴイズムなので、説得力が薄い。
   → Open ブログ 「温暖化論批判の全面広告」

 (2)
 利己的遺伝子説について、その正解を記す項目を、新たに加筆しました。
 下記ページの章。
  → 「利己的遺伝子とは」の、「正解」という章


● ニュースと感想  (3月19日b)

 「死刑判決」について。
 インターネットで連絡し合った三人(たがいに面識なし)が、通りがかりの女性を拉致して殺害した事件で、判決が下った。死刑2名と無期懲役1名。後者は自首したことが情状酌量の理由となった。
 これは常識的に言って、当然だと言えよう。殺人そのものは叙情酌量の余地がないが、発覚の難しい事件で自首したことは情状酌量の重みがとても大きい。自首がなければ、たぶん三人とも大手を振って歩いていただろう。

 さて。これについて、「何でもかんでも死刑反対」を唱える朝日が、解説を加えている。
 「検察が写真などで残虐性を強調して、遺族の無念さを訴えたので、遺族感情に配慮して、死刑判決が下った」
 という趣旨。(夕刊 2009-03-18。ネットにはない。)
 しかし、これはトンチンカンだ。(「何でもかんでも死刑反対」を唱えるように)自分が先入観をもって眺めると、物事を的確に認識できない、という見本。正しくは、次の通り。
 「検察が写真などで残虐性を強調して、遺族の無念さを訴えたが、遺族感情に配慮するだけでは、死刑判決が下らなかった(無期懲役になった)」
 つまり、遺族感情という点だけでは、三人とも同罪である。検察は、遺族感情に訴えようとしたが、それだけでは、死刑にはならないのだ。
 実際、(死刑維持論者の)私が裁判官だったとしても、単に遺族感情を配慮するだけだったならば、この事件では、「三人とも無期懲役」にしたと思う。被害者が一人だけだったからだ。(通常の死刑の条件に満たないからだ。)
 ここで、残虐性は、あまり関係ない。被害者を残虐に殺すという点では、他の殺人事件と同様だからだ。どの殺人事件だって、たいていはそういうふうに残虐なものである。多くの殺人事件の報道を見ればわかる。

 ではなぜ、死刑判決になったか? 「オタク殺人」とも言える、その手法による。
  ・ あまりにも気軽に殺人をする。(人間性の欠落という意味で、オタク的。)
  ・ たがいに面識のない相手がネットで連絡を取り合って集まる。(オタク的。)
  ・ そのせいで発覚がきわめて困難。(ネットの便利さを逆手に取る狡猾さ。)
 これらの問題がある。そして、これらの問題は、「遺族に対して申し訳ない」のではなくて、「社会に対して有害」なのである。
 実際、こんなことがのさばったら、社会はまともに機能しなくなる。同じことが何度も発生したら、と思うと、ぞっとする。しかも、朝日新聞みたいな連中が、「被害者の生命なんか気にしないで、殺人者の生命だけを大切にしましょう」と言い出すから、殺人者は自分の生命について安心できるが、まともな人々は自分の生命について安心できなくなる。……こんなことでは、社会は滅茶苦茶になる。

 だから、私が裁判官だとしても、この手の「オタク殺人」は、厳罰に処するしかない、と思う。そして、そこでは、遺族感情は関係ない。社会にとってきわめて有害だからだ。
 たとえば、同種の例として、次の事が起こったとしよう。
 「ネット殺人。マイクロソフト製の家電OSが普及したときに、そのセキュリティホールを突いて、家電を操作する。狙った相手がお風呂に入ったのを見透かして、高熱のお湯をぶっかけて、殺害する。または、電気を放出させて、感電死させる。……そのあと、電子的に痕跡を消す。さらに翌日に、太陽電池パネルを異常動作させて、火事を起こして、家を燃やして、証拠を破棄する。かくて、まんまと逃げ通す」
 こういう事件が発生したとしよう。そのあと、警察は、どうしても犯人が逮捕できない。ただし、その後に、その犯人がネットカフェでメイドさんに漏らしたので、メイドさんが警察に連絡して、警察が逮捕した。
 この犯人を、どうするか? 朝日ならば、「死刑反対! 死刑は人を殺すから悪だ!」と言い出すだろう。しかし、そうなったら、人々は家電を使えなくなるかもしれない。
 ここで、犯人をどうするか? 遺族はいない。家族はみんないっしょに殺されてしまったからだ。だから、遺族感情を配慮するなら、「遺族を皆殺しにしたから、遺族感情の点では死刑を免除される」となりそうだ。
 しかし、社会性の点からは、とうてい容認できまい。これほどにも悪質なやつは、絶対に死刑にするべきだ。何しろ、彼は「殺人ウィルス」をもっているのだから、そういう連中を容認すれば、日本人が皆殺しになりかねないからだ。
 だから、「社会性を判断して、死刑」というのが妥当だろう。ただし、それでも、朝日だけは「死刑廃止」と言うはずだ。「日本中の全員が殺人ウィルスで殺されたとしても、この犯人の命だけは是非とも守るべきだ」と訴えて。
 何と人道的なことか。人道的であることを尊重しすぎる人間(非常識な人間)というものは、そういう主張するのである。
( ※ こういう非常識さは、太陽光発電を過剰に推進するところにも現れる。「人の命よりも炭酸ガス削減が大事」と。「百人の被害者の命よりも、たった一人の殺人者の命が大事」という主張も、それと同じ。)


● ニュースと感想  (3月20日)

 オバマ大統領は、エコのための公共事業を行なう、という方針を出した。これは「グリーン・ニューディール」と称され、日本では「緑の公共事業」とも呼ばれる。では、その本質は?
  → Open ブログ 「緑の公共事業」


● ニュースと感想  (3月21日)

 血縁淘汰説について、基本的な核心を示す。
  → 血縁淘汰説 [ 核心 ]


● ニュースと感想  (3月22日)

 原発を容認するべきか? それについて問う前に、原発の立地について考えるべきだ。  現状では、原発反対の声が多いが、それも当然だ。というのは、原発は人里に近いところにあることが多いからだ。
  → Open ブログ 「原発の立地」


● ニュースと感想  (3月25日)

 「WBCと韓国」について。
 WBC で日本が優勝。日本中は大騒ぎ。
 では、韓国は? それを知るには、韓国の新聞の日本語訳を見ればいい。
  → 中央日報(日本語版)

 もっと知りたければ、下記。
  → Google 検索「WBC」(韓国語)
  ここで「このページを訳す」をクリックすると、おおまかな内容がわかる。

 韓国語のニュースは、下記で。
   → Yahoo韓国のニュース
 その翻訳は、URL またはテキストをコピーしてから、下記で。
   → エキサイトの韓日翻訳

 ちなみに、翻訳精度は高い。自動翻訳が実用化レベルにあるのは、「欧州各国語間」および「日本語・韓国語間」ぐらいだろう。言語が兄弟関係にあるので、これらの自動翻訳は実用化レベルにある。
 日本と韓国は、まさしく血を分けた兄弟だ、というのが、言語からもわかる。

 [ 付記1 ]
 しかしまあ、韓国の憎しみは強いですね。信じられないぐらい憎んでいるというのが、上記の中央日報の記事を読むとわかる。たとえば、下記。
  → 親日派を銃殺したテロリストを賛美する記事
 比喩的に言うと、リンカーンを暗殺したテロリストを「すばらしい英雄」と称賛する、ということを、今現在の米国の南部の人々全体が熱狂的になしている、というようなもの。
 テロリストを称賛するなんて、信じられないことだが、韓国ではそれが常識。「テロリストは悪だ」なんて口にしようものなら、「国賊め!」と国中から罵られる。下手をすると、俳優ならば自殺するハメに。  (^^);

 [ 付記2 ]
 参考サイト。
  米国人の意識。
  米国人の韓国観の一例。


● ニュースと感想  (3月25日b)

 「北朝鮮のロケットの迎撃」について。
 北朝鮮のロケットの迎撃をしよう、という話が出ている。ま、1段目だけなら、迎撃しても問題ないだろう。どうせゴミみたいなものだし。
 ただし、無理でしょうね。
 (1) ブースターは、慣性運動しない。空気抵抗を受けて、どんどん減速する。計算が難しい。迎撃ミサイルで進路を予想するのは難しい。
 (2) ロケットの進路と、日本の迎撃ミサイルとの進路とに、角度差が生じるので、真っ正面から打つことができない。
 前に実験して、2回のうちの1回は成功した。ただし、この場合は、進路がわかっていたので、角度差が生じないように、あらかじめ設定できた。下図。

  発射 ────────→     ←───────── 迎撃

 この図の場合には、両者は(上から見て)一直線上で飛ぶから、迎撃は難しくない。
 しかし今回は、違う。北朝鮮のロケットがどういうコースを取るかは、一応は教えられているが、正確にはわかっていない。秋田県あたりの上方を通るらしいから、そのあたりから迎撃ミサイルを発射すればいいのだろうが、相手ロケットのコースは実験の時みたいに正確にわかっているわけじゃないから、ちょっとはズレが生じる。となると、上の図で言うと、角度差が5度ぐらいは生じそうだ。そうなると、うまくぶつけるのは、かなり困難だ。
 ま、迎撃しても、「はずれました」と発表して、恥をかくだけだろう。したがって、私としては、迎撃することに賛成する。  (^^);
 恥をかくために、迎撃しましょう。「迎撃できる」と豪語している防衛省の関係者は、ちゃんと言葉を証明するべきだ。何もできないもののために1兆円をふんだくる、ということほど、馬鹿らしいこともない。だいたい、ろくに実験もしないものを配備する、なんて、信じられない愚挙だろう。科学の域を超えている。比喩的に言うと、走行実験をしていない自動車を大量販売する、というようなもの。


● ニュースと感想  (3月26日)

