盤洲干潟の隣接地に計画

 大型レジャーランド建設の手続き凍結指導を

 千葉県に要請

   〜「盤洲干潟を守る連絡会」など14団体〜




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 小櫃川河口・盤洲干潟(木更津市)の隣接地に大型レジャーランド(遊戯施設「民話・童謡の里」)の建設が計画されている問題で、「小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会」(略称・盤洲干潟を守る連絡会)など14団体は2001年11月13日、木更津市などが「環境基本計画」を策定するまで建設の申請や認可に関する手続きを進めないよう同市への指導を求める要請書を千葉県に提出しました。
 要請書は、同干潟を早急に県自然環境保全地域に指定することを求めています。また、環境省発表「日本の重要湿地500」の中にも選定されている貴重な同干潟保全のために、環境基本計画策定市民会議で議論を充分つくしてから判断するすることが必要、などとしています。



要 請 書



2001年11月13日

 千葉県知事 堂 本 暁 子  様

小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会
代表 小関 公平
金田の海を守る会 代表 桐谷新三
小櫃川の水を守る会 代表 渡辺みつ
小櫃川源流域の自然を守り育む連絡会
代表 佐野今朝雄
千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子
千葉の干潟を守る会 代表 大浜 清
三番瀬を守る会 代表 田久保晴孝
市川三番瀬を守る会 代表 秋山 胖
市川緑の市民フォーラム 代表 佐野郷美
追原を歩く会 代表 鵜沢喜久雄
千葉県エコツーリズム研究会 代表 鈴木優子
千葉アルパインクラブ・シャンティ
代表 河野文樹
千葉・市原丘陵開発と環境を考える連絡会
代表 植田和雄
環境問題市原連絡会 代表 片田 勇


主旨:

  1. 小櫃川河口・盤洲干潟を早急に千葉県自然環境保全地域に指定してください。
  2. 小櫃川河口・盤洲干潟隣接地に計画されている遊戯施設「民話・童謡の里」建設は干潟へ与える影響が重大であると思われるので、木更津市環境基本計画策定市民会議が今後2カ年かけて望ましい環境の目標及び市民、事業者、市の行動指針である『環境基本計画』を策定するまで、市と建設業者との申請・認可にかかわる手続きを一切凍結することを御指導下さい。


理由:

1についての詳細は、5月18日付貴職宛文書にて提出済です。

2について
 遊戯施設計画企業と私たち環境保護団体との話し合いは、過去3回実施されましたが下記8項目の疑問点について明確な回答がありません。また本年4月現在の環境影響評価報告書を企業から7月に受け取りましたが、その内容は現在の環境を充分調査したものではなく、過去のデータを用いた建設に都合の良い立場で記されたものです。
 先の環境省が発表した日本の「重要湿地」500の中にも選定されている貴重な同干潟保全のために、環境基本計画策定市民会議で議論を充分つくしてから判断するすることが必要です。



1.事業の形態・終夜営業
 宿泊所の運営時間は三日月ホテルと連動して24時間営業とのことですが、小中学生を対象とした教育施設としては不適切です。また、遊戯施設が午後9時まで営業することについても同様です。

2.事業の形態・動員計画
 日帰り利用客、年間12万人(1日350人)、宿泊利用客年間4.5万人、合計年間16.5万人を見込んでいますが、この人数の半数が小櫃川河口・盤洲干潟に踏み込むとしても干潟環境は短期間に破壊されます。

3.貴重な底生動植物の調査・保護
 小櫃川河口・盤洲干潟に棲息する貴重な甲穀類についての調査が不十分です。特に、周辺海域に棲息するケフサイソガニは世界中の海洋生物学者が冬季の棲息地を調査していますが、確認されていません。
 また、計画地から至近距離に環境省絶滅危惧T類・千葉県最重要保護生物のキイロホソゴミムシ、ハママツナなどの群生が確認されており、周辺の塩性湿地とともにその保護対策が明らかではありません。

4.野鳥への夜間照明
 終夜営業による照明の干潟へ与える影響は計り知れません。そして夜行性の野鳥へ甚大な影響を与えることになりますが、これらのことについての詳細な計画が不明です。
 干潟対岸方向にあるゴルフ練習場の照明について、「この照明は強力で、干潟に対して影響を及ぼしているものと推測される」とありますが、この建設に際しては、山科鳥類研究所、千葉の干潟を守る会、金田の海を守る会、その他自然保護団体が協力して、木更津市環境部を仲介として話し合いを続けた結果建設されたものです。建設の条件として、照明は干潟を直接照らさない構造となっています。また、渡り鳥の季節には、周囲に張ったネットを電動で下げる構造になっています。

5.交通対策
 見立、畔戸地区周辺住民への騒音・排気ガス公害対策が明らかではありません。自動車道路として現在整備中の湾岸道路が計画されていますが、この道路は東京湾の防波堤を改築した狭い道路で、地域住民の生活道路です。平成15年4月までに拡張する計画はありません。畔戸観測地点では平成9年度の窒素酸化物は0.047ppmであり、千葉県の基準値0.04ppmを超えています。今後の交通量の増加により、ゼンソクの発生も予想されます。

6.雑排水処理対策
 雑排水処理についての説明内容が曖昧です。処理後に中水として利用し、その後敷地内に散水する、などとしていますが、いずれは周辺の側溝から短時間のうちに干潟へ排水され、周辺の塩性湿地の底生動植物に大きな影響を及ぼします。

7.汚水処理対策
 汚水は施設内で処理するとのことですが、どの程度まで処理するのか不明です。また、その後の排水対策も不明です。
 参考までに、金田のワクワク市場では、発生する汚水の全量がバキューム車で汚水処理場まで運搬されて処理されており、既存の排水路には放流されておりません。

8.雨水水害対策
 金田地区の全域がゼロメートル地帯ですが、特に畔戸地区は低地帯です。そのため、古来から水害に苦しんできました。施設計画地は今日まで葦原で、畔戸地区の雨水排水路として大きな役割を果してきましたが、施設建設による水害対策が明らかではありません。

以上










柵で囲まれた右側の少し高くなったところが子供用レジャーランド「民話・童謡の里」の建設予定地。左は護岸。遠くに見える建物は大規模温泉施設「龍宮城」。









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