■書籍・書評


 岩田好宏著

 『植物手帳〜まちの野草編〜


牛野くみ子



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・著 者:岩田好宏
・書 名:植物手帳
     −まちの野草編−
・発行所:晩聲社
・価 格:1000円


 著者は当連合の前代表であり、現副代表の岩田好宏さんです。サブタイトルは「はさむ本」? 装丁がすっきりと美しく、私たちが都会でもよく目にする野草30種が載っていて、植物のからだや生活についての記述を中心に和名や近似種について解説しています。
 ここまでは、知識を授ける普通の本とあまり変わりありません。しかし、違うのです。何がって、「植物手帳」の育て方という目次があるのです。そこには「本棚にしまわないで下さい。自由に書き込み、はさみ、貼りつけ、遊んで下さい」と書いてあるのです。
 そうです。自分の目で見たり、写真をはったり、日付をかいたり、押し葉をしたりするページが用意されています。また、すでに掲載されている野草に色鉛筆で彩色することを勧めています。
 あわただしい毎日の生活にあって、行きかう道ばたにまで目が行きませんが、道ばたに生えている何気ない草、そこに目をやることにより、ゆとりがうまれ、それは街の歴史に通じるのだと、著者は前書きで言っています。
 ありふれた草も、いつか環境の変化により失われることもあるでしょう。また、反対のこともあるでしょう。観察、記録することにより、自分流の観察記録のできあがりです。野草採取時の注意に「おすそわけ」なんて、昔懐かしい、奥ゆかしい言葉も出てきます。著者の優しさが伝わってきます。
 「植物手帳」を育てるということは、自分自身を育てることにつながるのでないか。そんなことを考えさせてくれる1冊です。

(2000年11月)  






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