 「岩隈の米国行き」について。
 WBCで岩隈が大活躍した。原監督の迷采配がなければ、9回で 3−1 で日本の勝利となり、岩隈はMVPになっていたはずだ。(なぜなら、まともに采配すれば、8回には交替して失点がなかったろうし、ダルビッシュは前日に登板してクタクタになることもなかったから1点検乗することもなかったはずだから。)
 さて。その岩隈だが、米国に行くことになりそうだ。参考記事は、これ。
   → 2011年にフリーエージェント

 問題は、いつになるかだが、私はズバリ予想しよう。
 「岩隈の米国行きは、2009年のシーズン後である。ポスティングによる」

 あっ とびっくり? 理由は、下記。
 (1) 何もしなければ、2011年秋に米国行き。契約して、60億円ぐらいをもらう。
 (2) 球団としては、60億円の半分をほしいので、ポスティングをする。
 (3) 2010年秋にポスティングをしたいと球団が言い出したら、拒否する。
   1年待つだけで 30億円も多くもらえるのだから、1年待つ。
 (4) そこで球団は 2009年秋にポスティングしたいと言い出す。
   岩隈としては思案のしどころだ。今なら(時期が早いので60億円でなく)
   80億円の値段が付く。そのうち半分の 40億円ををもらえる。確実に。
   一方、二年後なら、60億円の全額を独り占めできるが、先は不明だ。
   このあと2年間で、故障して成績が落ちているかも。下手をするとパーだ。
   そこで、確実さを狙って、2009年秋のポスティングを受諾する。

 ま、球団も、岩隈も、2009年秋のポスティングがベストだろう。だから岩隈のプレーを日本で見られるのも、今年限り。
 ただし、岩隈のプレーはもともと国内でほとんどテレビ放送されないから、米国に行った方が、日本人の目には触れるようになる。
 行ってらっしゃい。頑張って。……WBCはいい宣伝になりましたね。あの宣伝で、ものすごい金儲けができたことになる。働いたのも、無駄じゃなかったですね。
 MVPは逃しても、一番の大儲けをしたのが、岩隈かも。


● ニュースと感想  (3月27日)

 「免許と認知症」について。
 高齢ドライバーに認知症の診断をして、駄目だったら免許取り消しにする、という制度ができるそうだ。(夕刊各紙 2009-03-26 )
  → テスト採点
 これは、ほんとの痴呆だけが免許取り消しになるだけで、危険性のある大半のドライバーは放置されてしまう。殺人の凶器を放置する、という暴政。

 むしろ、次のようにするべきだろう。
 「高齢者は一律、運転免許取得のペーパーテストを再受験させる。交通法規や交通標識のテスト。それに合格しなければ、免許停止。合格するまで、毎月受験できるが、当面は免許停止。」
 これなら道理が通る。こうするべきだろう。

 だいたい、上記のような「認知症テスト」で免許が許容されるのなら、免許の新規取得者だって、それで許容されていいはずだ。実技さえ合格すれば。ペーパーテストなしで。
 さらに言えば、上記のような「認知症テスト」で免許が許容されるのなら、銃器や刀剣だって、それで許容されていいはずだ。
 たかがダガーナイフに大騒ぎして取得禁止にしながら、はるかに危険な自動車(特に高齢者の運転)を野放しにするなんて、狂気の沙汰だ。自殺政策。


● ニュースと感想  (3月27日b)

 「ミサイル対策の最善策」について。
 ミサイル対策には、これぞ決定版と言える、最善策がある。それは、ミサイル防衛網を構築することではなくて、何もしないことだ。
 なぜか? ミサイル攻撃というのは、そもそも、コスト的にとても引き合わないからだ。比喩的に言えば、2億円の金をかけて攻撃して、1億円の損害を相手にもららす、というようなものだ。やればやるほど、攻撃する側が損をする。だから、防御側は、何もしないのがベストだ。逆に、防衛側が、防衛網のために 10億円ぐらいをかければ、やればやるほど損をする。

 これはどうしてかというと、ミサイルというのは、やたらと金がかかる割には、攻撃力がとても小さいからだ。
 たとえば、ドイツの V2 ロケットというものがあった。これは、ロンドン市民を恐怖のどん底に陥れたが、攻撃的な戦果はごく微々たるものだった。たいていは道路や空地に落ちたし、当たってもせいぜい民家に落ちるぐらいだった。莫大な金をかけて飛ばして、民家を燃やすぐらいでは、全然、割に合わない。
 効果があるとしたら、軍事施設や発電所への攻撃だが、それだけの命中精度を得るのは、まず不可能だ。V2 ロケットもそうだったし、テポドンもそうだ。それどころか、現在の米国のミサイルだって、原発を狙って当てるほどの精度はない。いくらうまく行っても、原発から30メートルは離れてしまうだろう。ちょうどうまく炉心に当てることは、まず不可能。また、たとえ原発に当てても、まわりは厚いコンクリートで覆われているから、大被害をもたらすことは不可能で、せいぜい停電にさせる程度だろう。それも「うまく行けば」の話。
 
 結局、テポドンが日本に来るとしても、百発ぐらいを発射して、高層ビルをいくつか二つ半崩壊させるのが関の山。損害は百億円にもなるまい。だったら、何もしない方がいい。逆に、ミサイル防衛網を構築すれば、1兆円を越える。大損害だ。

 近代の戦争では、次の二通りが有効とされる。
 (1) ピンポイントで敵の中枢を攻撃する。(ステルス爆撃機で。)
 (2) 安価な爆弾の大量投下。(東京大空襲みたい。)

 後者の爆弾は、とても安価だ。いちいちミサイルで飛ばすのではなく、爆撃機から放り出すだけでいい。ごく安価で、大量の破壊効果がある。敵の軍事基地を壊滅させるには、これが一番。(ただしゲリラ相手では無理だが。)

 というわけで、どうせやるなら、この (1)(2) だろう。(2) は侵略に当たるので、自衛隊には不可能だが、(1) ならば可能だろう。(敵の兵器に限定しての攻撃ならば自衛の枠内と見なされるから。ま、異論はあるが、大丈夫だろう。常識的に言って、これは侵略にはならない。正当防衛と見なされる。これが正当防衛でなければ、この世には正当防衛という概念は成立しなくなる。)

 ま、正当防衛を言い出すには、最初の攻撃は甘受する必要はある。だが、「最初の攻撃を受ければ、正当防衛をするぞ」という構えを見せれば、相手は一発も撃ってこないはずだ。これが戦略的に有効だ。
 一方、ミサイル防衛網なんて、ちっとも怖くない。北朝鮮としては、いくらでも兵器で攻撃できることになる。(……ただし、現実には、金が無駄になるから、相手はほとんど発射してこないだろう。というわけで、ミサイル防衛網は、もともと無駄。)

 [ 付記1 ]
 ミサイル防衛網が曲がりなりにも有効になるのは、相手が核爆弾をミサイルに搭載した場合だけである。この場合には、少ない費用で、多額の損害を相手にもたらすことができるからだ。
 だから、一番大事なのは、ミサイル対策ではなくて、北朝鮮の核開発を阻止することだ。ミサイルばかりに騒いで、核についてはほぼ無関心である現状は、騒ぐ対象を間違えている、と言える。
 ミサイルばかりに騒ぐなんて、目先のものしか見えない猿みたい。

 [ 付記2 ]
 ミサイルというものの効果は、軍事的な成果を挙げることではなくて、心理的に恐怖を与えることだ。敵の軍備を破壊することではなく、敵の国民を恐怖のどん底に陥れることだ。
 とすれば、「ミサイルが怖い、怖い」と騒げば騒ぐほど、北朝鮮の術中にはまることになる。むしろ、騒がない方がいい。
 「へん、そんなの怖くないぞ。何発か当たったって、気にしないよ。そのかわり、あとで、何十倍にもして、お返ししてやるからな」
 という方が、よほど効果がある。
 喧嘩だってそうでしょう? 
  ・ 「絶対に殴られたくない! ほんのかすり傷でもイヤだ!」
  ・ 「一発か二発、殴ってもいいぜ。そのかわり、半殺しにしてやるからな」
 前者は、臆病者。後者は、ヤクザ。どっちが怖い? で、今の日本は、どっち?


● ニュースと感想  (3月28日)

 「ミサイル迎撃」について。
 政府はミサイル迎撃の方針を出した。で、実際に、迎撃するか? いや、しない。そのことは、次の記事からもわかる。
 PAC3の迎撃範囲は半径十数キロ程度で、秋田、岩手両県の中心部しかカバーできない。
( → 読売新聞
 要するに、PAC3があるところにちょうどうまくミサイルが来たときに限って、迎撃ができる。それ以外の場合には無効である。つまり、原則として無効。
 比喩的に言えば、次のことに相当する。
 「素人が鉄砲を打つと、犯人に当たるか? 犯人がちょうどうまく、素人の銃口の先に来てくれたときにのみ、犯人に当たる」
 犯人がわざと自殺行為をする場合に限り、素人の下手な鉄砲も当たるわけだ。
 ミサイル防衛網もそれと同様。ちょうどうまくPAC3があるところに来て、「当ててください」と自殺行為をした場合に限り、うまく当たる。それ以外の場合は、当然ながらはずれる。

 [ 付記 ]
 このことから、次のこともわかる。
 「ミサイル防衛網は、戦争のときには、無効となる。特定の箇所に向けて、多数のミサイルを発射すれば、その特定の箇所では迎撃ミサイルが弾切れになるからだ」
 たとえば、日本全体に千発の迎撃ミサイルを配備したとする。そのうち、東京西部には 50発を配備したとする。で、敵が 50発を発射したら、そのときまでは何とか対応できる。しかし、敵が 51発以上を発射したら、もはやなすすべがない。一方、他の地域には、950発が残っているが、宝の持ち腐れ。

