山砂採取不認可表明を知事に要望
〜鬼泪山国有林で3団体〜
富津市の鬼泪山(きなだやま)国有林からの山砂採取に反対する市民団体は(2010年)11月19日、山砂採取の不認可表明を求める要望書を森田知事に提出しました。
提出したのは、「鬼泪山『国有林』の山砂採取に反対する連絡会」「鬼泪山の国有林を守る市民の会」「安房・鬼泪山国有林を守る会」の3団体です。
■土石審会長は否定的見解
同国有林からの山砂採取の是非を検討してきた「県土石採取対策審議会」(土石審)の渡邉勉会長は11月5日、「山砂は大変貴重な天然資源であることから、鬼泪山国有林からの山砂採取については早急に結論を出すべきものではない」と否定的な見解を示した報告書を知事に提出しました。
この報告書について森田知事は、11月11日の定例記者会見で、「見解をじっくり精査して考えてみたい。自然との共生や自然を大切にすることは大事。(国有林からの採取が)緊急に必要なのかどうかということも精査し、判断したい」と述べています。
■12月定例県議会で知事が表明?
「鬼泪山の国有林を守る市民の会」は、要望書提出とあわせて、山砂採取を担当する商工労働部保安課の山田伸課長と話し合いました。
やりとりの一部はこうです。
◇市民の会
知事は「できるだけ早い時期に判断したい」と述べたとのことだが、それはいつになるのか。
◆課長
近いうちに結論がでると思う。12月定例県議会で質問がだされると思われるので、その際に表明するのではないか。
◇市民の会
土石審の渡邉勉会長は、鬼泪山国有林からの山砂採取について否定的な見解を述べている。県も、「国有林からの山砂採取は、本県の発展に関連の深い公共性の高いプロジェクトに使用する場合以外は認めてきていない。現在、そのような事業はない」ということを繰り返し述べている。
そういう姿勢を最後の段階でひっくりかえさないようにしてほしい。私たちの要望を知事に十分に伝えてほしい。
◆課長
以上です。
2010年11月19日
千葉県知事 森田健作 様
鬼泪山「国有林」の山砂採取に反対する連絡会
代表 藤原寿和
鬼泪山の国有林を守る市民の会
会長 岩崎二郎
安房・鬼泪山国有林を守る会
代表 真魚長明
要 望
- 鬼泪山国有林からの山砂採取を認めないことを表明してください。
- 山砂採取や産業廃棄物、建設残土に対する指導・監視体制を強化し、残り少ない森林を保護し、荒廃した森林を復元するための抜本的政策を打ち出してください。
要望の理由
私達は、鬼泪山国有林からの山砂採取に反対する1万を超える署名を知事に提出し、 土石審にも「4項目の見解」を提出し、広く県民にも訴えてきた。
貴職は知事選挙で、鬼泪山国有林からの山砂採取に反対を表明している。
千葉県も「国有林からの山砂採取は、本県の発展に関連の深い公共性の高いプロジェクトに使用する場合以外は認めてきていません。現在、そのような事業はないと考えています。」(保安第4418号 平成21年1月23日)と私達の質問状に文書で回答している。土石審でも、県の立場は変わっていない。
11月5日知事に提出された土石審の報告書の会長所見も次のように述べている。
- 砂利需要が低迷している現状や、県の発展に関連の深い公共性の高いプロジェクトが見当たらないことから、 国有林からの山砂採取に関する県の基本的考えを見直すまでの状況に至っていない。
- 後世にわたって環境との共存を図り、持続可能な自然や社会を築いていく方策が求められており、鬼泪山国有林の山砂は大変貴重な天然資源であることから、鬼泪山国有林からの山砂採取については、早急に結論を出すべきものでない。
国民共通の財産である国有林の持つ、温暖化防止・大気浄化・水源涵養等の機能を守って、持続可能な自然環境を築いていくことは世界的な課題である。特に千葉県は森林率が全国ワースト3まで急速に落ち込み、その少ない森林も山砂採取や産業廃棄物・建設残土の持ち込み等で危機にさらされている現状からすれば、知事は、「鬼泪山国有林からの山砂採取は認められない」と表明することを求めます。

県商工労働部保安課長と話し合い
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