薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、笠ケ岳(記述川瀬)

2004年

8月21日(土):夜行(10時30発)さわやか信州号室堂行きで有峰口までいく(5時45分着)。約2時間置きに休むのでほとんど眠れない。
 
8月22日(日):薬師岳
曇り午後遅く雨
7時有峰口バス発、8時10分折立登山口着:8時15分折立発ー9時50分三角点、オニギリー11時35分太郎小屋着、オニギリ、11時55分発ー14時薬師岳頂上、14時35分発ー16時20分太郎小屋着(泊)
 

太郎平より薬師岳

有峰口で数人降りたがバスターミナルでは無くいわゆる道端で折立行きのバス乗り場がわからない、たまたま近くにいたタクシーの運ちゃんに聞いたら、20mほど先のガード脇の左の階段を上がったとこだという。上がってみるとそこが富山地鉄の有峰口駅であった。バスの始発まで一時間以上有ったのでコンビに弁当を食べ横になって寝る、何せ夜行なのでまったくの睡眠不足。ほぼ満員のバスに一時間10分ほど乗ると折立に着く、途中若き頃読んだ「天の夕顔」への道記念碑があった。折立はなかなか立派な登山口だ。

直ぐに歩き出す、ゆっくり歩く。ひたすら樹林帯の中を登る、暑くて汗が凄いのでとうとう裸になって登る。下山者に冷やかされるが気にしてられない。景色が開けた地点に出る「三角点」の道標があり沢山休んでいる、先ほど抜かれたパワフル女性に追いつく。薬師が見える。オニギリを食べてから出発。緩く広い高原状の尾根をひたすら登る、道はナント石畳の歩道状に整備されている、ゆっくり登ったがかなりの人を抜いたようだ。

太郎小屋が見えてからが長かったがにぎやかな小屋前の広場に着いた。明日の天気が悪そうなので頑張って薬師を往復することにした。
小屋にチェックインし、荷物を半分ほどに減らし、オニギリを食べた。ここで知り合った中年の登山者と一緒に薬師に行くことになった。薬師は大きく遠く見える。曇りでは有るが水晶岳、黒部五郎岳も見える。


薬師岳より剣、立山方面

少し下っていくと薬師峠で天場になっていた。ここからひたすら小沢状の登山道を登る、すぐ雨が降ってきて少し不安、道が緩くなり広くなったら薬師平だが良くわからなかった、雨はこの頃には止んだ。森林限界を抜けてからは単調な登りが続く、相棒に先に行ってもらうが結局一緒に登った。途中ガスが湧いて薬師が隠れる、そのうち薬師山荘に着く、止まらず登りつづけたが東南量分岐までが思ったより長かった。ここまで来ると薬師は目と鼻の先だ少し気持ちが高ぶるがじきに薬師岳に着く。

またポツリポツリと雨が降ってきたが幸いな事にしばらく待っていたらガスも減り周りの山々がバッチリ見渡せた。剣、立山、針ノ木、黒部源流の山々が黒々と見える、五色が原が緑色に広がっていたのが印象的だった。下っている途中空身の登山者が数人上ってきた、薬師山荘泊まりだ。
登り3時間のコースを2時間で登ったので帰りは二人で話しながらのんびり下った。薬師峠を越したら急に雨が降ってきたが小屋まで直ぐだったのであまり濡れないで到着した。蚕棚の下に二人とも隣同士で各人布団は一枚(畳一枚)づつだった。5時の夕食後布団に入っても何故か全然眠れなかった。外はすでにバッチリ雨。
 
 
8月23日(月):北俣岳、黒部五郎岳
雨、風強し
6時45分太郎小屋発ー8時30分北ノ俣岳ー10時55分黒部五郎肩着、食事ー11時20分黒部五郎岳ー11時40分肩発ー12時30分食事ー13時10分黒部五郎小屋ー14時25分三俣蓮華分岐点ー15時30分三俣山荘着(泊)
 
5時35分朝食、早い人はもう食事を終えて雨の中出発している。気合が入らないがとにかく出発。太郎山を越えたあたりから雨が本格的になってき、風も出てきて寒くなったのでフリースを着込む。チョットザックカバーを取っている間にザックがバッチリ濡れてしまう。北俣岳あたりから西からの強烈な風となり更に冷え込んできたので更にフリ−スと半ズボンを雨具の下に着込む。ザックはかなり濡れてしまった。