( ※ これは、「数の多さでしのいで、敵を制圧する」というタイプの戦術論だ。「**攻撃」という名前の名称があるはずだが、忘れてしまった。何だっけ?)
( ※ 追記。読者から教えていただいた。「飽和攻撃」である。詳しくは Wikipedia を参照。)


● ニュースと感想  (3月28日b)

 「プリウスとインサイト」について。
 プリウスとインサイトは、どっちが人気があるか? 次のサイトに解答がある。
 自分専用の自動車を保有している20代〜50代の男女500名に対し、「プリウス」と「インサイト」ではどちらが好きかを尋ねたところ(単一回答形式)、全体で見ると、「プリウス」が78.0%だったのに対し、「インサイト」は22.0%にとどまり、「プリウス」に軍配が上がりました。また、男女別で見ると、男性で「プリウス」と回答したのは99.6%となり圧倒的で、「インサイト」と回答したのは0.4%となりました。
( → 日経 。ただし 出典は モバイル・サーチ


● ニュースと感想  (3月29日)

 「政府の需要拡大政策」について。
 政府が需要拡大政策を発表した。以下の通り。
 政府成長戦略の骨子 
 最大60兆円の需要創出、最大200万人の雇用創出を目標に3分野へ重点投資
 【低炭素革命】
▽低公害車への買い替えに補助金。普通乗用車は1台あたり20万〜30万円、軽乗用車は同10万〜15万円
▽省エネ家電(テレビ、エアコン、冷蔵庫)への買い替え費用を補助
( → 読売 2009-03-28
 馬鹿みたい。たとえこれらを実行しても、需要の拡大にはならない。需要の振り替えが起こるだけだ。
  ・ 低公害車が1台売れれば、他の自動車が1台売れなくなる。
  ・ 省エネ家電1台売れれば、他の家電が1台売れなくなる。
 台数の増加はなく、単に需要の交替があるだけだ。右手で一つ増えて、左手で一つ減る。なのに、右手だけを見て、「全体で一つ増えた!」と喜ぶ阿呆。
 これが政府の景気対策。どこまで阿呆なんだか。
( ※ マクロ経済学というものを知らないと、全体の増加を理解できないわけ。)

 [ 付記 ]
 ちょっと思い出したが、血縁淘汰説というのも、これに似ている。
 不妊の妹をいくら増やしても、次世代は増えないから、遺伝子全体の増加にはならない。単に一時的に同世代の増加があるだけだ。にもかかわらず、妹の増加だけを見て、次世代の姪の増加を考えない。
 ここでは、遺伝子全体の増加を考えないで、コロニー内だけの遺伝子の増加を見る。そして、一つの世代が終われば、コロニー内の遺伝子は絶滅する。生き残るのは、別のコロニーの遺伝子だけだ。
 なのに、全体を見ないで、コロニーだけを見るという阿呆。……血縁淘汰説と、現在の経済政策は、よく似ている。全体を見ないで局所の数だけを考える阿呆。


● ニュースと感想  (3月29日b)

 「高速道路の無料化」について。
 高速道路の無料化について、朝日の天声人語が語っている。
それでも「高速道バイキング」でかなう家族旅行もあろう。全国、訪ねてみたい土地ばかり。どこもかしこも大急ぎで回らなきゃと焦ることなく、どうか「腹八分目」で楽しんでいただきたい。
( → 天声人語 2009-03-28
 そんなに歓迎するなら、最後に一言、次の文句を加えておくといいだろう。
 「レジ袋を節約するために、マイバッグを持ちましょう。ガソリンを 50リットルぐらい使ってドライブしたあとで、マイバッグで石油を 10グラムぐらい節約しましょう。そうすれば 50分の 10 ぐらいは節約できますよ。……じゃなかった、50リットルは何グラムだっけな? ええと……」
 ※ 1リットル = 1000 cc。


● ニュースと感想  (3月30日)

 「先生を流産させる会」について。
 中学生が「先生を流産させる会」を結成して、妊娠中の女性教師に危険なことをしたという。
     (ニュースで話題になっている。 2009-03-29 )
 マスコミでは「いたずら」というふうに軽い表現だが、これは「殺人未遂」に近い犯罪だろう。マスコミの表現が甘すぎるので、ネットを見たら、次のものがあった。
  → 2ちゃんねるのコピー
 やはり、殺人未遂ふうの扱い。それが常識だろう。

 法的に言えば、堕胎行為は殺人にはならない。傷害になる。ただし、常識的には、殺人に近い感覚だ。正確に言えば、妊娠2カ月未満ならならともかく、5カ月以上になれば、もはやほとんど人間と言える。6カ月以上なら、未熟児として育つこともできるだろう。で、それを流産させるとしたら、殺人に限りなく近い。

 マスコミの報道では、「4月から産休に入る予定の同教諭の体調に異常はない」ということだが、胎児に障害があったら、どうするのか? 器官が部分的に欠損していたり、病気になったりしていたら、どうするのか? 
 ま、ミョウバンというのは、毒物ではないので、少量ならば問題はない。ナスにつけて、私だって食べている。しかし、大量に食べれば、毒にもなる。(食塩だって食べ過ぎれば有害だ。)
 こういう阿呆のことだから、ミョウバンだけじゃなくて、もっと危険な物を入れていた可能性もある。隠しているだけかも。何しろ、「先生を流産させる会」ですからね。

 やはり、世論としては、「この生徒をタマぬきにする会」みたいな形で圧迫した方がいいでしょうね。(実際にそうするわけではないが、その恐怖を味わわせた方がいい。それこそ教育効果。)
 それにしても、マスコミが「いたずら」と表現するのは、デタラメすぎ。犯罪の犯人が「あれはただのいたずらです」と弁明したら、それをまともに受け止めるのか? たとえば北朝鮮が「このミサイルはただの悪戯です、いや学術研究です、悪意はないんです」と弁明したら、それを受け入れるのか? 
 マスコミ、馬鹿すぎ。マスコミは、犯罪者の味方です。それに洗脳されて、「あれはいたずらなんだな」などと思ってはならない。もし思ったら、あなたの妻や娘が、その被害にあっても我慢する必要がある。

 [ 付記 ]
 ここでは「人間の生命の大切さ」を理解することが重要だ。
 しかしながら、マスコミは、「死刑廃止」などの形で「殺人者の生命を守ること」二は熱中しているが、普通の市民の生命を守ることにはまったく鈍感だ。
 「女性教諭の腹の中の生命が殺されたって、気にしないよ。罪のない赤ん坊なんか、勝手に死んでしまえ。おれたちの知ったこっちゃない。大切なのは、罪のある殺人犯の生命を守ることなんだ。それこそが国を挙げて取り組むべき課題なんだ!」
 というわけ。


● ニュースと感想  (3月30日b)

 花粉症は近年、緩和しつつあるようだ。その理由は? ディーゼル規制のおかげであるらしい。一方、花粉症根絶のため、無花粉杉を導入するという方針もある。
  → Open ブログ 「花粉症(ディーゼル,無花粉杉)」


● ニュースと感想  (4月03日)

 「迎撃ミサイルの防衛能力」について。
 迎撃ミサイルの防衛能力の公称能力は誇大であり、実際ははるかに低い、という話。以下、引用。
 軍事評論家の神浦元彰氏は「PAC3はごく一部の拠点を防衛するための兵器。有効なのはせいぜい部隊の半径1−2キロ程度でしょう。ミサイルはマッハ5以上で真上から落ちてくる。真正面から迎撃しなければ当たらない。20キロは迎撃高度も含めたもので、単純に半径20キロ全域が守られると考えるのは大きな誤解」と語る。
 東北の部隊については「気休めにすぎない。出さないよりは出した方がいいという判断」(神浦氏)。守備範囲が2キロ以内と想定すると、新屋演習場は隣接するゴルフ場と、ごく一部の住宅地が対象。岩手山演習場は文字通り山の中のため、範囲内は牧場やスキー場ぐらい。せいぜい山火事が防げる程度だ。
( → zakzak
 政府はちゃんと発表するべきですね。次のように。
 「迎撃ミサイルを配備します。ただし、それによって守るのは、基地でも原発でもありません。誰もいないゴルフ場です。ゴルフ場に穴があくのを防ぐために、莫大な金をかけて、迎撃ミサイルを配備するんです」

 記者から質問。
 「穴を掘って埋めると、コストはどのくらいですか?」

 政府の回答。
 「千万円ぐらいです」

 ゴルフ場の回答。
 「千万円もかけて穴を埋めるくらいなら、池にするかバンカーにします。いや、池を作るコストが減って、ありがたいぐらいだ。北朝鮮のミサイルが来たら、迎撃しないでくださいね。池を作るコストを節約できるんだから。」
 (テポドンの落ちた池のあるゴルフコースというおもしろい評判が立てば、観光地になって、おみやげも売れるぞ。おみやげはデコポンにしよう。)

 [ 付記1 ]
 ミサイル防衛網にはもう一つ、根本的な問題がある。
 それは、「配備したころには、金正日が死んでいるだろう」ということだ。で、次の政権が「千億円くれたら、テポドンはやめます」と言い出したら、どうする? 
 千億円を払って、テポドンをやめさせるか? 数兆円を払って、ミサイル防衛網をどんどん整備するか? 
 いや、一円も払わなくても、北朝鮮が民主化するかもしれない。そっちのために金と頭を使う方が利口だと思いますがね。
 ミサイル防衛網は、ピラミッドと並び、人類の三大愚行に数えられるかも。
( ※ あとの一つは、本四架橋やアクアラインだ。莫大な金をかけてつくって、利用者があまりにも少ないから、高速道路無料化という名目で、税金で補填する。つまり、まるまるの赤字。道路公団民営化の正反対で、完全なる赤字丸抱え。……ビッグスリーを笑えないな。)

