<日刊忘れ女>

 04/2007 05/2007 06/2007 07/2007 08/2007 09/2007 10/2007 11/2007  12/2007  01/2008  02/2008  03/2008 
04/2008  05/2008 06/2008 07/2008 08/2008 09/2008 10/2008 11/2008 12/2008 01/2009 02/2009 03/2009 
04/2009 05/2009 06/2009 07/2009 08/2009 09/2009 10/2009 11/2009 12/2009 01/2010 02/2010 03/2010

top


08/31/2010/03237   升目の悪癖(8度hiro )

 

 

 

 

品子の眼はすてきな鞄だ

そっとしているhiro

zotto-siteiru品子

品子は逢い引きの約束をしたが二段ベッド

hiroはたいがいのものを拾っては来たが惚け

hiroの静止はすてきなミドリさ

ぞっとしている品子

hotto-siteiru-hiro

恋愛の詩の上に八本の禁止を落とすと

そこがshinako-no-ryodo

戦後戦前河は枯れてhiroはそこへ行くしかないの

目白通りに倒れゲットしたshinako

鍵を開けてワいけない

明治通をゲットした品子とhiroの

線香が燃える花火が溶ける

hiro記憶がまた生まれた

hiro草の馬がまた暴れた

 

 

 

 

 

 


08/30/2010/03236   升目の悪癖(1度hiro )

 

 

 

 

広大であるべき土地を埋め込むため

hiroは語る倒れる間引かれる

オンナたちを升目にして石灰石で交ぜる

橋の三分の二を語り終えて

外には恨めしい焦げ付いた品子が悲鳴の

声をもがれ指を割られ

悪癖の前髪を伽羅色の油に包み

井戸辺の固唾を飲んでいる

美術の先生は嫌いだあのひとは品子を

 

 

 

 

 

 


08/29/2010/03235   升目の悪癖(7度hiro )

 

 

 

 

記憶と知識を埋め込むよう

大塚の坂を抉りながら品子はhiroにde会う

長い間とても滲みている犬や看板を

ほそい黄色やや嫌う

ほそい橙色の嫌悪する

[こめかみ]の痕をソラに探すhiroを品子は

孫たちの双子はゲームセンターの中dehirowo下ろす

品子の愛の傷痕を熱帯に汚れるhiro

地租器のアブラゼミは黒く染ま

気ごくを廻しながらhiro踏みつける脚はない

生まれ込み投げられぬ

品子はhiro帯になって髪hiroになって

 

 

 

 

 

 


08/28/2010/03234   升目の悪癖(3度hiro )

 

 

 

 

広すぎて溶けてゆくアンダーグラウンドを負けるの

あたし背伸びしたかなあ

てくてく縞馬の地図が読めない漢字海豚の入信が

もう時間の交叉も過ぎて

ヴェルヴェット鍾乳洞の中でマモル人よ聞かせてよ

短い股間に真っ青の海水

能面をカワイイトカワイイトカワイイッテhiro-hiro

ああ背が伸びちまうhiro

罪と罰と地下に隠している空を抜ける空の赤い群れ

あメトロノームをあああ

あ寄せてはかえあああす

 

 

 

 

 

 


08/27/2010/03233   升目の悪癖(5度hiro )

 

 

 

 

てくてく暑い照り返し腰から逆立ちの街へ

技法に出会うまでの濡れ衣の海豚が跳ねて

sutte-hiro-sutte-hiro-tomete石の津波を

長く広い人体の模型と警報の予行を運行を

繰り返す・吸って-hiro-吸って-hiro-止めて・そのまま街へ

魔法と魔法が重なり入口と入口が重なり

鍵盤とあたしと緩んだ耳の水道とあたしは重なり

入口と入口は重なり魔法とhiroは重なりてくてく

 

 

 

 

 

 


08/26/2010/03232   升目の悪癖(2度hiro )

 

 

 

 

あえると信じていななく欲望片方の天上妻の

分かれた天上母のはだ色の皿を歩行器のhiroの

脚を拡げるhiroは欲望に剥離の升目に負ける

大戦と小戦を繰り返し思い出す吸う術のなく

書き残された絵日記の人形が黒く錆びて爪音

林に帰る下か上かも判らずの天上婆のしゃがんで

小さく手を振るすがた悪癖の永遠に少し足りない

 

 

 

 

 

 


08/25/2010/03231   綿飴美顔

 

 

 

 

街は美顔坑夫の飛ばした拝金趣味で騒がしい

地階屋はすべて中華的の確実な琴の音を廻し

おじいさま火傷のあとは見付かりましたか丸文字の

冷血の記憶になくても自動車やオンナたちの

綿飴の天上に抜ける南アルプスはしみじみ

 

 

 

 

 

 


08/24/2010/03230   巳年のケーブル芋

 

 

 

 

パンを食べたという日記を読む

嫌いなケーブル芋そこまで水道局の坂をあがる

まだ暑さが続くという除光液は六時に

巳年について調べる

この記号はなんであろうかアーモンド酒場にて

ふんだくられる生き甲斐

あの見世もこの縞馬もすでに透けている

 

 

 

 

 

 


08/23/2010/03229   行かないと眠らない終わらない

 

 

 

 

行かないと眠らない終わらないソラを汲んでいる

335493910989087191904819101911919

痩せたままエスカレータを前の膝当てにこじ入れ

465128181757659101864784891817919

読む坂の下の読まない校庭の浅い目薬を差し読む

871581901810276494861810008176641

速く掴まれて後ろ髪に爪を立てて一心の男が眠らず

85771656666144210815596872668498461

気前のいい黄色い象さんのぼり棒に昇る性的快感を

56987987515000184554518917466178180

手足の摩擦を火傷の電源を昇るがソラは帰らず一子

 

 

 

 

 

 


08/12/2010/03228   紐をかけるオトコ14

08/21/2010/03227   紐をかけるオトコ13

08/20/2010/03226   紐をかけるオトコ12

08/19/2010/03225   紐をかけるオトコ11


08/18/2010/03224   紐をかけるオトコ10

 

 

 

 

あっしには出来ねえあっしには無粋なエラーに紐をかける商品部まで釣り具の拷問で性器が傷んでいるね

釣り餌や観賞用高級金魚の生餌に使われるアカムシはオオユスリカやアカムシユスリカなどの幼虫であり

助走が必要悪となる日に強風波浪注意報に抗して地上階への階段をすんでのところで駆け上がる劇団員を

強い生き物なのですねアカムシとはあなたが生きているどうして核爆発の不安を釣上げることが出来るの

 

 

 

 

 

 


08/17/2010/03223   紐をかけるオトコ9

 

 

 

 

1走行しながら5,000型放射砲による泡放射(放水)ができます

いえあっしにはできませんそっとおやすみくださいシャガール

明日はどこまで行くのだろう消防車よその眼を閉じて亜熱帯の

眠りにつこうとするあっしにはことごとく雨のような空洞です

 

