Universal Viewfinder


名称:Видоискателя Универсального
製造・年代:KMZ、c.1950〜
対応サイズ:36×24mm(135フィルム)用
対応焦点距離:2,8cm/3,5cm/5cm/8,5cm/13,5cm
パララックス補正機構つき
容積:59×36×43mm/90g

 ツァイス・イコンのターレットファインダー436/70のコピーであり、視野はオリジナルのようなマスクではなく、枠線で区切られる。この個体はフェドおよびゾルキー用に、ターレットが正面から見て右側に来ているタイプだが、それというのもオリジナルと同じく左側にあると、シャッターダイアルを覆ってしまうからだ。おそらく、生産ラインの合理化のために、オリジナルと同じ配置のファインダーは、初期にしか生産されなかったかもしれない。キエフにとっては、左右のどっちにあろうと操作性に対した問題は生じないので、だとすればそれは賢明な判断である。
 ユニバーサルファインダーはその容姿からしてすでに威圧的で、5つの焦点距離をカバーしつつ、アクセサリシュー上から世を聘睨するさまは、まさに中央集権制の権化の如くにも見える。その起源がナチスドイツの誇る光学コンツェルンの産物であり、いままたスターリニズムの手先となって、ともあれ20世紀の末まで生き延びたという事は、キエフ・コンタックスの末路とともに、ツァイスが残した遺産のファッショ的な側面を見るような気がして、大変興味深い。




[ <ソ連の写真器材>インデクスに戻る ]