■小櫃川の水を守る会第28回総会特別報告(要旨)


大平興産大塚山産廃処分場の漏洩と3期拡張


天羽の水を守る会 鈴木紀靖さん



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 大平興産(株)が経営する大塚山処分場では2006年に第二処分場で漏洩が発覚した。そのため、県は搬入停止の措置をとり、漏洩の原因究明と対策を講じるよう指導した。搬入停止は2年間つづいた。県はまた、第三処分場の増設計画にストップをかけ、改善を要求した。
 第二処分場は遮水シートを敷いていなかった。この処分場は管理型産廃処分場だが、省令によって、不透水性岩盤であれば遮水シートを敷かなくてもよい、となっているからだ。許可を受ける段階では、事業者の調べで不透水性岩盤ということになっていた。ところが漏洩後に調べたら、不透水性岩盤ではないことがわかった。だから、もともと第二処分場の許可がまちがっていた。県は違法な許可をしてしまったということである。第二処分場の許可については、事業者と県の両方に責任がある。
 第二処分場はすでに120万トンの廃棄物が埋め立てられている。埋め立てがほぼ終わった段階で不透水性岩盤ではなかったということがわかっても、どう対応したらよいかわからない。そこで業者が打ち出したのが、当初の計画どおり、第二処分場の上にさらに廃棄物をのせて第三処分場を増設するいうものである。規模は86万トン、高さ56mである。
 地元はたいへんな騒ぎになった。富津市議会は拡張反対の意見書を全員一致で採択し、県知事に提出した。富津市長も、県に対して拡張反対の回答をした。
 それなのに、森田健作知事は今年3月27日に拡張(第三処分場)を許可してしまった。地元自治体がノーと言っているのに、知事はよくも許可をだせるな、と驚いている。いまは、それがまかりとおっている。
 第二処分場の漏洩により、処分場の放流先から水をひいている水田では、昨年はじめて稲が枯れるという事態が発生した。それを業者が調べた。ところが、業者の報告書には、「稲が枯れた田の土壌が稲作には全く不適切な電気伝導率であるとは言い切れません」「当社放流水が何らかの影響を及ぼした可能性を排除することはできませんが、それが主たる原因と断定する根拠は得られておりません」と書いてある。非常にあいまいな言い方である。
 私たちが薬剤師会や専門家に聞くと、「明らかに塩害だ」という答えがかえってくる。ところが、業者はそれを認めない。
 富津市も川などを調査した。その結果、高い値の塩化物イオン濃度が検出された。
 しかし、県はそういう結果を知りながら、稲が枯れた原因を特定しない。そういう状況になっている。
(文責・『自然通信ちば』編集部)







天羽の水を守る会の鈴木紀靖さん








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