 

 

 

 

 


08/16/2010/03222   紐をかけるオトコ8

 

 

 

 

シャワーヘッドを取り替えるため羽衣の

紐も尽きた

ピアノは、ノート

角を当て、酒気を吐き、蛍光管の屑たち

 

 

 

 

 

 


08/15/2010/03221   紐をかけるオトコ7

 

 

 

 

紐を解く、平面プレート上で

たこ焼き器を送って頂戴と云われても川柳は濡れて光り

墓地にあがるけむり、シャワーヘッドを取り替える

ラヴェル/高雅で感傷的なワルツも

ぎくしゃくした関係に、紐をほどかせる

ぼくは理解できないあなたのぎらついた目配せ

 

 

 

 

 

 


08/14/2010/03220   紐をかけるオトコ6

 

 

 

 

エスカレータ/優雅で感傷的な四分休符も

肘あて、マイクロフォン、舐めるサーモンの悲痛

大きな×孫悟空×玄奘三蔵の帽子くらい大きなイコール

お茶の水駅を地下鉄から渡りはじめ

貼り出す「アンデスの過酷」

召使いよ、紐をもっと腰の下に/エレベータが匂う

 

 

 

 

 

 


08/13/2010/03219   紐をかけるオトコ5

 

 

 

 

ものすごい速さもし語れたら

紐をかけるオトコものすごい知恵の汗

なじまないオトコもし退職したら

花びらに迷うものすごいちから

 

 

 

 

 

 


08/12/2010/03218   紐をかけるオトコ4

08/11/2010/03217   紐をかけるオトコ3


08/10/2010/03216   紐をかけるオトコ2

 

 

 

 

紐をかけるオトコと紐をかけられるオトコの

草で傷をつけてしまった夏の休みが訪れる

この溝が

凍えながらこの夏溶解するかも知れない

と云う意味において俳人なのだそうだ

一般品と大嵩品の違いは3辺の和が150センチメートル

それ以外のオトコは紐がかからず苦い日々だ

 

 

 

 

 

 


08/09/2010/03215   紐をかけるオトコ1

 

 

 

 

代金引き換えは30万円まで

いまでも俺は悲劇の簪(かんざし)所有して紐をかけている

間違えは犯さないアカシヤの樹の下に

もう一本のアカシヤの樹が生えた

所有して紐をかけているいるのはアタシなのだと云う妄想を

従姉妹の優香が持っていることを秘かに

俺に伝えたかったと云うので伝票を書きなと云ってやった

送料は367円しかし大嵩品は1050円かかる

この世界の溝、この溝のが

 

 

 

 

 

 


08/08/2010/03214   亜熱帯の埴輪34

 

 

 

 

本当に裂けとこころと心臓でいいですか

舞い上がる気持ちに癖を粘り

本当にそのまま糸を張っていていいですか

 

 

 

 

 

 


08/07/2010/03213   亜熱帯の埴輪33

 

 

 

 

アマゾンで岡本かの子を検索して滝を浴びた

親友は湿ったパンのようにつめたい手をしている

こころがとがる日を夏の葉書に標して北の方角に投げた

ひらひら頼りなくそれでも墨の多民族の馬の分だけ

少しはみ出してしまうのだろうよ口唇を

「こころがとがる日が

週に一度だけある

それはモーリス・ラヴェルの(この箇所は湿ったパンにはリー・コニッツとして送った)

波とも風ともつかない

音楽を少しだけ聴いたとき」

アマゾンで自分自身を検索して砲弾を浴びた

こころのとがる日

 

 

 

 

 

 


08/06/2010/03212   亜熱帯の埴輪32

 

 

 

 

ダンスを考えるために岡本かの子だ

地下街を流れてゆくために蒸気の夜だと痛む

精密機械とアナウンスがある

あなたは利用されるひからびた水母のように

こつこつろ濡れた皮膚を映してずらす

こつこつろ遠くにゆかなくてもいい

こつこつろ夢の朝をそのままに飲ませて

下書きのような牛乳の花が咲いている

こつこつろ北社会保険病院のスロープをダンスしながら編んでゆく

 

 

 

 

 

 


08/05/2010/03211   亜熱帯の埴輪31

 

 

 

 

表にゆかないので思いがたまっている

蒸気の夜を梳かせて

食べてゆくちいさな埴輪たち

手帳が赤い字で狂い出したか

なだめるための延命の柔らかな芯を

汗の外に畳もう

星の蝉が落ちる

 

 

 

 

 

 


08/04/2010/03210   亜熱帯の埴輪30

 

 

 

 

あなたに向い感謝しているがテレビを消さない

シャレコウベが着ける耳飾りが

左から右へ傾くころ

教会は胸の扉を薄めて

洗濯女はテレビを消している

 

 

 

 

 

 


08/03/2010/03209   亜熱帯の埴輪29

 

 

 

 

小鳥が訪ねて来ても名前を知らない

名刺をくれない小鳥もいるのだ

あたしが草の花を降りてゆくのに名前を知らない

だから振り返って写メールを送る

氷が砕けて降ってくる8月3日

当分あなたに会えない処方箋を貰って

 

 

 

 

 

 


08/02/2010/03208   亜熱帯の埴輪28

 

 

 

 

右手がありどちらかわからない

右膝がありどちらかわからない

 

 

 

 

 

 


08/01/2010/03207   亜熱帯の埴輪27

 

 

 

 

下馬下馬の老人は黙っていた

寂しくて心細くて恥ずかしかった

もう背中が視えない

もう胸に触ることが出来ない

あしたあした此処へ

触らぬ脚が抜け駆けをする

 

 

 

 

 

 


07/31/2010/03206   亜熱帯の埴輪26

 

 

 

 

ブラウスのホックのように

TPOは間違えている

朗読は落ちて

ひかり

とてもぼくはやましい恋愛でした

 

 

 

 

 

 


07/30/2010/03205   亜熱帯の埴輪25

 

 

 

 

あたしや岡本かの子には

眠られぬ昼や夜がない

もしも時が外れ

丸物百貨店の後ろで恋を語れるのなら

貰いにはいかない

千個だけのギンのパチンコ玉を

 

 

 

 

 

 


07/29/2010/03204   亜熱帯の埴輪24

 

 

 

 

靴下を履いたままで

通り抜けては百日紅の木が斬られてしまう

やがてという通底器に

裏切られる歯形の夜よ

もういちど

旧文芸座はす向かいの

白鳥の背広を飲みたい

 

 

 

 

 

 


07/28/2010/03203   亜熱帯の埴輪23

 

 

 

 

天才になって海を目差したね

帰りの列車では席に座れず

涼しげな少年マガジンだけが未来だった

亜熱帯のお墓は

捨てられた眩しい林檎のなかにある

 

