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お待たせしました。三部作遂に完成(20世紀完結篇)!!     冷めないうちにどうぞ

T's Selection ★ 日本フォークロックベスト選

ひょんなことから始まったTさんとのカセットテープの交換。
Tさんは、各シンガーの70年代、80年代、90年代それぞれから1曲ずつ気に入っている曲(愛唱歌)、という大胆企画で
「日本フォークロックベスト選T、U」を編集してくれました。

そしてついに完結篇「日本フォークロックベスト選V」まで!
ここはTさんの企画・選曲を、熱の入ったコメントとともに紹介し、一緒に口ずさむためのページです。

この中に1曲でも琴線に触れるものがあれば望外の幸せです ・・・ from T

今回特別に入門用として入手可能なものを中心に収録アルバム名を付記しました(<>内)。

TapeT(90min)
岡林信康 吉田拓郎 泉谷しげる 小室等 高田渡 加川良 友部正人

Tape U(90min)
大塚まさじ 西岡恭蔵 斎藤哲夫 遠藤賢司 休みの国 早川義夫 豊田勇造 フォーマンブラザース

Tape V(90min)
高石ともや 杉田二郎 小坂忠 あがた森魚 佐渡山豊 喜納昌吉(とチャンプルーズ)
友川かずき 河島英五 中川イサト シバ(三橋誠) 加藤和彦

TapeT(90min)

岡林信康
フォークの神様、日本のボブ・ディラン。私の人生の師(救命ボート)でもある。フォークからロック(はっぴいえんどをバックに)、演歌、ポップス、テクノを経て「我が国固有のロック」であるエンヤトットに至る(おそらくは美空ひばりに続く国民的歌手であることに気づいていない人も多い)。

70年代 自由への長い旅
  <見るまえに跳べ>
日本のアイ・シャル・ビー・リリースト。中島みゆきと松山千春の原点。
80年代 山辺に向かいて
  <街は素敵なカーニバル>
寒村での農耕生活の中で、病んだ心が自然に癒された際の解脱歌のひとつ。
90年代 ベンノレ
  <ベアナックルミュージック>
韓国のパーカッションGサムヌノリとの出会い、オリジナルロックの発見。


吉田拓郎
フォークの神様、日本のボブ・ディラン兼プレスリー?。私の人生の友でもある代表選手。その大衆性(ポピュラリティ)故に当時のフォークシーンから迫害されつつも、ブルドーザのような馬力で岡林が鍬で耕した大地を平定し、ユーミン、桑田へのニュー・ミュージック・ビジネス既定路線を切り拓いた功績(と罪?)は大。

70年代 人生を語らず
  <今はまだ人生を語らず>
今はまだまだ人生を語らず・・・・
80年代 若い人
  <情熱>
やや青春歌謡ッポイかも知れませんが、キーワードに溢れ・・・・好き。
90年代 淋しき街
  <Long time no see>
昔を振り返る年頃ですよね(50歳だもん)・・・、拓郎の歌は解説不要(まあ誰にでも判るという事)


泉谷しげる
フォークの異端児、日本のブルース・スプリングスティーン!TVタレント化したが、実は遠藤賢司に並ぶロックの天才である事がこの3曲でお判りいただけると・・・信じたい。最初からトラマエ方が既にロック(ないしパンク)していた(故に杏里後のフォーライフレコードには居られなかった)。

70年代 ねどこのせれなあで
  <春夏秋冬>
結婚(や恋愛)の真相をここまで鋭く洞察した歌があったろうか(怖い)。K(注:新婚の部下)必聴なれど聞く耳持たんだろうナア、今は。
80年代 翼なき野郎ども
  <'80のバラッド>
日本フォーク・ロックの最高到達点のひとつ。時代を先取りした名曲。
90年代 地下室のヒーロー
  <IZUMIYA SELF COVERS>
この圧倒的なナントイエバヨイカ・・・(語彙払底)を堪能すべし。芸術といえよう。


