大型開発(公共土木工事)促進などを政府に要望
〜8都県知事でつくる「首都圏整備促進協議会」〜

「首都圏整備促進協議会」はこの7月、「首都圏整備事業推進に関する提案・要望書」を政府(国)に提出しました。
同協議会は、東京、千葉、神奈川、群馬、埼玉、栃木、茨城、山梨の8都県の知事で構成されます。今回の「提案・要望書」は、「来年度(2006年度)国家予算の編成、施策の推進、制度の改善などにあたり、現行制度上必要と考えられる事項」について要望したものです。
その全文と添付図は以下のとおりです。
○首都圏整備事業推進に関する提案・要望書(全文、PDFファイル)
○添付図
・都市整備図
・鉄道整備図
・道路整備図
内容を見ると、従来型の大型公共土木事業がふんだんに盛り込まれています。
このうち千葉県に関係するものをいくつかあげるとこうです。
1.鉄道網の整備推進
◎つくばエクスプレス(常磐新線)の建設促進
(1)開業後の経営安定化支援など
つくばエクスプレス(常磐新線)の建設を促進するため、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が行っている無利子貸付金の資金枠をひきつづき確保するとともに、開業後の経営安定化について国による特段の措置を講じること。
(2)沿線地域の整備推進
つくばエクスプレス(常磐新線)の沿線地域において、鉄道整備と一体的に進められる、土地区画整理事業をいっそう推進すること。
2.道路網の整備推進
◎東関東自動車道館山線などの整備
東関東自動車道館山線の建設などの推進を図るとともに、(仮称)湾岸船橋インターチェンジの新規事業化を図ること。
◎環状方向の広域的な幹線道路の整備
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東京外かく環状道路(外環道)、東京湾岸道路、第二東京湾岸道路(第二湾岸道)などの環状方向の広域的な幹線道路を整備すること。また、東京湾口道路については、構想を具体化すること。
◎成田国際空港のアクセス強化
成田国際空港へのアクセス強化充実を図るため、首都圏北部や東京都心と成田国際空港を結ぶ北千葉道路の調査をいっそう促進し、早期に具体化すること。
特に、印旛村・成田市間のうち、平成17年度から事業化された区間については、成田新高速鉄道の開業に遅れが生じないよう、いっそうの事業推進を図るとともに、残る空港側の道路単独区間についても、国により早急に事業化を図ること。
3.空港の整備推進
◎成田国際空港の機能充実
成田国際空港が日本の空の表玄関として十分な機能を持つよう、国においても本来の2500メートル平行滑走路の早期完成について引き続き十分な措置を講じること。
◎東京国際空港の再拡張の推進
東京国際空港(羽田空港)の再拡張に関する取り組みについて、国の責任において円滑な事業推進を図ること。
4.水資源総合開発の推進
八ッ場(やんば)ダム、滝沢ダム、湯西川ダム、霞ヶ浦導水事業、思川開発事業及びその他の水資源開発施設を工期内に完成すること。
《コメント》
“環境派知事”とか“改革派知事”とよばれている堂本千葉県知事らは、こんな要望を政府にしているのです。
八ッ場ダムを「工期内に完成すること」とか、常磐新線沿線開発を「いっそう推進すること」、さらには、第二湾岸道路や東京湾口道路などを「整備する」とか「構想を具体化する」というのはいったいどういうことでしょうか。
これは、高度成長期やバブル期に計画された大規模開発事業をそのまま推進してほしいというものです。呆れてしまいます。
ちなみに、この要望書には道路整備図や鉄道整備図などが添付されています。道路整備図をみると、たとえば、第二湾岸道路は「事業化及び計画区間」と明示されていて、そのルートは従来どおり三番瀬を通ることになっています。
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