アゲハ、モンキアゲハなどのアゲハ類(Papirio属)はいずれも飛翔力が強く、生息地域から遠く離れたところにも飛来します。また、都会でもちょっとした空き地や公園に植えられたカラタチやミカン類の木で幼虫がみつかることがあります。このミカンなどの柑橘類はおもなアゲハ類の幼虫が食べる植物で、専門用語ではアゲハの食樹と呼ばれています。
まず、食樹として何を植えたらよいでしょうか。庭に植えるという条件がありますから、木がコンパクトで大木にならず、栽培が容易な柑橘がよいでしょう。また、果実を食用に利用できれば一石二鳥です。徳島特産の「スダチはこの条件にぴったりの柑橘です。アゲハは柑橘類のなかでもとくにスダチを好みますから好都合です。
植付けにあたっては日当たりのよい場所を選び、直径50cm深さ30cm程度の植え穴を掘り、掘り上げた土と腐葉土または完熟堆肥を2:1の割合に混入して深さ10cm程度まで埋め戻します。苗木は、根を放射状に広げて植え穴に置き、残った土で覆土します。このとき、苗木の接ぎ木部分が必ず土から出るような深さに植えてください。植付け後は地上部を40cmに切り戻して竹材などの支柱を立てて結束し風で揺れないようにします。運が良ければ、4月初めに植付けたると5月にはアゲハが飛来して産卵します。アゲハの卵や幼虫をみつけたら天敵の鳥やハチに襲われないように、木全体をカンレイシャや目の細かいネットで覆うと良いでしょう。
園芸雑誌などに種苗会社や苗木屋さんの広告が載っていますから、問い合わせてみてください。苗木が手に入らない場合は、ユズやミカンなどの柑橘類で代用してもよいと思います。どうしてもスダチの苗木が欲しい方はHomePageのE-mail addressまで問い合わせください。