小室等
日本フォーク界の始祖、古老。哲哉ではない!!日本のピート・シガー。別役実や谷川俊太郎の詩など日本語を歌に乗せるという「アスファルトへの草生やし」に一生を捧げた?地味ながら高品位のシンガーソングライター。

70年代 思い出しては行けない
  <六文銭メモリアルT>
六文銭は、出発の歌だけではなく、名曲と人気満載であった。
80年代 クリフトンNJ
  <プロテストソング>
人生普遍の真理は、ここに極まる?谷川−小室ラインに死角なしの見本。
90年代 バードマン
  <「会い」 I am a>
60歳になってもまだまだ元気で、現役生活を続けて頂きたい。


高田渡
フォーク界の奇才、至宝、重鎮。日本を代表するフォークシンガーを一人挙げよという問題が出たら、この人を答えるのが正解。正にワン・アンド・オンリーの日本のウディー・ガスリー。いつまでも古ぼける事のない(ハナカラフルイ?)普遍の真理を市井の庶民の生活に託して作品化。人間国宝級といわれる(本当に複数の本に書いてある・・・ウソダトオモウナラ・・・)詩を拝聴のうえ銘すべし。
「詞は詩であり志にして刺である」とは、この人の歴史的名言。

70年代 生活の柄
  <ごあいさつ>
当時二十歳そこそこの若造にして、この渋さ、重さは未だに信じ難い!
80年代 酒が飲みたい夜は
  <ねこのねごと>
高田渡の世界を本当に理解するまでに、20年程かかりました。
90年代 夕暮れ
  <渡>
これから、さらに30年経っても分からないかも?死なないで頂きたい。


加川良
高田渡の一番弟子にして(当時)吉田拓郎のライバル。日本のジャック・エリオット。フォーク界の王子(商業主義に身を売ったとされた拓郎に比し岡林の後を継ぐ嫡男)としてきたいを集めたが、夜汽車と夜風が似合うさすらいの詩人であり、本質的にマイナーな存在ゆえ苦しんだ(3曲似通った点は反省)。

70年代 ラブソング
  <アウト・オブ・マインド>
好きな人に聞かせたが効果なく(あるいはそれが原因で?)フラれた。
80年代 君におやすみ
  <駒沢あたりで>
こうした愛情世界に未だにあこがれるため、妻とうまく行かない筋合い。
90年代 贈りもの
  <ONE>
ふるさとは地球。神様の贈りもの。この人も悟りつつあります。


友部正人
日本が世界に誇るアジアのフォークシンガー。作品レベルと声質においてボブ・ディランと比較され、若きアーティストからの尊敬を一身に浴びる天才詩人(言葉の魔術師)。人を眠らせる絵葉書のような甘い叙情フォーク(といわれる青春歌謡)と対極にあり、心の深層をかきむしるハードでドライな歌の数々は、傑作揃い。
劇薬注意。覚悟の上、心して聴くべし。

70年代 乾杯
  <にんじん>
連合赤軍あさま山荘事件時の新宿を舞台にカフカ的世界を現出。多感な高校時代にこの歌を聴いて、世界観(歌観)が大いに刺激・影響され今日がある。
80年代 びっこのポーの最期
  <1976>
日本フォーク・ロックの最高峰(その2)。タイトルからして既に発売禁止歌で、すぐに市場から回収され、古レコード屋では、一時7万5千円の値がついた(が、もっと値打ちもの)
90年代   さて実は、ここで90分のテープは終わりです。あなたの選ぶ、友部の90年代は・・・

 

Tape U(90min)

大塚まさじ
フォークの神様ボブ・ディランに因んだ、大阪は難波元町のコーヒーハウス「ディラン」から風は起こりました。高石友也や岡林信康とは違った、内面的な形で寓話然とした少年や男のロマンを歌い、音楽的にも高いものがありました。
「大塚まさじは顔で歌う」といわれる独特の歌唱法で、一連の夜の街歌は日本のトム・ウエイツともいわれます

