房総の水と緑を守れ!

〜残土処分場阻止房総住民決起集会〜




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 (2008年)8月24日、「守ろう!房総の水と緑! 残土処分場の建設を阻止しよう!」と題した集会が木更津市内で開かれました。
 主催は、建設残土や産廃処分場の問題にとりくんでいる「残土・産廃問題ネットワーク・ちば」です。90人が参加しました。


■新たな大規模残土処分場を県が相次いで許可

 集会ではまず、同ネットの藤原寿和代表があいさつと基調報告をし、次のように述べました。
     「県内各地で残土処分が進んでいる。いずれも数十万立方メートルの規模であり、全国的にみても、こんなに多いのは千葉県をおいてほかにない。他県からの持ち込みも非常に多い。県に規制を申し入れているが、県は『残土処分を規制する法律がないので、県外からの持ち込みを規制するのはむずかしい』と答えるばかりだ」

     「残土処分場は、産廃を混ぜたり、汚染土壌を混入させていて、各地で水質汚染をひきおこしている。また、崩落事故もおきている。それなのに、今年に入り、特に県南地域で大規模な処分場計画が県によって相次いで許可されている」

     「このままでは生活環境が悪化することは明白だ。また、自然を破壊し、生物多様性にも大きな影響を与え、生態系を壊してしまう。豊かな自然を次世代に残すことが責務であり、連携を強め、運動を大きく広げていきましょう」


■農業振興を名目にした新手の計画も

 このあと、富津市田倉の産廃処分場の建設差し止め訴訟で勝訴した「天羽の水を守る会」が裁判経過を説明しました。また、残土処分場建設に反対している各地の住民代表から報告がされました。
 報告の一部を紹介するとこうです。
  • 木更津市真里谷では、「農業法人かずさ風の丘」が、210万立方メートルという大規模な残土処分場を建設し、その上に農場を計画している。当初の住民説明では、農地を造成し、キュウリの一大生産地にするとの話だった。しかし、じっさいは建設残土の埋め立てだった。この「風の丘」は木更津市の農業委員会が不許可としたが、県の農業会議は不許可にする理由がないと許可した。これがまかりとおれば、農業振興を名目にして、どこででも残土処分場をつくれることになる。

  • 市原市では、既設の残土処分場で、土砂流出や大規模な崩落事故が多発している。崩落は処分場の外でも起きているが、県は、現状復帰ではなく、整地で終わらせようとしている。

  • 木更津市矢那の河野牧場における残土埋め立ては、木更津市議会が住民の不許可請願を全委員一致で可決し、県へ意見書を提出したにもかかわらず許可された。また、事業者は、許可条件の「住民と協定を結ぶよう務めること」を完全無視して事業に着手した。

  • 富津市金谷の残土処分場建設計画は、海から直線で1キロと近い場所であり、井戸水で生活している住民や、漁業、観光に影響を及ぼすことが危惧されている。そこで、金谷地区の90%以上に相当する1100名の住民が建設反対に署名した。この民意を受けて、富津市長も反対の意見書を県に提出した。ところが、県は許可をしてしまった。
 報告のあとは、「小櫃川の水を守る会」のメンバーが水質検査のやり方を実演してみせてくれました。
 討論では、県の姿勢や運動の課題、連携強化などについて活発に意見が交わされました。

 最後に、残土問題を抱えている地域住民が集って実行委員会を結成し、県残土条例の改正をめざすことなどを盛り込んだ集会宣言を採択しました。
 以下は、集会宣言です。


集会宣言



守ろう! 房総の水と緑を!
残土処分場の建設を阻止しよう!


 かつて「まてば椎」などの広葉樹におおわれた房総の山々は、戦後の無計画な山砂採取によって、各地でえぐりとられ、無残な山肌をさらしています。山そのものが消失してしまったところさえあります。

 また、一方で、きれいな山砂を差し出す代わりに、対岸の東京・神奈川のゴミと建設発生土(残土)を、千葉はひたすら受け入れてきました。産業廃棄物の不法投棄、全国ワースト1の汚名をこうむっています。

 産廃を混ぜたり、汚染土壌を混入させたりしてきた残土処分場は、各地で、崩落事故をおこしたり、水質悪化の不安を撒き散らしてきました。その上さらに最近になって、新たな残土処分場が、矢つぎばやに県によって許可され、中には、農業振興を名目にした新手の処分場計画までも許可されてしまう事態となっています。

 私たちは今、立ち止まらなければ、ふるさとの土と水と緑を子ども達に残すことはできません。そのための一歩を踏み出すことは私たち大人の責務です。

 このような思いから、住民の怒りと抗議の声を世論に訴えるため、私たちは本日、木更津に集い、各地の現状報告、打開策の検討、今後の取り組みなどについて話し合いました。

 そして、本日の集会を契機として、できるだけ早期に県内の残土問題を抱えている地域住民が集って実行委員会を結成し、各地における残土事業の見直しや許可の取消し、白紙撤回などの要求と合わせて、現行の県残土条例の改正に向けた取り組みをおこなっていくことを確認し、集会宣言とします。

 2008年8月24日
房総の住民・総決起集会参加者一同 
          










集会には90人が参加




「小櫃川の水を守る会」のメンバーが水質検査のやり方を実演



























































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