 

 

 

 

 


07/27/2010/03202   亜熱帯の埴輪22

 

 

 

 

接客していたら手足のない亜熱帯がやって来た

どうしたら良いのか

隠れながら虹になるものの

沈黙はゆるい肌のように語りはじめた

シルクロードを越え

ミルキィウエイを蔑んで

ただ硝子越しに覗き込むだけでした

そんなケーブルを止めて口のなかから

過ぎ去っ

 

 

 

 

 

 


07/26/2010/03201   亜熱帯の埴輪21

 

 

 

 

何度も同じ流れる河を愛しています

色彩と苦みは無限の

運河の決まりに従ってあたしを漕いでいるのです

ヤキュウ場からも忘れさせられて

はっきり言って曖昧な

あたしの運河の行く末と

グラウンドが跨いで行きます

 

 

 

 

 

 


07/25/2010/03200   亜熱帯の埴輪20

 

 

 

 

だんだん岡本かの子が好きになってきてる気がする

病むことの直立不動よ卯年

徐々と云う言の葉にだって脈絡はないのですもの

あかるい暗さ、それをはじめて教室で聞かされた時のあたしって

これから岡本かの子に会いにいくのだって

 

 

 

 

 

 


07/24/2010/03199   亜熱帯の埴輪19

 

 

 

 

(仮題)澤村正輝の樹

死んでいるのは、あなた、あたし、彼のおんな

諍いのあとに諍いはあって

それでも澤村正輝の樹は生きていますよ

宇宙の一文字を星になぞらえて墨になぞられて

生きているのは走る3面の顔、からだ、思い

 

 

 

 

 

 


07/23/2010/03198   亜熱帯の埴輪18

 

 

 

 

熱くなってじいじの持つホースのお湯の棒になっても

埴輪は生き残り乾燥したカビの色が心地よい

樹は生きていますよ

風とハンカチの階段のような比喩さえなだらかな現在です

誰のせいでもありゃしないありゃしない夏のランプが点いて

それでも誰にも囁きさえも聴こえずなどとは寂しい限りの

死んでいるのは

 

 

 

 

 

 


07/22/2010/03197   亜熱帯の埴輪17

07/21/2010/03196   亜熱帯の埴輪16

07/20/2010/03195   亜熱帯の埴輪15

07/19/2010/03194   亜熱帯の埴輪14

07/18/2010/03193   亜熱帯の埴輪13


07/17/2010/03192   亜熱帯の埴輪12

 

 

 

 

なぜその人がと続く詰問の壁に下敷きになり

「らんば」とあたしは

やがてアイジンとして成長する芸風ですよ

はずんだ、はずれた、問いの胴長を笑い狂う

ザアザア降りの階段を

「らんば」とあたしは胸が抜けているなあ

胸の抜け具合をつめたく舐めているさ

だから頭切れた堂々と続くのだよ国道のガるンゆるダムがね

から雲間には激しい怨念の

く除いているからだ幸福は「らんば」には許せない時計の

けど許せない人だっている

 

 

 

 

 

 


07/16/2010/03191   亜熱帯の埴輪11

07/15/2010/03190   亜熱帯の埴輪10

07/14/2010/03189   亜熱帯の埴輪9

07/13/2010/03188   亜熱帯の埴輪8

07/12/2010/03187   亜熱帯の埴輪7

07/11/2010/03186   亜熱帯の埴輪6


07/10/2010/03185   亜熱帯の埴輪5

 

 

 

 

<るのい>にて

鮮魚盛り合わせ(一人前は出来る?)

あたしは失格だろう過去のある時期に

万願寺唐辛子の昆布和え(時間はたっぷりある?)

あたくしは失格なのだ近い未来に

鯛のホワイトグラタン(贔屓のチームが負けてるから脱ぐ)

あたしたちは添え物の仲間なのだ剥離の日々は

ハムサラダとハムカツ(酷い不快を喫煙席で緩和するわ)

<るのい>に終わりが来て

あなたが駆け上がる飢餓を

捧げたくない

折れ曲がったメニュウは

さすらいの客をたたいている

不快の冷凍庫を開けて

ママを脱ぐ音源をあたくしどもは

水管を傾け

汁のように肌穴を閉め<るのい>にて

 

 

 

 

 

 


07/09/2010/03184   亜熱帯の埴輪4

 

 

 

 

忘れていた時は思い出すことが黄色の朝空よ

こんな草花のハゲを

ことばの流れの不快を忘れないで笑わないでいようよと

こんな名を付けておまえが生きていける訳のない

云いつづけて生きつづけて茎はこんなにかゆみを耐えているが

こんな嵐の電燈の下のすがたをおまえは吹いて

おまえは吹いて

生きて行くのは古いオンガクの戦いのあとのようだ

 

 

 

 

 

 


07/08/2010/03183   亜熱帯の埴輪3

 

 

 

 

水の重さを照らし

とぼとぼと

砂は消される

赤いドリンクの

デラシネを廃す

あなたはスイッチを入れ

伝説は若くカーヴを切っている

 

 

 

 

 

 


07/07/2010/03182   亜熱帯の埴輪2

 

 

 

 

命までおこがましい大仏の路をサアファアの行く

逆さまの魚の無理を無知に変え足早に吊るしていら

命なぞおこがましい逆さまの無知を

吊るして

もう鼻の右の穴穴の左の眼

もう鼻を左右に

振るのを止める

命なぞ視つめ合わず

割り込んでくる吟行

破線で消された破かれぬ失語の公園の地図は

破線で二重に消された潰されて産まれることのコカコォラを捨てて

もう鼻を上下にもう大仏の路とも分かれて

吊るすのを止める回文を逆さまに泳いでいる

 

 

 

 

 


07/06/2010/03181   亜熱帯の埴輪

 

 

 

 

だれにも会えないあなた

だれにも云えない

だれにも捧げられず

提げられず

顔のないあなたを視た

ほかのところの物もなかった

骨も肉も笑顔さえ

あなたは顔のないあなたを視た

醜さの現われぬ傷口を

押し黙ると云うわけでもないのに

草と草のわずかな隙き間に

風は間断なく吹いて

吸い続ける亜熱帯の埴輪

 

 

 

 

 

 


07/05/2010/03180   風からはじまって4

 

 

 

 

風のなか夜のなか

あたしたちは

止まる亡霊は

軋みながら愛し合う逃げない

拍は消え生まれ傷は開き

かさぶたの甲府駅のむき出され

よもやまな高田馬場駅から青白い桃が割れ

どうかすり寄るのは止めて

どうかとぼけるのを止めて

地下を呼びながら

亡霊の担当者を待っていると

すんでのところで

確かめ合うところだった

 

 

 

 

 

 