 [ 付記2 ]
 上記の記事によると、
 「PAC3は東京・市谷の防衛省内、朝霞駐屯地、習志野演習場の首都圏3カ所と、岩手山演習場(岩手県滝沢村など)、新屋演習場(秋田市)に配置された。」
 とのことだ。
 しかし、(首相官邸でなく)防衛省を守るというのはまだわからなくもないが、(空軍基地でなく)朝霞駐屯地を守るというのはわかりにくい。
 まして、演習場を守るというのは馬鹿げている。もともと自衛隊の砲弾などで穴ぼこだらけになっている土地(そのためにわざわざ用意した土地)は、一番守らなくていい土地だ。日本で唯一、テポドンが落ちても被害がゼロで済む場所が、演習場だ。なのに、どうして、わざわざ演習場を守ろうとするのか?
 やっぱり、日本を守ろうという考えなんか、全然ないんですね。どうせ はずれるのがわかっているから、恥をかかずに済むように、「ここにだけはテポドンが落ちてこないだろう」というところに配備しているわけ。「配備しました」というポーズをすることだけが目的。
 これを茶番という。

 [ 付記3 ]
 なお、守るべき点の最優先の箇所はどうか?
 首相官邸か? いや、首相を守るだけなら、彼が地下にもぐっていればいいだけの話。そもそも東京は狙いに入っていないから関係ないかも。
 正しくは……原発です。ここに落ちると、最悪の場合、チェルノブイリになりかねない。(原爆にはならないが。)
 ただし、原発のそばに迎撃ミサイルを配備すればいいかというと、そうでもない。迎撃ミサイルが暴発して、迎撃ミサイルが原発を壊しかねない。自殺。  (^^);
 あるいは、迎撃ミサイルがテポドンをそらして暴走して、そのあと自爆装置が故障して墜落して、日本の民家を爆破するかも。
 「テポドンが来ました。市谷の防衛省内から迎撃ミサイルが発射しました。あ、逸れました。墜落しました。新宿の高層ビルに命中しました。高層ビル崩壊。……しかし、政府はアルカイーダが飛行機をぶつけたんだと主張しています」


● ニュースと感想  (4月04日)

 「朝日の理想主義」について。
 朝日という新聞は何事につけ、理想主義・善人主義で物事を判断しようとする。そのせいで現実から遊離してしまう。単純に言えば「書生論議」である。地球温暖化であれ、太陽電池であれ、死刑廃止であれ、あまりにも空理空論にとらわれるせいで、現実に実行するとどんな副作用が出るかを見失ってしまう。
 これを要するに、「コスト」という概念がまったく欠落しているのだ。普通の生産者ならば、何かを生産するにはコストがかかるとわかる。しかし朝日は何も生産しないで空理空論を立てるのが主義であり、「そのための金は天から降ってくるさ」とか「税金を使えばいくらでも金は湧いてくるさ」と思い込む。

 さて。今度また似た発想の社説が出た。戦時弾圧の「横浜事件」に関するもの。引用しよう。
 言論弾圧の中でも最大とされるのが、戦争中の横浜事件だ。敗戦までの3年間に、雑誌編集者ら約60人が神奈川県警特高課に検挙された。
 その第4次再審請求で横浜地裁は今週、「無罪」ではなく単に裁判を打ち切るという「免訴」を言い渡した。
 「弁護人を含め司法関係者全員が職責にもとる行為の結果、ぬれぎぬを強いた事件だ。『被告人は無罪』という言葉で初めて犠牲者は救済され、司法の信頼も回復される」。再審公判でこう弁護人が訴えたのは当然だ。
 戦前の日本の裁判所は、政府のチェック機能を十分に果たしていなかったばかりか、軍国主義の弾圧から国民を守ることも放棄していた。
 この戦時司法の歴史を、いまの裁判所がきちんと総括し、教訓にする。それが正義というものだろう。
( → 朝日・社説 2009-04-03
 正義、正義とおおげさに拳を振り上げないでほしいものだ。彼らに濡れ衣が着せられたことは、もはや誰だって知っている。彼らを「悪党」と思う人は一人もいないだろう。というか、みんな忘れてしまっているはずだ。また、忘れてなくても、「かわいそうですね」という同情がかかるだけだ。いちいち「正義」なんで言う必要はない。もはやどこにも「不正義」はないからだ。
 問題は、彼らに不正がなかったことを立証することだ。しかし、社説でも述べられているように、証拠は大昔に廃棄されてしまっており、立証は不可能だ。
 となると、「立証しないで判決を下す」というふうにするしかない。しかしそれは、法制度を根本から揺るがす。そんなことを裁判所に求めるべきではない。どうしても求めるのなら、「法制度を逸脱して超法規的措置で判決を下せ」ということであり、「裁判所は裁判制度を自己否定せよ」ということになる。愚の骨頂。

 では、どうすればいいか? ここは、(裁判所のかわりに)政府の出番だろう。次のようにすれば簡単だ。
 「首相が被害者を招いて、国家として正式に謝罪する。金一封の補償金を差し上げ、勲章を差し上げる。最後に首相が一人一人と握手する。それをマスコミが大々的に報道する」
 これならコストはほとんどかからない。被害者だって、金が欲しいわけじゃなく、名誉がほしいのだから、これで最大の名誉回復となる。裁判に莫大な金がかかることもなくなる。つまり、無駄がなくなる。
 朝日はこう書いた。
 『被告人は無罪』という言葉で初めて犠牲者は救済され、司法の信頼も回復される」。再審公判でこう弁護人が訴えたのは当然だ。
 とんでもない。そういうふうに「裁判が必要だ」と大騒ぎするのは、裁判で金儲けをする弁護士だけだ。朝日は弁護士の三百代言に振り回されてしまっている。「裁判が必要だ、裁判が必要だ」と騒ぐのは、弁護士の宣伝文句。それにだまされるのは阿呆だけだ。
 「裁判は必要ない。国の謝罪があればいい」
 というのが真実だ。そして、そうすれば、誰もが喜ぶはずだ。麻生首相だって、頭を下げることで、かえって株が上がる。エイズ薬害で頭を下げた菅直人の株がすごく上がったことを思い出せばいい。
 自分のしたことでもないことで頭を下げれば、「この人は善人だなあ」と国民は思う。麻生首相もそうすればいいんですよ。

 [ 付記 ]
 それにしても、オタク首相に支持率の上がる方法を教えてあげるなんて、私はなんて親切なんだろう。私って、オタクに親切だなあ。   (^^);


● ニュースと感想  (4月04日b)

 「時効停止」について。
 犯罪の時効を停止するべきか否か、という論議がある。次の4案。
(1)時効制度の廃止
(2)時効期間の延長
(3)DNA型情報などを被告として起訴し、時効を停止
(4)「確実な証拠」がある場合、検察官の請求で裁判所が時効の停止か延長を決定
( → 朝日・夕刊 2009-04-03
 ※ 各案の詳しい事情はリンク先を参照。

 ここで、私の見解を言うと、上記のどれでもなく、次の案だ。
 「指名手配されて逃げている犯人についてのみ時効停止」

 その意味は次の通り。
  ・ 逃げているのだから犯人であることは自明。時効停止していい。
   (例外:意識不明で25年間も植物人間だったが、急に目覚めた、という場合。)
  ・ それ以外の犯人は、たとえDNAで犯罪性が示されても、冤罪の可能性あり。
   (反論しにくく、アリバイも示しにくいから、DNA だけで犯人と決められない。)

 ただし、例外として、次のことのみがある。
 「強姦犯で被害者の体内に犯人のDNAが残されていた場合」
 この場合のみ、犯人の特定は絶対的に可能だ。だから、この場合のみ、DNAをもって時効停止をしてもいいだろう。

 しかし……である。強姦犯のみを目的とした時効停止、というのは、どういうものなんでしょうかねえ。何か、いやらしい感じ。
( ※ 強姦殺人犯のみ時効停止、というのであれば、まだわかるが。)


● ニュースと感想  (4月04日c)

 「月面探査の二足歩行ロボット」について。
 月に二足歩行ロボットを贈って探査する、という計画が出た。
 ( → 読売・夕刊 2009-04-03
 私はこれに反対する。あまりにも馬鹿らしいからだ。計画が馬鹿らしいというよりは、計画している人間の発想が馬鹿らしいからだ。
 何でまた「二足歩行ロボット」にするのだ? 全然、必然性がない。ホンダがアシモという二足歩行ロボットを作ったのは、ただの研究のためであり、オマケで宣伝のためだ。そこには実用性や科学的有効性は何ら考慮されていない。あくまでお遊びとしてあるのが二足歩行ロボットだ。
 なのに、政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)は、二足歩行ロボットを導入しようとする。遊びと科学とを混同している。
 たとえば、高速走行の機械を考えるのならば、二足歩行機械よりは、自動車みたいな機械の方がずっと優れている。敵のミサイルを迎撃するのであれば、二足歩行や2翼飛翔の動物よりは、ミサイルがずっと優れている。つまり、機械には機械なりの、最も有効な形状がある。何も人間の真似をする必要は全然ないのだ。
 ま、汎用性を考えて二足歩行にする、という発送も、なくはない。ただしそれは、まわりの機械が人間専用である場合だ。たとえば、自動車とか、パワーシャベルとかは、人間専用に作られているから、それを操作するロボットは、人間型である必要がある。しかし、月探査ならば、走行装置はロボットに合わせて特注されるはずだ。だとすれば、汎用性を考慮する必要はない。
 特に、二足歩行であるならば、「走る能力」が絶対に必要だ。それがなければ、二足歩行の意味はまったくない。
 とにかく、問答無用出先に二足歩行を天下り的に導入したがる発送は、あまりにも発送が硬直的である。こんなに硬直した発想による探査など、まともなことができるはずがない。やらない方がマシ。もっと柔軟な人材を集めてから、改めてゼロからやり直すべきだ。

 ま、どうしても動物型にしたいのであれば、「4足歩行と2本の腕」というタイプが好ましい。ケンタウルスふうだ。( → 前出
 もうちょっとひねって、腕を2本増やして、「4足歩行と4本の腕」というのでもいい。いずれにせよ、安定性がある。また、馬やカモシカのように、高速走行できるだろう。

 さらに言えば、首を伸ばしてキリンのようにしたり、腕を同様にぐんぐん伸ばしたり、ということも考えられる。

 さらに言えば、ロボット独自の方法として、合体ロボとか変形ロボみたいなタイプも考えられる。( → ディズニーのロボット
 月探査をするのならば、せめてこのくらいのアイデアはほしいものだ。(ガンダムとは言わないから。)

 そして、そういうアイデアがないのであれば、あまりにもアイデアが枯渇しているのだから、そんな能なしの探査は、やめた方がいい。金をかける前に、頭を使うべきだ。
 それだけの頭がないのであれば、考えるのはロボットに任せて、馬鹿な人間の肉体が月探査をすればいい。ロボットの指示に従って。……オタクの麻生さんにでもやらせれば?


