4つのストロークについて

打面をヒットする時にどうやって音量を大きくしたり小さくしたりするかという事についてですが、音量は力ではなくスティックの高さでつけます。高い所(ハイポジション)からスティックを落とせば大きな音になり、低い位置(ローポジション)からスティックを落とせば小さな音になります。そして打面をヒットした後、次に来る音符がアクセントノート(要するに大きな音)かノーアクセントノート(要するに小さな音)かを考えます。次がアクセントノートならヒットした後ハイポジションまでスティックを持ち上げ、次がノーアクセントノートならばローポジションで止めます。

このような考え方から、次の4つのストロークに分けられます。

フルストローク
アクセントノート

ハイポジションから振り下ろし、打面をヒットした後またハイポジションへ戻る。
ダウンストローク
アクセントノート

ハイポジションから振り下ろし、打面をヒットした後ローポジションで止める。
アップストローク
ノーアクセントノート

ローポジションから打面をヒットし、その後ハイポジションへ振り上げる。
タップストローク
ノーアクセントノート

ローポジションから打面をヒットし、ローポジションで止める。

  ( 注 )
ハイポジション:比較的打面から高めの位置。打面との距離は出したい音量によります。
ローポジション:比較的打面から低めの位置ですが、3センチ以内が望ましいと言われます。
・フルストロークとダウンストローク、アップストロークとタップストロークはそれぞれ同じ音量

まずはこの基本の4つのストロークを右手と左手の両方でやってみて下さい。
(6つのストロークと言われる事もありますが、今回は省略)

できましたか?4つのストロークの違いが解ったでしょうか。


では、これから実用に入ります。まずハイハットの8分刻みについてです。

HH ××××××××
SD __●___●_

よくあるリズムパターンなのでこのような書き方でも解って頂けるとは思いますが、この譜例のハイハットのストロークについて考えてみます。
この8つのハイハット全てを同じ音量で叩こうとすると,

HH ××××××××
   FFFFFFFF
(F=フルストローク)

このように右手(右利きの人の場合)はずっと同じを続ける事になります。
このままでも悪い訳ではないですが、テンポが上がって行くに従って腕がきつくなってしまいます。

ここで、この8つのハイハットに次のように4分音符ごと(つまり拍のアタマ)にアクセント(>)をつけてみます。

   > > > >
HH ××××××××

するとストロークは次のようになります。

   > > > >
HH ××××××××

   DUDUDUDU
(D=ダウンストローク、U=アップストローク)

(ここでのポイントは、ダウンストロークはハイハットのエッジ部分をスティックのショルダーで叩き、アップストロークはハイハットのボウ部分をスティックのチップで叩く事により2つの音にメリハリをつける事です)

振り下ろして1打、振り上げながらもう1打と1回の腕の振りで2回叩けるのでテンポが上がっても大丈夫、というのに加えて強弱の波によってグルーヴが出るというメリットがあります。

最初はゆっくりから練習してみて下さい。そして出来るようになったら徐々にテンポを上げて行きましょう。


続いてロール系について。
シングルストロークロールを演奏する際に先ほど説明した4つのストロークがどう使われているか考えてみましょう。

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●●●● ●●●● ●●●● ●●●●
RLRL RLRL RLRL RLRL

この譜例を全て左右交互(オルタネイト)のシングルストロークで叩くとすると、

>    >    >    >
●●●● ●●●● ●●●● ●●●●
DTUT DTUT DTUT DTUT
(D=ダウンストローク、U=アップストローク、T=タップストローク)

となるのが解るでしょうか?
右手については1打目はアクセントがついてるのでハイポジションから振り下ろし、次の音がノーアクセントノートになるからダウンストローク、右手の2打目はノーアクセントで次の音がアクセントなのでアップストロークとなります。
左手については常にノーアクセントで小さい音を出す(右手のノーアクセントと同じ音量)のでタップストロークとなります。

このストロークの種類の使い分けを意識しながら上の譜例を演奏してみて下さい。
ポイントはアクセントノートとノーアクセントノートをしっかり叩き分ける事と、ダウンとタップは打面から3センチ以内で止める事です。

続いて3連系です。

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●●● ●●● ●●● ●●●
RLR LRL RLR LRL

これも先程と同じくシングルのオルタネートですが、この場合は

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●●● ●●● ●●● ●●●
DUT DUT DUT DUT

となるのがお解りでしょうか。
1拍ごとにアクセントノートが右手と左手とが入れ替わるので最初はちょっと難しいかも知れませんが、頑張ってマスターしてみて下さい。