07/04/2010/03179   風からはじまって3

 

 

 

 

飴のビルや逃げるミドリのお顔視たよ

無私になる場合に

引っ掛かる橋を暴投する

食道の西側から眩しくて

命のサイレンからサイレンをマイナスするうちに

命だらけが集合してお辞儀をしている

生き延びているのだから兵士のセンソウは

ちからない幕末の俺の写真よ

命までお辞儀をしている

ちからだらけの欺瞞は文学部第二の

桃の平らかに押し出され

説明のためには鶏卵を砕き

砕かれた光の水洗便所があざとい黒々とした毛髪の水銀らしく

セブンスターたちは力こぶを競って光を産み

追いやった平たくちからの名曲喫茶をたたき

生きている者や

激しい底なしのしかつめを季節知らずの選挙する

 

 

 

 

 

 


07/03/2010/03178   風からはじまって2

 

 

 

 

はなびらの回収のヒに

わがままな麻薬は薄い蒲団のなかでなにかを痛くした

あなたの脳の胸板を開き

伝授する出てゆくこと

ちいさな有線の炊飯器が

あたしを笑っていたよ

ポルトガル堂のカステラ配送車は尽くし尽くした

認識の網車は上澄みを掬い

素足で野外的な昼休みを盗もうとした

あたしたちはゆらゆらと残業し革命と商工会議所の鍵を開けていた

窓を視ていない

さんにんの咽喉の枯れ葉が

物心を蔑んだ

 

 

 

 

 

 


07/02/2010/03177   風からはじまって

 

 

 

 

引き戻る思い

風からはじまって

戦いを過ぎる

光が七夕に降り注いでいるぺたぺた音が聴こえる

賊からはじまって

童に戻ってゆく

重傷のアーケード街を瞬きもせずに視るなよ

赤黒い屋台の光がもれている

引き戻る思い

風からはじまる

 

 

 

 

 

 


70/01/2010/03176   10000の詩の双子

06/30/2010/03175   10000の詩の双子

06/29/2010/03174   10000の詩の双子

06/28/2010/03173   10000の詩の双子

06/27/2010/03172   10000の詩の双子

06/26/2010/03171   10000の詩の双子

06/25/2010/03170   10000の詩の双子


06/24/2010/03169   安保改定のヒ/11

 

 

 

 

空気ヶ沼だ

良いの? 良いの?

空気ヶ沼だ

やがて沼の境界が波うつ

かくじつに

揺れてゆく速さ

トウスイの塔が

 

 

 

 

 

 


06/23/2010/03168   安保改定のヒ/10

 

 

 

 

あたしはアンリだ

アンリはもちろん二羽であり

だから反発の甘味を

唾しながら

いつの間にかアンチに取り込まれ

未来の雫は落ちて

アンポのヒを跨ぐことが出来ない

 

 

 

 

 

 


06/22/2010/03167   安保改定のヒ/9

 

 

 

 

あたしは二羽の<態度>だ

重度のお気楽には反発している

あたしたちはツガイの一羽だ

山になびく仏壇たちの羽なのでした

 

 

 

 

 

 


06/21/2010/03166   安保改定のヒ/8

 

 

 

 

だれもが二羽だった

くちばしを割れて

陶酔の土塊を毛羽たたす

印象は頼りなく

チョクセンは蠢くだけで

 

 

 

 

 

 


06/20/2010/03165   安保改定のヒ/7

 

 

 

 

くりかえし糞六をする

くりかえし糞楽するそしてまみれる

くりかえし六にんで糞六をする旅する

くりかえす

が白く乾いてあたしの胸や腰の辺りから剥がれ落ちている

繰り返し六をする旅行してもまみれている

 

 

 

 

 

 


06/19/2010/03164   安保改定のヒ/6

 

 

 

 

改定のヒに

聖が分かれた

ホトケと流星に

夜の波とカミに

あたしたちは

分かれたことを

気楽に思って

クラヤミを浴びた

 

 

 

 

 

 


06/18/2010/03163   安保改定のヒ/5

 

 

 

 

間違いにキヅイているのは

あたしだけだ

あたしは二つにわかれ

眠る羽

 

 

 

 

 

 


06/17/2010/03162   安保改定のヒ/4

 

 

 

 

安保改定のヒが

二つに分かれた

それはそれであなたのいつものように茫洋

夜は夜と夜に

昼は昼と昼に

 

 

 

 

 

 


06/16/2010/03161   安保改定のヒ/3

 

 

 

 

アッシュクの半年くらいだった

アッサツの二年くらいだった

シンジュクのtop'sで夏井峻くんとあらたまって

とまとじゅーすを学習した

ちち親は駄目こん夜は駄目ふくを脱いじゃ駄目あした帰っては

駄目

 

 

 

 

 

 


06/15/2010/03160   安保改定のヒ/2

 

 

 

 

云えないじゃない

あたしはあんぱんで記録更新してて

彷徨ってた

 

 

 

 

 

 


06/14/2010/03159   安保改定のヒ/1

 

 

 

 

白い巨塔をレンタルするじつは買っているじつは録画した

先に行け孫に聞け先に行け落とし込め落とし込められた

わからないあなたの発言はただの好き嫌いに感じる感じ入る

白い巨塔に入院をするのは好きじゃない本当は重病なので

しぼりかけの政府が畳み掛けるじつは政府ではない欲望も

牛が死んでいる牛が死んでいる牛が死んでいる県境を越えて

白い巨塔は死んでしまう死んでしまう死んでしまうとても

平坦なおじいさんが居りましたおじいさんの顔は伸びて伸びて

平坦なおじいさんが折々に平坦になってゆく今日は安保改定のヒだ

 

 

 

 

 

 


06/13/2010/03158   10000の詩の双子

 

 

 

 

雲が晴れてしまった雲間と云う懐かしさ

そのこころの地図にブルーシートを敷いて座り込んでいる

それでも銀座に出かけてゆき、出てくるわ出てくるわ白き胸のブラウスのラヴミイ

あるビルの4階から6階はスポーツファッションの詩とはエンターテイメントである

探している失われたと思われているあたらしいことばには反対を唱えている

あなたよりひくいあなたより愚かしいキイボードも正確にたたけない

それでも昨日は未来に出かけてゆき、出てくるわ出てくるわ

もうぷっつりとあなたは消えたあと

 

 

 

 

 

 


06/12/2010/03157   10000の詩の双子

 

 

 

 

前髪から啼きはじめた曇り空を掌で掬いあげながら

枇杷の実の歌を唱っていたのは一体いつの季節のことだったのだろう

そこに戻っていって夜の無限の神曲のような酸素をいっぱいに吸いたい

この地下映写館では何十人もの相手に血みどろにされた素浪人が

樽型の棺桶に詰め込まれるシーンを繰り返し上映しているので息が苦しいのです

それに気づいているのかあのオンナは気づかないふりをしてこんどは

シンジュクに出てみましょうなどと鼻声で魔法をかけている

 