70年代 男らいしって分かるかい
  <昨日の思い出に
   別れをつげるんだもの>
まさじ流解釈によるアイ・シャル・ビー・リリースト。名曲といわれた「プカプカ」のA面で、「男らしい」の意味深い味わいがあります。
80年代 天王寺想い出通り
  <遠い昔僕は>
大阪天王寺界隈の暮らしや出逢いと別れが匂い立つような濃さで、しっとりと歌い込まれています。先日カラオケにあって感動しました。
90年代 風のがっこう
  <風のがっこう>
まさじも旅を重ねた末、三浦半島森戸海岸に居を構え、ひとり息子の月君、みわさんと3人で暮らし、時々歌の旅に出るマイペースの生活を続けています。年輪と余裕を感じます。


西岡恭蔵
大塚まさじと「ディラン」で出会い、歌の世界に導いた関西切ってのソングライター。ディランUのレコーディングにも準メンバーとして参加している。
独特の漂白観で、スケールの大きな旅情を母音を伸ばしながらファンタジックに歌う。プカプカの作者であり、矢沢永吉にも「トラベリンバス」等の歌詞を多く提供している。

70年代 春一番
  <街行き村行き>
70年代前半の関西名物、春一番コンサートのテーマソングで、アメリカはウッドストックコンサートの行われたヤスガーさんの農場へと風は吹いて行く。
80年代 GYPSY SONG
  <南米旅行>
奥さんで詩を作るクロと南米旅行した時に作ったジプシーソングを、ロスアンジェルスで、ソーバットレビューバンドとレコーディング。
   クロさんのご冥福をお祈りします。
90年代 眠りの国から
  <トラベリンバンド>
ギターの音色が好きです。心安らかになるステキな子守り歌?


斎藤哲夫
哀歓漂いどこか懐かしくもポップな、関東屈指のメロディーメーカー。ビートルズの影響を受けたという意味では、財津和夫に匹敵するか。時代がその才能を正しく受け止められなかった悲劇から、今はトラックの運転手や実家(食堂)の手伝いをしながら活動中。

70年代 頭の中いっぱいに続く長い道
  <バイバイグッドバイサラバイ>
哲夫版ロング・アンド・ワインディング・ロード。清らかで神々しい曲だ。
80年代 夜空のロックンローラー
  <僕の古い友達>
実にポップで、ノリのよいロックンロール。落ち込んだ時も元気が出ます。
90年代 サイドストリートバンド
  <DE TE FABULA>
12年の沈黙を経て、92年に復活。間違った(悪い夢を見てた)こともあったけど、まだまだこれから(何も見えちゃいない)と歌います。


遠藤賢司
日本フォーク・ロック界を股にかけこれらを超越した自称「純音楽家にして、不滅の男」。そのセンスは井上陽水、情念は三上寛に比肩し、日本のニール・ヤングと呼ばれる。あくまでも静かな囁きソングと、大音響の絶叫ソングの落差が特徴であり、魅力。

70年代 ほんとだよ
  <niyago>
なんて静かで美しいラブソングなんでしょう。心を洗われます。
80年代 踊ろよベイビー
  <KENJI>
何と激しく強烈なラブソングなんでしょう。本当に宇宙の果てまでぶっ飛びそうです。
90年代 夢よ叫べ
  <夢よ叫べ>
16年ぶりのオリジナルアルバムが好評です。エンケンよ、永遠に夢を叫べ!!


