盤洲干潟学校

盤洲干潟の異変に衝撃!

〜ハママツナは壊滅状態、シオクグは3割が枯れる〜


トップページにもどります
「ニュース」のページにもどります
「盤洲干潟」のページにもどります


 2002年8月3日、「小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会」(略称・盤洲干潟を守る連絡会)主催の「盤洲干潟学校(観察・学習会)」と、千葉県野鳥の会主催の「小櫃川自然観察会」が開かれました。参加者は40人です。

 「盤洲干潟学校」では、“盤洲干潟の防人”とよばれている桐谷新三さんが、盤洲干潟(小櫃川河口干潟)に生息しているさまざまな動植物の生態や、環境の変化などについてくわしく話してくれました。

 この時期は、コアジサシが1万羽も盤洲に結集します。しかし、この日は時期が少し早かったようで、コアジサシの「先発隊」がようやく約2000羽やってきたという感じです。それでも、ときおり舞い飛ぶ姿はすばらしいものがありました。



●ハママツナは壊滅状態、シオクグは3割が枯れる

 一昨年7月に「スパ三日月龍宮城」という名のスパ(複合温浴施設)がオープンして以降、盤洲干潟は異変が起こっています。シオクグはすでに3割が枯れてなくなりました。ハママツナは全滅状態です。
 その現場を桐谷さんが案内し、以前の写真と比べながら、異変の経過や状態をくわしく話してくれました。

 ハママツナ群落は、東京湾沿岸では小櫃川河口域のみにしか植生しない貴重な植物です。これまで、千葉県の指定記念物として大切に保護されてきました。1977(昭和52年)、木更津市がこの地域に終末処理場を建設しようとした際、県自然保護課はハママツナ群落の植生を理由に不許可としました。

 それが、全滅状態になってしまったのです。異変が起きたのは温泉施設のオープン以降ですから、温排水が原因と思われます。現場を見て、参加者は大ショックを受けました。「ひどい」「わずか2年でこんな状態だから、やがてシオクグも全滅する。ほかの生物もどうなるかわからない。なんとかしなければ」などという声がだされました。



●「だまっていたら、自然はどんどん悪くなる」

 桐谷さんは、「やはり、だまっていたら、自然はどんどん悪くなる。憎まれ口をたたかれても、言うべきことはきちんと言うべきだ。そうでないと、盤洲の自然は守れない」と語りました。
 桐谷さんが代表をしている「金田の海を守る会」は7月上旬、現地調査と原因究明、対策など求める要望書を県知事あてに提出しました。「盤洲干潟を守る連絡会」も近日中に同様の要請書を県知事あてに提出します。


 なお、この日確認された鳥はつぎのとおりです。
 コアジサシ 2,000 、カワウ 300 、ウミネコ 200 、メダイチドリ 150 、アジサシ 100 、シロチドリ 100 、スズメ 100 、ドバト 100 、キアシシギ 50 、トウネン 45 、ツバメ 30 、ミユビシギ 30 、ムクドリ 30 、キョウジョシギ 20 、セッカ 20 、ダイゼン 20 、ダイサギ 15 、アオアシシギ 13 、カワラヒワ 10 、キジバト 10 、コチドリ 10 、ゴイサギ 9 、ウグイス 6 、コサギ 5 、チュウサギ 5 、ハクセキレイ 5 、ハシブトガラス 5 、ハシボソガラス 5 、ヒヨドリ 5 、アマサギ 2 、イソシギ 2 、カルガモ 2 、ソリハシシギ 2 、オオヨシキリ 1 、カワセミ 1 、チュシャクシギ 1 、トビ 1 、ムナグロ 1
























ときおり舞い飛ぶコアジサシ(手前はウミネコ)。コアジサシの飛来は、時期が少し早かったようで、「先発隊」がようやくやってきたという感じです。








後浜の三角洲(中洲)に植生していたハママツナの群落。東京湾沿岸では小櫃川河口域のみにしか植生しない貴重な植物であり、これまで、千葉県の指定記念物として大切に保護されてきました。




上の写真とおなじ場所。ハママツナの群落は、大規模温泉施設「スパ三日月龍宮城」がオープンして以降、わずか2年間で全滅状態になってしまいました。「ハママツナ大切に」の写真だけがむなしく残っています。








北部クリークの洲。ここも、かつてはハママツナの群落が植生していましたが、今は、高い所にわずかに残るだけです。写真の後ろは、今年7月にオープンした「龍宮城ホテル三日月」。ホテル右側の低い建物は「スパ三日月龍宮城」です。





かつて、上記の場所(北部クリークの洲)に植生していたハママツナ群落の写真(紅葉期)。








三角洲(中洲)に数万本も植生していたシオクグ。これも貴重な植物です。




上記のシオクグの群落も、この2年間で3割が枯れてしまいました。








2年前にオープンした複合温浴施設「スパ三日月龍宮城」(写真左)と、今年7月にオープンした「龍宮城ホテル三日月」(写真右)。









★関連ページ

このページの頭に戻ります
「ニュース」のページに戻ります
「盤洲干潟」のページに戻ります

トップページ | 三番瀬 | 産廃・残土 | ニュース | 自然・環境問題 | 房総の自然 |
環境保護団体 | 開発と行財政 | 催し物 | 自然保護連合紹介 | 書籍・書評 | リンク集 |