黒部五郎岳

赤木岳から黒部五郎岳の吹きっ晒しの稜線は体が飛ばされそうになる。黒部五郎の肩への登りは強風に対応しながらの登りだったのでかなり疲れた。肩に回り込むと風も雨もほとんど無くなり既に休んでいた登山者とコンニチワと声を交わしオニギリを食べる。ここから黒部五郎頂上の往復は30分見れば十分だという。稜線どうしに行くのは風雨が強すぎるのでカールを通るほうが楽だ。

空身で10分余りで黒部五郎の頂上、また風雨、何も見えない、一緒に上がった人とお互いの写真を取って逃げるように肩に下る。肩の少し先からカールの壁を降りるがうそのように風が無い、楽になった。カールの底は天気が良ければ実に素晴らしいところだ。いまはただずぶ濡れになってひたすら歩くのみ。雨が小止みになった時にオニギリを食べじっと目の前の小川を見る。登山道は水浸し、気持ちも水浸し!黒部五郎小屋に着く、ほとんどの人は雨に嫌気がさしてここで泊まりだ。

濡れついでにもう一頑張りすることにする、本当の理由は先の三俣山荘のほうが大きいので乾燥室等設備が整っているのではないかと考えた。いきなり急登、トラバース道と思っていたが全然違ってきつい。黒部五郎以来誰とも会わない。ただひたすら歩く、三俣蓮華岳分岐を過ぎしばらく行くと少し開けたとこに出、雪渓の傍を横切る。いい加減嫌になってきた頃三俣山荘が見えた。山荘に近づくとガスが一部取れ、目の前に鷲羽岳が一部見えた。

体もザックもビチョビチョ。小屋の乾燥室に入れるが先客が既にバッチリ使用している、それでも頑張って入れる。夕食は手製のシチュウスープが出、確かに美味しい。部屋は三角屋根の2階、ガラガラだったので自由に使えた。裏銀座を歩いてきた一人の子と槍まで行くという二人連れの子といろいろ話した。夜はやはりほとんど眠れなかった。一晩中風雨の音が屋根をたたいた。
 
8月24日(火):鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳
雨、風強し
8時55分三俣山荘発ー9時55分鷲羽岳ー10時45分三俣山荘、昼食ー11時30分小屋発ー12時10分巻き道分岐点ー12時25分三俣蓮華岳ー13時30分双六岳ー14時20分双六小屋(泊)
 

双六岳


鷲羽岳


いろいろ考えて今日は鷲羽岳往復してから双六小屋泊まりとした。あわよくば水晶岳まで行けないかと思っていたのでザックを背負って出たが鷲羽を登ったら風雨が強いのでアッサリ諦めた。
裏銀座からきた子と一緒に登ったが、途中で薬師岳を一緒に登った南さん(中年の人)とバッタリ会った、高天原から鷲羽経由で来たそうだ。左側からの風が強く、頂上近くになったら雨もひどくなり、頂上で記念写真を撮ってそそくさと下る。自分は三俣山荘で昼食(弁当)をしたが、同行の子はそのまま双六に休まず歩いていった。

三俣蓮華岳までは一時間もかからなかった。さらに双六岳に向かうと裏銀座の子に追いつく。双六岳で若い学生のグループが雨の中元気ではしゃいで歌まで歌っていた、さすが若さは違う。少し歩くと猛烈な風雨になった。雨具のフ−ドを被っても雨粒が頬に当り石つぶてのように痛い。広い尾根で吹きっさらしで隠れるところがどこにも無いのでただ黙々と歩く。やがて下りが急になると同時に風もやみ雨だけとなる。双六小屋に到着、今日もずぶ濡れ。いい加減嫌になる。明日は雨さえ降らなければ良い。

先に着いていた南さんの傍が自分の寝場所となった。食堂はナントデラックス和室。槍に向かったはずの二人組みの子がいたので聞いたら途中で敗退してきたとのことだった。7時前の天気予報で明日は晴れと出た、皆で喜びの歓声を上げる。その後プロによるギターの山とナツメロコンサートが有った、なかなか楽しかった。タレントの名前は忘れてしまったが、顔は確かにテレビで見たことがある。何故か今日も眠れず。ヘルペスがだんだん悪くなる。塗り薬を持ってきたが効かないみたいだ。寝る前に外に出たら星が見える、万歳!
 