 

 

 

 

 


06/11/2010/03156   10000の詩の双子

 

 

 

 

信号の赤で走り出す10000の詩の双子を石橋であやしながら

欄干に泣きすがるようにして訪ねて来た訳でもないあのオンナが

支配しているのはなぜだろうとかの女は小学生の時からずっと考えて来た

うすい夏はざらざらした石の四角とつめたい火花を散らしているこの曇り空より

 

 

 

 

 

 


06/10/2010/03155   10000の詩の双子

 

 

 

 

いつかと聞かれればとっくに答えが出ていたはずだったのに

かれは云っていた思想的に拷問までうけて耐えて来たこの身が

経済的な圧力なぞに負けるはずなどなくって牢の向こうから

聴こえてくるのは労働歌でも行進曲でもないあのオンナの鼻濁音のラヴミイ

 

 

 

 

 

 


06/09/2010/03154   10000の詩の双子

 

 

 

 

いつかと云っていたらしぼみの痕さえ消えてしまうだろう

新聞配達をしていた自分をかれはとても愛していた

それをあなたに伝えたかった雨の色がミドリからオレンジに変わる

もう夏の膨らんだりふてくされたりとぐろを巻いて

 

 

 

 

 

 


06/08/2010/03153   10000の詩の双子

 

 

 

 

うすく美しい待ち合いの水面に

やって来たよ雌鳥と一緒だった

だれも他に来そうもないので

この少し汚れた宇宙と一緒なんだと思った

 

 

 

 

 

 


06/07/2010/03152   10000の詩の双子

 

 

 

 

部屋が4ッつあるのに

部屋を遮っている立ち読みの蛍光が

色と云う10000の詩の双子を

読みづらく帰りがたく愛しがたく拒絶しがたく

もう子供も大きくなり背は高くなり

真っ暗な管(くだ)逆行し

汗とコーヒーにまみれた頭痛を羽ばたく

いっさいはしぼんで

立ち読みをする色と云う10000の詩の双子

成分は台所に立ち

ホテルカリフォルニアの毛羽立った優勢を

蛇口を細め

はじまりはたった三冊の書物だった

娘は大きくなり歩幅と愛憎も大きくなり

速く読まなければ

4ッつとも死んでしまうよなにかの

記号なのかも知れない

玄関は死者たちが入れずに居るらしいから

南のマドから

大きくなった子供たちは

ラッキョウの袋を担いで

昼の星座をひたすら逃げてゆく

 

 

 

 

 

 


06/06/2010/03151   10000の詩の双子

 

 

 

 

翌日考えなければならないとすると

うす塗りは不幸の届かずという形態になる

今日中に考えるという恐慌が

すべての双子が行分けの片手を挙げている

肩に手をやっていた者も性器に手をやっていた者も

片手を挙げながら翌日の賢さを洗っている

胸板は激しくすり減り

人肉を笑う舌などももうなんかいも八卦を

さざ波に

 

 

 

 

 

 


06/05/2010/03150   10000の詩の双子

 

 

 

 

自転車に認識させようとペダルを漕いだ

歯科医は開業し隣人の激しい草刈り機は

美しいペダル

不可解な群衆とその心臓のどこまでも深まる透明

からかってやる草の名前の虹の向こう

また往かなければ

振り子のような失禁の笑いを弱く撫子ながら

 

 

 

 

 

 


06/04/2010/03149   10000の詩の双子

 

 

 

 

そろそろと知らぬ迷路歩き

膨らむのは蔑まれたセイメイ保持のことばの袋である

酔い止めの果実噛みながら

待っているのは暮れない夕焼け明けないホシゾラ

 

 

 

 

 

 


06/03/2010/03148   10000の詩の双子

 

 

 

 

六月の風に入り込んでくる六月の人は互いを知らな

振り向くたびにきちきちと音を立てる若い死亡と魚ら

 

 

 

 

 

 


06/02/2010/03147   10000の詩の双子

 

 

 

 

その夢を突き刺すでしょう

頭皮は進む百尺竿頭一歩を進む

針千本の頭皮を進む

そして目が覚めるそしてはらはらと

アトピーを絵に描いている

肝も興も醒めるまえに働いている

針千本を絵に描いている

その頭皮を突き進むでしょう

その髪の夢を醒すでしょう

アザは取れたか

カユミは取れたか

 

 

 

 

 

*百尺竿頭一歩を進む→景徳伝灯録


06/01/2010/03146   10000の詩の双子

 

 

 

 

イシハラが双子だった事を知ったのは湾岸戦争の少し後になって

からだったあたしたちは無傷だと信じていた傷ついているのはイシハラだと

イシハラの兄は云った無傷は宝物に変えられて夜の底に沈んでいる

こわくなってそのままでは帰れずイシハラと双子になれない口惜しさに

椅子を吐き出したあたしたちの寝台をすべて吐き出した

温かい脱脂綿のように夜は生きているかのように

 

 

 

 

 

 


05/31/2010/03145   10000の詩の双子

 

 

 

 

奇妙なものからだに窓が開く

窓には扉が付いている

そこに老人が雪を降らせる

あたり一面租界となる

もう順序を逆にするのはお止め

奇妙なもののからだに開いた窓がそう囁く

 

 

 

 

 

 


05/30/2010/03144   10000の詩の双子

 

 

 

 

友から口づての来ない迷い路が租界を拓いた

郵便に叱責を乗せて急いだ麻で包まれた心臓よ

包み紙の速度がわが友を監視して床屋にも湯屋にも

おっくうになるあたしが歌を唱う股関節を

 

 

 

 

 

 


05/29/2010/03143   10000の詩の双子

 

 

 

 

右はきみから視てのこと

ことなきことの父親は潰れ

左は魔王から視てのもの

ものなきものの父親は葉繁る

 

 

 

 

 

 


05/28/2010/03142   10000の詩の双子

 

 

 

 

路なかば黄金虫は無駄の夢を朝の風に溶いている

あんまりその色が優しすぎるのであたしたちは亦あたしたちを訪ね

地の果てニューヨーク香港tokyo試験管のなか冷たいミドリの眼鏡を歌う

筋肉の海空を迂回し山椒の香り立ちのぼる鞍馬ラーメンなど食し

生き別れスル生き別れスル単眼で拡大しいちにちテレビをウルメイワシのように噛んで

あたしたちは最初の可視光線による一〇〇〇〇の詩の双子

 

 

 

 

 

 


05/27/2010/03141   10000の詩の双子

 

 

 

 

縦に並び魔法を浴びぬよう胸元からルービックキューブの

沈黙の五月の地下鉄に永遠をさらけ出す

 

 

 

 

 

 


