最近読んだニュースから(2008年01月分)  

心配な地球人類の将来(2008/01/07更新)


○ 心配な地球人類の将来

産経紙の08/1/7日付に掲載された、石原慎太郎氏による連載もの「日本よ」を興味深く
読んでいる私は暗鬱たる気持ちに陥れられた。その前日か前々日のNHKのTV番組を見
て、同じ気持ちに陥れられたのであるが、連載もの「日本よ」の副題「やはり、地球は救わ
れまい」と同じ気持ちになって、テレビの前から動けなくなったのである。
 石原氏は「地球を捕らえている環境の著しい変化について考えると、環境に関する全て
の指数が紛れもなく地球規模の温暖化という事実を示しているのに、それが人類の存在、
つまり生と死に直裁関わり合っているのに多くの者は悟ろうとしないと嘆いている。現実
に起こっている未曾有の現象を誰も知っているが、それが何に繋がるかを認めたがらない。
北極の氷は昨年の夏には5万3千平方キロ解けてしまい、冬には4万7千平方キロしか復
元しなかった。それを見て北極海に臨むアメリカ、カナダ、ロシアの3国は氷が溶けて開
発が容易になる北極海での海底の化石燃料獲得のために領海の線引きにしのぎを削りだし
た。
 NASAのジェイムス・ハンセン教授の指摘によると、このままあっちこっちの氷が溶
け続けて今世紀末には大洋の水位は5メートル高まるだろうと言う。とすれば、その行程
の半ばでも30,40年先には東京、上海、ロンドン、ニューヨーク、シドニーといった
世界の臨海の大都市は半ば水没してしまう。ヒマラヤの中腹にあるツバルは背後の古国ブ
ータンの氷河湖が崩壊すれば天から襲ってくる津波によって崩壊し、その南にある世界最
大のデルタ国家バングラデッシュは数日で水没し、共に回復することはあるまい。
 シベリアでは凍土が溶け続けて、フランスの国土大の湿地が誕生し、オーストラリアで
の干魃は続き、農業は荒廃し農民の多くは自殺者が出ている。
 しかしそれらの出来事は、それが眼前に到来しない国の人々にとっては所詮他人の死で
しかありはしない。自由を喧伝する先進国の全てが、異文化異民族のチベットが中国に強
引に併合されるのに、全く関心を持たなかったと同様に。しかし地球の温暖化による異変
が、どうやら自分自身の生命の存在に関わるものらしいと気が付いた時には遅いのだ、
 文明の進展は人間達の新しい欲望を助長し、消費への願望は、暴走しつつある車のブレ
ーキではなく、アクセルを踏み続けている。
 石原氏は、「一秒の世界」と言う統計を引用して、この世界では僅か一秒の間に、
 「体育館32棟分、39万立方メートルの二酸化酸素が排出され」
 「2300平方メートルの耕地が減少し」
 「1.3台の自動車が生産され」
 「世界で40万キロワットアワーの電気が消費され」
 「世界で2.4人の人間が誕生し」
 さらに1秒間に「0.4人、5秒に2人の人間が飢え死にしている」
 狂った気象は豊作に繋がることはあり得ず、今後飢饉は増発し、世界全体は遠からず深
刻な食糧不足に見舞われるに違いない。誠に恐ろしい近未来での予想が唱えられているの
だ。我が国の政治を扱う政治家達は、テロ特別措置法についての扱いを巡って議論してい
る自民党と民主党などは、誠に人類の衰亡の問題と比べて、遥かに矮小な党利党略な問題
を議論しているのであって、もっと文明の危機を扱う大きな基本的な問題、青少年達の未
来に関わる即ち地球をどう救うかの問題を議論すべきであるのが政治家でなくてはならな
いと思うのだが如何なことであろうか?心配になってきた。明治維新の志士たちであれば、
どのように行動するであろうか、問いたくなる。 

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