★七里川渓谷と追原ダム計画


七里川のヒル


千葉大学自然保護研究会  俵 正章



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 七里川でまずはじめに思い出すことは、美しい川の流れと渓谷の美しさ、それにヒルである。
 房総半島はシカ、サルなどのある程度大型の哺乳類が生息する。このため、吸血種であるヒルが生息するのである。また、同じ理由により、川の水には大腸菌などの細菌類や寄生虫などが生息するため、直接生水を飲むのは危険である。飲用にするためには一度煮沸することをお勧めする。
 ヒルを避ける方法は、市販のヒルよけ剤を塗るか、あとは肌を露出しないように注意するほかはない(ストッキングなども有効である)。また、気温の低い冬季や早春には出現しない。通常、草むらなど湿り気の多い所に潜み、靴などにつき、尺取虫のようにどこまででも上ってくる。水の中などにはいない。このため、川の中をザバザバと歩けば吸いつかれる可能性は低い。
 しかし、足が濡れるのを我慢して水の中にいたとしても、万全ではない。木の上から降ってくることもまれにあるからだ。このヒルであるが、時に珍事をひきおこすことがある。上から降ってきたヒルは、首筋や胸などに吸いつく。一度、へそに吸いつかれて、へそから血を流しているのを見たことがある。不謹慎ながら、笑ってしまう。
 ヒルに吸われた個所は、血が止まりにくい。このため、いつまでも血が流れ、衣服を汚すことがある。吸われても痛みはないので、血が流れて吸いつかれているのに気がつくこともままある。吸いつかれた場合は、皮膚からむしりとるようにする。七里川のヒルはこのようにとっても平気であるが、引き剥がすと、あごが残り化膿するものもあるので注意が必要だ。そのようなものは、ライターなどの火で炙(あぶ)る。そうすると、ぽろりと落ちる。ただ、ここのヒルは寄生虫は持っていないそうなので、その点は安心である。

(1998年10月)






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