休みの国(高橋照幸)
伝説のロックバンド「ジャックス」の、裏バンド(ボーカルが早川義夫か高橋カイゾク照幸か)というカルト的存在ながら、その実力は高い。日本のバンドに他例のない乾燥した精神世界を驚異的なマイペースで歌い続けている。

70年代 追放の歌
  <休みの国>
何ともいえない名曲である。「昨日は一緒に歌ってた」後ろめたさを感じさせるコンナ歌は、他に友部の「どうして旅に出なかったんだ」くらいか。昔「追放の歌」「雨が空から降れば」「プカプカ」「生活の柄」「一本道」「イメージの詩」のどれが究極の名曲かを巡って議論は尽きなかった。
80年代 夕焼け地帯
  <トーチカ>
この諦観と歌声は、素晴らしい。スウェーデンから帰国後の名曲である。
90年代 ウィンチェスター
  <フリーグリーン>
徐々に力強いロックとなりつつ、90年代にも独特の感触をさらに磨き上げたような見事な作品を発表してくれた。


早川義夫
本来、高石友也と共に岡林の前に来る人。フォーク・ロック黎明期に「ジャックス」のリーダーとして一世を風靡し、岡林、高田渡、加川良等のアルバム・プロデューサーとしての功績も大きい。川崎で長く本屋の主人をやっていたが、なんと25年ぶりの復活を果たす。

70年代 ラブ・ジェネレーション
  <ジャックスの世界>
岡林もカバーしていた。青春の国歌といえよう。同名の著書も「歌は歌のないところから聞こえてくる」など、名言あふれる名著。
80年代   この人に80年代はナイ!
90年代 この世で一番キレイなもの
  <この世で一番キレイなもの>
25年の沈黙後これほどに美しくも重い、永久の真実を歌うとは参りました。「音楽は音でもない、言葉でもない、沈黙なのだ」「音はその人自身である」


豊田勇造
「ト」音には、友部正人、友川かずき、そしてこの豊田勇造と、妥協を許さず神髄を突く3大詩人がそろっているが、中でも普通の手段ではレコードを買えない等の点で、最もアングラ的存在のブルーズマン。日本に愛想を尽かしタイに移住していたが、今は行ったり来たりの生活をしている。

70年代 台湾
  <血を超えて愛し合えたら>
あこがれのジャマイカはキングストン、タフコングスタジオに飛び込み、現地のミュージシャン達と作り上げた日本レゲエ界の名盤「血を超えて愛しあえたら」の中から、「ここでも殺したかもしれない」日本人には重く怖い歌。
90年代 マンゴシャワーラブレター タイでの生活を踏まえ、肩の力が抜けて充実した到達点が香り立つ。90年代の収穫。


フォークマンブラザース(なぎら健壱)
最後に、この人が好きというよりこの歌が好きな「フォークシンガー」を。
なお、アルバム「フォークマンブラザース」は、日本フォークの歴史を曲と会話でコミカルに綴り、おかしい。

フォークシンガー
  <フォークマンブラザース>
「戦争でも起きなきゃ儲からぬ」フォークソングが何故好きなのか。ユーモアの中に強い意志を感じさせ、「それでも俺らフォークシンガー」。

 

Tape V(90min)

高石ともや
日本最古のフォーク・シンガー、源流と言って問題無いだろう。この人がいなかったら岡林も出てこなかったかもしれないから。オリジナルソングは意外に少なく、アメリカン・オールド・タイムや民謡などを自分流に解釈して歌うことが多いうえ、ここ何年もマラソンランナーとして有名という感があるが、元祖の味はやはり格別。CDブックや最新アルバム「あわてなさんな」も出ているが、普通には入手出来ないのがもったいない。

明日なき世界
  <高石ともやベストセレクション>
「思い出の赤いヤッケ」から入るのが常道かもしれないが、高石らしからずロックしているこの曲のインパクトは強烈で、「カッコイイ」と思った。

陽気にゆこう
  <高石ともやとナターシャセブン>

空前狂気の関西フォークブームから逃れアメリカで過ごした後、古き良きユトリのある楽曲をナターシャセブン(14年間小学校の廃校舎で暮らした福井県名田庄村より命名)と共に。前向きで元気が出る歌。
野の花のうたが聞こえますか
  <さあ、陽気にゆこう>
歳月の重みや家族の歴史を、でも軽やかに感じさせてくれます。「生きてゆくことはこんなに自然なこと」と歌えると心が癒される。


