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今年の朝顔は上手く咲かせられましたか? 私は朝顔の栽培をしている途中でも常に来年に向けての反省をしていますが、
今年勉強した事を来年に生かす為に種子がどうしても必要となってきます。そこで今回は種子の採り方について説明してまい
りたいと思います。
朝顔は東京の気温ですと11月くらいまでは小さいながらも咲きますが、そこまで咲かせてしまいますと花粉の出が悪くなって
しまい種子が出来ません。私は展示会に朝顔を出品しているので、展示会が終り次第、家に鉢を持ち帰り、しばらくしたら
種子採りの準備にかかります。一般的に大輪の朝顔はなかなか種子が採れず苦労が多いのですが、今回の種子採りの方法は普通の
朝顔でも可能な方法ですのでやってみてください。
朝顔の種はどうやると作れるの?
よく空き地などで咲いている朝顔は何もしていないのに勝手に種子がついていることがあります。なぜ勝手に種子が出来るか?
それは、もともと、朝顔は自家受粉する植物だからです。
自家受粉とは、自分の雄しべについた花粉が自分の雌しべについて受粉し結実することです。朝顔は咲く前日までは蕾の中で
雌しべが長い状態になっていますが、開花に向けて徐々に雄しべが伸びだし雌しべを追い越します。この時に雌しべと雄しべが
ぶつかる為に花粉が雌しべについて受粉します。こういう特性があるために勝手に種子が出来るわけです。
その他に自家受粉が何らかの事柄により出来なかったとしても、蜂などの虫によって受粉する事もあります。これを虫媒と言い
ます。ただし、虫媒の場合には他の花の花粉を得て受粉する為に、交雑の可能性が高いので元々の色とは違う花が咲く可能性が
多くなるわけです。
大輪朝顔、特に私のように大きく咲かせるために優良種を交配してきたものは繁殖能力が低下しているのか?非常に花粉の出が
悪く、雌しべ自体が開花した時点で死滅している場合もあります。その他に、肥料を多量に使用して栽培した場合などにも花粉の
出が悪く、花粉が出ていて受粉しても結実する事が少ないので苦労させられます。 また、東京のようなヒートアイランド現象
などによって気温が高めで推移する場所では花粉が出にくいという事もわかっております。
朝顔の種子を作りましょう!
私が行っているような大輪朝顔の場合には花粉の量が大変に少ない為に、以下のような事を行わないと受粉はなかなか出来ませんが、 普通に栽培なさって来た方の場合にはおそらく花粉がよく出ていると思いますので、その場合には受粉を人が行わなくても自家受粉し、 結実するはずです。しかし、確実に元の花と同じものが欲しかったり、逆に故意に他の品種とかけ合わせる場合には必ず人の手による 受粉が必要となってきます。
受粉の実際(自家受粉をさせる場合)
朝顔の種子を作る場合のほとんどが自家受粉による同一品種の作成で、この方法が受粉の基本の形です。まず、この方法を理解した後に
他の品種との「交配」による受粉を行って頂きたいと思います。
それでは自家受粉の方法を順を追って説明してまいりたいと思います。
翌朝になりましたら、縛った糸をそのまま閉めつけると蕾の先端が切れると思います。切れましたら指で花を広げるようにして
開花させます。上手く広がらないようでしたら息を吹きかけながらやりますと上手く行くと思います。開花させたならそこには
雌しべと雄しべが有るはずです。これを良く観察してみます。見るポイントは花粉の量や雌しべの状態です。どちらにも異常が
無ければ丁寧にピンセットで雄しべを切り取ります。切り取った雄しべを雌しべの頭に擦りつけて花粉をつけます。これで受粉が
出来ました。受粉が出来ましたら、後からやってくる虫などに虫媒されないようにもう一度花を糸で縛ってしまいます。この時
誤って雌しべを傷つけないように注意しましょう。 そして、後に自家受粉したということが判るように、蕾の下に目印をつけて
おきますが、ちょっと太目の毛糸が柔らかいので良いと思います。
もし、受粉させようとしていた蕾に花粉が無かったりした場合、同じ苗についている花の花粉を受粉させることが出来ますが、
この場合も自家受粉という解釈を致します。ただし、同じ品種名であっても違う苗の場合には完全な自家受粉とは言えませんので
注意が必要です。
受粉を行う時間ですが、一般的には早朝が良いとされています。私の場合には5時から8時くらいの間で行っております。
あまり遅いと花粉をつけても結実しないようです。
受粉の実際(交配をさせる場合)
基本となる自家受粉を理解できましたら次は交配について説明してまいります。大輪朝顔は同じ品種を何度も繰り返し栽培して
いますと少しずつ退化してきます。つまり少しずつ大きく咲かなくなってきてしまうのです。そこで、優良な品種同士を掛け合せる
ことで新たな品種を作っていく事が必要となってきます。これは単に大きく咲くとかだけではなく、花の色を良くしたり模様の
改良や珍しい花を作りだすという事も念頭に入れて交配を行うのです。
では、交配の手順を説明してまいります。
種子の保管方法について
以上で一通りの種子の取り方を説明しました。 上手く受粉が成功しますと蕾の下が膨らんできて種が形成されてきます。種子の収穫は
この子房が茶色に変色しガクが反転してから行ってください。子房の下の花丙の部分を少しつけた部分でハサミで切り取ります。
そして、ハトロン紙で出来た封筒の中に子房のまま入れておき常温乾燥させます。1〜2ヶ月して良く乾燥させたら子房を壊して
種子を取り出します。取り出した種子は封筒に入れて品種名や採種年を記載しておきます。種子を保管する際には必ず紙製の入れ物に入れて下さい。ビニールですと腐る可能性があります。
![]() 必ず紙製の袋に入れ、1〜2ヶ月は常温乾燥しましょう! 種子を入れた封筒は広口のビン(梅酒用やインスタントコーヒー)に入れて保管します。この際、シリカゲルなどの乾燥剤も多めに入れて ください。保管場所は冷蔵庫が一番良いのですが、常温でも大丈夫です。できるだけ温度があがらず光が当たらない場所に保管して ください。
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