● ニュースと感想  (4月05日)

 (1)
 太陽光発電の電力を、倍の値段で購入する制度が始まる。
 その一方で、太陽電池のコストが半減する見通しだという。
  → Open ブログ 「太陽光発電の支援とコスト」

 (2)
 イチローが体調を崩して出場停止。理由は、WBCで無理をしたため。
 無理をして働き続けることは、美談では済まされない。不調のときは休むべし。
  → Open ブログ 「不調のときは休め」


● ニュースと感想  (4月06日)

 「ダルビッシュ、藤川、井川」について。
 WBCでは、ダルビッシュと藤川が不調だった。ダルビッシュは、球威はいいものの、コントロールがひどく、やたらと四球やボールを乱発した。藤川はスピードもあまり出なかったようだ。
 これらは「MLBのボールに不慣れだから」というふうに説明されることもある。しかし、「MLBのボールに不慣れだ」という点は、他のピッチャーも同様だ。なぜダルビッシュと藤川がことさら不調だったのか? また、井川はどうしていつまでも不調なのか? 
 以下、私なりに、見解を出す。

 私の見解は、こうだ。
 「フォームの違いによる。踏み足(右投げならば左足)を、前に大きく出すフォームだと、アメリカのマウンドに適さないので、制球が乱れる」
 これを解説すると、次の点がある。

 (1) フォーム
 フォームには二種類ある。
  ・ 踏み足を前に大きく出すフォーム。(歩幅が大きい)
  ・ 踏み足を前にあまり出さないフォーム。(歩幅が小さい)
 前者は、またが大きく開くので、体の重心が低くなる。
 後者は、伸ばした足の上で体が回転するフォームであり、体の重心が高い。
 見た感じだと、前者はいかにもダイナミックだが、体の重心が低くいせいで、威圧感がない。後者は、いわゆる「きれいなフォーム」である。
 前者は、藤川やダルビッシュや井川だ。
 後者は、斎藤、黒田、上原などだ。(いずれも大リーグ。)
 そして、こうして分類すると、前者は失敗して、後者は成功している、という経験則が成り立つ。

 (2) マウンド

 日米の野球では、ボールの違いよりも、マウンドの違いが大きい。日本のマウンドは柔らかく、靴で削り取ることも可能だ。一方、アメリカのマウンドはとても硬く、「まるでコンクリートみたいだ」とも評される。
 そして、このようなマウンドの違いに対して、(1) で述べた二つのタイプは、明らかに出る。
 後者ならば、どっちのマウンドでも、たいして変わらないだろう。地面は単に足を置く場となるだけだ。
 前者ならば、かなり差が出る。柔らかいマウンドならば、うまくショックを吸収してくれるのだが、硬いマウンドだと、足を接したときのショックが大きすぎる。すると、
    体の移動のエネルギー  →  ボールの運動エネルギー
 という変換がなめらかに進まなくなる。ギクシャクしてしまう。そのせいで、制球が乱れる。制球を乱すまいとすると、体に変な力が加わってしまい、すごく疲れてしまう。
 
 (3) 松坂の例
 ここで、松坂の例を示そう。
 松坂は、もともと、二つのタイプの中間的であった。ただし、米国へ移動するに当たって、「球のスピードを高めよう」という狙いで、前者のフォームに変更した。その結果、確かに、球のスピードは時速2〜3キロぐらい増したらしい。「球威が増えた」と本人は大喜びで、アメリカに行った。しかし、その結果は、惨憺たるありさまだった。めった打ちにされたといってよい。当時のデータを見ればわかるはずだ。
 これは、今春の上原と比べて、圧倒的に悪い。この二人はとても順調であり、日本時代よりもよくなっている。斎藤や岡島も同様だ。しかるに松坂は、二年前、真手打ちにされたのだ。なぜ? 当時の松坂は、今の上原よりも劣っていたからか? 違う。前者のフォーム(井川みたいなフォーム)に変えたからだ。
 その後、フォームを改めるにつれて、だんだん改善していった。今春のWBCのときには、かなり後者に近づいたフォームになってきている。
 ただしまあ、上原と比べると、松坂のフォームは後者のタイプになっていない。そのせいで、いくらかはよくなっても、制球はなかなか安定しないようだ。

 結論。

 日本の投手がアメリカで成功するか否かは、フォームの違いによる。フォームの違いが、アメリカのマウンドへの適応性を決める。
 藤川やダルビッシュや井川は、フォームを腰高なタイプに変えない限り、なかなか成功しないだろう。野球というものは、単純な「上手・下手」というレベルの違いだけでは片付かないものがあるのだ。環境への適応性というものがあり、環境に適さないものはいくら上手でも良い結果を出せないのだ。
 諺で言えば、「郷に入らば郷に従え」である。自己流を貫き通せばいいというものではないのだ。

( ※ 「自己流を貫き通す」というのは、信念があるようだが、結果を残せない。井川と福留が双璧をなす。)

 [ 付記 ]
 諺のバリエーション。Google のヒット件数。
  ・ 郷に入らば郷に従え    19,800
  ・ 郷に入れば郷に従え    66,500
  ・ 郷に入っては郷に従え   68,300

 なお、元の出典は漢文である。それをどう読み下すかという問題。
   → 知恵袋


● ニュースと感想  (4月06日b)

 「テポドン検出」について。
 北朝鮮がテポドンを発射したらしい。しかし日本は、よくわかっていないようだ。
 (1) 「飛翔体」と表現しており、ミサイルかどうかも確認できていない。
 (2) それがどこに行ったのかも確認できていない。行き先を見失ってしまった。

 困ったことですねえ。せめてこのくらいは、わかるようにしてほしいものだ。「迎撃ミサイルで針の穴を通すようにして撃墜する」なんてことは望みませんから。せめて観測できるぐらいの能力は備えてほしいものだ。
 無理かな? 


● ニュースと感想  (4月08日)

 「北朝鮮のミサイルの意味」について。
 北朝鮮がミサイルを成功させたということで、日本中は大騒ぎだが、米国は善前期にしていないという。そんなものはちっとも怖くないからだ。
  ・ 通常弾頭であり、核弾頭ではない。
  ・ 発射の前には衛星で探知できるから、発射の前に空爆で破壊できる。

 つまり、ちっとも怖くないわけだ。被害が出るとしても、日本に数発の被害が出る程度。そして、その段階で、空爆をすれば、北朝鮮を壊滅させることが可能だ。問題なし。
 では日本は数発の被害が困るか? 全然、困らない。確率的に言って、落ちる場所は、人間のいないところだ。万一、ビルに当たっても、高層ビル倒壊のようなことにはなるまい。(火力が全然足りないので。)
 期待値で言うと、死者の期待値は1名ぐらいだろう。いちいち気にするほどのことはない。通常の殺人事件と同様に考えていい。
 それより、気にするべきだとしたら、不況のせいの自殺者だろう。こっちの方は毎年1万人ぐらいの増分がある。(通常は年2万人なのが3万人になっている。)

 では、何もしないでいいか? いや、そうではない。むしろ、次のことを意味する。
 「北朝鮮は、核ミサイルの運搬手段を獲得したことになる。ゆえに、核の開発は、今後は看過できない」
 これまでは書くの開発を看過してきた。しかし今後は、看過してはならないのだ。北朝鮮が核開発をした時点で、核施設を空爆するべきだろう。実際に核ミサイルが配備されてからでは手遅れだからだ。

 では、そのためには、どうするべきか? ミサイル防衛網? いや、ステルス爆撃機の配備だ。それによって核施設を空爆する。
 ただし、そのためには、ラプターを望んでいては、駄目だ。あれはステルス性があまり高くないので撃墜される可能性があるし、そもそもアメリカが売ってくれない。ステルス性のあるだけの(運動性の低い)ステルス機なら、日本でも開発可能なのだから、さっさとステルス爆撃機を開発すればいい。
 しかし、現実には、ステルス戦闘機ばかりに熱中していて、ステルス爆撃機を開発していない。で、北朝鮮が核爆弾を配備しようとしても、ステルス戦闘機しかなければ、どうしようもない。できることがあるとしたら、ステルス戦闘機に爆弾を積んで、神風式の自爆突入をすることぐらいだ。
 ひどいものだ。政治も軍隊も、日本はやることが滅茶苦茶。このままだと、北朝鮮の核ミサイルが、頭の上から降ってくる。
 馬鹿は死ななきゃ直らない。(死んでも直らない。)

 [ 付記 ]
 米国は F-22 ラプターの生産中止を決定した。(各紙報道 2009-04-07 )
 こんなに馬鹿高いものは割に合わない、とようやく気づいたらしい。 F-22 がほしい、と日本の軍事オタクは騒いでいたが、これでもう購入は不可能になった。自力生産(ライセンス生産)も無理。米国が許すはずもなし。
 高価なオモチャを欲しがる軍事オタクは、そろそろ現実に目を向けることになりそうだ。「金のことは関係ない、とにかくオモチャがほしい」というのは子供の発想。……ただしまあ、連中は、オモチャと涼宮ハルヒが好きなだけ。なかなか大人になれない人々。(防衛省の人々も?)


