ハチクマの生態を学ぶ

〜千葉県野鳥の会が定期総会と記念講演会〜




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 千葉県野鳥の会(富谷健三会長)は2015年1月24日、第42回定期総会と記念講演会を習志野市の菊田公民館で開きました。


ハチを主食とするユニークな鳥

 講演会は、同会と県自然保護連合の共催です。講師は岩手大学非常勤講師で元我孫子市鳥の博物館学芸員の時田賢一さん、演題は「日本のハチクマの渡りと台湾のハチクマ」です。

 ハチクマはハチでもクマでもありません。タカの仲間です。ハチが主食という変わった鳥です。カエルやヘビなども食べます。

 ハチクマは、ユーラシア大陸の温帯・亜寒帯で繁殖し、冬はインドや東南アジアに渡って越冬します。日本には5月後半、九州北部や本州、北海道、佐渡島に渡来し繁殖します。9月になると、再び熱帯やインドや東南アジアに飛び去ります。

 大きさはトビくらいです。翼が長く、頸(くび)が細長く見えるのが特徴です。体の色は、ミサゴのように白っぽい個体(淡色型)からイヌワシのように黒っぽい個体(暗色型)まで、さまざまです。雄は顔が灰色で、風切羽先端に太い黒色帯と尾に太い2本の黒色帯があるそうです。

 日本に生息するタカの中で、ハチクマは数少ない夏鳥です。その詳細な渡りのルートを知るため、時田さんは人工衛星を使った追跡調査を続けました。ハチクマを捕獲して発信機をとりつけ、その電波を衛星で追跡するというシステムを2003年から利用しました。その結果、ほぼリアルタイムに届く位置情報でハチクマの渡りのルートの全貌を把握することができました。

 2012年にはハチクマ・プロジェクトを立ち上げました。インターネットでハチクマのリアルタイムな渡りを伝え、アジア各国の人と情報を共有することができました。講演では、ハチクマの片道1万数千キロにおよぶ壮大な渡りを紹介しました。また、台湾で留鳥化したハチクマについても話してくれました。

 NHKが2008年9月29日に放送した「ダーウィンが来た!」は、ハチクマが地中に巣を作るクロスズメバチを襲う様子をスクープしました。また2014年4月20日放送の同番組「衝撃!ハチクマ軍団 VS スズメバチ軍団」は、台湾のハチクマがツマアカスズメバチの巣を襲う様子を放映しました。時田さんはその撮影に協力したそうです。









講師の時田賢一さん




時田賢一さんの話に聞き入る参加者







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