県道がガタガタになる

〜維持補修費を大幅カットし、大型道路建設に多額の県費投入〜


公共事業と環境を考える会



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 『稲毛新聞』(2005年10月6日付)の「読者の声」にこんな投書が掲載されています。
    《先日、カネボウの粉飾決算、足利銀行の会計で問題になった「中央青山監査法人」は、千葉県知事の堂本暁子氏が大好きな会計士です。千葉県の会計監査も同じような問題があるのかも知れません。なぜあんなに中央青山監査法人を知事が好んで使うのか理由がわかりませんね。内部の話によると、堂本知事は行政のことがまったくわからず、年中考えが変るようで、「朝言ったことが、昼には変わる。」とのことが有名になっているようです。
     予算については、現場のことがまったく解らずに切るだけであるので、近いうちに重大な問題が出ると思われます。例えば、県道の補修費ですが、200億円以上あったものを予算を減らせば良いという単純な考えで、10億円以下にしているようで、5年後には道路がガタガタになる模様です。この他にも、単純な考えで削った予算が沢山あるとのことです(匿名)。》


●「近いうちに重大な問題が出る」

 堂本知事と「中央青山監査法人」との関係はよくわかりません。しかし、「5年後には道路がガタガタになる」というのは、そのとおりです。
 県道の補修費(舗装道路修繕事業)の予算はこうなっています。


  1997(平成9)年度  102億円
  2004(平成16)年度   36億円
  2005(平成17)年度   16億円


 ご覧のように、年々、ものすごく減っています。その結果、県道は、あちこちでひびわれや穴ぼこが生じています。住民から現場事務所(地域整備センターなど)に苦情が要望がたくさんだされていますが、予算がないため、なかなか補修ができない状態です。
 道路の維持管理にかかわっている県職員は、こう怒りをぶちまけています。
     「県が管理している道路は約3300キロである。そのうち、劣化の著しい区間について、おおむね10年から20年のサイクルで、修繕を実施してきた。しかし、維持修繕費が大幅にカットされているため、修繕が困難になっている。そのため、県民からの苦情がすごく増えている。苦情の内容は、舗装劣化に伴う段差、くぼみによる騒音・震動などである。苦情の件数は、年間1500件に達するようになった」

     「舗装道路修繕予算について関東近県の状況を確認したところ、千葉県だけが大幅カットがつづいている。たとえば埼玉県は、2004年度は、前年度より10億円増額して66億円を確保した。ほかの県も前年度並みの予算を確保している」

     「地域整備センターには、県道にくぼみが生じているとか、側溝の蓋(ふた)が壊れているなどの苦情がたくさん寄せられるが、予算が少ないのですぐには対応できない。来年度予算で補修するので待ってほしいと言うと、住民からこっぴどく怒られる。現場の職員はたいへん困っている。いつ大事故が起きてもおかしくない状況がうまれている」

     「なぜそうなっているかというと、公共事業費が全体的に減少している中で、あいかわらず新規の大型道路建設に力を入れているからだ。たとえば北千葉道路(成田新高速鉄道に沿ってつくられる国道464号のこと)がいい例だ。こんな道路は必要ない。絶滅危惧種(サンカノゴイ)の最重要繁殖地である北印旛沼を建設するなど、環境破壊でもある。こんな不要不急の道路に莫大なカネをつぎ込むために、既設道路の維持補修費を大幅にカットしている。こんな県は千葉県だけではないか」
 県政運営は以上のようになっているのです。

(2005年10月)   





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