杉田二郎
「戦争を知らない子供たち」はあまりにも有名で、ここには入れないが、やはり僕たちのテーマソング。坂上二郎のような顔?だが、野太い声は「男らしさ」を痛感させる。

題名のない愛の歌
  <(青春は)まるで映画のように>
「愛とか恋とかふざけた文句をいくつ並べてもいいけど・・」と始まる最高水準のラブソングではないかと思う。同時期の北山修との作品「積木」や「男どうし」も名作。
八ヶ岳
  <再会>
作曲の高石ともやの方にも入れようか(アコースティックバージョン)と思ったくらいで、今回のテープの中でも最も好きな歌。訳アリ?で子供連れ・5年目の新婚旅行の歌だが、家族や父親像など感慨深く、岡林の「みのり」などに通じるリアルさ(本物)を感じる。


小坂忠
茫洋ほのぼのカントリーソング(初期)からティンパンアレーのボーカリストとしてのR&B色の濃いファンキースタイル(中期)、そして歌う牧師としてのゴスペルソング(後期)へ至るそれぞれがナカナカに良く、最近追いかけている存在。

機関車
  <ありがとう>
シニカルな「ありがとう」やほのぼの懐かしい「みちくさ」「庭はぽかぽか」など、いずれも捨て難い中で、やはり機関車は名曲だ!(有名な<ほうろう>や最新<Peace3>にも収録)。唯一無二の不思議な世界。
早起きの青い街
  <モーニング>
各誌で必ず名盤とされる<ほうろう>を、あまのじゃく的気分もあって外し、やはり名盤で本人も気に入っているという<モーニング>から、「これからは帰る港がある」と歌うこの作品を。心が安らぐ。
主の愛
  <メッセージ>
お嬢さんのやけど事故をきっかけに信仰の道に入った由で、私は信仰がある訳ではないので多少「キリスト」とかが気にならない訳ではないが(ボブディランの入信や岡林のエンヤトット宣言の時と同じ?)、しかしこの心は美しいと素直に思う。


あがた森魚
ついに出た浜谷さん一押しの奇才。大正浪漫だったり足穂ワールドだったり、正直言ってかなりの変人には違いないと思うし、独特の歌い方が耐えられない向きも少なからずいる(赤色エレジーのヒットが不幸か)ようだが、アルバムのトータリティは天下一品。永遠の遠国二十世紀完結編CD化バンザイ。

大寒町
  <ああ無情:レ・ミゼラブル>
なんて悲しくはかないロマンチックな歌なんだろう。まるで本当に映画の主題歌にピッタリ。心洗われる思い。
春の嵐の夜の手品師
  <永遠の遠国>
やさしくてロマンティック。美しい・・(失語症状態)。
ウィンター・バスストップ
  <詩集:ヴァージンVS>
ノリの良さと切ない失恋?が見事にマッチし、一度聞いた時から病み付きになった歌。さあ、一緒に「ウィンタ・ウィンタ・ウィンタ・・」。


佐渡山豊
沖縄フォーク村の村長として、あの沖縄返還闘争の頃のデビューは衝撃的だった。一時期は岡林─加川良と続いたラディカル(本質的)フォークの跡継ぎと期待されたが、喜納昌吉と入れ替わるように、いつのまにか消えていた。永らくエレック盤さえ市場から消えていただけに、最近の(しかも確実に成長しての)復活は誠に喜ばしい。

ドウチュイムニイ 最近出たベスト盤はジャケットなど何だか嫌なものだったが、この1曲のために買った。やはり原点であり、当時はショックを受けた(歌詞をノートに書くのに苦労した)。今聴いても思った程気恥ずかしくなく、ニューアルバムでもさらにパワーアップして再演されている。
追憶の1号線
  <さよならおきなわ>
まず、17年ぶりのこのアルバムが素晴らしい!。フォーク・ロック史全体の中でも(近年では「貘」と並び)名盤の中に入ると思う。普通なんだかんだ言っても73年前後にピークの来た人が多い中で、このような名曲(ほかにも「アラスカ」「あるがままに」)を今になって生み出すとは、流石に長く休んだだけのことアリ?(皮肉ッポイか)。最近は「基地で働き、有給休暇で歌って」いる。


