チョウの訪れる花づくり

6/15 1996

 趣味の草花栽培は美しい花を鑑賞できるだけでなく、植物をそだてる充実感や達成感を味わうことができることから、多くの人が楽しんでいます。チョウもまた花が大好きです。多くのチョウが蜜を求めて花を訪れます。ここでは、チョウが好んで訪れる花とその簡単な栽培法を紹介します。
 「住宅地や都会にチョウなんかいるものか」と思われるかもしれません。しかし東京昆虫図鑑(海野和夫)によると山手線内にもアゲハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミなど多くのチョウがみられるそうです。自宅に花を植えてチョウを呼んでみましょう。


百日草・別名ジニア(キク科)
 名前のとおり花期が長く栽培しやすい花です。キク科の花はたくさんの花が集まって1輪の花を形成しています。一見ひとつの花心に見える部分は頭状花とよばれる花の集合です。百日草を訪れたチョウは1輪の花の上でいくつもの頭状花の蜜を吸うため、長時間ひとつの花に留まることになります。このため、チョウの観察や写真撮影が容易な花といえます。訪れるチョウはアゲハ、キアゲハ、モンキチョウ(写真)、ヒメアカタテハ、キタテハ、ヒョウモンチョウ類などです。
 4月から7月に種まきします。夏にまくと50日程度で開花します。まき床に種まきし、本葉が5〜6枚のときに花壇に定植します。肥料や水はたっぷりやるのが栽培のこつです。咲き終わった花を早めにつみ取ると、長期間花を楽しむことができます。


コスモス(キク科)>
 コスモスは「秋桜」とよばれるように秋を代表する花です。いくつかの品種がありますが、草丈の短いキバナコスモスがつくりやすいようです。訪れるチョウはアゲハ、キアゲハ、モンキチョウ、ヒメアカタテハ、キタテハなどで、これらのチョウは10月頃までみられます。
 種まきは4月から7月まで可能ですが、晩秋になるとチョウもいなくなるので、早めにまいたほうがよいでしょう。花壇、プランターどちらの場合も直まきできます。比較的やせた土壌でもよく育つので腐葉土などの有機物だけでも大丈夫です。まき床に30cm間隔で1cm程度の深さの溝をつくり、2〜3cm間隔で種をまいて覆土します。その後は十分に水をやり、発芽後は雑草をとるようにします。早生の品種ですと種まきから60日程度で花が咲き、1ヶ月ぐらいは咲き続けます。

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