HOG公開祈願ブログ


Crosby,Stills,Nash & Young_Freedom Of Speech Tour 2006(1)

Crosby,Stills,Nash & Youngの、今世紀に入ってから 3回目のツアー、Freedom Of Speech'06。
8月20(日)PNC BANK ARTS CENTER(Holmdel,New Jersey)、 22(火)&23(水)NIKON AT JONES BEACH THEATER(Wantagh, New York)の3回のショウを観てまいりました。

LIVING WITH WARが大々的にフューチャーされ、演目の 配分も約三分の一がニール、バックのメンツもステージ セットのプロデューサーもニール人脈・・・・ということで、 "Neil Young"でも"CSN"でもない、"CSNY"を期待して観た 人の中には、"これではまるでNeil Young w/CSNではない か"と、少々複雑な思いもあったようですが、しかしそれ は以前のツアーでも似たようなもので、私にはそれら以 上にあからさまにニール一辺倒というほどとも思えませ んでしたし、一方で他の3人のパフォーマンスの充実度 は今回が一番だとさえ言えるくらいのものでした。

ステージ写真等は公式サイトhttp://csny.comをご参照 下さい。
幸か不幸かセットリストは3公演全て同一でしたし、公 演毎に書いていると長くなりすぎるので、基本的には3 公演まとめて、それでも結構長いので、以降数回に分け てご報告をば、させていただきます。


いずれの日も定刻を大体15分くらい過ぎての開演、 1曲目はLWWからFlags Of Freedom。
ほぼ全編4人でのユニゾン&ハモり、加えて4本 ものギターのせいか、その分ニールのOld Blackの 音色が奥に引込んでスタジオ版よりもざらついた 感触が薄まり、Byrdsにも通じる感じのフォーク・ ロック調になっていました。間奏はハーモニカの 代わりにトランペット、背後では米・英・加、そ して何故かメキシコ(スティルス所縁でしょうか) の国旗が。

LWW収録曲については、アルバム発表前からの公式 サイトでの紹介や、こと日本向けとしては、あちこ ちで話題になったサンフランシスコ在住の日本人・ Saoriさんによる素晴しい「公認」訳詞サイトの力も あって、普段以上に歌の内容が頭に叩き込まれた状 態でコンサートに臨みました。そんなせいか、曲の 内容と歌唱・演奏のニュアンスみたいなものの繋が りが随分とダイレクトに感じられた気がします。荒 っぽい強さみたいな要素はだいぶ薄れていたFlags〜 ですが、でも楽曲の姿としてはこれも良かったです。

2曲目Carry Onに続いて、Wooden Shipsで最初のハ イライトが訪れます。CとNのメインボーカルに加え、 SとYのギターバトル炸裂。ニールの自作曲以外で二 人がソロ合戦をやるときは、スティルスの方が一歩 前に出ている感じがしました。
Long Time Goneではオレンジ色のGretsch 6120を弾 いたニール、続くMilitary Madnessでは02年同様に、 オリジナルにはないドミナントに落ちるギターブレ イクがあって、そこでゴールドのレスポールによる、 過剰な歪みとオクターバーを絡めたお得意の大爆裂 サウンドをかましてくれました。
3番の歌詞中の"the man"はGeorge Bushに変えられ ていて、観客が沸きます。

続いて個人的に最も期待していたLWWコーナー、LWW の最初の4曲(LPではA面全曲)を立て続けに演奏。 After The Gardenは基本的に4人のユニゾン、要所 要所でハモリという形で歌われました。中間部のギ ター、スティルスによるツイン風のフレーズが絡み ます。この曲と次のLiving With Warについては、 正直に白状すればスタジオヴァージョンの方が良か ったかな、と思いました。

が。

続くRestless Consumerで、一気に火がつきます。 ニールのラップ?部分は、もはや譜割も音程も知っ たことか、という、まさに感情本位。例の「下痢や 性的不能の副作用なんか要らねぇ〜!」ってところ では案の定、盛り上がる客席のそこここで笑いが漏 れていました。
それはさておき、この曲を筆頭に、多くの曲で炎に 油を注ぐが如き強烈な刺激を与えていたのが、実は ドラムのChad Cromwell。LWWのスタジオ盤では、正 直、例えばRalph Molinaあたりと比べるとどうにも 平坦で・・・と思っていたのですが、ライブでは人が変 わったかのような鬼の叩きっぷり!89年来日の時だ ってここまで激しくはありませんでした。

