第3回 クロツバメシジミ(希少種)

人里のチョウ・クロツバメシジミ



クロツバメシジミ

  •  どこにでもいそうな小さくて地味なチョウだけれども、ごく限られた場所にしか生息しなていない。普通にみれれるツバメシジミとの違いは雄の羽の表面が黒色なことと、裏面の斑点がくっきりしていることである。

     クロツバメシジミの食草はツメレンゲ、イワレンゲなどのベンケイソウ科の植物である。ツメレンゲは露岩上や古い石垣に生えるが、どこにでもあるというわけではなく、これが生息地が限られる原因だろう。
     このツメレンゲの自生地である古い石垣が道路の拡張工事などによってコンクリートブロックの壁面になったりして失われつつある。


    クロツバメシジミの食草ツメレンゲ1994/9



     幸い、人工的な環境でも食草があればクロツバメシジミは生息可能である。たとえば、古い民家の瓦屋根上に自生したツメレンゲにこのチョウが発生している場所があるそうである。
     そこで、私は密かにツメレンゲを自宅の石垣塀で育成しているところである。移植してからすでに数年がたち、現在は自然に増殖を続けている。もう少し増えたらクロツバメシジミを放チョウしたいと思っている。
     このような試みは自然の生態に反するという考え方もあるが、まあ、大目に見てもらいたい。

    自宅に移植したツメレンゲ1997/4


    次回はミカドアゲハの予定。
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