● ニュースと感想  (4月08日b)

 「北朝鮮への経済制裁」について。
 北朝鮮に経済制裁を下そう、という方針を政府が検討しているそうだ。( 2009-04-07 )
 しかし、この発想は、根本的におかしい。
 第1に、すでに経済関係がほとんどないのだから、実効性が乏しい。(前にも述べたことがある。)
 第2に、そもそもそれは根本的に方向違いだ。このことを示そう。

 経済制裁が有効なのは、経済制裁によって相手に被害が出る場合だ。では、この場合、相手に被害は出るか? 被害が出るのは、相手の国民だ。相手の国が民主主義国ならば、相手国民に被害が出ることで、まさしく相手に被害が出る。しかし、相手の国が専制国家であるならば、相手国民に被害が出ても、相手に被害は出ない。なぜなら、相手は国民を食い物にする独裁者であるからだ。

  ・ 独裁者は国民に被害をもたらす。
  ・ 日本も相手国民に被害をもたらす。
 これでは、やっていることが同じようなものである。どちらも「自分は正義だ」と言い張って、相手国民を苦しめる。相手国民は、独裁者に虐げられ、日本に虐げられ、被害の二重奏だ。踏んだり蹴ったり。

 日本がやろうとしていることは、比喩的に言えば、次のことだ。
 「ヒトラーの暴虐を阻止するために、ドイツにいるユダヤ人の食糧を奪う」
 ヒトラーはユダヤ人をガスで虐殺した。それを阻止するために、ユダヤ人を餓死させる。……こういう馬鹿げた方針を取るのが、今の日本だ。てんで見当違い。
 日本がやろうとする「経済制裁」というのは、これほどにも馬鹿げたことなのだ。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というのと同じで、「ヒトラー憎けりゃユダヤ人まで憎い」「金正日憎けりゃ相手国民まで憎い」となる。狂気の沙汰だ。金正日も、今の日本政府も、どっちも狂人だ。

 では、どうすればいいか? 相手国民が自力で金正日を打倒するように仕向ければいい。どうやって? 実は、うまい方法がある。
 それは「武力革命」だ。レーニンがやったのと同じ。ロシア帝政を打倒するために、民衆が武力革命をする。……専制国家を打倒するには、これしかあるまい。そして、そのためには、諸外国が反乱軍に武器を供与すればいい。

 しかし、これはまあ、共産主義の方法丸出しだ。だから、日本や米国は、とてもできないだろう。ここでは「共産主義は悪」とか「自由民主主義が善だ」とか、そういう呪縛にとらわれているせいで、「革命」という最善の方法を採れない。
 その結果、日本は、次のいずれかになる。
  ・ 相手国民を虐殺する。狂気。(前述。)
  ・ 日本が北朝鮮のミサイルで爆弾ないし核爆弾を落とされる。

 頭が硬いと、こういうふうに愚かな道を選ぶハメになる。
 特に馬鹿げているのはミサイル防衛網に数兆円をかけて、来襲するミサイルの半分も打ち落とせないことだ。そんな馬鹿げたことをするくらいなら、千億円の武器供与で金正日を打倒する方が、よほどマシなのだが。

 [ 付記 ]
 北朝鮮軍は世界最弱とも言えるぐらい弱体化した軍隊だ。数があるだけで、武器弾薬は貧弱。こんな軍隊は簡単に蹴散らせる、というのが、現代の常識だろう。
 戦車というものは近代の戦争ではほとんど向こうだが、北朝鮮みたいな前近代的な軍隊に対しては、圧倒的な優位性をもてる。最新型の戦車をいくらか投入すれば、簡単に制圧できそうだ。


● ニュースと感想  (4月09日)

 (1)
 太陽光発電のコスト計算は、間違っている。というか、インチキである。つまり、ペテン的に数字をゴマ化して、人々をだましている。
 たとえば、シャープは「太陽光発電のコストを下げて、家庭の電気料金並みのコストで発電できるようにする」というが、これは大嘘だ。
  → Open ブログ 「太陽光発電のコスト計算」

 (2)
 電気二輪車のセグウェイは、立ち乗り式であったが、新たに椅子式のものが開発された。ほとんど電気車イスだが、自動車並みの速度で走行する。
 これは未来のコミューターとして、有望だろうか?
  → Open ブログ 「椅子式セグウェイ」


● ニュースと感想  (4月11日)

 政府は需要拡大の政策を出した。3年間で 40〜60兆円の需要を創出するというもの。
 しかしこれは、マクロ的には正しくない。ただの個別政策の寄せ集めにすぎないからだ。
  → nando ブログ 「需要拡大の方法」
 

● ニュースと感想  (4月11日b)

 「オタク首相のオタク度」について。
 麻生首相が雑誌を掲げて、記者に問い質した。
 「この顔見て、名前を言える人。現場の新聞記者が知らなかったらアウトだな」  と。( → zakzak

 しかし、ですよ。写真を見てください。ちゃんと彼女の名前がデカデカと書いてあるじゃないですか。「蛯原友里」って。
 首相はこの名前を知らないんじゃないの? 「エビちゃん」というのだけを知っていて、「蛯原友里」というのを知らない。

 それとも、「蛯原友里」という漢字を読めないのかな? むむむ。「蛯」という字は首相には読めそうもないですね。そういうことかな。

 首相はむしろ、次のように言うべきだった。
 「この表紙の文字見て、読める人。現場の新聞記者が読めなかったらアウトだな」
 新聞記者としてはアウトでしょうね。首相としてはアウトにならない? (相手側のエラーがあればアウトにならないかも。)

 [ 付記 ]
 蛯原友里を持ち出す時点で、すでに古い。今は「まのえり」でしょう。( → 動画
 「えび」じゃなくて「えり」ですね。時代に遅れちゃいけません。

( ※ しかしまあ、……ガキですな。どっちが? どっちも。)


● ニュースと感想  (4月12日)

 欧州では風力発電が盛んなので、日本でもそうするべし、という見解がある。しかし、欧州と日本とでは、地理・気候の差がある。
  → Open ブログ 「風力発電(地理・気候)」


● ニュースと感想  (4月12日b)

 「名人戦のサイン請求」について。
 将棋の名人戦で、朝日の「紅」記者(身分はフリー)が、羽生名人にサインを請求した、という事件があった。
  → YouTube (NHK)
 これを見て、ネット上では「朝日の記者が……」という非難の嵐。
 そこで、私なりに感想を述べておこう。
 
 まず、この記者は 75歳だということだから、ボケかかっているのだ、と推定できる。ここまでは、誰しも考えるとおり。
 そして、そうだとすれば、「ボケ!」と非難しても仕方ない。「お年だから引退してもらおう」と考えればいい。あるいは、朝日が彼(フリー)との契約を解除すればいい」と考えればいい。
 さて。ここまで考えると、次の疑問が浮かぶ。
 「朝日はなぜ 75歳という高齢の記者といつまでも契約し続けるのか?」
 これはまったく不思議なことだろう。この問題に対する解答が必要だ。

 そこで、私なりに見解を示そう。
 この記者は「紅」という書名で観戦記を書いているが、非常に優れた記者である。他の記者に比べて圧倒的に優れている。今はともかく、ここ数十年、ずっとトップの位置を維持してきた、と言える。
 ではなぜか? 彼は奨励会(マイナーリーグみたいなもの)からの落ちこぼれだから、特に将棋が強いわけでもない。では何が優れているかというと、文章の執筆力が優れている。文章といっても、テニヲハの使い方が優れているだけでなく、物の見方が優れている。
 ここまで来ると、正解がわかる。こうだ。
 「 75歳という高齢の記者がいつまでも現役を続けているのは、若手の記者がだらしないからだ。気力はあっても文章力が駄目すぎる。とても紅記者にはかなわない」
 つまり、人々が老人に「ボケ、ボケ」と文句をい言っても、そのボケ老人にもかなわないのが若手なのだ。若者がテレビゲームやケータイにうつつを抜かして退化いる一方で、ボケ老人は長年の思考力を維持し続けてきた。だから 75歳という高齢になるまで、若手を凌駕し続けてきた。
 ボケ老人が駄目なのではない。ボケるほどの老人にもかなわない若手が駄目すぎるのだ。だからボケるほどの高齢の人が、いつまでたっても第一戦から引退しない。そのせいで、いつか、ボケが本当に始まってしまって、被害が出る。

 朝日の記事の文章低下はひどい。最近では記事のリードに「です・ます」を使って、平然としている。一つの文章で、「ですます体」の部分と「だ」の部分を二分している。
 この両者をうまく混在させることは、別に悪くはない。一種の口語体の変形であるから、プロ級の人であれば、うまく混在させた文章を書くこともできる。
 しかし、一つの文章で、「初めは:ですます体。途中から:だ体」というふうに二分するのは、狂気の沙汰だ。
 そして、そういう紙面構成を見ても、おかしいと思わないで、平然として感官かしているのが、朝日という会社だ。
 
 朝日が駄目なのは、今回のボケ記者ではない。実は彼は朝日のなかでは一番まともだったのだ。(これまでは。)そして、本当にボケているのは、彼ではなくて、呆けよりももっとひどい文章しか書けない、若手や中年の記者全体なのだ。