「鳴かぬなら 泣くまで叩け ほととぎす」

と言わんばかりの力技系、の様でいて、その一方しっ かりとフロントの4人の歌に込めた感情の流れを読む かのようなドラミング、彼が今回の一つの要となって いたのは間違いありません。

続くShock And Aweではそれがさらに激化。ニールも 殆ど客席無視で、間奏中ずっとドラムの方を向き、目 で合図しながら壮絶な磁場を紡ぎ出していました。 まさに、クラッシュシンバルの一打一打が奇襲攻撃の 爆撃のような。
(続く)


Crosby,Stills,Nash & Young_Freedom Of Speech Tour 2006(2)

LWW4連発の後はスティルスの最新作収録のWounded World。 そして、多分前半で最も盛り上がったのが、皆様お待ちかね、 クロスビーの十八番・Almost Cut My Hair。二度も拳銃不法 所持で捕まってる奴に愛と平和なんか説かれたかねぇよ、と いう意地悪な声を根こそぎ粉砕する問答無用の声。本当に文 字通り、最初のワンフレーズで場の空気を支配してしまいま した。(まるで02年フジロックの井上陽水のようでした)

逮捕・服役歴の他にも肝臓移植やら何やら色々で、多分4人 の中で最も「生きてるのが不思議な人」な筈のクロスビー爺 なのに、何なんだあの声は。70年代のスタジオ録音より今の 方が明らかに上。
そしてそんな絶好調のクロスビーに、彼とハモらせたら世界 で他に右に出る者はいないナッシュが絡み、さらにバックで はスティルス&ヤングのギターが。これぞまさに、CPRで もCSNでも、勿論ニール・ヤングでも成し得ない「Crosby, Stills,Nash & Young」のマジックなわけですよ奥さん。今 回はこれに加えて先述の鬼神ドラマーCromwellがバシバシ燃 料投下していくわけで、もうステージの上はとんでもないこ とになってました。死む。

そんな凄まじいCut My Hairに続いてはナッシュのImmigration Man、そして再度LWWからFamilies。背後のスクリーンには星 条旗に包まれた棺が運ばれる映像等が流れます。初めてこの 曲を聴いた時、この歌の"語り部"は既にこの世にいないか、 今しも世を去ろうとしているかのどちらかだと即座にわかり、 歌の重みに涙しましたが、その時の感情をそのまま思い出さ せるような演奏でした。因みに、LWWの曲でニールが最初に 作ったのがこの曲、即ちLWWプロジェクトの最初の一歩とな った作品なわけです。

さて、前半最後の曲はまたもクロスビー主導、Deja vu。過去 にライブで演奏されたことがあるのかどうか知りませんが、 如何にもスタジオだからこそ成立し得た様なこの曲をどう奏 でるのかなと思ったら、大胆なエレクトリックアレンジが施さ れてまるでプログレ、イエスかフロイドかはたまたクリムゾン か。変拍子・独特のハーモニー、唐突な場面転換などなど。 途中スティルスがストラトで、ロバート・フリップが野蛮にな った様なソロを奏でてこれがまた効果絶大。
再度「C.S.N.&Y.」ならではの魔法を見せつけられ、約25分の休憩。
(続く)


Crosby,Stills,Nash & Young_Freedom Of Speech Tour 2006(3)

後半はまずアコースティック・セットから。今世紀の過去2回の ツアーでも同じ位置に演奏されたHelplessly Hopingからスタート。 続いてナッシュがニール(何故かYだけファーストネームになりが ちですがまぁお気になさらず)のアップライトピアノに座ってOur House。毎度のことなのですが、この曲が始まる瞬間の観客の歓声 というのがもう凄くて、まるでビートルマニアかという感じ。4 人の中では最も、良くも悪くも「普通の人」っぽいナッシュですが 「C.S.N.&Y.の楽曲」として最もポピュラーな2曲(この曲と後に 歌われるもう1曲)を作った強みは不動のものと言えましょう。

ナッシュに代わってニールがピアノに座りスティルスが引っ込み、 クロスビー&ナッシュがニールの傍らで1本のマイクを分け合って 続くはOnly Love Can Break Your Heart。本ツアー、ニール唯一の 100%ファンサービス?曲。というせいかどうかはさておき、この歌 の人気も先のOur Houseに勝るとも劣らぬ凄まじさ。最初から最後 までみぃ〜んな、合唱してましたね。01年のフジロックを思い出 してしまいました。
そしてニールがC&Nを紹介して一旦引っ込み、この二人だけにな ったらもうアレでしょ、のGuinnevere。二人の声とクロスビーの変 則チューニングによるアルペジオ、この曲はこれ以上いかなる音も 不要。ライブの都度聴いているGuinnevereですが全く飽きません。 ただただ息を殺して聴き入るのみ。

