破綻必至の巨大開発

〜常磐新線沿線開発予定地を見学〜


千葉県自然保護連合事務局



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 「千葉県自然保護連合」と「千葉・市原丘陵開発と環境を考える連絡会」は2001年4月7日、常磐新線沿線開発の現場を見学しました。
 見学会には、2団体のほかに「三番瀬を守る署名ネットワーク」「プロジェクトとけ」「千葉土建主婦の会」「柏ゴルフ場を存続させる会」のメンバーなど計8団体が参加。同開発の根本的見直し運動を進めている「住みよい流山をつくる会」の林計男会長と草地茂治事務局長、「常磐視線と住民本位のまちづくりを考える柏市民の会」の加藤敏郎事務局長が案内してくれました。
 見学地は、柏市では、新線起工式がおこなわれた北部の国道16号付近、柏ゴルフ場、自然湧水(ゆうすい)のある「こんぶくろ池」や弁天池、地権者の多くが開発に反対している大室地区。流山市では、オオタカが生息する自然豊かな「市野谷の森」、新川耕地の大規模ゴミ処分場予定地、江戸川に新線の橋脚が建設された木地区などです。
 懇談会では、案内してくれた林計男氏がつぎのように話しました。
     「この開発計画は矛盾だらけ。財政的にいきづまり、鉄道用地の確保もできず、2005年開業の展望はない。三井不動産などの財界奉仕の事業となっていて、『公共』事業の実態はない。あせっているのは開発側だ。住民側に有利な情勢や開発側の矛盾を広く市民に知らせたい。開発会社化した沼田県政が終わり、巨大開発を根本的に見直すチャンスとなっていることを生かしたい。近く堂本新知事に住民の要望を伝えたい」

(2001年4月)

















 開発予定区域にある柏ゴルフ場。
「柏ゴルフ場を存続させる会」の会員が、同ゴルフ場の歴史や存続運動などを話してくれた。ここは、ほかのゴルフ場とちがって、会員が原野に樹林を植え、40年にわたって金を払いつづけて緑を守ってきた。ゴルフ場内には、湧水の沼地があり、貴重な植物や昆虫、小鳥の宝庫となっている。ここを三井不動産が一方的に売却・閉鎖することをきめたので、会員が存続運動を進めている。








柏市北部にある「こんぶくろ池」(小袋池)。
自然度の高い森22ヘクタールに囲まれ、地表からしみ出る0.5ヘクタールの小さな湧水池だが、この森も、巨大開発にともなって、一部がつぶされる予定だ。参加者からは、「都市部に残されたこんなすばらしい森は、すべて残すべきだ」との声がだされた。








柏市大室地区では、道路沿いの農地に開発反対のカラフルな大看板が設置されている。この地区では、優良農地を奪われたり、4割も減歩されることに対し、大多数の地権者が開発反対を表明している。それでも、開発側はなしくずし的に既成事実を積み重ねようと、できるところから工事を強行している。








流山市の木地区では、すでに江戸川に常磐新線の橋脚が設置されていた。








オオタカが生息する「市野谷の森」(流山市)。








流山の「市野谷の森」は約50ヘクタールあるが、オオタカが生息しているので、半分の25ヘクタールを「都市林」として残し、残り半分が開発される。すでに、森の一部は伐採がはじまっていた。








「市野谷の森」で案内者の説明を聞く。
半分の25ヘクタールを残すといっても、よくみると、残土・産廃の捨て場となっているところを加えての「都市林」だ。「25ヘクタールしか残さず、また、周りを道路建設や住宅地建設でズタズタに開発すれば、オオタカはいなくなる。こんなひどいことがなぜまかりとおるのか」などという疑問や怒りが参加者から多くだされた。









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