Q & A - part 2 -

クリニックの際にあった質問をここへまとめてみました。


(Dec.04.2003 UP)

Q 1. (about Shuufle Groove) 周りのドラマーを見ていて日本人は非常にシャッフルビートを不得意とするように思います。Jeff Pocaroのシャッフルビートに憧れて練習しているのですが、皆そこに手が届いていません。これまでにPat自身が練習して来た過程や意識しているものやヒントになるものがあれば教えて頂きたいです。

Pat : 何もシャッフルビートが苦手なのは日本人に限った事ではなく、アメリカにも不得意な人はたくさんいるよ。このリズムは3連符が基本になっているんだけど、僕はスネアドラムでゴーストノートを叩く事によってうまく3連符をうまく体感するようにしているんだ。(ここでTOTOのRosannaをボーカル付きで演奏)

Pat : このようなリズムではアクセントノートと合間を埋めるゴーストノートとの音のバランスがとても重要だと思う。
また、3連符のフィールを感じる為に、次のように頭を右手で叩き、残りの2つを左手のダブルストロークで埋めていく方法もあるので、最初はこのようなアプローチから試してみるのはどうかな。

Q 2. (about Linear Groove) リニアグルーヴはどのように組み立てていってるのでしょうか?

Pat : リニアグルーヴは、両手両足を同時に叩かないでリズムを構築していくものの事。例えば普段スネアでゴーストノートを叩いていた左手をそのままハイハットに移す事によって右手がスネアに行ったりタムに行ったりなど可能性が広がり、新たな組み立てに繋がっていくんだ。

Q 3. 6月にVirgil Donatiのクリニックを見て私も左足のダブルストロークを始めたのですが、出来るようになるまでどのような練習をしてきたのかを教えて下さい。

Pat : Virgil Donatiは本当にファンタスティックだよ(笑) 質問の件だけど、あなたがどんな練習をどれぐらいやればできるようになるかというのはちょっと答えづらい。個人差というのがあってみんな人それぞれ違うからね。とにかくあきらめないでずっと練習し続ける事だと思う。僕がやり始めた頃は練習してもしても出来なくていつも落ち込んでいた。でも次の日は「またやるぞ」と自分に言い聞かせてあきらめずに毎日取り組んだ。するとある日突然、「あ、出来るようになった」という時が来たのさ。

Q 4. スプリングのテンションについてですが、Pat自身緩いか固いかどちらが好きで、またそれを選ぶ理由をお聞かせ下さい。

Pat : 僕にとってはこのテンションがピッタリだけど、君にとってはパーフェクトではないかも知れないね。他のドラマーが僕のセットを叩くと凄く固く感じるという人もいれば、こんなに緩くてよく叩けるなとも言われる(笑)まあ、中間ぐらいなのかな。人それぞれ身につけてるテクニックが違うので、君にとってはもっと緩い方がいいかも知れないし、あるいは固い方がいいのかも知れない。それはあなた自身にしか分からないのであなた自身が見つけて下さい。

Q 5. MR.BIGの " Out Of The Underground " のイントロとギターソロ部分のドラムはどうやって演奏しているのでしょうか。

Pat : この曲はギターのPaul Gilbertが作った曲なんだけど、結構彼はいいドラマーだし、彼のアイデアが活かされてるんだよ。例えバンドの中に自分と同じぐらいうまくドラムが叩けなくても色んなアイデアを出してくれる人がいれば、どんどん積極的にそれを取り入れるべきだと思うね。

Pat : イントロの部分は比較的シンプルな右手・左手・キックのシンプルなコンビネーションで、Led ZeppelinのJohn Bonhamがよくやっていたよね。これを使って右手はフロアタムとスネアドラムを行き来してるようになっている。
そして、ギターソロの部分は6拍子と5拍子の繰り返し。

Pat : ドラムを叩きながらカウントをとるのはとてもいい方法で、自分でカウントを声に出す事により、叩きながら声を出す習慣がつくという意味でとてもプラスになるね。普段僕が5/7/9/11等の変拍子を練習する時は、カウントを声に出してリズムを叩いてるよ。(ここで「One, Two ...」と実際に声でカウントをとりながら7/8拍子、5/8拍子を演奏してくれました)声を出すというのはあたかももう1本手や足を鍛えるのと同じ様な感覚がつくのでとてもタメになるよ。

Q 6. Take Coverのリニアグルーヴのアイデアはいつどうやって生まれたのか教えて下さい。また、いつかやってみたいなと思ってるのですが、ゆっくりやってもらえるでしょうか?

Pat : この曲もPaul Gilbertから来たもので、とにかく彼はいいアイデアをたくさん持ってるよ(笑)
(ここで基本パターンをゆっくり演奏)
Pat : ここまではリニアパターンになっていて、手足が同時な部分はないよ。そして、Take Coverで一番難しいところはハイハットなのさ。

(ここでドラムパートを演奏するだけでも難しいこの曲を、彼は何とボーカル付きで演奏してくれました)

Pat : この曲はとても難しいので、初心者の人にはかなり大変だと思う。最初はもっとシンプルなリズムをゆっくり練習する事から始めた方がいいよ。

Q 7. 今日のクリニックを見てPatのスネアドラムが欲しいなと思ってこの後買いに行く予定なのですが、Pat自身がどのようにチューニングされているのかを教えて下さい。

Pat : ヘッドはREMOのコーテッド・エンペラーを使ってて、どれぐらい張るのかはその時の会場の響きによっても調整してるね。また、曲調によっても、例えばバラードだったら少し緩めにするし、タイトなファンクやロック系だったらハイピッチ気味にしてるよ。ミュートはなるべく使わないけど、今日はちょっとだけ黒いテープを付けてる。(ここで実際に叩いてみて)やはりある程度締めないと細かい装飾音符が出てこないね。
 ”
”側についてはスネアドラム全体の反応が良くなるようにかなりきつく締めている。
筆者注:ここで通訳さんは”裏”側と説明してましたが、Pat自身はこの時明らかに”バターサイド”、つまり打面側だと言ってました。通訳さんが裏側の事を聞こうとして、本来なら”スネアサイドは?”と聞くところを”バターサイドは?”と質問してしまったのか?あるいはPatが裏側の説明をするつもりでついバターサイドと言ってしまったのか、どちらが間違えたのかは定かではありません。ただ、筆者が手に入れたこのクリニックツアーでPatが実際に使用したスネアドラムを見たところ、表側はハイピッチで、裏側はかなりベロベロに緩く張られていた事は事実です)

Pat : あと、このスネアドラムのいい所はストレイナーが両側から調整できる所だね。

Q 8. ライブ中にスティックが滑りませんか?

Pat : スティックなら年中落っことしてるよ(笑)僕が時々やってるスティック回しはかっこつけてる訳ではなく、ストレッチの意味もあるのさ。いい指のウオームアップになるね。スティックそのものについてはコーティングは全くしていない。手が汗ばんでると滑りやすくなるので、常に乾いた状態になるように心掛けてるよ。


M E N U

H O M E