 [ 付記 ]
 ついでに言えば、彼をあげつらうネットの連中も、ボケよりも劣る連中ぞろいだ。彼らが紅記者のような原稿を書けるかと言えば、逆立ちしたって無理だ。百年たっても無理だ。……人生をテレビゲームとケータイでつぶしてしまったから。読書経験がまともにないから。
( ※ 「そういうおまえはどうなんだ!」と言われるかもしれないが、私は彼に対して「ボケ!」と非難することはありません。「ボケちゃって気の毒ですね」と同情するだけだ。ま、引退は、やむをえまい。しかし、彼のちゃんとした観戦記事のかわりに、若手記者のゴミみたいな観戦記事を読まされるようになるのか、と思うと、うんざりする気分だ。)


● ニュースと感想  (4月13日)

 「中国人の対日観」について。
 中国人の対日観について紹介する中国語ブログの翻訳。
  → 中国のブログ
 上記はウルトラマンについてのものだが、下の方にリンクがある。そのリンクをたどって次々と読んでいくと、いろいろと別の話題を読める。
 面白くて面白くて、次々と読み進んでしまった。内容はおおむね、「排日で騒ぐ中国人は駄目だ」という反省の言葉。読んでいて、好ましい気分になる。
 2ちゃんねるあたりで「中国人は馬鹿だ」なんて騒いでいる人は、このブログを読むといいですよ。自分が中国人の同類だとわかるから。   (^^);


● ニュースと感想  (4月13日b)

 オーストラリアは、ひどい干ばつに見舞われている。では、その原因は?
  → Open ブログ 「オーストラリアの干ばつ(原因は?)」


● ニュースと感想  (4月14日)

 「オーストラリアの干ばつ」という問題について、「地球温暖化」という観点から見る人もいるが、むしろ「地球の砂漠化」という点から解釈するといいだろう。
  → Open ブログ 「地球の砂漠化」


● ニュースと感想  (4月15日)

気候シミュレーションというものがある。これには、どのような意義があるか?
  → Open ブログ 「気候シミュレーションの意義」


● ニュースと感想  (4月15日b)

 「現代の駆け込み寺」について。
 駆け込み寺と言えば、普通は比喩的に使われる言葉だが、字義通りの駆け込み寺があるという。あるお寺が、ホームレスのための緊急避難所になっているという。以下、朝日の記事(夕刊・コラム・窓 2009-04-14 )から。
 派遣切りなどで仕事と家を失った人たちの「駆け込み寺」になっている。布団と三食を無償で提供し、月五千円の生活費も出す。寺だからといって、座禅させたり、説教したりすることはない
 路上や車中で生活する人たちは、住所がないために生活保護が受けられない。寺が住所になれば、手続きが進む。……いわば生活保護へのベースキャンプになっている。
 寺の維持費は、寄付のほか、事業から得ている自分(僧侶)の収入をあてている。
 記事ではこれを「美談」のごとく紹介して、コラムにしているが、とんでもないことだ。これは当然、行政の欠陥であろう。「住所がないために生活保護が受けられない」という行政の問題がある。なのに、行政がやるべきことを、民間にやらせている。
 記事は、問題の所在を見失っている。では、どうして? 朝日の注目するのは、次のことだからだ。

  ・ 大事なのは、炭酸ガスを減らすことだけ。
  ・ そのためには、太陽光発電や、ハイブリッド車を優遇しよう。
  ・ 炭酸ガスを排出するプリウスに 40万円を出すのは好ましい。
  ・ 炭酸ガスを排出しない人間に、定額給付金2万円を出すのは駄目。
  ・ 大切なのは、炭酸ガス。人間の命などは、知ったこっちゃない。
  ・ 人間の命を救うのは、上記の人に任せましょう。
  ・ 景気回復のために、高速道路の無料化で、莫大なガソリンを浪費しましょう。

 この分だと、そのうち、オナラに課税しようと言い出すだろう。さらには、次のように言い出しかねない。
 「人が炭酸ガスを排出しない方法は? 呼吸することで炭酸ガスを排出するのだから、呼吸させなければいい。人をみんな死なせてしまえ。それこそ、炭酸ガスを減らす、究極の方法だ」

 炭酸ガス教の狂信者。その証拠が、「生活保護の受給者の生命を奪え」という政策だ。上記の記事の話は、ほとんど漫画チックだが、それが現実化している。
 狂気の社会。


● ニュースと感想  (4月16日)

 「北朝鮮の核配備」について。
 北朝鮮が核配備に向けて、とうとう一歩を踏み出した。黒鉛炉などの核施設にいる国連監視員の退去を求めたのだ。これによって、核施設は稼働して、まもなく核爆弾が配備されるだろう。ま、驚くことではない。北朝鮮はすでに「核爆弾をもっている」と主張しているからだ。言葉の通りになるだけ。違いがあるとすれば、小形化に成功しているか否か、という点だけだ。いずれにせよ、北朝鮮は核配備を始めたわけだ。
 先日のミサイル発射は、それ単独では、問題はない。日本だってロケット技術を持っているし、北朝鮮以上の技術を持つ。しかし、核爆弾をもつか否かで、ミサイル技術の有無は決定的な違いをもたらす。ミサイル技術だけでも、核技術だけでも、それ単独では大きな脅威にはならないが、両者の併存は巨大な脅威となる。
 はっきり言って、北朝鮮が双方を配備した時点で、日本は北朝鮮に無条件降伏する以外にない。たとえば、「おまえたち日本人は、主権を渡して、全員、北朝鮮の配下に入れ。さもなくば、核爆弾を落とすぞ」と言われたら、それに従うしかない。「そっちが日本に核爆弾を落としたら、報復するぞ」と言い返しても、狂人相手には通じない。北朝鮮が
 「勝手にどうぞ。こっちも爆弾を落とされるが、あんたも爆弾を落とされる。ともに滅びるわけだ。どっちがいっそう損をするかは、自明だろう」
 と言い出したら、手も足も出ない。
 私としても、狂人を相手に喧嘩をするわけには行かないから、北朝鮮の配下に入ることをお勧めする。極貧状態になろうと、核で死ぬよりはマシだ。「ともに死ぬ」ということで満足するわけにも行かない。死ぬくらいならば、奴隷になる方がマシなのだ。
 とはいえ、現実には、日本はその方針を取るまい。たぶん、双方に核爆弾が落ちるだろう。日本では多大な被害が出るし、北朝鮮は壊滅する。……それが間違った道だとわかっていても、その最悪の道を取ることになるだろう。そのことは、フセインとブッシュを見てもわかる。狂人というものは、意地を張り合ったあげく、最悪の道を選ぶものだ。その末に、私もあなたも死ぬわけだ。
( ※ これを非現実的だと思う人は、歴史から何も学んでいないことになる。半世紀前、日本は負けるとわかっている戦争を始めて、「たぶん大丈夫さ」と勝手に楽観したあげく、原爆を二つも落とされた。この次は、二つでなく、もっとたくさんになる。……それに気づかないで、「北朝鮮は正気さ」と楽観している阿呆が多すぎる。歴史は繰り返すかな。)

 では、なぜ、そうなるか? 私の推定の根拠は、下記だ。
 北朝鮮では、金正日はすでに死去していると思える。これほどの大問題に当たって、金正日がまったく登場しないというのは、不可解だ。その一方で、あちこちで視察する写真だけが出る。動画でなく、静止画ばかりが出る。これは、次のことを意味する。
 「写真を出すのは、金正日が存命であることを訴えるためだ。存命であることを訴える必要があるのは、もはや存命でないからだ。(仮に存命であれば、いちいち存命などを訴えず、別のことを訴えるはずだ。)」
 では、金正日が死去しているとしたら、現状は、どうなっているか? 識者の推定するとおり、下記だろう。
 「北朝鮮はもはや、トップが死んだあとで、集団指導体制になっている。(一人が代替していれば、その人がトップとして君臨して、代表として公開されるからだ。)……そして、集団指導体制においては、軍部が全体を牛耳っている」
 つまり、現在の北朝鮮は、狂信的な軍人による軍事専制国家である。金正日のもとで統率される真の独裁国家ではなく、軍人たちの主導する(独裁的な)軍事専制国家である。比喩的に言えば、脳死した生物で、小脳が勝手に暴走しているようなものだ。まともな統治状態になっていない。
 
 これに似た状態の国が、かつてあった。それはヒトラーのナチスドイツだ。ヒトラーという狂信者が軍事独裁国家を形成した。そのあげく、まともな判断力を失って、戦争への道を突き進み、ついには欧州を破壊したあとで、自国をも破滅させた。
 ヒトラーと北朝鮮は、そっくりだ。これらに対する対処策はあるか? 「戦争を回避するか否か」という選択肢は存在しない。「いつ戦争をするか」という選択肢だけがある。
 ナチス・ドイツの場合には、最初は弱体だったのに、チェコやポーランドを併合することで、資源でも人員でも巨大になった。そのあげく、フランスは敗北して占領され、ロシアやイギリスも攻撃を受けた。どうせなら、初期のうちにナチス・ドイツを攻撃すれば良かったのに、相手が巨大になるまで待っていたから、壊滅的な被害をこうむることになった。

 北朝鮮の場合も同様だ。
 核のない現時点でなら、北朝鮮との戦争は、たいした被害を生まない。ステルス機で(あるいは通常の爆撃機と戦闘機の編隊で)核施設を爆撃すればいいだろう。それだけで片付く。相手が日本にミサイルを撃つとしても、そのミサイル施設をも爆撃すればいい。(多少の被害を受けることは覚悟の上。)
 一方、核のある時点になってからでは、手遅れだ。北朝鮮が核ミサイルを配備したあとでは、攻撃すれば、日本にも莫大な被害が生じる。自衛隊は「ミサイル防衛網があるから安全です」と言っているが、そんなのは当てになるはずがない。百発のうち、1発ぐらいは撃墜できるかもしれないが、残りの 99発は被害をもたらすはずだ。(それでも「1発だけは撃破しました。やっぱりミサイル防衛網は有効でした」と自衛隊は自慢するだろう。役人根性。)
 で、99のうち、7割ぐらいは、海や山間部に落ちて、たいして被害をもたらさないだろうが、全体の1割ぐらいは、都市部に落下して、ひどい被害をもたらすだろう。東京を直撃することはなくても、北関東や南関東に核爆弾が落ちて、多大な被害がもたらされるだろう。
 そして、そのあとで、米軍が北朝鮮を攻撃して、首謀者を懲らしめる。フセインを懲らしめたのと同様に。そして米軍は、「正義を守った」と自慢する。しかしそのとき、日本の各地は破滅してしまっている。