05/26/2010/03140   10000の詩の双子

 

 

 

 

西に沈んでいこうとする黒ずんだ器具類の

犯した雌鳥の万引きした奇異ホルダアあふれている独り言

 

 

 

 

 

 


05/25/2010/03139   10000の詩の双子

 

 

 

 

昨日視たこどものライ病だろうかレジの前を通り過ぎるまで

だれも球体の音を聴くものはいない双子たちがいっぽんの手を叩く

 

 

 

 

 

 


05/24/2010/03138   10000の詩の双子

 

 

 

 

『嘆きの母音』を歌っている五月雨の

いやにてかてか光る青いスーツを着ている

 

 

 

 

 

 


05/23/2010/03137   10000の詩の双子

 

 

 

 

一〇〇〇〇の耳を持っている

樹と石と紙で造る

 

 

 

 

 

 


05/22/2010/03136   10000の詩の双子

 

 

 

 

ふたりで鍵盤の前で悲しい顔をしない

誓いを立てる

ひとつの音を生むために青々とした墓地を踏んで

 

 

 

 

 

 


05/21/2010/03135   10000の詩の双子

 

 

 

 

目頭はそれほど落ち着いている乗り合いバスを

黄色/ミドリ/白/オレンジ/紫/そして赤

 

 

 

 

 

 


05/20/2010/03134   10000の詩の双子

 

 

 

 

青塩島に行くのは快感です

茫洋の思いが世界時報を食べています

ここへ落花生売りの老婆が祈りにきました

折れ曲がった黒い羊歯を

きりきりと半裸のショルダーバックに光合成させながら

青塩島の開かずの踏切の前で

命の遊びを叶えています

いつか行きましょうねすごく良い胸ぐらを掴んで

波の向こうに明日あさってと

囲炉裏の点在を舐めているさよなら

遥かな木綿のこころの乾くさよなら

 

 

 

 

 

 


05/19/2010/03133   10000の詩の双子

 

 

 

 

ベロを出して運命をナポリの色に

グラマラスな鸚鵡の緊急な歓談に

いけないことよ坂を降りてから「五右衛門」のスパゲティ食べたら

きみのタバスコは明るい

素粒子の右側でNHKホールを脱いでいる

 

 

 

 

 

 


05/18/2010/03132   10000の詩の双子

 

 

 

 

夜明けの新外国人選手よ

そこに惚けている冷たさが少しずれて

波打ち際の戯れ事であったろう地下通路の薔薇よ

新外国人選手の噛みタバコのはけ口から

ヒマラヤ杉を背負った中道左派系の校長が

舞踏会の仮面を脱ぎはじめた

あたしにも薔薇を下さい

大量に生産された双子の一万の詩を

 

 

 

 

 

 


05/17/2010/03131   10000の詩の双子

 

 

 

 

あの人は九時には帰る

土に匂いのしない土を蹴って

一万の双子を生むために

もう離ればなれになった川沿いを行く

あの人はまだ帰らず

板戸のすきまからだれかが息を吐いている

一万の双子を孕みながら

あの人は九時には帰る

 

 

 

 

 

 


05/16/2010/03130   10000の詩の双子

 

 

 

 

二つのちからは一万の段落と

塞がれた道路

心音によって異状の可愛いオンナたち

酔いつぶれようとして積算のかなたの

 

 

 

 

 

 


05/15/2010/03129   10000の詩の双子

 

 

 

 

蔓草のような生意気さ

敵はアルファーである敵の匂いを嗅げ

新米の炎が襲いかかり

あたしにはどうしても馴染むことができない

寒々としたそして蒸し暑い語法を

地軸の東方が病み

カオリの懺悔はただ敲く

祭りの抜けた息

 

 

 

 

 

 


05/14/2010/03128   10000の詩の双子

 

 

 

 

まるで数日遅れの双子のつらさに

花盛りの窓から視える先頭車両はおののいた

地下道には量り売りの人種屋

誰かれともなく壁側に回り込もうとするので

再生機の牛や豚の

鳴き声さえもが連れ連れなるまま

 

 

 

 

 

 


05/13/2010/03127   10000の詩の双子

 

 

 

 

誰にも(できるだけ)

通信(メール)をしないことを

心がけなければ(いいえ)

心がけて

銀河の

カプセル(に)

(缶ビール)など持ち込み

 

 

 

 

 

 


05/12/2010/03126   10000の詩の双子

 

 

 

 

完結(さすこと)を求めて

一万の詩を選択する

歩道信号の出発の位置に立ち

進もうとする時

待っている広さよ

 

 

 

 

 

 


05/11/2010/03125   10000の詩の双子

 

 

 

 

一万の詩(を)兵隊のように

殺し

草のように

生かす

止めることを

怯えながら

「もしかして」

(あなたを)頼ることが

独りでいることの

理由なのかもしれない

 

 

 

 

 

 


05/10/2010/03124   ローリン・グストーンズの妄想25

 

 

 

 

同時に三つのことを

思慮深く 

偶然皮肉屋となる

庭の向こうに川は流れ

さよならを云わないがあふれている

 

 

 

 

 

 


05/09/2010/03123   ローリン・グストーンズの妄想24

 

 

 

 

同時に三つのことを

思慮深く 

笑いを水脈として

瞬時の夢のぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた

偉大なお尻と

労働者階級の英雄のなりふり構わぬ卑屈な

あたしたちは残骸としての動画のように

さよならを云わないのだろうか

獅子窟にむかって走る赤と黒の阿修羅のように

 

 

 

 

 

 


05/08/2010/03122   ローリン・グストーンズの妄想23

 

 

 

 

帰るときにさよならを云わないと通関を通ることが

帰るときにさよならを云わないと迷路を遮断することが

帰るときにさよならを云わないときみにさよならを云えなくなり

だれかがさよならを云わないとあたしたちの震えは止まらず

だれかがさよならを云わないと60年代は優しく痙攣しない

帰るときにだれかがさよならを云わないとさかのぼる事ができない

帰るときにだれもさよならを云わないのならあたしのさよならを

 

 

 

 

 

 


05/07/2010/03121   ローリン・グストーンズの妄想22

 

 

 

 

キー・スリチャーズの前に進み出るとヘイワが訪れるだからさよなら

ハルのなかに奈津が点滅奈津のなかにキー・スリチャーズが白いワイシャツを腕まくりし

ヘイワの植物を散策している水のなかに秋はちいさな口づけを

秋のなかにさよならは繰り返しキー・スリチャーズはドングリを舐めながら白いフユが来るのを待つ

あたしはドリンクを温めながら白いユキが降るのを待つ

 

 

 

 

 

 


05/06/2010/03120   ローリン・グストーンズの妄想21

 

 

 

 