8月25日(水):弓折岳、抜戸岳、笠ヶ岳
晴れ
6時20分双六小屋発ー9時40分笠新道分岐点ー10時15分食事、10時30分発ー11時05分笠ヶ岳頂上着、11時15分発ー12時20分笠新道分岐点ー13時30分食事ー15時20分笠新道入口ー16時05分新穂高温泉バス停着:中尾温泉街旅館まほろば(泊)
 

秩父平

抜ケ戸より笠ケ岳


朝起きたらもう五時を回っていた。皆さんは晴れたので気が流行って早立ちしている。南さんは今日はストレートに新穂高に下りるのでのんびりムード。
外に出ると青い空、今回のたびで初めての晴れ、さすがに嬉しい。南さんと小屋の外で写真をお互いにとって出発、北に黒部五郎、南に笠が遠く見える。しばらく歩くと左側の視界が開けてきた。朝日が飛び込んできて気温が上がってくる。気が付くと左側にゴツゴツと黒々としたシルエットが続いている、槍・穂高連峰ではないか。

見ると槍の左には北鎌尾根がぐっと張り出している、キレットから北穂の滝谷が凄い、奥穂からロバの耳、ジャンダルムも一望だ。更にじっと見るとシルエットだけでなく山のヒダヒだがちゃんと見える。昼過ぎれば太陽が当って綺麗な槍穂高連峰が見えるだろうと期待する。
鏡平が良く見える分岐点を過ぎ弓折岳前後で5人パーティー、10数人の団体を抜かす。秩父平は小さなカールで感じの良いところだ、ここで二人組みを抜く、あとは笠ヶ岳山荘まで誰とも会わなかった。道は小さなアップダウンを繰り返す山稜漫歩という感じだ。後ろを振り返ると剣・立山・薬師が遠くに見える。槍穂高は未だ逆光。抜き戸岳の先で笠新道の分岐点があった、山荘まであと70分と書いてある。

笠がだんだん近づいて来る。抜き戸岩というよりは割れ目岩の間を通り過ぎる、30分後に食事し荷物をデポ。笠ヶ岳山荘が近くなると岩がゴロゴロしたところを登る、小屋の脇を通って更に一登りで念願の笠ヶ岳頂上、誰もいないが感激。残念な事に槍穂高は雲に隠れているので見えない、笠の頂上も時々ガスに包まれてしまう。11時にもなると気温が上がり雲が出やすいのかも、、しかし南と西は見える。乗鞍岳、御嶽山も、焼岳は標高が低いので雲の下に見える。

さーあとは新穂高温泉への下りだけだ、、笠新道の分岐点には下から上がってきた人が数人休んでいた、6時間かかったそうだ。ここで家宝のダブルストックを出す。ひとしきり下った杓子平は素敵なとこだ、カールはどこでも美しいただし天気が良ければ。カールからは左向こうにある杓子岳南稜という尾根を超える。ここからはツルベ落しの急降下が鎌田川まで延々と続く。途中食事休憩を入れて膝を休める。林道に飛び出すと流石に終わったという感じがしてくる、水飲み場が有ったので美味しく頂く。45分で新穂高温泉バス停に着く。

観光案内所で「まほろば別館」を紹介してもらう。程なく迎えの車が来て中尾温泉の宿まで連れて行ってくれた。直ぐに温泉に入り体を洗って服を着替えたら生き返った。岩魚の刺身や塩焼きなど、本物の美味い飯を食えて幸せでした。布団も綺麗でふわふわ!
 
8月26日(木):10時20分発松本行きの特急バスに乗る、松本インター下車。松本インターより新宿行き高速バス、本日朝予約する。
 
バス:新宿ー有峰口、11000円:有峰口ー折立、2400円
   新穂高温泉ー松本、2800円:松本−新宿、3400円
山小屋3泊:9500円(弁当1000円含む)/泊
旅館:まほろば別館、10650円、バス停まで車の送り迎えつき
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