「ダムの底に沈まなかった川原湯温泉」にしたい

〜八ッ場ダムを考える現地交流会の報告〜


佐藤聰子



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 「紅葉の吾妻渓谷と温泉」、きっと満足します。そうして、どうしてダムの底になるの? いま、まだダムが必要なの? 山を半分削って道路をつくり、山の上に地元の小学校を移転させてあります。エレベーター付きの3階建ての校舎です。えっ! えっ! と不思議に思うことばかりです。

 JR吾妻線(群馬県)の川原湯温泉駅に降りるとまず目にはいるのは、「ようこそ ダムの底に沈む川原湯温泉へ」と書いてある看板です。駅には、上信越高原国立公園「川原湯温泉」のパンフレットが置いてあります。

 八ッ場(やんば)ダム建設事業を管轄する国土交通省の広報センター「やんば館」には、「やんば散策マップ」という50ページのパンフレットが置いてあります。パンフは、周辺地域歴史的資源の探索と書き、10カ所の探索コースや石碑、石仏、民俗行事、生息する動植物の紹介をしています。

 「はじめに」の中には、「ダム建設に伴う……快適で安定した暮らしを築くためには、まだまだ長い道のりと苦労が絶えないものと思われます」と書いてあります。しかし、代替地(移転計画地)はまだできていません。もう、不思議だらけです。
 緑と水の豊かな山脈を崩し、コンクリートの壁と鉄でつくった橋があちこちにできています。車で渡るごとに、「この橋は10億円」「この橋は30億円」と聞きました。ただ、ただ、税金を湯水のごとく使っています。

 住民のSさんはダム計画発表と同時に反対運動に参加しました。当時は25歳で、今は76歳。翻弄(ほんろう)され続けた人生です。話を聞いて胸が痛くなりました。
 このダム事業に下流の都県は莫大な負担金を支出しつづけています。それを知った今、私たちは行動を起こさなければなりません。
 多くの人たちがこの地を訪れ、温泉に入って、吾妻渓谷を探索すれば、心を動かされると思います。そして、裏に隠れている利権の深さを改めて知らされることになるでしょう。しかし、説明はしてもらったほうがいいと思います。

(2003年9月)





川原湯温泉街の全景。大自然に囲まれた、静かな温泉街です。




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