Contax, Kiev-Contax and Nikon RangeFinders Family
Nikon I
占領統治下の1948年発売。主に米国向けに出荷。外観はクロームコンタックスだが、構造的にはバルナック・ライカで布幕横走りフォーカルプレンシャッター。32×24の特殊判であったため、自動現像機のトラブルから不評を買って極めて少数生産されたのみ。距離計との連動はマウント基部がコロを押す方法で、ライカのレンズ鏡胴後端が押すタイプとは異なる。コンタックスのようなフォーカシングギアがあり、裏蓋も着脱可能(但しスプールは固定)。
ニッコールレンズは光学的にツァイスのそれを追っかけたくせに、連動距離計の基準焦点距離をライカのそれに合わせたため、コンタックスと同じバヨネットマウント形状とフランジバックを持っていても、レンズの互換性は厳密にはないに等しい。

Nikon M
外圧に負けてフィルム送りをライカ判と同じスプロケット8爪にしたものだが、画面サイズはまだ意地を張って2mm増やしただけの34×24。コマ間隔が4mmになる塩梅である。画面サイズの違いと、シリアルの前にMの刻字があるほかは、I型と同じ。1949年。


Nikon S

1951年発売。やはり外圧に負けてFast/Slowシンクロ接点を右肩に取り付けたもので、それ以外はM型と同型。S2の次に数が多いものと思われる。依然として主要輸出先に迎合し、距離目盛はフィート単位。一部シリアルナンバー前にM字つき。

Nikon S2
1954年末、M3ショックの直後に登場。巻き上げレバー、巻き戻しクランク、等倍ファインダーを装備。2点接続のシンクロ接点をドイツ式に改め、画面サイズも漸くライカ判になる。対物窓が大きく、距離計副対物窓のハウジングがコンタックスIIのように迫り出している。専用フラッシュガン接点が、アクセサリシューの前にある。シャッターダイアルは1軸式になったが、高速と低速は同軸で上下に分離したまま。ダイアルのカラーリングが後期では黒塗装になる。もっとも流通したニコンレンジファインダー機。

Nikon SP
プロ仕様として1957年に登場したS系の最高級機。28〜135mmまでの切り替えフレームをもつ1眼式等倍ファインダー(28と35は通常のファインダーの左脇に別に設置)。セルフタイマーを初めて装備。シャッターは漸く高速低速が同じダイアルに纏められた。やけに長大なファインダー窓が目印。

Nikon S3
1958年のSP廉価版。というよりSPがS3のプロ仕様というべきか。35、50、105のフレームのみ常時表示。S2より大きなファインダー対物窓が目印。少数出荷のため、現在レア。復刻版がある。

Nikon S4
ニコンの決定打ニコンFと同年1959年発売。50と105のフレームのみ表示、セルフタイマー省略という、S3の廉価版。現在かなりレア。

Nikon S3M
1960年発売のハーフサイズカメラ。18×24mm判であることと、フレーム切り替え式のファインダーのほかは、基本的にS3。現在極めてレア。


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