 結論。
 北朝鮮との戦争は、不可避である。「戦争をするかしないか」という選択肢はない。「いつ戦争をするか」という選択肢しかない。つまり、「被害の出ないうちに攻撃するか、被害が出るようになってから攻撃するか」だ。
 北朝鮮が核施設を稼働したことが確認された時点で、日本はただちに核施設を攻撃するべきだ。その後、日米安保条約の下で、米軍にも参戦してもらう。
 ただし、その前に、たった一つだけ、やっておくことがある。こうだ。
 「核施設の稼働を禁止する。国連監視員の在留を要求する。……これらが拒否された時点で、攻撃を開始すると、予告する」
 予告しても、相手は引き下がることはありえない。引き下がるとしたら、とっくに引き下がっているはずだからだ。何度も言うが、北朝鮮との戦争は不可避である。だから、相手が強大にならない今現在の時点で、攻撃するしかない。それならば、実質的な戦争にはならず、ただの核施設破壊だけで片付くだろう。向こうが反撃してきたら、その時点で、通常の戦争に移行するが、相手は日本を攻撃する武力を持たないのだから、通常の戦争にはなるまい。(海を渡ってきたら、みんな沈没させてしまえばいい。また、航空機はないも同然。)

 とにかく、相手が核ミサイルを配備してからでは、手遅れなのだ。そのことをはっきりと警告しておこう。そしてまた、北朝鮮との戦争(武力行使)は不可避であることも、はっきりと警告しておこう。
 そして、その理由は、北朝鮮が悪の国家であるからではなくて、金正日が死去して、国家的に脳死状態にあることなのだ。(暴走国家)

 [ 付記1 ]
 ナチスドイツであれ、イラクであれ、戦争や侵略が本格的に始まってから、対抗措置を取るのは、愚の骨頂だ。それでは双方に莫大な被害が出る。
 むしろ、相手が様子見で小さな挑発行為をしかけた時点で、はっきりと叩きつぶす必要がある。ナチスドイツならばオーストリアやチェコなどを奪った時点。イラクならばクウェート国境に戦車を集結させた時点。この時点ではっきりと挑発行為をたたいておく必要があった。そうすれば、大々的な戦争にまで拡大しなかったはずだ。
 北朝鮮もまた同じ。核開発をするという挑発行為を見逃せば、そのうち核を配備する。そうなってから拡大をやめさせようと思っても、手遅れだ。その時点で日本に残された道は、屈服しかない。屈服を拒めば、双方の自滅しかない。
( ※ 「北朝鮮は賢明だから自滅策を取るまい」と楽観する阿呆もいるが、同じように北朝鮮も、「日本は賢明だから自滅策を取るまい」と楽観する。阿呆と阿呆が楽観したあげく戦争に至る、というのが、歴史の常だ。)

 [ 付記2 ]
 核施設を破壊するという攻撃は、憲法違反にはならないと思う。国際紛争を解決するためでもないし、交戦するわけでもないからだ。
 比喩的に言うと、喧嘩して相手を殴るのは駄目だが、喧嘩しないために相手のもつナイフや拳銃だけを払い飛ばすのはOKだ。そういうこと。
 下手な平和主義だと、「悪党に殴られっぱなしになるのが平和主義だ」と思いがちだが、私としては、「ナイフや拳銃だけを払い飛ばすのが平和主義だ」と主張する。

 [ 付記3 ]
 参考項目。
  → Open ブログ 「金正日の合成写真」


● ニュースと感想  (4月16日)

 遺伝子の水平移動( or 水平伝播・水平転移)という現象がある。遺伝子が種を越えて転移することだ。たとえば、植物の遺伝子がウミウシに取り込まれる。
  → Open ブログ 「遺伝子の水平移動」


● ニュースと感想  (4月17日)

 (1)
 次世代の太陽電池として、有機半導体系のものがある。将来的に、これが普及しそうだ。  しかし日本は、立ち後れそうだ。現世代の太陽電池にこだわるせいで。
  → Open ブログ 「次世代の太陽電池」

 (2)
 燃料電池はもはや死んでいる、と前に述べた。  それからしばらくたった現時点になって、ようやくホンダもそれを公式に認めた。
  → Open ブログ 「燃料電池の死 3」


● ニュースと感想  (4月18日)

 障害者郵便の悪用が摘発された。これとよく似ているのが、「太陽光発電への補助金」というエコ政策(補助金)だ。どっちも善意のフリをして、国民の金を盗み取る。
  → Open ブログ 「障害者郵便とエコ補助金」


● ニュースと感想  (4月18日b)

 「週刊新潮の虚報と朝日」について。
 朝日支局襲撃犯についての週刊新潮の虚報があった。週刊新潮はこれを虚報だったと認め、「だまされました」と弁解した。と朝日はこれを批判して、「だまされましたでは済まない。検証もしないで書くな」と社説で述べた。(朝刊 2009-04-17 )
 なるほど、それはその通り。しかしそれだったら、自分はどうなんだ? 「地球温暖化は二酸化炭素のせいだ」と書くが、これはだまされているのだろう。そして、それは、検証もしないで書いているからだ。そういうデタラメさについて、ちっとも反省していない。
 おまけに、「このあとは燃料電池車だ」とか「太陽光発電の時代だ」とか、虚報を垂れ流す。燃料電池車の虚報については、事後的な反省さえしていない。これだったら、虚報を認めた週刊新潮の方が、よほどまともであろう。
 他人の嘘には目くじらを立てるが、自分の嘘にはちっとも反省しない。朝日の夜郎自大主義。


● ニュースと感想  (4月18日c)

 「定額給付金の使途」について。
 定額給付金の使途として、「途上国への援助」という運動があるそうだ。で、朝日がこれを「すばらしい」と称賛している。
 「どうせ無駄な金をもらうのなら、途上国に援助することで、少しでも有意義に使いたい」
 という趣旨なのだそうだ。(朝日・夕刊 2009-04-17 )
  【 参考 】 → Google 検索

 読んで、呆れてしまった。経済学というものを理解しない、阿呆の極み。やっている人は、善意のつもりなのだろうが、これはひどい害悪をもたらす。
 定額給付金とは、国民の一人一人に無駄金を与えることではない。一人一人に「需要」を生み出すようにすることだ。(その金はあとで増税でまかなう。超長期で見るなら、「将来の子孫へのツケ回し」といくらか言えなくもない。)
 ここでは、「金をもらう」ことが大事なのではなく、「需要を生み出すこと」が大事なのだ。そして、その使途を、国民の一人一人に委ねている。
 しかるに、その金で途上国を援助したら、どうなるか? 需要は国外に流出してしまう。「その金で国内需要を増やしなさい」というつもりで得た金を、勝手に国外需要に回してしまう。
 これはもう、泥棒のようなものだ。ちなみに、国民一人一人の立場で言えば、次のようになる。
 「国内需要に使いますから、二万円下さい。必ず二万円使うことを確約します」
 その後、いったんもらったら、前言をひるがえす。
 「嘘っぴー。(^v^)  二万円はもらうけど、国内需要には使わず、国外需要に使うよ。国内の産業が停滞して、失業者だらけになったって、知ったこっちゃない。だまされた方が悪いのさ。ざまあみろ。あっかんべー」
 まったく、詐欺のようなものだ。悪の極み。
 どうせやるなら、次のようにするべきだろう。
 「商品は国内商品を買いますが、その国内商品を国外に無償供与します」
 これなら特に問題ない。国内需要を増やすからだ。
 しかし、そうしないで、(募金で)現金を国外に送付するというのは、とんでもない悪行だ。
 こういう悪を是正するなら、新聞の意義はあるが、こういう悪に加担して、国民の金を奪う行為を推進するのは、ほとんど詐欺の共犯だろう。
 エコキャップでもそうだが、朝日はやたらと「善意の皮をかぶった詐欺」に加担しすぎている。……馬鹿ほどだまされやすい、ということなのだろうが、まったく困りものだ。馬鹿を拡大再生産することで、日本を滅ぼす。

 【 追記 】
 こういう悪に比べると、かつての麻生首相の方がよほどマシだった。
 「私は金持ちなので、定額給付金をもらいません。」
 これの本音は、「たったの2万円をもらうためにいちいち役所で手続きなんかしていられるか」ということだろう。ま、それはわかる。それは本人の勝手だ。
 ともあれ、こういうふうに「定額給付金を返上する」というのであれば、まともである。返上する(受け取らない)のであれば、その分の富は、国庫に入るので、何も問題はないからだ。(あとで別の使途に使えばいい。)
 だから、朝日がどうしても定額給付金に反対するなら、「もらいません」「返上します」というふうに訴えればいい。
 なのに、「途上国に援助しましょう」と訴える連中がいるのは、なぜか? その理由は、こうだ。
 「人々から多額の募金を得て、そのうちの3〜4割を事務経費として、自分たちの給与に充てる」
 つまり、「給与」という名前の詐欺。賄賂を「政治献金」と呼ぶのと同じで、人々の金の一部を奪う詐欺を「募金」と呼ぶわけ。
 朝日は詐欺に加担しているわけだ。







   《 翌日のページへ 》





「泉の波立ち」
   表紙ページへ戻る    

(C) Hisashi Nando. All rights reserved.