Contax, Kiev-Contax and Nikon RangeFinders Family
Contax I
1932年に発表された35mm判レンズ交換式システムカメラ。見た目黒色の直方体で、バヨネットレンズマウント左脇に、特徴ある巻き上げノブ兼用のシャッタースピード設定ダイアル。縦走り金属製フォーカルプレンシャッターはゲルツ社以来。10,3cmの長大な基線長(有効基線長同)を持つ回転ミラー式距離計と連動するフォーカス機構は、マウント部をボディ左上に突き出たフォーカシングギアで直に回転させるもので、5cm標準レンズにはヘリコイドがない。交換レンズはマウント外側の爪で固定し、ヘリコイドの回転量をマウントの内側の爪でボディ側に伝える。着脱、交換可能の裏蓋。ファインダーは等倍の距離計ファインダーと、0,5倍のビューファインダーの2眼式。
1933年にスローシャッター(1/2-1/10)を組み込んだ、4グループシャッター方式を採用、1934年には距離計を回転プリズム式に改める。シャッタースピード、前板の形状、距離計の方式、マウント部のカラーリングにより、6-7種類に分類される。通称ブラックコンタックス、またはブラコン。
Contax II
1936年発売。通称クロームコンタックス。コンタフレックスのセルフタイマーと、スーパーネッテルの巻き上げノブ兼用1軸不回転式シャッターダイアルを搭載。シャッター最高速は怪しげな1/1250。コマ数カウンタはI型のむき出し状態から、上板の下に収められる。距離計は旋回プリズム方式で、基線長はI型に僅かに劣る9cmだが、1眼式ファインダー(倍率0,7倍)を搭載したため、有効基線長は63mm。交換レンズ群は、I型のニッケル仕上げ、II型のクローム仕上げとも、相互に装着可能だが、テッサーとゾナー2/5cmの沈胴量が異なる。サイズ、重量ともにI型より増大。着脱可能の裏蓋のほか一部を除き、アクセサリ類は互換性あり。
Contax III
1936年、II型に少し遅れて発売。II型の上板に、コンタフレックスのセレン露出計を搭載。但し、非連動。巻き戻しノブに感度設定・指針調節ダイアルを組み込んだ他は、II型と同じ。通称ユニバーサルコンタックス。
Contax II & III, Carl Zeiss Jena
1945年にソ連軍がドレスデンから接収した機材をイエナに運び、Carl Zeiss Jenaの銘で出荷されたもの。構造的には戦前のコンタックスII及びIIIと変わらない。ファインダーシュー上にツァイス・イエナのロゴが刻印されており、また巻き戻しボタンの形状が若干異なる(同心円状のローレット)。レパラツィオン・コンタックスの多くはこのイエナ製コンタックスと思われる。伝説的なアイボリー・コンタックスもこの仲間だろう。
Contax IIa
戦前のクロームコンタックスを根本的に設計し直したもので、サイズ、重量ともに小型軽量化。ビオゴン2,8/35を除き、交換レンズ群は戦前戦後を問わず互換性あり。距離計副対物窓が小さくなり、フォーカシングギアの直下に来る。このため、基線長が6cmに縮小(有効基線長43mm)。コマ数カウンタは巻き上げノブ上面に設置され、巻き戻しノブは感度覚えを兼ねる。シャッタースピード目盛は旧来のノブ側面ではなく、ノブの周りに上向きに刻まれる。このほか、シンクロ接点を背面に装備。初期の機械式同調接点の場合はスピード目盛が黒で、国際方式接点では黄色と赤で刻字される。折り畳み足がなくなり、裏蓋開閉用ロックレバーは底板に埋め込まれる。
Contax IIIa
IIa型の翌年1951年に発売。IIaに改良された非連動セレン露出計を載せたもので、その他はIIaと同じ。露出計の感度は戦前のものよりも2-3EVほど高くなっている。
(C)1999-2012 Yoshitane Takanashi