FED Micron


名称:ФЭД Микрон
製造・年代:FED、1968-86
画面サイズ:18×24mm(135フィルム)
ファインダー:ブライトフレームつき
シャッター:不詳(ビハインドレンズシャッタ、2枚羽・絞り羽と兼)、
シンクロ接点(X)
シャッタ速度:1/30-1/60-1/125-1/250-1/500-1/800(オート)
B-1/30(マニュアル)、1/30(X接点)
シンクロ接点:X接点(1/30)
露出測光機構:セレン素子。設定範囲16-350(GOST)
レンズ:HELIOS-89、1,9/30、A48/S46×0,75
絞り:F1,9-16(マニュアル)、F1,9-13(オート)、F1,9(B)
撮影距離:1m〜∞(目測)
容積:W000×H00×D00mm/450g(レンズ込み)
 チェカの創設者を記念して命名されたコンミューン、つまりフェド工場は、既に知られるようにライカと同等の、もしくはライカそっくりのカメラを生産することでソ連工業史上だけでなく、世界の写真産業史上にも確たる痕跡を残した。そのフェド・コンミューンがハーフフレームのカメラを送り出したのは1960年後半。フィルムの節約とボディの小型化、そしてカメラの大衆化を目指していっとき隆盛を誇ったハーフカメラが、1966年のローライ35の衝撃的な登場によって一気に衰退の途を辿る、まさにその転回点に誕生した。
 写真のタイプはウクライナ共和国60周年記念版。初期生産型ではフェドの刻印が前面ではなく上面に記される。ありがちなハーフサイズカメラのようなフォルムを持つが、コニカアイだったかなにかに非常に良く似ている。チャイカに比べても十分小さい。
 露光計はセレン光電池で、フロントレンズの外周にパネルが配置されているサークルアイ形式だ。一応というか十分立派な自働露光(AE)機構を搭載し、その連動範囲はF2,8の1/30からF13の1/800までをカバーする。マニュアルでは一律に1/30またはバルブが切れ、Bを除いて絞りを開放からF16まで設定できる。バルブでは開放のみ。また低輝度ではファインダー内のシャッター速度指針にレッドマーカーが被せられ、シャッターが下りないことを警告する凝った造りになっている。感度表示GOSTは90がだいたいISO100と換算して問題ない。
 焦点調節は目測式だがファインダー内にゾーンフォーカスマークが表示され、そこにクリックストップがついている。割合に使いやすいカメラだと云えるが、そのぶんソビエトカメラの空気は少し薄いかもしれない。ガウスタイプと思われるヘリオスの写りはやや暖色に偏る傾向がある。
 1981年当時で85ルーブリ。合成皮革の携帯ケースとハンドストラップがついてくる。




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