C&N名義の最新作収録のMilky Way Tonight(N作)に続いてナッシ ュがスティルス&ヤングを紹介して残る2名のデュオに選手交代。 バッファロー・スプリングフィールドOBにして幻のStills-Young Bandのこの二人っきりでのステージって意外にも今ツアーのこれが 初めて?Treetop Flyer、アコギ2本のブルージーなスティルス曲。

スティルスが引込み、ニールとリズム隊のトリオで演奏されたのは Roger And Out。途中からC&Nがハミングのコーラスだけで参加。 LWW収録曲で唯一、アルバム版ほぼそのまんまという感じで演奏さ れた曲、Old Blackのざらついていてそれでいて艶があって繊細で かつ野太いトーンに乗せて、戦死した友を想う男の姿が歌われます。

ナッシュのSouthbound Trainに続いてスティルスがピアノ(ニールの ものとは別に自前のエレピを用意していたところに彼の意地みたいな ものを感じました。考えすぎですかね)に座りこれまたブルージーな Ole Man Trouble。ニールがバックで、ビートルズのOh Darlingみた いな、彼にしては珍しいスタイルのギターを弾きます。
近年、4人の中で最も調子にむらがある感じのS氏ですが、少なくと も私が観た3回のショウ、特に23日のJones Beachでは、ギターに 関しては絶好調でしたし、歌声も充分に「味」の範囲で収まるものでし た。本曲での熱唱も◎。

ピアノが片付けられてクロスビーのCarry Me、続いてナッシュの決定 打その2・Teach Your Children。今回はBen Keithがペダル・スティ ールで参加しているので、スタジオヴァージョン(スティールは故Jerry Garcia!)にかなり近い感じ、これまた場内大合唱。22日のJones Beach では、私の隣に結構シブいおじさまナッシュ・ファンが居てOur House とこれを大熱唱していたのですが、これが限度を超えた激しい音痴、 もう、私が生涯で聞いた全ての音痴の中でもトップ3に数えられるく らいのもので閉口しました・・・。
ナッシュ中心の状態のままバックメンバー紹介、そしてスティルスの Southern Cross。80年代に入ってからの曲だと記憶してますが、こ の曲の人気もかなりのもので、70年前後の曲に全くひけをとらない 盛り上がりぶり。サビではまたまた合唱が起こります。
(続く)


Crosby,Stills,Nash & Young_Freedom Of Speech Tour 2006(4)

Southern Crossの盛り上がりの後はバックバンドが捌けて4人だけと なり、Find A Cost Of Freedomが始まります。
スクリーンには、イラク戦争で亡くなった兵士達の顔写真が写り、戦 争開始から今日までの彼らの人数が0から数えられていきます。
往々にして無節操に騒がしい米国の客ですが、さすがにこの時ばかり は誰一人として奇声を発したりする者もおらず、まるで曲の間中黙祷 しているかのような静寂に包まれました。
曲が終わる頃、犠牲者の数は2604名にのぼっていました。2604名・・・。

4人が引っ込むと同時に大音量で流れたのが、出た!Jimi Hendrixの 「星条旗よ永遠なれ」!Larry CraggとJan Crosby&その幼い息子扮する 出征兵士の家族と思われる3人が、あの巨大マイクスタンドを引っ張 って来て立てます。それに黄色いリボンを結び、暫し見上げて・・・。
このあたりは、今回の趣旨もさることながら、個人的にはRUST NEVER SLEEPS〜WELDとお馴染みのジミヘンと巨大マイクを初生体験というこ とで、一介の演出であるにもかかわらず、ライブの演奏と同等かそれ 以上に感激・興奮。そしてライブは佳境に。

