ユーカリが丘、王子台、染井野の大きな新興住宅地など都市化が押し寄せる佐倉市でも、周辺農村部を中心に多くの緑、自然環境が残されています。しかし、耕作を止めた田畑、山林が廃棄物処理場や車両解体場などで荒廃した姿も増えています。
佐倉自然同好会は、3年前、自然が大好きな市内各地の人々によって発足し、月に1、2回、市内各地を中心に自然観察会を続け、機関誌『みどり』を発行しています。現在、会員は120名で、男女比は3対7です。
自然破壊を阻止し、保全するには、「自然が大好き」から「自然をよく知り守る」人々の輪を広げることが基本と考えています。
自然保護の運動を多くの人々の輪で包み、支える。そんな力になっていきたいと願っています。
●まちづくりへのとりくみ
大規模開発が始まってからでは対応が後手にまわる従来の苦い経験から、行政のまちづくり基本構想などに対して、初期から情報をつかみ、対応していく活動を強めることとし、調査を始めました。
佐倉市は、今後のまちづくりのなかで、これまで開発を抑制してきた市街化調整区域に、複合系市街地として市南部のちばリサーチパークなど5カ所の農村部開発を計画しています。これらの地域の自然改変にどう対処していくか、地元事情との兼ね合いなどに苦心しています。
これらの大型開発には、将来展望がなく荒廃する農村の現状につけこんで、すでに土地を取得している開発業者の思惑が背後に潜んでおり、代案としての農業の振興策なしには地元の理解が得られず、恒久的な自然保護もできません。
現地調査や自然観察会を実施しながら、該当地域の自然の豊かさを多くの市民に実感してもらうことをすすめていますが、永いとりくみになることでしょう。
また、前記のまちづくりと重なり、市が計画中の3大新規公園設置に対しても、自然を極力残すよう要望書を提出しました。予定地域の自然を保全するにはどうしたらよいか。私有地のままでは荒廃することが眼に見えていますが、公的な網をかけるにはどうするか。これらについて悩みながら、現地調査と観察会の実施、ツテを求めての農家との話し合いなどをすすめています。
●市街地の緑地保全
市街地に残る緑地を保全し、里山の復活をめざして、湧き水の小川の調査とカワニナ、ウマノスズクサ(ジャコウアゲハの食草)の保護、ホタルカズラなど植生の保護、斜面樹木の名札取り付けなどを実施しました。さらに、造成地の各地にある調整池を水鳥の里、トンボの池として復活する運動などをすすめ、マンション建設の中止によって市が借り上げた公園の清掃管理も準備しています。
また、昨年から佐倉市の補助を受け、多くの市民に散策やハイキングなど、気軽に自然に触れることのできる「自然観察の小道」の調査と紹介を実施中です。昨年は、10コースについて植生、昆虫、野鳥などの見どころを紹介しました。今年も、追加10コースの調査を続行中です。
佐倉自然同好会
代表 柴田大丈
〒285-0863 佐倉市臼井1550-2 TEL 043-461-3901