八ッ場ダム東京地裁判決をどうみる

〜千葉での話〜




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 八ッ場ダムをめぐる1都5県の住民訴訟は、(2009年)5月11日の東京地裁判決につづき、翌日(5月12日)は千葉地裁で19回目の裁判がおこなわれました。

 この日の裁判は進行協議が目的であり、6月23日の結審に向けて、原告・被告双方の主張を整理するためのスケジュールなどが確認されただけでした。


■裁判所が何を言おうと八ッ場ダムはおかしいという世論が広がっている

 公判後の説明会では、やはり前日(11日)の東京地裁判決が話題になりました。
 印象的だったのは中丸素明弁護士の話でした。こんなことを述べました。
     「東京判決の内容は、いいところがひとつもなかった。国交省が回答したものをそのまま判決に取り入れたというような感じだ」

     「千葉は勝ちにいかなければならない。だから、東京地裁の判決内容を批判し、智恵をだしてそれを乗り越えていかなければならない」

     「千葉と東京の訴訟は共通する点も多いが、違う点もある。千葉の独自性を強調することが必要だ」

     「私たちは、この裁判は簡単に勝てる裁判ではないと思っていた。しかし、この間の運動によって、裁判所が何を言おうと八ッ場ダム計画はおかしいという世論が生まれ、大きく広がりつつある。これに確信をもち、これまでの蓄積や財産を活かし、また、創意工夫をこらして闘っていけば勝てる展望もひらける」

     「私たちの最終的な目標は八ッ場ダムの建設を差し止めることだ。東京地裁の不当判決に水をさされることなく、ダムを止めさせるまでがんばる決意だ。お互いにかんばりましょう」


■東京地裁判決を下した裁判長は司法官僚

 もう一つ印象的だったのは、1都5県の八ッ場ダム住民訴訟で大活躍をされている嶋津輝之さん(水資源問題全国連絡会=水源連)の話です。
     「東京地裁の判決は誠に残念だった。敗れた場合でも、行政に対して何らかの注文をつけることを期待していたが、なにもなかった」

     「結論が先にあって、それにあわせて内容をつくりあげているという感じだ。大熊孝・元新潟大学教授の主張も判決内容に使っているが、肝心なところはまったく使っていない」

     「なぜこんな判決がでるのかということだが、判決を下した定塚誠裁判長の経歴を調べてみたら、彼は司法官僚だった。この4月1日に最高裁判所事務総局情報政策課長に異動した。また、東京地裁の前は最高裁判所行政局第一・第三課長(広報付き)をやっていた。要するに事務官僚だ。だから、行政(東京都)のやることに住民が文句をつけるのは許せないというような姿勢の人物だ。判決内容にもそれが反映されている」

     「ほかのダム訴訟の事例をみると、一審では敗れても二審でひっくり返せる可能性がある。あきらめずに最後まで闘争をつづけていきましょう」
 東京地裁判決の本質をついた話だと思います。
(文責・中山敏則)





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