八ッ場ダム、三番瀬などで千葉県交渉


北沢真理子



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●大規模開発の見直しを求める

 2003年12月24日、2003年国民大運動の一環として千葉県との交渉がありました。
 私は総務部との交渉に参加しました。この日の交渉に先立って県に提出した「大規模開発事業を見直し、中止・凍結をし、新規事業は行わないようにしてください」との要求に対し、県からは
「県では財政状況が極めて厳しいことから、これまでも県の単独事業を含めた公共事業に係る経費を大幅に縮減してきたところです。さらに国においても公共事業を削減するとともに、社会経済情勢の変化等に対応した公共事業の見直しを進めているところです。このようなことから、今後、県の単独事業を含めた公共事業については、量よりも質的な面を重視し、循環型社会や高齢化社会などの重要問題に対応した分野への重点化を図るなど、適切に対処していくこととしています」
 という答えが文書で返って来ていました。
 交渉のはじめに財政課より、県は2兆円を超える累積債務があり、公共事業についてもいかにコストを下げるかを考えているという話がありました。


●三番瀬の自然を守るためには
  これ以上人間の手を加えないのが一番

 私は、まず三番瀬について、自然を守るには自然のままにおくべきが一番ということを話しました。
 円卓会議素案で出されている護岸や砂の投入についての危惧についても訴えました。千葉市の人工海浜、幕張の浜でも、砂の投入と浚渫を繰り返しても、自然の潮の流れによって人間の設計した浜の形はすぐこわれてしまう、自然を守るにはこれ以上人間の手を加えないのが一番と話しました。
 県では、三番瀬については円卓会議で何度も話し合い、県民の声も聞く機会をつくってきた、その結果を受け止めて事業を行う、予算のあるなしではなく、必要あるものはやる、という答えでした。

 円卓会議に集まっている人たちは、本当に自然を守るために会議を重ねているのか、私はちょっと疑問に思っています。人間はもう自分たちのために、東京湾の自然を破壊しつくしているのだから、もうこれ以上手をつけないでほしいと思いました。


●八ッ場ダムへの拠出金は、チェックがないまま
  湯水のごとく使われている

 次に八ッ場ダムについて「工事費が2110億円と言っていたのが、4600億円かかると国土交通省が発表した。千葉県はこれに対してどう対処するのか」と聞きました。

 水が余っているのに、高くて危険な水を買わなくても良いのではないか、千葉県が八ッ場の水はいらないといえば、この計画は中止にできると話しました。
 また、1月に堂本知事に八ッ場ダムについて訴えたとき、「千葉だけが反対なんてできない、ほかの水も貰えなくなるから」と知事が答えたが、埼玉県知事は先日、「ニュースステーション」(テレビ朝日)で、ダムの付帯工事のいろいろ、特に4車線の道路工事について無駄な工事と怒りをこめて発言していたことも話しました。
 埼玉の知事も八ッ場に重要な関心をもちはじめているのだから、環境で支持を得た千葉の知事も疑問視する姿勢を見せてほしい、と話しました。しかし、県は「必要なものは行う、無駄なものは行わない」と繰り返すばかりでした。

 長野原町で行われている無駄としか思えない付帯工事の数々について、「千葉県から拠出されている県費が使われているのに、全然チェックしないのですか」と聞いたところ、「何に使うのかは全くチェックしない。国から次年度はこれだけ拠出するようにと言われた分を出してきた」との返事でした。これには一同唖然です。一都四県からの拠出金は、拠出者からのチェックがないまま湯水のごとく使われていたのです。

 「2月3月の各市議会で、八ッ場ダム見直しの決議要請行動を起こして、県のみなさんを応援するので、八ッ場ダム中止のために頑張ってください」と話してきました。


●千葉県は地方自治権を放棄?

 財政破綻の千葉県で、無駄なダムにこれ以上予算を使ってほしくないと思いました。
 この日、市町村合併の話なども出ましたが、県は「国が決めた事に従う」と繰り返すばかり。昔、社会科の時間に「国が間違った方向へ進むときに市民を守るために地方自治がある」と先生に教わりましたが、千葉県は地方自治権を放棄しているようです。

(2003年12月)





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