なじった煉瓦水門ギューイ詰め合わせの自衛隊の坂道を

 好きになる時代はおおきな世界的の恋愛の前夜みじかい

さよならを云うときっと不安になって

さよならを云う不安を面倒がって

ただいまを云わない

行ってきますを云わない恥ずかしさを泳ぐ煉瓦水門ギューイ

 

 

 

 

 

 


05/05/2010/03119   ローリン・グストーンズの妄想20

 

 

 

 

むかし山ほどの錯乱するワッペンを帽子に張りつけていた

それでも山ほどの山椒大夫がなにものなのかわからず

激しい嘔吐美しい目覚まし時計壊れかけた果実などを

ていねいにNIKEの靴の先端でこすりながら剥奪したものだ

そうノートに記すだけで良いのに幾度テストをするのかしら

もう庭の百合は我慢できずに伊勢丹百貨店に海外を命じて

 

 

 

 

 

 


05/04/2010/03118   ローリン・グストーンズの妄想19

 

 

 

 

山と積まれた筆記用具を夜の観音が騒いでいる

老巧のケーブルは恥部の苦しみで朝を迎えた

あの人たちはさよならを云わないのね

乳首のむずがゆい二日酔いの日に器官を取り替えられたら

ことごとく黄色く塗られたドラム缶は

敵を殲滅せよ繋がれた散歩犬の石碑の礎に

 

 

 

 

 

 


05/03/2010/03117   ローリン・グストーンズの妄想18

 

 

 

 

口唇がああこんなに速く謎を笑ってしまう

傾いている戒めのキッチンを世界ツアーの時報に合わせて

骨に着せている赤と青の技法を

標準の性行為で懇々としなを作りながら

探し物は見付かったの三角州の双方的な砦のはるか向こうを森がうごいている

かといってこの地下鉄線には感情というものが無く

こまめに網のなかのジュウシマツたちを

交差点に引き戻さなければならない

張りつめた夕方の透明なビニールは金色の半裸を

鳥に変えるあなたを高速の肌理に触らせてあげるよ

歌いはじめるのはそれからで良い

 

 

 

 

 

 


05/02/2010/03116   ローリン・グストーンズの妄想17

 

 

 

 

ことごとくこの器官を取り替えられたら

光らない瞬きを求めて終わらない施錠を弛ませ

ゆっくりとしまるあなたの笑いの蜀紅よ

いつの間にか明け放たれたオラウータンのうす桃の胸板の

日々の生活の苦しさで人は柱やボルトや黄金週間となり

帰るときにわれわれはさよならを云わない

 

 

 

 

 

 


05/01/2010/03115   ローリン・グストーンズの妄想16

 

 

 

 

その場所には聖徳太子様の全身写真像が飾られていて

フランスのマルセル・マルソーと云う人に似ているそうです

ドラム缶のなかにはふたりの記念の愛の死神が息を潜めています

もうここには来ない

この人は知らない

月の地平線から地球を視てはいけない

その画像はねつ造されたものだから

もうここには来ない

その人は云います

だからオレはさよならしか云わない

マダム・シルクでも下関でも知床でも雑司ヶ谷墓地の出口のところでも

それしか云わない

聖徳太子さようなら

マルセル・マルソーそしてねつ造された月からの写真たち

 

 

 

 

 

 


04/30/2010/03114   ローリン・グストーンズの妄想15

 

 

 

 

10.21は発掘でした

11.23は三振でした

9.11は蛇腹でした

1.18はドミナントでした

もっと激しく生まれたかった

1.18は開陳でした

9.11は茫洋でした

11.24は巫女となりました

10.10にはみんな違ってみんな良いが燃えさかります

ポスターカラーの桃色が生まれたかったことが妄想の一等はじまりです

賃貸住宅の漆喰の壁は敷金より高くつきました

なにかが起こるんだよ

蒲団にくるまっていては片目の世界遺産の湿った花粉のように

路の片方だけをふさいでいる

ニンゲンの鎖の向こうに流星の干拓が進んでいる日付の街がある

 

 

 

 

 

 


04/29/2010/03113   ローリン・グストーンズの妄想14

 

 

 

 

もういちどだけ最後の塩(シャレコウベ)の遊戯をしよう

テレビの前で母親を足蹴にしました

再教育をお願いします人民の神に誓います

硬くなって永遠に倒立していてもかまわない

できれば奈良県の有名なお寺で踏みつけられたい

高速道路で愛と髑髏(シャレコウベ)の詩を悟りたい

あなたたちがさよならを云わなかったから

 

 

 

 

 

 


04/28/2010/03112   ローリン・グストーンズの妄想13

 

 

 

 

悟りを名字に美しく書き込み

ぴちゃらぴちゃらと当用漢字のような眉毛を

妄想しているのはアイドルが禁止されたからだろうか

あたしはラストネームを水害のように身につけ

虚しさを焼き尽くすためぴちゃらぴちゃらと

ビールを決して冷やして飲まない

ましてや砕いた小売りなど入れて

 

 

 

 

 

 


04/27/2010/03111   ローリン・グストーンズの妄想12

 

 

 

 

記憶も亦捏ね(マタコネ)に深夜を支えられて

井の頭公園の騒々しさったらあたしは柳のしたで

支えられて支えあって誰彼ともなく不在を網のうえで焼いて

来る人には五月を待つように

往く人には三日間を待つように

片手でバスドラムを撫でている

合成の革の記憶に音があるとすれば

 

 

 

 

 

 


04/26/2010/03110   ローリン・グストーンズの妄想11

 

 

 

 

階段を買い替えるなんてうんざりする

ヒマラヤのサイズが坂本九が好きだったと云って水没する

濁点が予想以上のデフレスパイラルを水虫の仮面をおまえは被っていた

一山も越えれば避暑地での検算が校則で縛られ半透明の血管が

かわいらしく寄せ集まってスト破りを養って来た

教会のぞろ目が出て赤いオラウータンが夕飯の支度もエンジンをかけていて

貧弱なあなたは被っていたベロが点滅して地獄門が

虫けらのように栄える房総の安国論をずっと記述して来たピアノが

もっと階段を歯形の占い師とイチニチ休むとスルその訳は

 

 

 

 

 

 


04/25/2010/03109   ローリン・グストーンズの妄想10

 

 

 

 

窓の向こうは濡れているよdandan

窓の向こうは乾いているよdandan

 

 

 

 

 

 


04/24/2010/03108   ローリン・グストーンズの妄想9

 

 

 

 

言い訳は瞬かなかった

心待ちにしていたが

それは叶うことがなかった

積み重ねさよならの言葉と遅れた愛情が

ほそい記憶のくだを抜けて

若いドラムをもの憂気に叩く

悲しい体育館の屋根の上の雨樋のように

さよならを云わなかった

 

 

 

 

 

 


04/23/2010/03107   ローリン・グストーンズの妄想8

 

 

 

 