ジミヘンの音が終わる頃に4人とバンドがぞろぞろと登場、間髪を入 れずトランペットのイントロから一気にLet's Impeach The President になだれ込みます。
客席が明るくなり、スクリーンには歌詞が。「スパイをした罪で大統 領を弾劾しよう!」という2番の歌詞が3公演とも特に盛り上がって ましたが、普通の米市民にとっては結構な問題だったのでしょう。間 奏のところでは、アルバムで挿入されているブッシュ大統領のスピー チが映像付で。ニールは今回のツアーグッズでも売られている、ブッ シュの顔がプリントされたサンダルをピック代わりに持ち、Old Black をチョップしながら「Flip-Flop」、そしてそれを客席に投げ飛ばす。20 日のショウでは一足分(2ヶ)投げただけでは飽き足らず、ステージ袖 のラリーに「もっとサンダル持ってこいっ!」と手と目で合図、さらな る大盤振舞。
本ツアーが始まる前頃のインタビューでクロスビーが「俺たちが毎晩 "大統領を弾劾せよ"なんて歌ってまわりたいのかって?くそったれ! その通りさ!」と語ってましたが、CとNは勿論、Sもノリノリで合唱 してました。

この、Find A Cost Of Freedom〜Star Spangled Banner〜Presidentと いう流れは本当にもう物凄くて、アレは余程の積極的ブッシュ支持者で ない限り誰でも思わず合唱しちゃいますね。音楽の力・パフォーマンス の力というものの強さ・大きさを痛感すると共に、これがまた使いよう によっては非常に危険だったりもするのだよなぁと・・・これは後で思った ことですが。
エンディング後にニールが件の巨大マイクスタンドを担いで客席に向け、 ナッシュが「このマイクは君たちの声の分だよ!」と。

そんな圧巻な流れの後はもう止まらない炎のプロテスト三昧。スティル スのというよりBuffalo Springfieldの、多分最大の代表曲For What It 's Worth。ニールはバッファロー時代からのグレッチ6120でイントロの ハーモニクスを。
続いてナッシュがピアノに座り"Are you OK,guys?"。応える観客。「いや、 こっち(ステージ上)の連中に言ったんだよ(笑)」。続けて「君らはOKだ ってわかってるからさ」でChicagoに突入、彼の意外な?ロッカーぶり炸 裂の熱唱、途中Rick RosasがPaul McCartneyを思わせるようなフレーズ で曲をさらにうねらせます。そういやナッシュってイギリス人だったな、 どうりで?こういうベースも曲にピッタリ・・・などと判ったような判ん ないようなことを思っていたら、今度はニールが本ツアー唯一のWhite Falconを抱えてOhio!イントロで会場中爆発。

昨年のブリッジスクール・ベネフィットでの、4人だけのアコースティ ック演奏の時にも痛感したことですが、この曲はやはり「ニール・ヤン グの」というより「CSNYの」曲というべきでしょう。ナッシュの高音ハ ーモニー、スティルスのソロ、そしてクロスビーの2ndリズムギター& 「How many more?! Why?!」の渾身の絶叫、これがあってこそのOhio。 ニールが件の報道を読み即座にこの曲を書き上げ録音した、その時の4 人の激情が時を越えてそのまま蘇ったような、ノスタルジーなんぞから は百万光年離れたリアルな、本当に素晴らしい演奏でした。
背景のスクリーンには、壁にかかった、向こうの大学の卒業式でよく着 用される四角い帽子とマントが映し出されています。
着られることのなかった晴の日の衣服_そして壁には4発の銃痕が。

事前に本ツアーのセットリストをみて、本編締めの1曲前がクロスビー のWhat Are Their Names?だと知った時には、この、でろ〜んとしたヒ ッピーのジャムセッションに後で念仏みたいに歌詞を乗っけたような曲 をこれまたどうして?と思いました。
が、これはもうお見事としか言いようがなかったですね。楽器を持たな い4人だけの手拍子とアカペラ、まずは"オ〜オオオオオッ"というバッ キング?コーラスから始まり、それを「歌って!」と観客に。ニールが 再び巨大マイクスタンドを担いで客席に向けます。「歌って!」「君らの パートだ!」「大きく!」(こういう「煽り」は大概NかCが中心、その 次がY。Sがこういうことやるのはみた事ありません)。
22日のJones Beachではなかなか大きくならないコーラスにニールが「お い冗談だろ、ここはニューヨークじゃないのか?!」と。コーラスがまと まったところで4人揃って歌に。
「この国を本当に動かしてる奴らはなんて名前なんだろう?/どこの通 りに住んでるのかな?/訪ねてって僕の心の平和を分けてあげたいね」 _これ以上、この場・この位置に相応しい曲はない、という感じでした。

