小櫃川河口域

ハママツナ群落絶滅問題で要望書

〜「金田の海を守る会」が千葉県知事に〜




トップページにもどります
「ニュース」のページにもどります
「盤洲干潟」のページにもどります


 小櫃川河口・盤洲干潟(木更津市)に植生していたハママツナ群落が絶滅状態になっている問題で、「金田の海を守る会」(桐谷新三代表)は2002(平成14)年7月1日、現地調査と原因究明、対策など求める要望書を県知事あてに提出しました。



要 望 書



平成14年7月1日

 千葉県知事 堂本暁子 殿

元木更津市社会教育委員会議長
金田の海を守る会代表 桐谷新三


要 望 書


 謹啓 初夏の候、堂本知事殿におかれましては、日夜、県民の福祉向上の為に御心労下され、深く感謝を申し上げます。
 この度のお願いは、小櫃川河口後浜干潟三角洲に植生する底生植物のハママツナ群落の絶滅問題です。

 此のハママツナ群落は、東京湾沿岸では小櫃川河口域のみにしか植生しない貴重な底生植物で、千葉県の指定記念物として大切に保護されてきました。
 昭和52年1月、木更津市は小櫃川河口後浜干潟の国有地(大川端)に終末処理場を建設しようとした際、千葉県自然保護課はハママツナ群落が植生する事を理由に不許可と致しました。
 私も過去30年間、後浜干潟三角洲に群生するハマツナ群落の保存のため、ゴミ拾いや監視を続けてて参りました。

 ハママツナ群落絶滅の因果関係として、平成12年7月にハママツナ群落の植生地に隣接して進出した、三日月ホテルスパの温泉排水に影響があると思います。しかし、現時点では決定的な事を申し上げる事はできません。

 更に、三角洲に植生する貴重なシオクグにも異常が発生しております。数万本のシオクグ群落の約30%が枯れ、残るものも葉先が枯れ、衰弱状態が進行しております。新緑の季節の景観としては異常であります。

 私は、過去18年間に亘り、金田小学校生徒に貴重なハママツナやシオクグについて学習を続け、子供達も一生懸命に観察記録を続けて参りました。今年の惨状をどのような心境で観察しているのかと思うと胸が痛みます。

 また、本日、7月1日、三日月ホテルも営業を開始いたしました。三日月スパと三日月ホテルの温泉排水の合計は、日量約1000トンです。このような大量の温泉排水が盤洲千潟に放流されますと、排水口より直線で約560メートル地点のアサリ養貝漁場や、海苔養殖漁場にも甚大な影響を及ぼす事は必至です。
 盤洲干潟の漁業と後浜干潟の底生動植物群を守るため、早期に現地調査をし、原因を究明して下さる事を要望いたします。

 最後に、将来計画として、温泉排水は現在工事中の金田(西・東)特定土地区画整理事業の金田1号汚水幹線に接続する事を御検討して頂きたく重ねて要望いたします。

以上










後浜の三角洲(中洲)に植生していたハママツナの群落。東京湾沿岸では小櫃川河口域のみにしか植生しない貴重な植物であり、これまで、千葉県の指定記念物として大切に保護されてきました。




上の写真とおなじ場所。ハママツナの群落は、大規模温泉施設「スパ三日月龍宮城」がオープンして以降、わずか2年間で全滅状態になってしまいました。「ハママツナ大切に」の写真だけがむなしく残っています。








三角洲(中洲)に数万本も植生していたシオクグ。これも貴重な植物です。




上記のシオクグの群落も、この2年間で3割が枯れてしまいました。








2年前にオープンした大規模温泉施設「スパ三日月龍宮城」(写真左)と、今年7月にオープンした三日月ホテル(写真右)。









★関連ページ

このページの頭に戻ります
「ニュース」のページに戻ります
「盤洲干潟」のページに戻ります

トップページ | 三番瀬 | 産廃・残土 | ニュース | 自然・環境問題 | 房総の自然 |
環境保護団体 | 開発と行財政 | 催し物 | 自然保護連合紹介 | 書籍・書評 | リンク集 |