あたしはひくひくと観念する

転がればさよならだ

転がればいたみを越える

その前のつめたさよ

ひくひくとあたしのなかの諍いの白っぽい断崖よ

 

 

 

 

 

 


04/22/2010/03106   ローリン・グストーンズの妄想7

 

 

 

 

けむりのようにちのように

壷は割れぬまま置き去りの奈落を

かきむしり

メインストリートを捜す

ちになりたくないかぜに殴られている石よ

けむりであるはずのない妄想よ

 

 

 

 

 

 


04/21/2010/03105   ローリン・グストーンズの妄想6

 

 

 

 

あたしたちが諍いであることの嘘を

あたしたちはさよならの無音で試している

 

 

 

 

 

 


04/20/2010/03104   ローリン・グストーンズの妄想5

 

 

 

 

金色の雲の刺繍を着けた短いオンナが這ってやって来て

坂のうえまで白い肌を痛めている

遠い日の略奪を缶詰めに波乱させ覗かせて

海のような砂漠がつづいて行方不明

問いかける必要はない

なぜあなたたちは帰るときにさよならを云わないのかと

 

 

 

 

 

 


04/19/2010/03103   ローリン・グストーンズの妄想4

 

 

 

 

さよならを云わないのね

裸のつらい仕組みを世界の果ての

海が滝になって落ちているところまで

 

 

 

 

 

 


04/18/2010/03102   ローリン・グストーンズの妄想3

 

 

 

 

写真が恥ずかしい

公的な赤い染みは

うえを視ている

盗んだ物があり転がる石はいつも柔らかい

あなたはあなたを視ていない

さよならを云わないのね

裸の

 

 

 

 

 

 


04/17/2010/03102   ローリン・グストーンズの妄想2

 

 

 

 

方言で云うと宇宙は暗くひもにみちていた

12個の諍いは大陸に浮いていた

本を読む前に犬を食べて

オンナたちの白髪を指に駆けながら

 

 

 

 

 

 


04/16/2010/03101   ローリン・グストーンズの妄想1

 

 

 

 

華やかにしおれたプールの重さが光っている

橋の上にあたしたちがいないのに

音楽がつぎの部屋の吐き気を殺せるころせない

はなびらが魚のひくいからだのように

なにげなく表通りで諍いふたつの音がアンプリファイアーを惜しむ

それだから階級を薔薇にいましめる

 

 

 

 

 

 


04/15/2010/03100   早朝の死体

 

 

 

 

格別の営みが今朝もつきを視ている

硬い重体の発作があり

暗証番号は登録されずになだらかな大河の真似をする

換気扇から逃亡した死体を飾り付け

四本脚のスプーンをふるふる震わせ

草の痛みの冷たさをみどりの付箋に垂らしていた

きみはすぐそこに居る/た

 

 

 

 

 

 


04/14/2010/03099   ここでも子供達は霞です11

 

 

 

 

ワや帽子おまえは字が読めない

そう云った隅田川の長針が読める

すこしずつずれておくれ

舟のようにアンダンテを渡ろう

ここでも子供達は霞です

走ってゆくのは煎茶の匂いもう戻れない

卑屈のこころをあの高原の

とても行ったり来たりスル

 

 

 

 

 

 


04/13/2010/03098   ここでも子供達は霞です10

 

 

 

 

流す斑の嫁がいる

縦に自動がうごく

遮断する天候を怖れ

乾いている米の鞠を投げない

街の腐乱

おお 三番手のふるさとよ

星と消えて

地図に深々と濡れる泥よ

 

 

 

 

 

 


04/12/2010/03097   ここでも子供達は霞です9

 

 

 

 

先住民は血だらけのことばで

暗い真珠を数えている

スポーツニュースのなかに

洞窟は洞窟と出会って

「あしたもすなわち風」

 

 

 

 

 

 


04/11/2010/03096   ここでも子供達は霞です8

 

 

 

 

冷蔵庫はあがり症である

なんでも聞きかじる

遥かなる乳房のミドリや

もう煙草を吸わない

やるせない法師は生まれ

ぶんぶんなっているアコースティクな夜空の渡米

 

 

 

 

 

 


04/10/2010/03095   ここでも子供達は霞です7

 

 

 

 

かならず壊滅を唱え

夕日を視ている

トモダチの優しさ

もうぼくはトモダチではない

打ち込んでいる祠を抱え

けむりは夕日の禁断

 

 

 

 

 


04/09/2010/03094   ここでも子供達は霞です6

 

 

 

 

歌ったつまらないことを

やがて単車は運ぶだろう

ヨウキュウはからだを包み

花びらの得体に眼を入れる

切るその動作を伐れ

ひたひたとビルヂングはのれんを一方通行

 

 

 

 

 

 


04/08/2010/03093   ここでも子供達は霞です5

 

 

 

 

ぼくはあああたしをすてて

高速道路の時間を越えている

襖のあいだから目玉だけが生き延びようと

陽春の替え歌を

畳みはじめた

150えんの群青

 

 

 

 

 


04/07/2010/03092   ここでも子供達は霞です4

 

 

 

 

花瓶の言葉を知らぬうちに

父さんはぼくを虐待した

突きの痛さったらなくって

回路だって役に立たなくて水面に

右や南や自らを

名付けよと呼吸は快速した

 

 

 

 

 

 


04/06/2010/03091   ここでも子供達は霞です3

 

 

 

 

まん中に「ん」の字がある

優しくて頼りない

西のみかんの色だった

動作を捨ててただ笑っていればいいとは

11時の話題ではなく

 

 

 

 

 

 


04/05/2010/03090   ここでも子供達は霞です2

 

 

 

 

ああルノアール

ああルノアール

ぼくはもう光を濡れた

ああルノアール

ああルノアール

ぼくはもう光の懺悔

ああルノアール

ああルノアール

 

 

 

 

 

 


04/04/2010/03089   ここでも子供達は霞です

 

 

 

 

伝説は山の向こうに保存され

ここでも子供達は霞です

戦いのあとは消去され

ここでも路面電車がふたりを運びます

 

 

 

 

 

 


04/03/2010/03088   国道の鮫

 

 

 

 

騙らない花びらが四輪駆動を追いかける

寂しい沈黙の鮫の飛行は

国道を行くかりそめの真綿の約束を

とても古い仕種が花びらとなってくるくる追いかける

 

 

 

 

 

 


04/02/2010/03087   地下ズカヌ戦い 

 

 

 

 

地下ズカヌ戦いよ

潜れそして針の糸のような隊道を抜けて

破れた落下傘を追いつづけた

あたしたちの地下ズカヌ戦いよ

 

 

 

 

 

 


04/01/2010/03086   僕も汚れてす 

 

 

 

 

僕の付近にもその人はいます

汚くて血を出して

僕も汚れてその人を囁くのです