静かにさりげなく、予想外の大名演What Are Their Namesが終わるや否 や、殆ど堤防決壊みたいな勢いでRockin' In The Free Worldに突入。 スタジオ版と同じリズム隊のせいか、以前のCSNYツアーやCrazy Horse とのヴァージョンに比べて速い速い。隅っこでBen Keithが(殆ど聞こえ ない)キーボードを弾いているのまで89年来日公演のようでした。60超 えの爺様方が演っているとは思えない、まるでパンクな演奏。
ニールは大股でフットスイッチを踏みつつ口をへの字に曲げて、もう絵 に描いたようなGodfather Of GrungeぶりでOld Blackに金切り声をあげ させます。アンタ脳動脈瘤だったってウソでしょ?というくらいの、以 前と変わらぬ、いやそれ以上かもしれない規格外さ。Cromwellもまるで Old Blackと一体化したかのように叩く、叩く、叩く。スティルスも負 けじと、これまで一度も使わなかったスライドバーを突如取り出しギュ インギュイン。阿鼻叫喚の炎熱地獄、本当にステージ上が"爆発"したか のような視覚的イメージが、今でも残っています。
例によってエンディングだけで4〜5分、最後はOld Blackの弦を引き ちぎってゴゴゴゴゴゴッ、バキバキ、ブォォォオ・・・確かに、結局こう して全部持ってっちゃうんですから、"Neilw/CSN"だ、という人の感想 もわからないではありませんが。

元々アンコールではWoodstockが演奏されていましたが、私が観たショ ウの一回前からアンコールなしの構成に変わってしまったようです。 が、実際にあのFree Worldを観てしまうと、あの後に何やれっつうの、 という気が(演る側も)して当然、という感じも。そのせいで、終わった 後の印象は、より「ニール」なものになってしまうわけですが、まぁ、 そのへんは何と申しましょうか。

それでもなお、私の印象としては「CSNY」のショウとして、今まで 観た中では今回のツアーこそがベストでした。
おそらくは、テーマが非常に明確に絞られていたせいで、全員のテンシ ョンがうまい具合に高いところで維持できていたのでしょうし、それが 各自の持ち歌だけではなく、他メンバー主導の曲への貢献という点でも、 従来以上の効果を発揮していたのだと思います。SもNも自分の曲は勿 論、参加した全ての曲で最大限の力を出していましたし、特にC主導の 3曲_定番Almost Cut My Hair、それとサプライズだったDeja vuとWhat Are Their Names?は、LWW曲と並ぶ程の今ツアーの「顔」となっていました。

今回のツアーについて「ニールは今回CSNYでというのは乗り気ではな かった」という噂がある一方、正反対に「LWWのメッセージを最大限に 活かす為に(意地悪く考えれば、LWWをプロモートする最高の手段とし て)CSNYを利用した」という説もあります。
どちらが事実なのかは私にはわかりません。が、その結果をみる限り、 今回の選択はCSN/Yのどちらにとっても大正解だったのではないか と思います。
一つ残念だったのは、ツアー初期の数回を除いて、セットリストが完全 に固定されていたこと。絞られたテーマと演出の都合上、そうフレキシ ブルにもできないというのもわかるのですが、それでも何曲かは日替り の余地があった筈です。
しかし、それを差し引いても今回のツアーは、一つの大きな「パフォー マンス作品」として最高のものでした。
少なくとも今回の内容でのツアーは、日本はおろかアメリカ以外の他の 国でやる予定はないそうですが(カナダではちょこっとやりましたが)、 7月のRed RocksでのショウがDVD用に撮影されているとのことです。 過去2回(00&02年)のツアーもそれ用に撮影されたのにソフトとして完 成しなかったという経緯もありますので油断は禁物?ですが、でも、 今世紀に入ってからの3回のツアーの中では、今回のものの映像こそが 満を持して発表するに相応しい内容だと、私は断言します。
年末頃までには何か予定発表があるでしょうか?早く来い来いお正月。 宜しくお願いしますね、大貫さん♪
(おわり)


小ネタ集・その1

CSNYツアーも終わり、お決まりの流れでいくと今年は今月の Farm Aidと来月のBridge School Benefitで終了、となる筈の06 年のニール。一方ここ日本でのHEART OF GOLD上映運動について も、水面下で動きはなくはないものの、良くも悪くも公にできる 段階ではないようです。
そんな嵐の前の静けさ?の今日この頃、ということで、先日の CSNY鑑賞渡米関係の小ネタをば少々。ホントの与太話です から、そう目くじらをお立てになりませぬようプリーズ、です。

