Contax, Kiev-Contax and Nikon RangeFinders Family

Leica III

1933年発売。前年のII型にスローシャッターを組み込んだ、上位機種。シャッター幕走行制御の関係上、1/20より遅いスピードは、高速側とは別の機構を用意しなければならなかったため、低速ダイアルはボディ前面に設置されている。距離計には1.5倍の倍率を掛けて38mmの短い基線長を補強(有効基線長57mm)。その他、視度調整機能、ストラップ取付金具を追加、その後も発展し続けるバルナック・ライカの道標ともなるべき機種。

Contaflex (TLR)
1935年に登場した、35mm判の数少ない2眼レフのひとつ。戦前もっとも高価なカメラであり、ゾナー1.5/50つきの場合、ドイツの一般的サラリーマンの半年分の収入に近しいユニバーサルコンタックスよりも、90ライヒスマルク(これは月収に少し足りないくらい)高かった。ファインダーはローライフレックス/コードと同様のもので、多様な交換レンズのほか、少数のアクセサリ類も供給された。初めてセレン露出計と、セルフタイマーを装備する。


Super Nettel I

折り畳み式35mm判金属フォーカルプレンシャッター小型カメラ。1934年夏発売。コンタックスIより若干安く販売されたが、レンズ交換はできなかった。乾板用バックプレートなど、一部のアクセサリは共有できた。巻き上げノブ兼シャッターダイアルは軍艦部上に設置されたが、コマ数カウンタはコンタックスIのようなむき出しの円盤。中判のスーパーイコンタと同じような回転プリズム距離計を搭載し、フォーカシングは連動。普通、3,5/5cmか2,8/5cmのテッサーつき。のちに3,5/5cmトリオターつきも用意された。ドレーカイルの回転角度が異なる2種類が知られている。

Super Nettel II
1936年にクローム仕上げで登場。それ程数は売れず、現在I型以上に高額で取引される。構造的にはI型となんら変わらない。


Nettax

レンズ交換可能のコンタックスの廉価版として1936年に発売された35mm判メタルフォーカルプレンシャッター小型カメラ。スーパーネッテルと同様、それほど安くなかったために、これまた極めて少数しか市場に出回らなかった。その結果、特徴ある交換レンズも僅かに2種類供給されたのみで、ボディ以上に入手困難。レンズ基部が距離計の回転プリズム部と一体となった西洋梨型をしており、他のいかなるコンタックスシリーズとも互換性はない。標準レンズはテッサーの3,5/5cmか2,8/5cm。望遠トリオター5,6/10,5cmは極めて稀で、広角テッサー8/2,8cmは専用設計ではなく、コンタックス用のレンズをアダプタに装着して使用したらしい。トリオター用のファインダーは存在するのかどうかも怪しい。


Tenax (II)

速写カメラ、ロボットの成功につられて1938年に登場した、24×24mmフレームのレンズシャッター速写カメラ。コンパーOSラピッドシャッターだがレンズ交換可能で、標準2,8/4cmテッサーまたは2/4cmゾナーの代わりに、4/7,5cmゾナー、4,5/2,7cmオルトメターを装着できる。マウント部はネタックスの西洋梨に似ているが、互換性はない。回転プリズム距離計に連動。巻き上げ及びコッキングはレンズ左脇の巨大なトリガーレバーで行う。セルフタイマーも装備し、コンタックスI型とあまり変わらない価格のため、それほど数は出ていない。紛らわしくもII型と呼称されるが、イギリスまたはアメリカに輸出された順番が逆だったためと云われる。


Tenax I

先行するテナックスとは全く異なる24×24mmフレームの速写カメラ。1939年発売。距離計はなく、折り畳み逆ガリレイ式ビューファインダーつき。固定レンズ(ノヴァー3,5/3,5cm)つきで、さすがに低価格(月収以下)。フィルム送り兼シャッターチャージレバーはレンズの右脇にあるトリガーレバーで行う。36枚撮りの長さで50枚撮影可能。ツァイスのカメラにしては珍しく両端が丸い。戦前版と戦後版がある。


Ikonta 35

1948年に西のツァイスイコンから発売された、イコンタまたはネッターシリーズの35mm判折り畳みカメラで、距離計はない。ノヴァー・アナスチグマット4,5/45つきのプロントーシャッターか、テッサー2,8/45つきコンパーシャッター。この系列は後期のコンティナ、非連動距離計つきコンティナIIと発展してゆき、1955年には折り畳み蛇腹を捨てる(コンティナIIa)。なお、戦前(戦中)に生産された個体もあるようだ。

Contessa
1950年。スーパーイコンタの流れを組む35mm判折り畳みカメラ。通常コンテッサ35として知られる。特徴ある前半光学系の分離した回転プリズム距離計と連動し、セレン露出計を搭載する(むろん非連動)。交換不可能なTコーティングされた2,8/45テッサーつきで、51、2年頃、コンパーラピッドからシンクロコンパーシャッターへ移行する。1960年に復活して後継機種を陸続と輩出するコンテッサは固定鏡胴の廉価版小型カメラ。


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