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2-2-3 <アクションつなぎとジャンプショット>

カットのつなぎには2種類あります。つまり、時間がつながっているか、いないかです。

作例のコンテは、ビールを飲む人のロングショットとアップショットのつなぎです。一連の動き(アクション)なのでアクションつなぎといいます。(ほかの呼び名を使う人もいます)

2台のカメラ(ロングショット用とアップショット用)で同時に撮影しておけば、そんなに問題はありませんが、1台のカメラで撮影するとなると、役者に同じ動作を2度繰り返してもらわなければなりません。ビールは、2杯飲んでもらわないといけないのです。

最初のロングショットでたくさんあったビールが、つぎのアップショットでは、少ししか残ってない、ということではつながりません。

泡の量がちがうとか、ましてや、右手で持っていたグラスが左手になっていたというのではいけません。あきらかな「つなぎ間違い」です。

 

なぜ、一連の動作をワンカットではなく、いくつかのカットにわけるかというと、そのほうがテンポ感が出るからです。

例えば「ミリオンダラーベイビー」のボクシングのシーンは、多くのカットで構成されていて、とても迫力のあるシーンになっています。ワンカットでは、あそこまでの迫力とテンポは出なかったでしょう。

 

 

アクションつなぎ以外のつなぎをジャンプショットといいます。「つなぎ間違い」もジャンプショットです。

もちろん、わざとジャンプショットを使うこともあります。

最初、カレーを食べていて、次のショットではラーメンを食べていて、次のショットではカツ丼を・・・などという大食漢のシーンは、ありますね。

 

普通の映画のシーン、例えば、家の外観、本を読む女性、時計のアップ、台所で働く女性・・・、などというシーンもジャンプショットのつなぎです。家の外観のショットと本を読む女性のショットは、時間的につながっているとしても、動きがつながっているわけではないので、アクションつなぎとは言わないわけです。

台所で料理を作るシーンで、鍋にジャガイモを入れる、次のショットでは、もう、カレーができている、というのは「つなぎ間違い」のジャンプショットです。しかし、AとBを直接つながないで、間に、時計のアップを挿入すると、「つなぎ間違い」にはなりません。というより、大きな編集のテクニックです。カレーを作る30分の時間が、映画上では15秒に短縮できてしまいます。

時間を省略するということは、編集の大きな目的のひとつなのです。

 

オーバーラップ(ディゾルブ)やワイプなどのエフェクトを使う方法もあります。

オーバーラップやワイプは時間経過の記号(約束事)だからです。しかし、多用すると、いかにも素人っぽくなってしまいます。

 

一連の動作とは違う別の映像を挿入することで、見ている人に違和感なく、自然に、時間を省略することができます

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これはインタビューなどでも応用できます。

「私は東京で生まれました。親父は公務員でしたが、生まれた時は貧乏な家庭でした。」

というコメントがあったとしましょう。真ん中のコメントを削って、「私は東京で生まれました。生まれた時は貧乏な家庭でした。」とつないでみましょう。コメント者の動作は、一瞬ずれて、ジャンプショットになり、見ているほうは編集したことが分かってしまいます。

そこで、図のように、インタビュアーのうなずくショットを挿入してみましょう。違和感なくつながり、見ているほうは編集したことに気が付きません。

2-2-4 <ロングアップ>

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