喜納昌吉(とチャンプルーズ)
沖縄を代表するシンガー・アーティスト。「ハイサイおじさん」以来、本土に殴り込みをかけ、遂にアジアを代表するアーティストになった(のかな?)。この人のエネルギーは依然として凄まじい。

花(すべての人の心に花を)
  <チャンプルーズ・ルネッサンス>
「上を向いて歩こう」かこの歌を国歌にするのが正解ではないかと思える永遠不滅の名曲。紅白歌合戦で歌われた時には心が震えた。


友川かずき
ト行には、友部正人、豊田勇造、そしてこの友川かずきと、妥協を許さず真髄を突く3大詩人が揃っていると、第2弾でも書いたが、この人が普通に聴くには最もキツイのではないか?。この人をかける時には周りに家族がいないことを確認し、かつ自らに気合いを入れる必要がある。

歩道橋
  <初期傑作集>
友部の「乾杯」や「びっこのポーの最期」に並ぶ見事な詩にゾクゾクする。この曲も、ベスト選に是非入れたかったもの。
サーカス
  <秋田ライブ:犬>
中原中也の有名な詩。見事な曲と歌唱。故郷での凱旋?ライブより。


河島英五
やや遅れてきた存在で「最後の大物フォーク歌手」と言われていたが、確かに身体も声も大きく迫力は一番だった。後年のカラオケの定番「時代遅れ」も名曲ではあるが、初期の歌にはスケールの大きな物が多い(なにせアルバムタイトルも<人類><運命><信望>の3部作だから)。

何かいいことないかな
  <人類>
拓郎はDJで「今頃なんだろうね」と言いながらかけていたが、リアルタイム世代としては身につまされ、大いに胸がうずいた。青春の裏名曲である。


中川イサト
岡林<ラブソングス>などでの名ギタープレーヤーとして尊敬していたが、名シンガーでもあったことは恥ずかしながら後から知った。歌わなくなったのは残念だが最近の<FOOT PRINTS>など、インストアルバムも良い。

その気になれば
  <お茶の時間>
なんとも気ダルげな、しとやかな名曲である。今回の選曲に癒し系が多いのは40代に入り、私も疲れてきたからか。


シバ(三橋誠)
「本物のブルースシンガー」(高田渡)と紹介されて世に出た。多摩川の土手でタンポポを食べていたという「武蔵野タンポポ団」伝説も良く出来ていて、いかにもそれらしい。

埃風
  <夜のこちら>
ファースト<青い空の日>も良いアルバムだが、このアルバムも名曲揃いの中からシブイ1曲。普通考え付かないタイトルか。


加藤和彦
ハイセンスの固まりのような人で、フォークル以来日本のニューミュージック?界を導いてきた功績は(細野晴臣と並び)大。泉谷などもこの人のお陰で<春夏秋冬><80のバラッド>などの名盤を残せた。

光る詩
  <それから先のことは・・・>
ミカさんと別れ、安井かずみ(それも今は故人)との新しい生活に沿って作られたこのアルバムは、全体としてこんな暮らしがしてみたいと思わせるリラックスした癒しの名盤である。必聴。


この後に細野晴臣の「はらいそ」が入ってお仕舞。3部作遂に完結す、です。

テープ時間の関係で、久保田真琴(夕焼け楽団)、三上寛等が入りませんでした。なお、ロックといえば、当然矢沢永吉、パンタ、RCサクセション、甲斐バンド、佐野元春などが入って然るべきなのですが、これは別枠と考えて下さい(はっぴいえんどや大滝詠一がないのも同じ理由です)。

感想文(ご意見ご要望)をお待ちしております。
こういうものの常として大袈裟と思われる表現はご容赦下さい(感受性次第)。