■書籍・書評


  加藤英一著

  『だれも知らない下水道』


田久保晴孝



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・著 者:加藤英一
・書 名:だれも知らない下水道
・発行所:北斗出版
・価 格:2500円


 過大で安易な計画がまかりとおる下水道事業。本書は、費用面や水質面の問題点を明らかにして、汚水を発生源のすぐ近くで処理することの大切さを強調している。
 この書は、これからの水処理システムを住民がどのように選んだらよいかの参考になる。とくに行政の人や政治家は全員がぜひ読んでほしいと思った。
 琵琶湖をフィールドにして“琵琶湖汚染半減作戦”を提案している。これは東京湾でも参考になる。
 『東京の下水道』9月号によると、都は下水処理水を平均で1日あたり545万立方メートル流している。窒素(N)の濃度は1立方メートルあたり15mgだ。したがって、窒素を毎日81トン(1年に3万トン)も東京湾に流していることになる。これが東京湾のNの最大の汚染源!?
 赤潮(植物プランクトン)の原因は窒素とリンである。つまり、下水道は万能ではないということだ。
 また、流域下水道はばく大な金がかかる。東京都は、下水処理に一般会計から50%(1750億円)も出している。全国的にみても、流域下水道は自治体の財政赤字の原因の一つとなっている。それでも三番瀬をつぶして大型下水道処理場をつくろうとしているとは。

(2000年10月)  






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