| サイエンスとの共生を求めて |
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並川 汎 (美術評論家) |
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橋本氏の出自は「材料分析屋」である。長年、科学技術の真っ只中で生きてきたこともありサイエンスへの思いは人一倍強い。グループ展より一人で苦楽の全責任を負う個展に全力を注ぎ、敢えてそれを選択してきた橋本氏の厳しい性格も作品に姿を見せる。 この橋本氏の創り出す緻密なまでの構成力は、一見メタリックな印象を受ける。しかしそれを凝視すると、ある瞬間その無機質は有機質に変貌する。その時、橋本絵画は現代社会とのコンプレックス(複合体)としての姿を現す。現代社会の構築物のもつ美と、そこに潜む不安感・不安定感のような雰囲気を醸し出しながらも、単なるサイエンスへの挽歌ではなく、未来への賛歌が画面から漂う。
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