  1. NY到着日に宿にチェックインしてすぐ、ハーレムからイーストリバーを渡ったRandalls島で行なわれたAmster Jam なるイベントへ。ヘッドライナーはTom Petty & The Heartbreakersだったこのイベント、旅程を固めてから開催を知りまして、いや全くラッキーでした。
    CSNYはその晩、同じNY州でも日帰り不可能な遠方でのショウだったのですが、会場で見覚えのある車椅子の青年を発見。ニールの次男Ben Youngでした。つきそいの人に「彼のお父さんを観に日本から来たんですよ」と挨拶しましたが、本人は私が着ていたGreendale HighのTシャツに気づいてくれたでしょうか。


  2.   
  3. 20日のショウの開演前にLA Johnsonとチラッと話す機会あり。 本運動主宰のboid・樋口氏の名前を出したらすぐ分ってくれました。日本の爆音上映のことはきいている、こっちでもやってみたいねぇ...云々。HOGについてはやはり、Shakey Picturesと違って自分達の思うようにもならないんだけど、うまくいくよう祈っている、とのことでした。23日のショウの前には、準備中のステージのうえから私を手招き。
    私「今日は凄く良い席(真ん中ブロック6列目)なんで、スクリーンとかがよく見えますよ(20・22日は超端っこでそのへんの演出は殆ど見えず)」
    LA「そりゃ良かった。この演出はね、全部俺が作ったんだよ(と誇らしげ。確かに素晴しいセットでした)。楽しんでってくれよ」と。
    公式サイトで公開されているLWWドキュメンタリーのビデオにもチラリと顔を出す、ジーン・ハックマンと梅宮辰夫を足して2で割った様な風貌のLA Johnson、その筋の大物らしからぬ、非常に気さくな人でした。


  4. 旅行の際には一通りの常備薬を持参する私、実際に使うことは殆どないのですが、今回、非常に腹の調子が悪い日がありまして、でそんな時に限って、大して気にもかけてなかったそっち系の薬が底をついていました。
    初歩の日常会話と音楽の話が辛うじてという程度の私の英語力、医学用語なんぞ何一つ知る由もなく、ああ困った、今夜のライブまでに何とか・・・と身をよじらせていたところ、ふと思いついて、iPodに入れたLWWからRestless Consumerのある一節を何度も聞き取り。そう「下痢や性的不能の副作用なんざご免じゃいっ!」の部分。ふむふむ・・・"だいありあ"?"だいあひぃあ"?・・・。かくして無事にdiarrhea止めの薬を手に入れて事無きを得た私。今まで、精神的にニールに助けられた事は数限りなくありましたが、まさか肉体・健康上も助けられるとは。ありがたやありがたや。もう一生ついていきます。
    (もしかしたら続く)


小ネタ集・その2

22・23日の会場はマンハッタンから電車で1時間弱ほどの WantaghにあるNikon At Jones Beach Theater。結構昔か らある会場ですが、米国のこの手の場所にありがちな、 スポンサーの変更による名称変更が何度かあって、今は Nikon、と。因みにアナウンスでは「ないこん」と発音 してました。
それはさておきこの会場、文字通り海辺。構造上、バッ クステージと搬出入口との連絡は、ボートでも使わない 限り客席の隅を通らなければいけないという珍しい場所 です。
そんなこともあって、22日にはその通路際のド端の席だ った私、色んな人を目撃しました。

どこかでみた小柄なおっさんが関係者と話しながら楽屋 に向かっているなぁとよくよく思い出してみたら、何と Jonathan Demmeその人。思わずHOG上映を直訴に・・・など と思いましたが、それで話が通れば、彼自身の他の作品 だってもっとよい扱い受けてる筈ですし。

greendaleでJed/Devilを演じたツアマネのEric Johnson。 少々太って、さらにかなり白髪が混じったサンタみたいな 顎鬚を生やしてあの頃とは別人のようでしたが、私の目は ごまかせません、ふははは。

Larry Craggが楽屋口に入るときに、セキュリティ係から 「バス見せて」と言われてました。
傍で見ていた私「こら、この方を誰と心得るっ」と喉まで 出掛かりましたが、ラリーはムッとした様子もなく「あぁ、 そうだったね、え〜と・・・ハイこれ」てな感じで財布の 奥底にしまっていたパスを見せて去っていきました。彼に しても、ちょっと意外なことだったんでしょう。

会場の造りが先述のとおりなものですから、少なくともCS NYの4人は開場前にバックステージに・・・と思ったら、 開演30分ほど前にこっそりと傍らを通っていったのが何と Graham Nash。よ〜くみたら、彼も後頭部が、他の3人に 比べたら遥かに軽微ながら(以下略)。

(Uncle Lenono)


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